名古屋弁一覧48選!でら・だがやの意味と例文、「みゃーみゃー言葉」の正体を発音・由来から解説

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「みゃーみゃー」「だがや」。名古屋弁と聞くと、こんな猫みたいな響きや、力強い語尾を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

でも、地元の名古屋人に向かって「エビフリャー食べやー」なんて言うと、たいてい苦笑いされます。テレビで広まった名古屋弁のイメージは、実はかなり「盛られて」いるからです。

この記事では、名古屋弁(尾張弁)の単語を48語、意味とニュアンスのメモつきで一覧にまとめました。さらに、なぜあの独特の響きになるのかという発音の仕組み、「だがや」「でら」といった語尾の文法、そして城下町・名古屋ならではの由来や歴史まで、まるごと解説していきます。

読み終わるころには、名古屋弁が「なんとなく面白い方言」から「仕組みのわかる方言」に変わっているはずです。

管理人も初めて名古屋を訪れたとき、喫茶店で「そこのお冷や、つっといて」と言われて固まりました。あれは「お冷やを運んでおいて」という意味だったんですね。

名古屋弁とは?尾張弁と三河弁の違い

名古屋城の天守閣

名古屋弁とは、愛知県名古屋市を中心とした尾張地方で話される方言のことです。学術的には「尾張弁」と呼ばれ、江戸時代に名古屋城下町で育まれた言葉が土台になっています。

ここで押さえておきたいのが、愛知県の方言は大きく二つに分かれるという点です。県の西側で使われるのが名古屋弁(尾張弁)、東側の岡崎市や豊橋市あたりで使われるのが「三河弁」です。同じ愛知でも、この二つは語尾からして別物といっていいほど違います。

尾張弁を象徴する語尾が「〜だがや」。一方の三河弁は「〜じゃん」「〜だら」「〜りん」の三つが代表選手で、頭文字を取って「じゃんだらりん」と呼ばれます。「〜じゃん」は名古屋でも使いますが、「だら」「りん」を名古屋人が使うことはまずありません。

つまり、世間でイメージされる「だがや」の名古屋弁は、正確には尾張弁を指していると考えると、すっきり整理できます。

ちなみに「じゃん」は三河や静岡が発祥という説が有力で、それが東京や横浜に伝わったとも言われています。関東の言葉だと思われがちですが、ルーツは東海地方かもしれないんですね。

名古屋弁が独特に聞こえる発音の仕組み【みゃーみゃー言葉の正体】

名古屋テレビ塔

名古屋弁が「猫みたいでかわいい」「なんだか面白い」と言われる最大の理由が、この発音の仕組みにあります。ここを理解すると、知らない名古屋弁でも音の見当がつくようになります。

連母音融合:二つの母音がくっついて変化する

名古屋弁の発音の核になるのが「連母音融合」です。二つの母音が連続すると、一つの長い母音に変わってしまう現象を指します。

たとえば「ない」は「にゃー」、「だいこん」は「でゃーこん」、「高い(たかい)」は「たけぁー」、「うまい」は「うみゃー」、「おまえ」は「おみゃー」になります。標準語なら二音で発音するところが、ぐっと縮まって独特の伸びた音になるわけです。

この「にゃー」「みゃー」が連続するため、まるで猫が鳴いているように聞こえ、名古屋弁は俗に「にゃーにゃー言葉」と呼ばれてきました。これが「みゃーみゃー言葉」の正体です。

本当は「ア」と「エ」の中間音

ただし、ここで大事な訂正があります。「みゃー」「にゃー」というハッキリした音は、実はかなり誇張されたイメージなのです。

本来の名古屋弁の音は、「ア」と「エ」のちょうど中間あたりの母音です。名古屋弁を愛する河村たかし元市長も、「みゃあ、にゃあと発音するのは猫弁。本当はアとエの中間で発音する」と語っています。たとえば「甘い」は「あみゃー」ではなく、「あめぁー」に近い、なんとも言葉にしづらい音になります。

標準語の「ア・イ・ウ・エ・オ」の五つにはない中間的な母音を持っているのが、名古屋弁の隠れた特徴なのです。

「エビフリャー」は名古屋人は言わない

名古屋弁の代名詞のように扱われる「エビフリャー」。これは「エビフライ」の「アイ」が連母音融合で「ャー」になった、いわばお手本のような例です。

ところが、これを実際に使う名古屋人はほとんどいません。「エビフリャー」は、1980年代にタレントのタモリさんが名古屋ネタとして広めた、誇張された表現だからです。地元では「生まれてこのかた言っている人を見たことがない」という声がほとんどで、当時はネタにされたことを快く思わない人もいたほどでした。

なお、名古屋弁のアクセント自体は東京式アクセントに近く、関西弁ほどイントネーションが大きく変わるわけではありません。「語尾」と「母音」にこそ名古屋らしさが宿っている、と覚えておくとよいでしょう。

つまり「みゃーみゃー」も「エビフリャー」も、テレビが作った名古屋弁のキャラクターなんですね。本物はもっと上品で、アとエの間で揺れるやわらかい音なんです。

名古屋弁の語尾・文法の仕組み【だがや・でら・がや】

単語を覚える前に、名古屋弁らしさを決める「語尾(文末表現)」の仕組みを押さえておきましょう。ここがわかると、標準語の文章を名古屋弁っぽく変換できるようになります。

名古屋弁の断定は基本的に「〜だ」ですが、そこに独特の語尾がつきます。代表が「〜だがや」「〜がや」で、「〜だよ」「〜だぞ」と念を押すような、力強い男性的な響きになります。これをやわらかくした女性的な言い方が「〜だがね」「〜がね」「〜だわ」です。

理由を表すときは「〜だもんで」「〜もんで」を使います。「雨だもんで、行かんわ(雨だから行かない)」のように、標準語の「〜だから」にあたります。

勧誘や推量には「〜まい」が活躍します。「行こまい」で「行こうよ」、「やろまい」で「やろうよ」という誘いの表現です。継続や状態は「〜とる」で表し、「何しとる?」は「何してるの?」になります。

軽い命令や勧めには「〜やー」「〜みゃー」を使い、「食べやー」「やってみゃー」のように言います。否定は「〜せん」「〜ん」で、「行かせん」「知らんがや」のようになります。さらに、来る・いるの尊敬語として「みえる」を使うのも名古屋弁ならではで、「先生がみえた」で「先生がいらっしゃった」という意味です。

「〜だがや」は男っぽく、「〜だがね」は女性らしい、と性別で語尾を使い分けるのが名古屋弁の面白いところ。同じ内容でも、語尾ひとつで印象がガラッと変わります。

名古屋弁の語尾・あいさつ一覧【だがや・やっとかめ】

ここからは具体的な単語を、ジャンル別の一覧表で紹介していきます。まずは会話の骨格になる語尾と、あいさつ・呼びかけの言葉からです。

名古屋弁 意味 使い方・メモ
だがや 〜だよ・〜だぞ 名古屋弁を象徴する語尾。断定を強める力強い言い方で、男性的な響き。
がや 〜だよ 「だがや」を短くした形。「ほんでがや(そうなんだよ)」のように使う。
だがね・がね 〜だよね 「だがや」をやわらげた女性的な語尾。やさしい印象になる。
だもんで 〜だから・〜なので 理由を表す。「眠いもんで先寝るわ」のように省略形「もんで」もよく使う。
〜まい 〜しようよ 勧誘の語尾。「行こまい」で「行こうよ」。誘うときの定番。
〜やー・〜みゃー 〜しなよ 軽い命令や勧め。「やってみゃー」は「やってみなよ」と背中を押す言い方。
〜とる 〜ている 進行や状態を表す。「何しとる?」は西日本で広く使われる言い方。
〜なも・だなも 〜ですね 古風で上品な丁寧表現。今ではお年寄りや芸どころの言葉に残る。
だで 〜だから 「だもんで」と並ぶ理由の語尾。「もう遅いだで帰ろ」のように使う。
やっとかめ 久しぶり 漢字で「八十日目」。八十日も会っていない=久しぶり、という洒落た由来。
おみゃー(さん) あなた・お前 「おまえ」が連母音融合した形。「おみゃーさん」と言うと少し丁寧になる。
〜してちょー 〜してください 「ちょうだい」の変化。「待ってちょー」で「待ってちょうだい」。
ちゃっと(しや) 早く・さっさと 「ちゃっとしや」で「早くしなさい」。テンポを急かすときの言葉。

程度・気持ちを表す言葉【でら・どえらい】

名古屋めしの味噌カツ

名古屋弁といえば「でら」を思い浮かべる人も多いはずです。「とても」「すごく」を意味する程度の言葉は、会話のテンションを決める大事なパーツです。

名古屋弁 意味 使い方・メモ
でら とても・すごく 「どえらい」が縮んだ若者言葉。「でらうみゃー(超おいしい)」が定番フレーズ。
どえらい・どえりゃー とても・大変な 「でら」の元の形。テレビでおなじみの「どえりゃー」は年配寄りの言い方。
ど〜 強調の接頭辞 「ど真ん中」「どスケベ」のように頭につけて意味を強める。関西にも共通。
わや めちゃくちゃ・台無し 「もうわやだわ」で「もうめちゃくちゃだ」。失敗や混乱を表す。
ちんちん・ちんちこちん (湯などが)熱い 「お湯がちんちん」で沸騰寸前。さらに熱いと「ちんちこちん」。名古屋名物の表現。
やっきり(こく) 腹が立つ・うんざりする 「やっきりこくわ」で「イライラする」。怒りやもどかしさをにじませる言葉。

「でら」と「どえらい」はもともと同じ言葉で、「どえらい」が「でえら」を経て「でら」に縮まったものです。今の若い名古屋人の会話では、短い「でら」が圧倒的によく使われています。

かわいい方言という切り口でもっと全国の方言を知りたい方は、以下の記事も参照してください。

標準語と意味が違う名古屋弁の「罠ワード」【放課・つる・かう】

名古屋駅前の高層ビル群

名古屋弁でいちばん厄介なのが、標準語とまったく同じ形なのに意味が違う言葉です。転勤や進学で名古屋に来た人が、いちばん戸惑うのがこのグループ。知らないと会話が思わぬ方向にずれていきます。

名古屋弁 意味 使い方・メモ
放課 授業の間の休み時間 愛知では「放課後」ではなく休み時間そのもの。長い休みは「大放課」「20分放課」。
えらい 疲れた・しんどい 「今日はえらかった」は「立派だった」ではなく「疲れた」。東海・関西で広く使う。
つる 運ぶ・持ち上げる 「机をつる」で「机を運ぶ」。掃除の時間に飛び交う、東海の学校あるある言葉。
かう (鍵を)かける 「鍵かっといて」で「鍵をかけておいて」。買う(かう)とは無関係なので要注意。
なおす 片付ける・しまう 「茶碗なおして」は「茶碗をしまって」。修理ではないので関東の人は混乱しがち。
ほかる 捨てる 「これほかっといて」で「これ捨てておいて」。関西の「ほかす」の名古屋版。
こわす (お金を)くずす・両替する 「千円こわして」で「千円札を小銭に」。壊すのではなく両替の意味。
ときんときん (鉛筆などが)尖っている 「鉛筆ときんときんにする」で「とがらせる」。先が鋭い状態を表す擬態語。
こすい・こっすい ずるい・けち 「あの人こすいわ」で「ずるい」。子ども同士のけんかでもよく出る言葉。
かんこうする 工夫する・やりくりする 「なんとかかんこうするわ」で「うまくやりくりする」。観光とは無関係。

「放課」は名古屋人にとって完全に標準語のつもりなので、県外で「放課に遊ぼう」と言って通じず驚く、という”方言バレ”の鉄板ネタになっています。

名古屋弁の動詞・動作の一覧【ケッタ・ねぶる】

熱田神宮の社殿

続いては、日常の動作を表す名古屋弁です。ユニークな響きのものが多く、名古屋弁らしさが詰まったグループです。

名古屋弁 意味 使い方・メモ
ケッタ・ケッタマシン 自転車 東海地方で広く使う自転車の呼び名。語源は「蹴ったくる」など諸説ある。
ねぶる なめる 「飴をねぶる」で「飴をなめる」。古語の「ねぶる」が残った言葉。
ばりかく 引っかく 「猫にばりかかれた」で「引っかかれた」。痛そうな響きがそのまま意味になる。
のたくる (字を)下手に書く 「字がのたくっとる」でミミズのような乱筆を指す。くねくね這う様子から。
たわけ・たぁけ ばか・愚か者 名古屋を代表する叱り言葉。「このたぁけ!」と語気強めに使われる。
どべ びり・最下位 「どべになった」で「最下位だった」。徒競走や成績の話で登場する。
みえる いらっしゃる 来る・いるの尊敬語。「お客さんがみえた」で「お客様がいらっしゃった」。
まわし(をする) 準備・支度をする 「明日のまわししとき」で「明日の準備をしておいて」。相撲のまわしとは別。

方言を覚えたら、クイズで腕試しをしてみるのも面白いものです。全国の方言を3択で出題した以下の記事も、あわせてどうぞ。

様子や人柄を表す形容詞【けなるい・とろくさい】

最後は、物や人の様子を表す形容詞のグループです。標準語にぴったりの訳語がないものも多く、名古屋弁の表現力が光る言葉が並びます。

名古屋弁 意味 使い方・メモ
けなるい うらやましい 中部・北陸で使われる味のある言葉。「けなるいなぁ」としみじみ言う。
なまかわ 怠け者・横着 「なまかわしとる」で「サボっている」。なまけ者を表す名古屋弁。
きいない 黄色い 「きいないシャツ」で「黄色いシャツ」。色を表す素朴な方言。
ぼっさい・ぼさい 古ぼけた・ダサい 「ぼっさい服」で「みすぼらしい服」。野暮ったさをひと言で表す。
おぼこい 幼い・あどけない 「おぼこい顔」で「あどけない顔」。子どもっぽさをやさしく言う表現。
ぬくとい 暖かい 「ぬくとい部屋」で「暖かい部屋」。古語「ぬくし」の名残で関西にも通じる。
とろくさい 鈍い・ばかばかしい 「とろくさいことすな」で「ばかなことするな」。動きの鈍さもなじる言葉。
しゃびしゃび 水っぽい・薄い 「コーヒーがしゃびしゃび」で味が薄い様子。汁物が水っぽいときにも使う。
あらすか あるものか 「そんなことあらすか」で強い否定。「あるわけない」と言い切る言葉。
あんき 安心・気楽 「あんきにしとり」で「気楽にしてて」。心が落ち着く様子を表す。
うみゃー おいしい・うまい 「うまい」の連母音融合形。名古屋めしの感想で必ず登場する一言。

名古屋弁の例文集【日常会話・告白フレーズ】

覚えた単語を、実際の会話の形で見てみましょう。標準語訳とセットで読むと、使い方のイメージがつかめます。

例文1(再会)
名古屋弁:「やっとかめだなも!元気にしとった?」
標準語:「久しぶり!元気にしてた?」

例文2(学校)
名古屋弁:「次の放課にケッタで購買行こまい。」
標準語:「次の休み時間に自転車で購買へ行こうよ。」

例文3(家で)
名古屋弁:「えらいで先寝るわ。戸締まり、鍵かっといてちょー。」
標準語:「疲れたから先に寝るね。戸締まり、鍵をかけておいてね。」

例文4(食事)
名古屋弁:「この味噌カツ、でらうみゃーがや!」
標準語:「この味噌カツ、すごくおいしいよ!」

例文5(告白)
名古屋弁:「前から、あんたのことでら好きだったんだわ。」
標準語:「前から、あなたのことがすごく好きだったの。」

告白フレーズの「でら好きだがや」は、力強くストレートに気持ちを伝えられると人気です。語尾を「だがね」にすると、ぐっとやわらかい印象になります。

例文2の「放課にケッタで購買」は、愛知の学生にとっては完全な日常会話。でも県外の人が聞くと、半分くらい意味が取れないかもしれませんね。

名古屋弁の由来・歴史【城下町言葉と山の手言葉】

大須観音

名古屋弁がこれほど個性的なのには、城下町としての歴史が関係しています。

名古屋弁(尾張弁)は、江戸時代に尾張徳川家の城下町だった名古屋で育まれました。城下町では、武士や上層の町人が話す上品な「上町言葉(山の手言葉)」と、庶民が話す「下町言葉」が分かれており、その名残が今の名古屋弁にも残っているとされます。古風で丁寧な「〜なも」「〜だなも」は、まさに上町言葉の系譜です。

「芸どころ名古屋」と呼ばれるほど芸能や文化が栄えた土地柄もあり、言葉にも独特の洒落っ気が宿りました。久しぶりを「八十日目(やっとかめ)」と表す言葉遊びのセンスは、その代表例といえます。

もちろん、共通語化が進んだ現在では、若い世代が使わなくなった古い言葉も少なくありません。それでも「でら」「だがや」「ケッタ」「放課」といった言葉は世代を超えて健在で、名古屋のアイデンティティとして今も日常に息づいています。

「やっとかめ」が「八十日目」だと知ると、ただの方言が急に粋に見えてきます。八十日ぶりに会えたうれしさを、数字で表す感覚がなんともおしゃれですよね。

名古屋弁クイズ5問【意味がわかるか挑戦】

ここまで読んだあなたなら、もう名古屋弁マスターのはず。簡単なクイズで腕試しをしてみましょう。答えはそれぞれの下にあります。

第1問:「やっとかめだなも」と言われました。どんな意味でしょう?

答え:「お久しぶりですね」。「やっとかめ」は漢字で「八十日目」と書き、久しぶりを意味します。

第2問:名古屋の学校で言う「放課」とは、何のことでしょう?

答え:授業と授業の間の「休み時間」のこと。標準語の「放課後」とは違うので、県外の人は混乱しがちです。

第3問:「その机、つっといて」と頼まれました。何をすればいい?

答え:机を「運んでおく」。名古屋弁の「つる」は運ぶ・持ち上げるという意味です。

第4問:「でら」と「どえらい」の関係として正しいのは?

答え:「でら」は「どえらい」が縮まった言葉。どちらも「とても」という意味で、若い世代は「でら」をよく使います。

第5問:「じゃんだらりん」は、愛知のどの地域の方言でしょう?

答え:三河地方(三河弁)。名古屋弁(尾張弁)の「だがや」とは別物で、「じゃん・だら・りん」が三河弁の三大語尾です。

名古屋弁についてよくある質問(FAQ)

Q1. 名古屋弁と三河弁は何が違うの?

どちらも愛知県の方言ですが、名古屋弁(尾張弁)は県西部、三河弁は県東部の言葉です。語尾が大きく違い、尾張は「〜だがや」、三河は「〜じゃん・だら・りん」が特徴です。一般に「名古屋弁」と呼ばれるのは尾張弁を指します。

Q2. 名古屋人は本当に「みゃーみゃー」言うの?

ハッキリした「みゃー」「にゃー」はテレビ向けに誇張されたイメージです。実際は「ア」と「エ」の中間のやわらかい母音で、連母音融合によってそう聞こえています。「エビフリャー」も、地元では使う人がほとんどいません。

Q3. 「でら」と「どえらい」はどう違うの?

もとは同じ言葉で、「どえらい」が縮まって「でら」になりました。意味はどちらも「とても」。現在の若い世代は短い「でら」をよく使い、「どえりゃー」は年配寄りの言い方です。

Q4. 若い人も名古屋弁を使うの?

使います。「〜なも」のような古い言葉は減りましたが、「でら」「だがや」「ケッタ」「放課」などは若い世代にもしっかり受け継がれており、日常会話で自然に飛び交っています。

Q5. 名古屋弁でかわいい告白フレーズは?

定番は「でら好きだがや(すごく好きだよ)」。語尾を「だがね」にすると「でら好きだがね」となり、よりやわらかく女性らしい響きになります。ストレートで温かいのが名古屋弁の告白の魅力です。

まとめ:名古屋弁は「仕組み」で楽しむともっと面白い

名古屋弁(尾張弁)は、連母音融合による独特の母音と、「だがや」「でら」に代表される語尾が個性の源です。

「みゃーみゃー言葉」や「エビフリャー」はテレビが作った誇張イメージで、本物はアとエの中間のやわらかい音だという点も、ぜひ覚えておきたいポイントです。

「放課」「つる」「かう」のように、標準語と同じ形なのに意味が違う”罠ワード”を知っておくと、名古屋での暮らしや旅行がぐっとスムーズになります。

そして「やっとかめ=八十日目」のような言葉の由来をたどると、城下町・名古屋が育てた言葉のセンスが見えてきます。仕組みと歴史ごと味わうと、名古屋弁はもっと面白くなるはずです。

方言は、その土地の歴史や暮らしが詰まったタイムカプセルのようなもの。名古屋に行く機会があったら、ぜひ「でらうみゃー!」と言ってみてください。きっと距離がぐっと縮まりますよ。