今回は、職場でいじめに合った際の上手な対処法について、詳細に説明していきます。
また、社内でいじめに合いやすい方の特徴についても合わせて語っていくため、職場に馴染めず困惑している方は、ぜひ参考にして頂ければ幸いです。
以下、目次となります。
目次
職場でいじめにあいやすい方の10個の特徴!
まず、職場でいじめにあいやすい人の特徴から見ていきましょう。
いじめにあいやすい人の特徴には、自分自身が原因な場合と、周囲の環境によるものがあります。以下の内容から、自分がどのタイプなのかチェックしてみてください。
①:周囲の顔色を気にし過ぎる
職場でいじめにあいやすい人の特徴として、周囲の顔色を気にし過ぎて、自分の意見を言えないタイプの人がいます。
協調性は働くうえで大切なことです。しかし、周りに合わせるばかりで、自分の意見を言わないとなると問題です。
「協調性=周囲の顔色を伺う」、ということではありません。
「この人に何を聞いてもムダ」となれば、相手もあなたに何かをお願いしたり意見を聞いたりしなくなります。
最終的には、誰からも頼られることがなくなり、集団から外されてしまいます。
また、周囲の顔色を気にし過ぎて意見を言わない人の場合、相手から強い態度をとられてしまう恐れがあります。
②:自分に自信がない
自分に自信がない人も、職場でいじめにあいやすいタイプです。
自分に自信がない人は、他者から見ると、いつもビクビクしているように見えます。
人間はずるい生き物で、自分より強いと思う人には頭を下げ、自分より弱い人間へは強気な態度をとる人がいます。
そのため、自信がなく、おどおどとした雰囲気の方は、そのような、ずるい人間のいじめの対象になりやすいです。
③:自我が弱い方
自我が弱い方は、誘惑に負けやすく、職場でのいじめに遭遇しやすくなります。
そのような方は、誘惑に弱いため、決められたことが守れず、自分の好きなことを優先してしまいがちです。
それが、仕事の場合だとどうでしょうか。
決められたことができず期日を守れないとなると、信用がなくなります。その信用をなくすことで、相手に嫌われる対象になります。
④:仕事ができる方
いじめにあいやすい人の中には、仕事ができる人の場合もあります。これは、完全にいじめる側の嫉妬や、妬みからくる意地の悪さです。
もちろん、仕事ができる人でも、いじめの対象にはならず、むしろ信頼さるタイプの人もいます。
何が違うのでしょうか。
それは、あなたの態度です。仕事ができることを鼻にかけていてはダメです。
自分の能力の高さと比べて、相手を見下すような態度をとってはいけません。そういう人は、「嫌な人」「傲慢な人」「えらそう」と思われ、いじめの対象になります。
それとは別に、嫉妬や妬みで嫌がらせを受けている場合、そういう場合は相手を「残念な人」と受け止め、仕事に集中しましょう。
⑤:仕事ができない
仕事ができない人も、いじめにあいやすいといえるでしょう。
仕事ができないということは、それだけ周囲にも迷惑をかけているということです。
迷惑をかけられる側としては、一度や二度なら許せますが、いつまでたっても進歩がなく同じミスを繰り返されてはたまりません。
その苛立ちや怒りが、いじめる気持ちへと変化していきます。
また、仕事ができない人を見下す人がいます。そのような方からは、仕事ができない人はいじめたくなる格好の餌食となってしまいます。
⑥:周囲に馴染めないタイプの人
敢えて輪の中に入らず、ひとりでいるタイプの人がいますが、女性が多い職場の場合は、気をつけた方がいいでしょう。
女性とは基本的に群れて行動したい生き物です。「ひとりを好む」タイプの人でも、自分はよくても周りがそれを許さない場合があります。
また、集団に馴染めないタイプの人がいます。
自分では悪気がなくても、余計なことを言ってしまいその場の雰囲気を壊す人です。そういった空気の読めないタイプの人は、周囲に馴染むことができず浮いてしまいます。
そのように、周りから浮いていると、いじめの対象になりがちです。
⑦:上司に贔屓されている方
人に好かれるということは、良いことです。しかし、職場で上司から好かれるということは、嫉妬の対象にもなります。
「上司から好かれる=評価」が高いとなると、それが理由で、嫉妬心が生まれる人もいるはずです。
それに加え、同じことをしても、上司から評価を得られる人と得られない人がいる状態では、認めて貰えない立場の人はおもしろくありません。
その認めて貰えない不満が嫉妬となり、好かれている人をいじめたくなる心理へと変えていきます。
⑧:ネガティブ発言多い人
ネガティブ発言の多い人は、やはり職場においていじめの対象になりやすいです。
また、何かにつけて後ろ向きな言い訳ばかりする人も、社内の空気を乱すため、敬遠されやすく、嫌がられることが多いです。
仕事が逼迫するとネガティブな発言をしたくなるかもしれませんが、それをあまり周りに吹聴するのは控えたほうが良いでしょう。
⑨:嫉妬される要素をもっている人
嫉妬される要素には、学歴、家柄、容姿などがあります。
人は自分にないものを持っている人に憧れます。
憧れだけですめばいいのですが、羨ましくなり嫉妬や妬みに変わっていく場合があります。やきもちを焼くだけなら、まだ可愛らしい感情ですが、相手に対して憎悪を抱くようになると厄介です。
その憎悪がいじめへと繋がっていきます。
⑩:働く環境が問題の場合もある
職場でいじめにあう原因として、「職場の環境」が挙げられます。
上司がいつもイライラして八つ当たりされる。また、女性の多い職場では、勤続年数が長いというだけで権力を振りかざしてくる「お局様」もいます。
そのお局様の気分で、理由なくいじめられるといった環境が作り出されることがあります。
いじめられる側の性格や、持ち合わせているスキルとは関係なく、「職場の環境」や、「上司や年長者の気分」でいじめられる場合があるということです。
職場でいじめに合わないようにするべきことは?
さて、職場でいじめにあいやすい人の特徴、なぜ嫌がらせをうけるのか、その原因を少しは掴めたでしょうか。
次に紹介するのは、職場でいじめに合わないようにするべきことです。
周りを変えることは、そう簡単ではありません。まずは、自分自身ができることを改善してみてください。
すぐに変化が現れなくとも、かならず効果・成果は見えてきます。
①:周囲に左右されないようにする
いじめにあいやすい人のタイプには、周囲に流されやすい人がいます。
流されやすいというのは、イエス・ノーがはっきりと言えない人でもあります。そのような人は、相手から指図されやすくなります。
そのため、相手から指図されて言いなりにならないために、きちんと自分の意見を伝えることができる人になりましょう。
具体的な意見が浮かばなかったとしても、イエス・ノーの意思表示だけでも十分効果はあります。
そうすると、相手も「この人は自分の思い通りにならない人」と分かるため、指図することがなくなっていくでしょう。
②:自分の意見を持つ
周囲に左右されないということと同様に、自分の意見を持つことは重要です。
自分の意見をちゃんと持っている人は、堂々とした雰囲気があります。その雰囲気は周囲にも伝わります。
そのため、そのような雰囲気を持つ方は、いじめに合いにくく、人間関係で悩むことも少ないです。
③:精神的に強くなる
誘惑に負けて、時間や日程を守れない人がいます。そういった人は、周りから軽んじられる恐れがあります。そして、その周りからの低い評価が元となり、いじめの対象になりかねません。
それを避け、社会人として責任ある行動をとるためにも、精神的に強くなる必要があります。
精神を鍛えることは、すぐには難しいですが、例えば、小さなことから自分を律したり、あなたなりのルールを作ってそれに沿ったりと、些細なことからでも問題ないので、自分の意識を変える努力をしてみましょう。
④:良好なコミュニケーションを取る
職場でいじめに合わないためにも、周囲への振る舞いには気をつけましょう。
また、誤解を生まないためにも、コミュニケーションを十分に取ることを心掛けてください。
いじめにあいやすい人の中には、同僚と上手く馴染めず、殻に閉じこもりがちな方も多いです。
しかし、その状態を長く続けてしまうと、余計に仕事仲間との壁が出来てしまい、いじめの対象になってしまいがちです。
話すことが苦手な方は、簡単な挨拶からでも問題ないため、ぜひ前向きに実践してみて下さい。
⑤:びくびくせず、しっかりと自己主張する
いじめにあいやすい人が気をつけることとして、ビクビクしない毅然な態度をとることは重要です。
そのためにも、イエス・ノーの自己主張が必要となります。
しかし、忘れてはいけない点として、大人の自己主張には礼儀が大切です。
何でもかんでも思うがまま、言葉を発してはいけません。相手のことを思いやることができない発言や行動は、良い印象を与えません。
職場でいじめに合っている方に送る9個の対処法!
職場でいじめに合っている人に、ぜひ知ってもらいたい心構えがあります。それを今からご紹介していきます。
つらい状況の中で、気持ちを強く持つことは簡単なことではありません。しかし、対処法を知っているだけで、たとえすぐに実践できなくとも、「なんとかなる!」という安心感を持つことができます。
①:相手に反応し過ぎない
職場のいじめで困っている人は、まず、周囲を気にし過ぎないようにしてみましょう。
学校でのいじめと同様に、いじめる側はいじめられる側の反応がおもしろくて、ますますいじめをエスカレートしていく傾向があります。
そのため、「相手を気にしない」ということが何より重要です。
相手に無関心なことが伝われば、いじめる側も、無反応な相手には「これ以上やってもムダ」と思うようになります。
②:スキルアップを図り自信を持つ
自分に自信がないと、ビクビクした態度をとってしまいがちです。そんな自信のない態度は、いじめる側に付け込まれやすいです。
そのため、堂々とした態度をとるように自分を変えてみましょう。
一例として、仕事のスキルを上げることに取り組んでみて下さい。
仕事のスキルを上げる行動は、それに夢中になることで周囲のことが気にならなくなるという効果もあります。
また、頑張っている姿勢は、周りからみても良い印象を与えます。
③:自分の意見を持つ
職場でのいじめに対抗する手段の一つとして、自分の意見を発言することは大切です。
自分がどうしたいのか、どう思っているかという意思表示です。それを、相手に伝えることにより、「しっかりとした人」という印象を与えることができます。
また、そのような毅然とした態度を取り続ければ、いじめる側からすると、「こちらの言うことに左右されないタイプ」と感じます。
相手からそう思われる人間になるることができれば、いじめる側も面白みがなくなり、あなたに対するいじめも無くなるはずです。
④:周囲のやっかみは気にしないようにする
嫉妬や、やっかみが理由となり、職場でいじめられている方は、相手と距離をとるようにすることも、有効な方法の一つです。
それらに対して過敏に反応してしまうと、いじめる側は余計にヒートアップしてしまうため、気にせず、仕事に集中した方が、生産的であると言えます。
もし、業務の関係上、相手との距離が近く、連携しなければ仕事が進まない場合は、必要最低限のコミュニケーションに留めるなど、相応の対応をしてみましょう。
⑤:周囲に馴染む
仕事は一人で進めるものではありません。
様々な方と連携し、一致団結して取り組む場合がほとんどで、その輪の中から外れてしまうと、必然的にいじめのターゲットになる可能性が高まります。
そのため、上手く周りに馴染み、交流を持つことを心がけてみましょう。
コミュニケーションスキルに自信がない方にとっては、ハードルが高く感じてしまうかもしれませんが、それも仕事の一つと割り切って、例えば、明るい声であいさつをするなどから取り組んでみて下さい。
⑥:ポジティブな思考を鍛える
「仕事がつらい」、「できない」、「どうせ頑張っても・・・」と、ネガティブな言葉ばかりを使っていると、あなたの周りから人は離れていってしまいます。
仕事とは、もちろん楽しいこともあります。しかし、それ以上に、仕事において、辛いことや、しんどいことは多くあります。
社会人はそんな状況に折り合いをつけながら、日々頑張っています。
それらの前提を思い出し、何かにつけてネガティブ発言をするのを止め、ポジティブ思考に変換するように努力してみましょう。
もちろん、ネガティブな思考がクセになっていると、すぐに改善することは難しいです。
まずは、ひと呼吸おいてから、無理矢理でもいいのでポジティブな言葉を発してみてください。それを続けることにより、思考の癖は変わっていきます。
⑦:相手と距離をとる
上記より、自分自身の性格や考え方、そして仕事のスキルを変えることで、職場でのいじめに対して、抵抗する方法を紹介しました。
しかし、そう簡単にはうまくいかないことも多いです。
そのようなときは、無理に頑張り過ぎず、いじめている側と距離をとるようにしましょう。
いじめている側からすると、自分の視界に入るから気になり、相手を攻撃したくなる場合もあります。
そのため、単純に距離を取るだけでも、いじめが軽減することが期待できます。
⑧:いじめられたことを記録し相談する
いじめにあっているときの対処のひとつに、「相談する」という方法があります。
この場合は、自分がいじめにあっていることを詳しく相談者に伝えることにより、相手に今の大変な状況が伝わりやすくなります。
また、相談する場合は、なるべく同僚やいじめている人の前で、上司などに相談すると良いでしょう。
「今、〇〇さんから△△と言われ、困っています。」というように伝えてみて下さい。
そうすれば、周りの皆がいじめの事実について、誤解なく知ることができます。
しかし、ひとつ気をつけなければいけないことがあります。
相談する相手より、いじめている人の方に権威がある場合です。
たとえば、上司よりも勤務年数の長い「お局様」の場合、会社の主のように隠れた権力を持っており、そうすると、上司もそのお局様には強く言えません。
反対に、いじめがもっとひどくなる恐れがあります。
⑨:働く環境を変える
思い切って環境を変え、会社を辞めることも、対処法のひとつです。
自分に非がなく、明らかにいじめる側の嫉妬ややっかみ、気分のムラや、八つ当たりでいじめの対象になる場合があります。
上記した方法で何とか対処できれば良いですが、それが無理な場合は、その人がいなくなるか、自分が退職するかでしか解決しないこともあります。
職場でいじめに合っている方が注意するべきこと!
いじめに合っている人が、その理由を「自分」と思ってしまう場合があります。しかし、つらい状況から抜け出すには、そのつらさを抱え込んではいけません。
次にご紹介するのは、いじめに合っている人が陥りやすい注意すべき心の動きです。これを読み、注意するべき思考と行動の参考にしてみてください。
①:自分を責めない
職場でいじめられている状況に対して、自分だけが悪いと思わないようにしましょう。
自分を責め続けてしまうと、悪循環です。気持ちも沈み、仕事への影響も良くありません。
まずは、何が原因なのかを考え、適切な対処法を考えてみてください。自分ひとりで考えることが難しい人は、誰かに現状を話してみましょう。
②:我慢せず、抱え込まない
大変な状況は、いつまでも我慢しないことです。「自分を責め過ぎない」ことと同じで、我慢しすぎることは、精神的にも身体的にも良くありません。
我慢したところで、いじめがなくなることはなく、むしろ、我慢するあなたを見て、いじめる側は一層おもしろがる可能性もあります。
そのような状態をひとりで抱え込まず、職場の上司、先輩、また気の置けない同僚や、友人や家族でも構わないので、辛い気持ちを共有してもらいましょう。
③:いじめの連鎖を作らない
自分がいじめられた経験や気持ちを引きずり、自分がいじめる側になってしまうことのないようにしましょう。
「新人の頃は先輩にこんな態度をとられた」「自分のときは、こうだった」などといった考えです。
もし自分と同じように、自信が持てない人、仕事がうまくいっていない人、嫉妬の対象となっている人を見かけたら、いじめの連鎖を断ち切る行動をとりましょう。
いじめられる原因も、いじめる側の心理も、両方を理解できるのは、同じ経験をしたことがあるあなたです!
④:プライベートな出来事を持ち込まない
いじめられていることを誰かに相談することは大切です。しかし、会社でのできごとをプライベートに持ち込み、心の苛立ちをぶつけることはしないように気をつけましょう。
ぶつけるとしたら、それは「つらい気持ち」や、「置かれている環境」です。八つ当たりだけでは、相手もあなたの今の状況が分かりません。
職場でいじめを受けて転職を考えている方が、気を付けるべきこと!
職場でいじめを受けている人が考えることの中に「転職」があります。
次に紹介するのは、転職することを決めたときに考えて欲しい、気をつけるべきことです。
転職先に環境をよりよくするためにも、以下の内容をまずは考えてみてください。
①:転職先で同じ状況に陥った場合を想定しておく
人間関係に悩んで、転職をしたとしても、転職先でも同じ状況に遭遇する場合はあります。
「八つ当たりする上司」や、「お局様」、「嫉妬や妬み」などです。
そのため、もし同じ状況に置かれた際にどう対処するのか、自分なりに心構えを持っておきましょう。
それを準備した上で、転職に臨めば、早期退職を防ぐことができ、いじめが発生する可能性も軽減することができるはずです。
②:転職先の環境に気を付ける
転職の際には、どういった場所で働くことが自分に適しているのかを考えることも大切です。
女性の多い職場が苦手な人は、それを避けましょう。それとは反対に、群れて行動することで安心感を得られるのであれば、そういった職場や職種を選ぶのもひとつの方法です。
現在の自身の状況をしっかりと分析し、次の転職先で同じ過ちを犯さないように、環境には十分に注意して、職場を選択するように心がけて下さい。
③:環境を変化させただけでは変わらない場合もある
転職をして、環境を変えただけでは、何も変わらない場合があることを心得ましょう。
どのような環境でも、うまくやっていける人はいます。また、環境や人に左右されない人たちもいます。
単に、職場を変えただけでは、あなた自身の人格は変化しません。いじめを受けないためにも、自分自身も変わる必要があることを忘れないでください。
まとめ
ここまでお読みいただきありがとうございます。
いじめや嫌がらせを受けることは、とてもつらいことです。しかし、その原因や考え方、対処法を知ることで解決策を見つけることはきっとできます。
自分ばかりを責めて問題を抱え込んでしまわないように、また「自分」という人間を周囲に分かって貰えるように、現況と向き合ってみましょう。
今回の内容が、その参考になれば幸いです。
あなたの職場のいじめが少しでも減ることを、ネットの片隅で祈っています。
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