大企業リクルーターがリクルーター面談の流れを詳しく説明【マッチング面談】

ウマキといいます!

今回はリクルータ面談の流れや、私が学生の時持っていた疑問について、詳しく説明します。

私自身、今勤めている大企業のリクルーターとして、何度も就活生に対して、面接や相談を行っておりました。その中で、ウマキが学生の時は、リクルーター面談の情報が少なかったなと思い出し、これまでの経験を踏まえて、記事にしようかなと考えました。

私の会社は新入社員約300名の内、半数以上を推薦応募にて募集していました。大企業に入社する意思が固く、あなたが理系ならば、この推薦応募は避けては通れません

「でもウチの学科はリク推ないし・・・。」

「学部生だけど、リク推受けれるのかな?」

「推薦とって内定もらったけど、蹴れるのかな?」

「マッチング面談って何なんだろう?」

などなど、私が大学生の頃は様々な情報が飛び交っていて、どれが真実だか分からない状態でした。以下に、1つ1つ解答していきます。では、いってみましょう。

【2019/04/03】追記

リクルーター面談とは

通常の採用フローについては、マイナビやリクナビからエントリーして、順次面接をクリアしていくのが一般的にです。基本的には書類選考から始まり、1次面接、2次面接、を経て最終面談が行われます。しかし、推薦応募の場合は、面談を経た後、そのまま最終面接が一般的です。採用試験が非常に簡略化されており、合格が出やすいのが特徴です。

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推薦応募においては、企業がそれぞれの大学に採用人数を何枠か設けていて、リクルーターはその枠の中で採用活動を行います。

マッチング面談とは

メーカー系企業などで良く行われている採用方法です。通常大企業の場合は、総合職採用を実施しており、入社後に配属先が決定されますが、マッチング面談を実施している企業であれば、面接時に希望の部署を受けることが出来ます。

理系学生で働きたい分野が既に決まっている方にとっては、入社後のミスマッチが無くなる非常に良い制度です。

マッチング面談を採用している企業の採用フローについては、基本的にリクルーター推薦の場合と変わりません。

マッチング面談を採用していない企業については、総合職採用されることも多く、基本的に入社後にどの部署に配属されるか確約されません。

なぜ、リクルーター推薦が始まったのか

企業が学生の青田買いを始めたからです。優秀な学生をより多く確保する為に始められました。例えばここにA君という大学院生が居たとしましょう。

A君:電気、電子情報の基礎知識があり、かつビッグデータやディープラーニングの研究を行っていて、その分野の知識が豊富

このような下地を持った学生はそう多くはいません。専門分野に特化した人材は貴重です。なので、他企業に先んじてA君を確保するために、A君の大学OBを使ってコンタクトを取り、通常よりはるかに早く内定を出し、身動きを取れなくさせます

この時に、A君とコンタクトを取るOBが私たちリクルーターという訳です。

※文系に推薦応募が存在しないのは、文系職種であれば入社後に企業が一から教育することが可能だからです。深い専門的知識を必要としない分野については、企業は幅広い人材から採用したい考えます。

リクルーター推薦応募の流れ

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本項では、リクルーター推薦応募の流れについて説明します。企業により、推薦応募のフローは異なりますが、概要は同様です。

1.OBが大学訪問し説明会を実施

企業のリクルーターが大学の学生にメールを送り、自社の説明会を実施します。そこで自社をアピールすると共に、学生の就活状況や他社の状況などをヒアリングします。(説明会が終わった後に、アンケートの記載を学生に依頼します)。

大抵その後飲み会があり、そこで更に学生との仲を深めます。ここで注意してもらいたいのが、学生が既に面談が始まっているものだと思いこみ、何故か自分をアピールし始める点です

この説明会及び懇親会は企業がアピールし学生に知ってもらう場なので、立場が逆です。その会社を知る良い機会なので、疑問点はどんどん質問しましょう

私の友人のリクルーター何人かに確認しましたが、この時点で選考を始めている企業はなかったです。私の企業もこの時点で選考を初めていません。

用心に越したことはないと思う人もいるかも知れませんが、多くのOB・OGから生の声を聞けるチャンスはそうないです。失礼でない質問以外は必ず実施し、企業研究に役立てましょう。

2.リクルーター面談

懇親会後、リクルーターからメールが届き面談日程が提示されます。希望者は予約し、面談を実施します。ここからは既に採用が始まっていますので、気を引き締めていきましょう。(リクルーター面談の回数は企業に依ってまちまちですが、多くて2回です。)

ここで落選した場合は、一般応募でもその企業への入社は非常に厳しくなりますので、潔く諦めましょう。

3.最終面談

リクルーター面談に合格した場合は、最終面談を受けるよう通知が届きます。ここで大学から推薦状をもらい、それをもって面談に臨むことになります。

基本的に既にリク面で高評価だった場合は、入社意思を確認する為だけの形式的なものです。しかし、中には深く突っ込まれて、落とされる人もいますので、準備だけは十分にしておきましょう。

面接で疑問点があれば、リクルーターに何度も質問し、不安点を解消しましょう。ここで相手に迷惑になるのではと考える人もいますが、彼らの業務の一部でもあるので、気にせずガンガン利用しましょう

4.マッチング面談(企業によって開かれる)

上述した様に、この面談は企業に依ります。入社希望の新卒生に対して、どの部署を希望するかまでヒアリングを行う面談です。大企業は採用人数が非常に多く、部署も大量にある為、配属後のミスマッチを無くす為に実施します。

総合職採用として、理系・文系学生を区別なく採用している企業は、このマッチング面談が存在しないので、その点は注意しましょう。

リクルーター推薦の疑問に関して、現役リクルーターが回答!

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ここからは、リクルーターとして活動するなかで、よく質問を受けた事項について回答します。誤解されている学生も多かったので、参考になれば幸いです。

学生から受けた質問を見出しとして、見出し以下にリクルーターからの回答を記載します。

また、リクルーターの視点から、内定が出にくい人へ注意すべき点をまとめた記事を書いているので、就職活動自体が気になっている方は、そちらを参考にして下さい。

推薦のターゲットになる学生は誰か

基本的に一部の学部・学科の大学院生及び学部生です。リクルーターは人事から例えば工学部の学生何人、理学部の学生何人採用して下さい・・・と明示されているので、その中で採用活動を行います。

文系の方については、基本的にリクルーター推薦は無い為、その点は注意して下さい。

博士卒(ドクター)は推薦対象となるか

企業にも依りますが、ドクターが推薦対象な場合はあまり多くありません。しかし、リクルーターに入社熱意をきちんと伝え、あなたの有用性を認めさせる事が出来れば、リクルーターが人事と個別交渉し、入社することも良くある話です。初めからドクターだから無理と決めつけず、まずは担当のOB・OGに相談してみましょう。

私がリクルーターをしていた時にも、上記のように個別交渉し、博士卒で入社した方は何名もいました。

対象学部卒でない場合、リクルーター推薦は不可能か

担当のリクルーターに相談しましょう! 上記のような勘違いしている人が非常に多かったです。流石に全く違う学部では無理かもしれませんが、そうでなければまず相談です。リク推の一番良い点は、柔軟に対応できる事です。

あなたが本当に優秀な方であると担当者に分かって貰えれば、個別調整することはそこまで難しいことではありません。

実際に私が担当した方も、人事が提示した学部ではなかったですが、非常に優れた方でしたので、調整し内々定を出させて頂きました。

企業は常に優秀な人材を求めています。それは間違いなくどこの企業でも同じことです。

悩んだら、まずリクルーターに質問!質問もしない内に勝手に自己解決し、可能性を潰すのはあまりに愚かです。

浪人や留年の影響はあるのか

浪人や留年は、1~2年なら大丈夫です。あまりに回数が多いのであれば、突っ込まれますが・・・。そこは一般採用と同様ですね。

私の場合も大学卒業後2年間フリーターをした後に大学院に進学しましたが、面接で特に突っ込まれるような事はありませんでした。

リクルーターの情報が回ってこない場合の対処法は?

例えあなたに友達が居なくても、就職担当の先生であればまず間違いなく把握しているので、まずは聞いてみましょう。就活は情報収集ゲームです。主体的になり沢山の情報を入手した方がより有利になります。

また、以下のようなOB・OGとのマッチングサイトもあります。

Facebookのアカウントを持っていれば、すぐに登録出来、自身と同じ大学出身で、現在企業で働いているOB・OGを検索し、コンタクトをとる事が出来ます。

出身大学に制限がありますが、順次拡大中なので、興味のある方は、一度上記サイトにアクセスし、先輩を検索してみましょう。

意外な企業に勤めている先輩も多くおり、ベンチャーから大企業まで、様々なOB・OGと直接コンタクトを取り、貴重な話を聞く事が出来ます。

リクルーター推薦で頂いた内定は、辞退可能か

はい。研究室で村八分されて、教授に腹パンされる覚悟があるなら大丈夫です!

また、後輩には、「あのクソ先輩のせいで・・・」と、死ぬほど恨まれますが、それを耐える鋼の心があれば問題ないです!

推薦者に対して企業が内々定を出しますが、それ自体に絶対的な拘束力はありません

しかし、それは企業⇔大学の長年の信頼関係で成り立っていますので、もしあたなが内定辞退した場合は、翌年からその大学に対して採用枠の削減などのペナルティを出すのは当たり前でしょう。

なぜなら、コツコツと先輩方が積み重ねた信頼関係がぶち壊されてしまったからです。実際に私の会社にも去年1人推薦辞退された方がいらっしゃいました。

ですがあなたの将来がかかっていることなので、これ以上は言いません。 しかし、安易な推薦応募は決してしないようにしましょう。

どのタイミングなら推薦を辞退してもセーフなのか

最終面談を受ける前になります。最終面談を受ける旨のメールを担当者に送った時点で、あなたから辞退することは基本的に出来ないと考えて下さい。

リクルーター推薦は非常に良い制度ですが、ご利用は計画的に。

マッチング面談を成功させるためのコツは?

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マッチング面談を成功し、リクルーターから推薦を獲得するためのコツについて、実際にリクルーター推薦で内定を決めた私が、具体的に解説していきます!

①:面接対策をしっかりと行う!

何より重要なこととして、まず面接対策をすることが挙げられます。

実際に私は、リクルーターとして、母校の学生の面接を実施したことがありますが、面接対策をしていない学生については、高い評価を付けることができませんでした。

きちんと対策を行っている学生は、基本的にどのような質問に対しても淀みなく回答できていましたが、そうでない学生は、基本的な質問事項についても回答に詰まってしまい、中々自身の価値をアピールできるところまで、話を進めることができませんでした。

どうしても、面接中に緊張してしまう方は、以下のエントリーに面接で緊張しない方法についてまとめているため、そちらも合わせて参考にして頂ければ幸いです!

②:リクルーターと密に連絡を取る

希望する企業のリクルーターとは、密に連絡を取るようにしましょう!

リクルーターは実際にその企業で働いているため、内部情報について詳しく、様々な生きた知見を持っています。

それらを上手くヒアリングすることで、志望動機もまとめやすくなりますし、自己PRも、より明確な文章に仕上げることができます。

実際に内定を獲得した方の多くが、リクルーターときちんとやり取りをして、企業研究を進めた方ばかりです!

リクルーターときちんと接点を持つことは、内定獲得への近道です!

まとめ

いかがだったでしょうか。以下簡単に本エントリーを纏めます。

リクルーター推薦応募は以下の流れで進みます。

  1. OBが大学訪問をし、説明会実施
  2. リクルーター面談
  3. 最終面談
  4. マッチング面談(メーカー系企業など)

一般応募に比べ、推薦応募(リクルーター面談)は非常に合格率が高い為、もし志望する企業の推薦枠が母校にあるならば、利用する事を強く推奨します。

また、推薦のターゲットとなる学部など、詳細な要項については必ず自分で判断せず、リクルーターに質問しましょう。

もしこの記事を読んで何か疑問に思った点があるならば、答えれる範囲で解答しますので、お気軽にコメント下さい。またもし分かりにくいところがあればご指摘頂けると幸いです!

就活の情報収集におすすめなサイト

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以下、就職活動の情報収集に役立つサイトを紹介します。リクルーターから企業の情報を様々引き出す事は可能ですが、やはりポジティブな情報が多いです。

口コミなど、ざっくばらんに企業のネガティブな評価が書かれたサイトは、貴重なので、是非参考にしてみましょう。

キャリコネ

登録する事で、企業の年収や10万件にも及ぶ口コミを見ることが出来ます。ネガティブな口コミや、ポジティブな口コミなど、玉石混合の状態ですが、その企業に勤務していた方の本音を語っている、貴重なレビューです。

大企業になれば、部署により全く別会社の様に動くため、あまり口コミを鵜呑みにし過ぎるのも良くないですが、情報として、利用価値は十分にあります。

Wantedly People

就職活動時に役立つ無料アプリを合わせて紹介します。就活時は様々な企業の方とお会いする機会が増え、その分、頂く名刺の数も膨大になります。

Wantedly People ビジネスに必須の名刺アプリ

Wantedly People ビジネスに必須の名刺アプリ
開発元:Wantedly, Inc
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上記アプリは、名刺をカメラで撮影する事により情報を取り込み、スマホ上で、整頓する事が出来る、優れ物アプリです。検索機能も整備されており、貰った名刺が見つからないという情けない事態を防げます。

私は社会人になった今でも愛用しているアプリなので、興味ある方は、是非一度インストールしてみましょう。

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ではでは