今回は、28歳の転職について、その概要や、注意点、また成功のためのポイントについて詳しく解説していきます。
今28歳で真剣に転職を考えている方は、ぜひ参考にしていただければ幸いです。
以下、目次となります。
目次
28歳の転職市場での価値は?
まず、第二新卒の転職市場での価値はどの程度のものなのでしょうか。企業によりその評価は異なりますが、本項ではそれらも踏まえて、全体的にどう判断されているのかについて解説していきます。
①:若さと専門的な知識を併せ持った年代である
30歳手前である28歳は、前職で基礎的なビジネススキルを磨けており、また専門的な知識も身についている状態だと転職市場では判断されます。
そのため、転職先でも即戦力とまではいきませんが、早い段階から能力を発揮して働くことを期待されます。転職の際も、前職での経験や実績が問われ、そこで何を達成しどんなスキルを保持しているかについて注視される傾向が強いです。
②:キャリアアップを狙った転職がしやすい
前職のキャリアを生かして、ジョブホップを狙った転職が最もしやすい時期が、28歳であるといえます。
特に専門的な知見を持っている技術職の方や、前職の会社で多くの売り上げを達成した営業の方などは、それらアピールポイントを生かして、年収交渉などもしやすいです。
採用側の企業から見ても、十分な実績を残し、また肉体的にもバリバリ働ける年代であるため、非常に魅力的に映ります。
前職までは最前線で働いていたけれど、そのナレッジを生かし、転職後はコンサル側に回るなどのキャリアアップも可能となります!
③:第二新卒としては転職するには微妙なライン
第二新卒については、法的に明確な定義はなく、各企業によりその線引きは様々ですが、一般的には以下のラインで区分されています。
第二新卒は、「新卒で入社して3年未満の求職者」を指すことが多いです。年齢で言えば、4年制大学卒業から考えると25~26歳ぐらいまでになります。社会人経験のない、いわゆる「新卒」と、前職での経験を生かすことができる 「社会人」との中間として扱われています。
理系の大学院卒者の場合は、上記年齢にプラス2年されて、27歳から28歳までが境界と
なりますが、4年生大学卒業者で28歳の場合、第二新卒で扱われることは、あまり多くはありません。
そのため、28歳で転職を考えている方は、第二新卒枠にて求人を探すのではなく、中途採用で企業を見つけることになります。
④:前職の企業に染まりきってなく再教育できる点は魅力
人は長く同じ会社にいると、そのカラーに染まってしまいます。
採用側の企業からみると、あまりに前職の企業の色に染まっている方は、再教育しにくく、使いづらい印象を与えます。
その点、28歳であれば、まだ前職の会社のカラーに染まりきっておらず、 再教育も容易であると考えられることがほとんどです。
⑤:ポテンシャルを見られる場合も十分にある
28歳の場合、上記したように、経験や実績を採用企業が見る場合は多いですが、 年齢的にもまだ若いため、潜在能力をみて採用される場合も十分にあります。
企業側としても、熱意に溢れ、学習意欲が高い28歳であれば、 採用後、十分に成長することができる伸びしろがあると判断します。
28歳は、このような企業が準備するポテンシャル採用枠にギリギリ入る年代のため、やる気さえあれば転職先の間口は広いといえるでしょう。
28歳で転職するときに注意するポイントは?
28歳で転職を考えている方が注意すべき点について、本項では具体的に説明していきます。
実際に転職に向けて動き出している方は、ぜひ一読してみてください!
①:未経験の業界にチャレンジする際にはリスクがある
28歳は、30歳が間近であるため、未経験の業界にチャレンジするのであれば、相応のリスクが伴います。
今まで身に着けていた専門性を全く使わない業界に飛び込むことになるため、一から勉強をしなくてはいけませんし、新たな人間関係を構築しなければいけません。
そのため、転職後、あなたが思う以上に負荷がかかる可能性があることを十分に考慮し、注意を払いましょう。
②:応募先の企業の求人ニーズを見極める
効率的な転職活動を行うために、応募先企業の求人ニーズの把握はしっかりと行いましょう。
例えば、ミドル層で管理業務経験者を求めている企業に対して、28歳でずっとフロントにて働いていた方が応募しても、まず選考を通過することはできません。
逆に、25歳以下のフレッシュな若手を強く希望している企業に対して、28歳で応募しても、年齢的に面接官に良い印象を与えないでしょう。
このような各企業の採用動向は、転職希望者では中々把握することが難しいため、実際に担当とコンタクトを取っている、転職エージェントからヒアリングをするのが一番最短で確実な方法となります。
転職エージェントにはそれぞれ特色があり、どれを利用すればよいのか分からないという方は、以下のエントリーにおすすめの転職エージェントをまとめているため、参考にして頂ければ幸いです。
③:今の職場を退職する際は迷惑をかけないようにする
転職先が確定した後、現職場を退職する際には、引継ぎ等をしっかりと行い、円満退社を目指しましょう。
どうせ辞めるのだから、多少適当に退職しても問題ないと考えている方もいるかもしれませんが、その認識は大きな誤りです。
会社は様々な企業と関わり合いながら成り立っています。
そのため、転職先の企業と前職の会社が何らかのリレーションを持つことは十分にありえることです。
その際、もし前職場に遺恨を残していたならば、転職後の会社にも迷惑をかけることになりかねません。特に同業種への転職を考えている方は、十分に注意しましょう。
無理な引き留めには応じる必要はありませんが、退職する日までしっかりと就業規則を守り、「立つ鳥跡を濁さず」の考えのもと真摯に勤務してください!
④:健康管理には特に気を遣う
精神、肉体ともに健全な状態でなければ、納得のいく転職活動は難しいです。
そのため、前職が激務で疲れが溜まっている方は、退職後その疲れを抜いてから転職活動を始めるなど、しっかりと健康管理に気を配りましょう。
特に今の職場を離れ、とにかく仕事辞めたいと考えている方は、早まった行動をしてしまいがちなので、注意が必要です。
また、ストレスが溜まり、心身に異常が出ている方は、早めに専門医に相談するなどして、一人で抱え込まないようにしてください!
28歳で転職を成功させるためにするべきことは?
本項では、実際に28歳で転職を成功させるための秘訣について、詳細に説明していきます。どの項目も重要な要素になるため、ぜひ一読頂ければ幸いです!
①:ミスマッチをなくすため自己分析は慎重に行う
自己分析不足による転職後のミスマッチは絶対に避けるようにしましょう。
新卒であれば、就活の勝手が分からずミスマッチが起こってしまうのも、ある程度仕方ないと許容されますが、既に社会人歴が長い28歳であれば、ミスマッチによる早期退職は次回転職時に大きな足かせとなります。
そのため、自身が今後どのような社会人生活を送りたいのか、転職先の企業には何を求めているのかなどをしっかりと整理し、腹落ちするまで真剣に分析しましょう。
②:職務経歴書は具体的な数値を用いてしっかりと書く
職務経歴書は転職の際にあなた自身の実績をアピールする、非常に重要な書類の一つです。
28歳であれば、前職で様々な経験を積んでいるはずなので、それらをしっかりと踏まえ、できるだけ詳細な経歴を記載するよう心がけましょう。
また、記入の際は、各項目ごとにできるだけ詳細な数値を盛り込むように気を付けてください。
たとえば「営業部に配属され売り上げ達成に向けて頑張った」という文では採用側もあなたが何を頑張ったのかを理解することができません。
「業界大手の○○の相対営業として、△△のプロジェクトを達成し、売り上げは○○円を達成した。」など、より具体的な数値を書くことで、あなたの実績を正確にアピールすることができ、採用者からも良い評価を受けることができます。
③:資料は第三者にチェックしてもらいフィードバックを受ける
転職の際は履歴書や職務経歴書など、様々な資料を準備しなければいけません。
それらについて、あなた一人だけで作成することは避け、必ず第三者を交えて客観的な評価をもらうようにしてください。
特に前職で仕事をしつつ転職活動を行うかたは、十分に時間を確保できないため資料の完成度が低いです。そのため、転職エージェントなどをうまく活用して、時短を図りつつ、効率的に作成してみましょう。
実際に私が利用した転職エージェントであるワークポート はコンサルタントが親身になって資料作成に協力し、ノウハウを生かした有益な情報を提供して頂けました。
以下のエントリーに、詳しい利用体験談を記載しているので、ワークポートの評判に興味がある方は、ぜひ参考にしてください!
④:年収交渉は必ず行う
転職後は、なかなか年収交渉を行う余地はありません。
そのため、たとえ面倒だと感じても、必ず転職時に年収交渉を行うことをおすすめします。
少しでも年収が上がれば、それは仕事へのモチベーションアップにも繋がりますし、金銭的な余裕は、より高品質な業務のアウトプットへとつながります。
あなた自身で直接企業に対して交渉を行うこともできますが、大抵の方は、そのノウハウを持ち合わせていないため、経験豊かで知見の深いコンサルタントに依頼する方が、ベターと言えるでしょう。
⑤:企業の選定には細心の注意を払う
28歳は年齢的にも、何度も転職ができる年代ではありません。
そのため、転職の際は、相手企業をよく下調べし、最新の注意を払って選定する必要があります。
売り上げや利益、資本金などの経営状態の確認から、企業理念や社風など職場環境に至るまで、しっかりと調査しましょう。
仕事をしつつ転職活動を行っている28歳の場合、企業研究に費やす時間を確保しずらいため、転職エージェントをうまく活用して、企業情報の抽出を行ってください。
⑥:複数の企業に応募する場合は選考スピードをそろえる
転職の際に、複数企業を受けるのは一般的ですが、志望度が高い企業群については、選考スピードを揃えられるようにスケジューリングしましょう。
なぜなら、内定獲得後、長い間それを保留にしておくことは難しいため、選考タイミングがずれてしまうと、他企業を受ける前に結論を出さなければいけなくなるからです。
また、同タイミングで志望度が高い企業の内定を獲得できれば、年収交渉もしやすいというメリットもあります!
⑦:志望業界に対して知見の深いエージェントを選択する
巷には、多くの転職エージェントが溢れており、28歳で初めて転職を経験する方は、どのエージェントが良いか分からず、混乱することも多いと思います。
しかし、「IT業界」に強い転職エージェントや、「営業職」に強い転職エージェントなど、転職エージェント毎に、得意分野が分かれており、コンサルタントの知見の深さも異なるため、それらを見極めて選択しましょう。
もし、28歳でIT業界への転職を考えている方であれば、上でも紹介したワークポート かギークリーの転職エージェントがおすすめです!
実際に私も利用したことがあり、詳細な体験談も記載しているため、ぜひ参考にしてみてください!
⑧:家族や配偶者に必ず相談する
特に結婚している28歳の方で、未経験業種への転職を考えている方は、一度配偶者とよく話し合い、転職の判断することをおすすめします。
何の相談もなく、いきなり転職した場合は、ほぼ間違いなく遺恨を生み、お互いの関係が悪化します。
家庭内の空気が悪くなると、仕事にも多大な影響がでてしまい、結局は転職後うまく会社に馴染めなくなるなど、ハレーションも大きいです。
家庭は、心身共に良好な状態で働くための大事な基盤です。自身を支えてくれる存在を、決してないがしろにしないようにしましょう。
⑨:しっかりとキャリアの棚卸をする
28歳で転職を考えているのであれば、自身が持つキャリアをきちんと棚卸してみることが、転職成功への近道になります。
取得している資格は何か、実務レベルでどれほどの経験があるか、また、経験はないが知識として習得していることは何かなど、多角的な面で自身のスキルセットを見直してみましょう。
⑩:転職活動時期に注意する
企業には採用が活発になる時期があります。業界によって締めの時期がずれるため、一概には言えませんが、一般的には、上半期の終盤である、7月から8月と、下半期の終わりである2月から3月です。
特に大企業ほど、採用者に対して一斉に研修を行い、手間を省きたいという意思が働くため、顕著にその傾向があります。
そのため、28歳で転職を考えている方は、これら企業の採用動向についてもしっかり把握して、それに合わせて動く必要があります。
なぜなら、採用枠が大きければ大きいほど、内定を頂けるチャンスは増えるからです。もし、自身の志望する業界の採用動向が不明な場合は、転職エージェントなどに問い合わせてみてください!
28歳で転職でありがちな失敗は?
ここまで読んでいただき、28歳で転職を成功させるための方法はなんとなく掴めてきたかと思います。
本項では、逆に、失敗事例について具体的に説明していくので、反面教師として、ぜひ参考にしてみてください!
①:やりがいだけを求めて転職した
28歳の転職であれば、仕事に対してやりがいだけでなく、給与や福利厚生など、様々な面を考慮する必要があります。
なぜなら、それらは働くための大事なベースとなるもので、もし、それらが不安定になってしまうと、たとえどんなにやる気があったとしても、仕事で高い成果を出し続けることは不可能だからです。
②:客観的な意見を聞かず自分ひとりで転職活動を行った
よくある転職失敗の理由の一つです。客観的な意見を取り入れず、自分の主観のみで転職活動を進めてしまい、うまく内定が出ないパターンになります。
例えば、一人で面接練習などを行っても、フィードバックを受けることができないため、改善点に気づくことができず、何度も同じミスを繰り返します。
また、現職で仕事を続けながら一人で転職活動を行う場合は、時間を確保することが難しく、企業の下調べなどもおざなりになり、ミスマッチの可能性が高まります。
③:実績以上に誇張してアピールしてしまった
転職活動において、自己アピールのため、ある程度自身の経歴を見栄え良く表現するのはよくあることです。
しかし、実績以上に誇張したり、言わなければいけないことを隠したりすることは、相手企業に対して不誠実ですし、バレた場合、責任を問われることになります。
企業と人は、「信用」で繋がっています。28歳であれば、その前提をよく理解していると思いますので、決してそれを裏切るような行為だけはしないように注意してください。
28歳で転職する際に利用すべき転職エージェントは?
巷には多くの転職エージェントがありますが、28歳で転職を考えている方に最適な転職エージェントはどれでしょうか。
本項では、実際に私が利用した事があるエージェントの中でも、28歳に特におすすめな転職エージェントについて紹介していきます!
①:ワークポート
28歳でIT業界への転職を考えている方であれば、まず押さえておきたい転職エージェントの一つです。
私も利用したことがありますが、コンサルタントの対応が非常に丁寧で、キャリアの棚卸のためだけに利用しても、十分に価値がありました。
以下のエントリーにワークポートの評判について記載しているため、興味がある方は、ぜひそちらをご一読頂けますと幸いです。
また、より詳細な情報については、以下のワークポート の公式サイトを参照ください!
②:ハタラクティブ
マッチングを重視して転職活動を行いたい方におすすめのエージェントです。
求人数は大手サイトより多くはないですが、コンサルタントは非常に熱心にサポートをしてくれて、未経験業界への転職支援も積極的です。
実際に私も面談にいきましたが、業界の動向や年収の相場などを、包み隠さず詳細に語ってくれました。
以下に、ハタラクティブの評判をまとめた記事を書いていますので、合わせて参考にしていただければ幸いです!
また、より詳細については、以下のハタラクティブ の公式HPをご参照ください!
③:ギークリー
Web業界志望の方で、自身のスキルを活かして、より高い年収を狙って、スピーディーに転職をしたい28歳の方におすすめのエージェントです。
特化型の転職エージェントのため、業界に関する知見が深く、また採用企業と太いリレーションシップを築いているため、年収交渉などもしっかりと行ってくれます。
私が実際に利用した際も、ラインなどで迅速に連絡を取ることが出来たため、ストレスなく転職活動を進めることが出来ました。
以下のエントリーにギークリーの評判をまとめているため、興味がある方は、ぜひ一読ください。
また、さらに詳しい情報については、以下のギークリーの公式ページをご参照頂けますと幸いです!
まとめ
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。28歳の転職において、様々な面から語っていきました。
28歳は転職市場のボリュームゾーンともいえる年代であり、実際非常に多くの方が、この年齢で転職を考えています。
しかし、中には希望をもって転職をしたにも関わらず、ミスマッチの結果早期退職してしまう人も少なからずいます。
ぜひ、そのような事態に陥らないよう、しっかりと準備し、万全の態勢で転職に臨んでください!
28歳のあなたの転職が無事にうまくいくことを心より願っています!
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