日本には47都道府県それぞれに独特の方言があり、同じ日本語なのにまったく通じない言葉があることをご存じでしょうか。テレビのバラエティ番組やSNSで「何それ、どういう意味?」と方言が話題になることも珍しくありません。

この記事では、日本の面白い方言クイズを初級・中級・上級の3段階で合計30問出題します。すべて3択なので、友達や家族とワイワイ楽しんでみてください。各問題の答えには方言の由来や使われ方の解説もつけていますので、クイズとしてだけでなく雑学としても楽しめます。
目次
方言クイズを楽しむ前に:日本の方言の基礎知識

日本語の方言は、大きく分けて「本土方言」と「琉球方言」の2つに分類されます。本土方言のなかにも東日本方言・西日本方言・九州方言など、さまざまな地域区分が存在します。
関西弁は全国的に最も知名度が高い方言のひとつで、テレビやお笑い番組を通じて多くの人が聞き慣れています。一方、東北弁はイントネーションの独特さから「聞き取りにくい方言」として知られており、津軽弁などは外国語のように感じる人もいるほどです。
九州方言は「〜ばい」「〜たい」「〜けん」などの語尾が特徴的で、温かみのある響きが人気です。そして沖縄方言(うちなーぐち)は、本土の日本語とはかなり異なる語彙や文法を持ち、もはや別言語とも言えるほどの違いがあります。
初級編:方言クイズ10問(有名な方言から出題)
まずは比較的有名な方言から出題します。テレビや日常会話で聞いたことがある方言が多いので、半分以上は正解したいところです。
Q1.「なんでやねん」はどこの方言?
お笑い番組でおなじみのツッコミ「なんでやねん」。この言葉が生まれた地域はどこでしょう?
A. 京都
B. 大阪
C. 兵庫
「なんでやねん」は大阪弁を代表するツッコミ言葉です。「なんで(なぜ)」+「や(だ)」+「ねん(のだ)」という構造で、標準語に直すと「なぜなんだよ」という意味になります。お笑い芸人が多用することで全国に広まりましたが、実際に大阪の日常会話でも頻繁に使われています。
Q2.「〜だべ」はどの地方の方言?
「明日、遊びに行くべ」のように文末につく「〜だべ」「〜べ」。主にどの地方で使われるでしょう?
A. 中部地方
B. 北海道・東北地方
C. 中国地方
「〜だべ」「〜べ」は北海道や東北地方で広く使われる語尾です。「〜でしょう」「〜だろう」という推量や同意を求めるニュアンスがあります。北海道弁では「行くべさ」のように「さ」がつくこともあり、柔らかい響きが特徴です。関東北部(茨城・栃木・群馬など)でも似た表現が使われることがあります。
Q3.「めんそーれ」はどこの方言で、どんな意味?
沖縄の観光施設でよく目にする「めんそーれ」。この言葉の意味は何でしょう?
A. ありがとう
B. さようなら
C. いらっしゃいませ
「めんそーれ」は沖縄方言(うちなーぐち)で「いらっしゃいませ」「ようこそ」を意味する歓迎の言葉です。那覇空港や観光施設の入り口でよく見かけます。語源は「参り候え(まいりそうらえ)」が変化したものとされており、古い日本語の名残が沖縄方言に残っている好例です。
Q4.「ほかす」はどこの方言で、どんな意味?
「それ、もうほかしといて」と言われたら、何をすればよいでしょう?
A. 片付ける
B. 捨てる
C. 取っておく
「ほかす」は主に関西地方で使われる方言で、「捨てる」という意味です。関西人が東京で「これほかしといて」と言って、相手に「放っておく」と誤解されるエピソードは方言あるあるの定番です。語源は「ほうかす(放下す)」で、「放り出す」から「捨てる」へと意味が変化したと考えられています。

Q5.「だんだん」はどこの方言で、どんな意味?
島根県出身の人が別れ際に「だんだん」と言いました。これはどういう意味でしょう?
A. ゆっくり
B. ありがとう
C. さようなら
「だんだん」は島根県(出雲地方)を中心に使われる方言で、「ありがとう」を意味します。NHKの朝ドラ『だんだん』(2008年放送)で全国的に知られるようになりました。語源は「だんだん(段々)」で、「重ね重ね(お礼申し上げます)」が略されたものとされています。愛媛県でも同様の意味で使われることがあります。
Q6.「なおす」は関西・九州では標準語と違う意味。どんな意味?
関西や九州の人が「これ、なおしといて」と言ったとき、何をしてほしいのでしょう?
A. 修理する
B. 片付ける・しまう
C. 直立させる
関西や九州地方では「なおす」は「片付ける」「元の場所にしまう」という意味で日常的に使われます。標準語では「修理する」の意味が一般的なので、西日本出身の人が「この本なおしといて」と言うと、東日本の人は「どこが壊れてるの?」と戸惑うことがあります。方言を使っている本人は標準語だと思い込んでいることが多く、転勤や進学で初めて方言だと気づくケースが非常に多い言葉です。
Q7.「〜じゃけん」「〜じゃけぇ」はどこの方言?
「わしはこう思うんじゃけん」のように語尾につく「〜じゃけん」。どこの方言でしょう?
A. 高知県
B. 広島県
C. 鳥取県
「〜じゃけん」「〜じゃけぇ」は広島弁を代表する語尾で、「〜だから」という理由を表す表現です。映画『仁義なき戦い』や広島東洋カープの選手のインタビューなどで全国的に知られています。男性的で力強い響きがありますが、実際には男女問わず広島の日常会話で普通に使われています。
Q8.「〜ばい」「〜たい」はどこの方言?
「明日は雨ばい」「そうたい」のように語尾につく「〜ばい」「〜たい」。主にどこで使われるでしょう?
A. 長崎県
B. 福岡県
C. 熊本県
「〜ばい」「〜たい」は博多弁を代表する語尾です。「〜ばい」は「〜だよ」という断定や報告のニュアンス、「〜たい」は「〜だよ(強調)」のニュアンスで使われます。福岡県を中心に北部九州で広く使われており、HKT48のメンバーや福岡出身の芸能人が使うことで若い世代にも人気があります。温かみのある響きが「かわいい方言」として評価されることも多いです。
Q9.「けったマシン」とは何のこと?どこの方言?
愛知県の人が「けったで来た」と言いました。「けった」とは何のことでしょう?
A. バイク
B. 自転車
C. スケートボード
「けった」「けったマシン」は愛知県を中心とした東海地方で自転車を指す方言です。ペダルを「蹴った」ことが語源とされています。正式には「けったマシン」が完全形で、略して「けった」と言うのが一般的です。他にも自転車の方言は各地にあり、関西の「チャリンコ」、鹿児島の「てんがらもん」など、地域ごとの呼び方の違いが面白いところです。
Q10.「いずい」はどこの方言で、どんな意味?
宮城県の人が「目がいずい」と言いました。「いずい」の意味に最も近いのはどれでしょう?
A. 痛い
B. かゆい
C. しっくりこない・違和感がある
「いずい」は宮城県を中心とした東北地方で使われる方言で、「しっくりこない」「違和感がある」「落ち着かない」という微妙な感覚を表す言葉です。標準語にぴったり対応する言葉がないため、「標準語に訳せない方言ランキング」で常に上位にランクインします。「目にゴミが入ってごろごろする」「新しい靴がフィットしない」など、体の不快感を幅広く表現できる便利な言葉です。

中級編:方言クイズ10問(知っていたらすごい!)
ここからは少しマニアックな方言を出題します。テレビのクイズ番組でも出題されるレベルの問題が揃っていますので、方言に自信がある方もぜひ挑戦してみてください。
Q11.「おばんです」はどこの方言で、どんな意味?
宮城県の知人から電話がかかってきて、開口一番「おばんです」と言われました。どういう意味でしょう?
A. お久しぶりです
B. こんばんは
C. すみません
「おばんです」は宮城県を中心に東北地方で使われる挨拶で、「こんばんは」の意味です。「お晩です」と書き、夕方以降の挨拶として使われます。初めて聞くと「おばさん」と間違えそうになりますが、老若男女が普通に使う丁寧な挨拶です。北海道でも「おばんでした」という過去形の挨拶が使われることがあります。
Q12.「はんかくさい」はどこの方言で、どんな意味?
北海道の友人に「あんた、はんかくさいねぇ」と言われました。これはどういう意味でしょう?
A. おしゃれだ
B. ばかばかしい・間抜けだ
C. 生意気だ
「はんかくさい」は北海道弁で「ばかばかしい」「おろかだ」「間が抜けている」という意味の方言です。「半可臭い」と漢字で書き、「半可」は「中途半端」を意味する古語が由来です。愛情を込めたツッコミとして使われることが多く、深刻な罵倒ではありません。北海道では年配の方を中心にまだ日常的に使われている言葉です。
Q13.「ちんちん」は愛知県ではどんな意味で使われる?
名古屋の人が「お湯がちんちんだよ」と言いました。これはどういう状態のことでしょう?
A. ぬるい
B. 沸騰するほど熱い
C. ちょうどいい温度
愛知県(名古屋弁)では「ちんちん」は「とても熱い」という意味で使われます。お茶やお風呂が非常に高温の状態を指し、「ちんちこちん」とさらに強調する言い方もあります。愛知県民にとっては普通の表現ですが、他県出身者が聞くと一瞬ぎょっとする方言として、方言クイズの定番ネタになっています。語源は諸説ありますが、薬缶が沸騰するときの「ちんちん」という音に由来するという説が有力です。

Q14.「ぬくい」はどこの方言で、どんな意味?
四国出身の人が「今日はぬくいねぇ」と言いました。これはどういう意味でしょう?
A. 寒い
B. 蒸し暑い
C. 暖かい
「ぬくい」は四国地方(特に愛媛県・高知県)や関西地方で使われる方言で、「暖かい」という意味です。「ぬくもり」という標準語と同じ語根を持っており、古語の「温し(ぬくし)」が残った形です。関西では「ぬくとい」という言い方もあります。寒い冬に暖房が効いた部屋で「あぁ、ぬくいわぁ」と言うと、ほっこりした雰囲気が伝わる温かみのある方言です。
Q15.「せからしか」はどこの方言で、どんな意味?
福岡県出身の人が子どもに向かって「せからしか!」と叫びました。これはどういう意味でしょう?
A. 恥ずかしい
B. うるさい・わずらわしい
C. 危ない
「せからしか」は福岡県を中心に九州北部で使われる方言で、「うるさい」「わずらわしい」「面倒くさい」という意味です。「せからしい」が形容詞の原形で、九州の形容詞語尾「〜か」がついた形が「せからしか」です。語源は「せく(急く)」+「からい(つらい)」で、「気が急いてつらい」という感覚が「うるさくてイライラする」に転じたとされています。
Q16.「おっぺす」はどこの方言で、どんな意味?
茨城県出身の人が「そのドア、おっぺしてくれ」と言いました。何をしてほしいのでしょう?
A. 引いてほしい
B. 押してほしい
C. 閉めてほしい
「おっぺす」は茨城県や栃木県を中心とした北関東で使われる方言で、「押す」という意味です。「押し圧す(おしへす)」が訛った形とされています。同じ北関東では他にも「いじやける(腹が立つ)」「ごじゃっぺ(いい加減な人)」など、ユニークな方言が多く残っています。東京から近いにもかかわらず、独特の方言が豊富なのが北関東の面白いところです。
Q17.「こわい」は北海道・東北ではどんな意味で使われる?
北海道の人が仕事の後に「あぁ、こわい」と言いました。お化けが出たわけではありません。どういう意味でしょう?
A. 疲れた
B. 眠い
C. お腹がすいた
北海道や東北地方では「こわい」は「疲れた」「だるい」という意味で使われます。標準語の「怖い」とまったく異なる意味なので、初めて聞くと驚く方言のひとつです。古語の「強い(こわい)」が語源で、もともとは「体が固くてつらい」という意味でした。「ご飯がこわい」と言った場合は「ご飯が硬い」の意味になることもあり、文脈で判断する必要がある面白い言葉です。
Q18.「かんぴんたん」はどこの方言で、どんな意味?
奈良県出身の人が「この煮干し、かんぴんたんやなぁ」と言いました。これはどういう状態でしょう?
A. 柔らかい
B. カラカラに乾燥している
C. 腐っている
「かんぴんたん」は奈良県や三重県などの近畿地方で使われる方言で、「カラカラに乾燥して干からびた状態」を表します。干物や洗濯物がカチカチに乾いた様子、干上がった水たまりなどに対して使います。音の響きが独特で面白く、聞いただけで「パリパリに乾いた感じ」が伝わってくる、擬態語のような方言です。
Q19.「おどげでねぇ」はどこの方言で、どんな意味?
宮城県の人が「おどげでねぇ量の雪だ」と言いました。「おどげでねぇ」はどういう意味でしょう?
A. 大したことない
B. とんでもない・大変だ
C. 珍しい
「おどげでねぇ」は宮城県を中心に東北地方で使われる方言で、「とんでもない」「大変だ」「半端ではない」という意味です。「おどけ」は「戯け(おどけ=冗談)」に由来し、「冗談ではない」から転じて「並大抵ではない」というニュアンスになりました。東日本大震災の復興関連の報道で耳にした方も多いかもしれません。
Q20.「ちゃっちゃと」はどこの方言?
「ちゃっちゃと片付けて」のように使われる「ちゃっちゃと」。もともとはどこの方言でしょう?
A. 大阪
B. 名古屋
C. 東京
「ちゃっちゃと」はもともと関西弁で、「さっさと」「てきぱきと」「素早く」という意味です。現在では全国的に使われるようになっていますが、発祥は関西圏とされています。「ちゃちゃっと」という言い方もあり、どちらもスピード感を表す言葉です。関西人のせっかちな気質を表す方言として引き合いに出されることもあります。
上級編:方言クイズ10問(方言マニア向け!)
ここからは方言マニアでなければ知らないような、難易度の高い問題を出題します。全問正解できたら、かなりの方言通です。
Q21.「じょっぴんかる」はどこの方言で、どんな意味?
北海道の祖父母が「寝る前にじょっぴんかっとけよ」と言いました。何をするのでしょう?
A. 電気を消す
B. 鍵をかける
C. 戸締まりを確認する
「じょっぴんかる」は北海道弁で「鍵をかける」という意味です。「じょっぴん」は鍵そのものを指し、「かる」は「かける」の意味です。北海道開拓時代に使われていた錠前の呼び名が訛ったものと考えられています。若い世代ではあまり使われなくなっていますが、年配の方の間ではまだ現役の方言です。初めて聞いた人は何語かと思うレベルの独特な響きを持っています。
Q22.「たいぎい」はどこの方言で、どんな意味?
広島県出身の同僚が月曜朝に「あー、たいぎいわ」とつぶやきました。どういう意味でしょう?
A. 眠い
B. 面倒くさい・だるい
C. お腹がすいた
「たいぎい」は広島弁で「面倒くさい」「だるい」「億劫だ」という意味の方言です。漢字で書くと「大儀い」で、「大儀(たいぎ)」はもともと「大変な労力」を意味する言葉でした。それが形容詞化して「大儀だ」→「たいぎい」と変化しています。広島県民の日常会話で非常によく使われる頻出方言で、朝の挨拶代わりに「たいぎい」と言う人もいるほどです。
Q23.「あばばい」はどこの方言で、どんな意味?
大分県出身の人が外に出た瞬間「あばばい!」と声を上げました。何が起きたのでしょう?
A. 寒かった
B. まぶしかった
C. 暑かった
「あばばい」は大分県で使われる方言で、「まぶしい」という意味です。太陽の光が強いときや、急に明るい場所に出たときに使います。語感がとてもかわいらしく、SNSで「かわいい方言」として話題になることもあります。大分県には他にも「しんけん(とても・すごく)」「よだきい(面倒くさい)」など、独特な響きの方言が多く残っています。
Q24.「おもしゃい」はどこの方言で、どんな意味?
岩手県出身の人が「この番組おもしゃいなぁ」と言いました。どういう意味でしょう?
A. つまらない
B. 面白い
C. 恥ずかしい
「おもしゃい」は岩手県を中心に東北地方で使われる方言で、「面白い」を意味します。「おもしろい」が音変化して「おもしゃい」になったもので、東北方言特有の音韻変化が見られます。「しゃ」という柔らかい音が入ることで、標準語の「面白い」とはまた違った温かみのある響きになっています。岩手県の方言は穏やかなイントネーションが特徴で、ドラマ『あまちゃん』で全国的に注目を集めました。

Q25.「へなまずるい」はどこの方言で、どんな意味?
秋田県出身の人が「あの人はへなまずるい」と言いました。どういう意味でしょう?
A. とても賢い
B. ずる賢い・怠けている
C. 素直で正直だ
「へなまずるい」は秋田県で使われる方言で、「ずるい」「怠けている」「ずる賢い」という意味です。「へなま」は「怠け者」を指す秋田弁で、それに「ずるい」がくっついた表現です。サボりがちな人やうまく立ち回る人に対して使います。秋田弁は東北方言の中でも独特の語彙が多く、他県の人にはなかなか通じにくい方言が多いことで知られています。
Q26.「しゃーしい」はどこの方言で、どんな意味?
福岡県の人が「もう、しゃーしいなぁ」と言いました。これはどういう意味でしょう?
A. 恥ずかしい
B. うるさい・うっとうしい
C. 寂しい
「しゃーしい」は福岡県を中心に九州北部で使われる方言で、「うるさい」「うっとうしい」「わずらわしい」という意味です。先ほどの「せからしか」とほぼ同じ意味ですが、「しゃーしい」のほうがやや軽いニュアンスで使われることが多いです。語源は「騒がしい(さわがしい)」が訛ったものとする説があります。博多弁を話す人はこの2つを場面によって使い分けています。
Q27.「まける」は関西ではどんな意味で使われることがある?
大阪の人が「汗でまけた」と言いました。勝負に負けたわけではありません。どういう意味でしょう?
A. 汗でかぶれた
B. 汗で滑った
C. 汗をかきすぎた
関西弁で「まける」は「(肌が)かぶれる」「荒れる」という意味で使われることがあります。「汗でまけた」は「汗でかぶれた」、「漆にまけた」は「漆にかぶれた」という意味です。標準語の「負ける」と同じ音なので非常に紛らわしい方言のひとつです。「外部の刺激に肌が負ける」→「かぶれる」という意味の派生と考えれば理解しやすいかもしれません。
Q28.「とごる」はどこの方言で、どんな意味?
福島県出身の人が「味噌汁がとごってるよ」と言いました。味噌汁がどうなっているのでしょう?
A. 冷めている
B. 沈殿している・底に溜まっている
C. 煮詰まっている
「とごる」は福島県や北関東で使われる方言で、「液体の中の成分が沈殿する」「底に溜まる」という意味です。味噌汁の味噌が底に沈む状態や、ジュースの果肉が下に溜まった状態を表すのにぴったりの言葉です。標準語にはこの状態をひとことで表す動詞がないため、「訳せない方言」として知られています。使ってみると非常に便利な表現です。
Q29.「ものもらい」を「めばちこ」と呼ぶ地域はどこ?
目の病気「ものもらい」のことを「めばちこ」と呼ぶのはどの地域でしょう?
A. 東北地方
B. 関西地方
C. 九州地方
「ものもらい」の呼び方は地域によって驚くほど異なり、方言の多様性を象徴する例として有名です。関西地方では「めばちこ」、北海道では「めっぱ」、東北では「ばか」、熊本では「おひめさん」と呼ばれることがあります。同じ病気なのにこれだけ呼び名が違うのは、医学用語が統一される前に各地域で独自の呼び名が定着した結果です。なお、正式な医学名は「麦粒腫(ばくりゅうしゅ)」です。
Q30.「なんくるないさ」はどこの方言で、どんな意味?
沖縄出身の人が落ち込んでいる友人に「なんくるないさ」と声をかけました。どういう意味でしょう?
A. 気にするな・なんとかなるさ
B. 頑張れ
C. そんなことないよ
「なんくるないさ」は沖縄方言で最も有名な言葉のひとつで、「なんとかなるさ」「きっと大丈夫だよ」という意味です。正確には「まくとぅそーけー、なんくるないさ(正しいことをしていれば、なんとかなる)」という言葉の後半部分が独立したもので、単なる楽観主義ではなく「やるべきことをやったうえで」という前提があります。沖縄の人々のおおらかな精神性を表す言葉として、全国的に愛されています。
15〜24問正解:なかなかの方言通です。旅行先で方言を聞き取れるレベル。
8〜14問正解:平均的なレベル。まだまだ知らない方言の世界が広がっています。
7問以下:これから方言を学ぶ楽しみがたくさんあります!
知っておくと便利な方言豆知識5選
クイズで出題した方言以外にも、知っておくと旅行や雑学で役立つ方言の豆知識をご紹介します。
1. 「ありがとう」の方言は全国で30種類以上ある
感謝を伝える言葉は地域ごとに驚くほど多様です。島根の「だんだん」、熊本の「ちょうじょう」、沖縄の「にふぇーでーびる」、鹿児島の「おやっとさぁ(お疲れ様=ありがとうのニュアンス)」など、その数は30種類以上にのぼるとされています。旅先で地元の言葉で「ありがとう」と伝えると、地元の方に喜ばれることが多いです。
2. 「全国共通だと思っていた方言」ランキング1位は「なおす」
NHK放送文化研究所の調査によると、方言だと気づかずに使っていた言葉の上位には「なおす(片付ける)」「えらい(疲れた・大変だ)」「ほかす(捨てる)」「めばちこ(ものもらい)」などがランクインしています。これらは地元では当たり前すぎて方言だと認識されにくく、進学や就職で他地域に出て初めて通じないことに気づくパターンが非常に多い言葉です。
3. 日本で最も方言が多様な県は沖縄県
沖縄方言(うちなーぐち)は本土の日本語と語彙・文法の両面で大きく異なり、ユネスコが「消滅危機言語」に指定しているほど独自性が高い言語体系を持っています。さらに沖縄県内でも那覇・首里・宮古・八重山など島ごとに方言が異なり、宮古方言と八重山方言では会話が成り立たないこともあるほどです。
4. 若者の間で方言が「かわいい」と再評価されている
SNSの普及により、かつては「田舎くさい」と敬遠されがちだった方言が、若者の間で「かわいい」「親しみやすい」と再評価される傾向があります。特に「〜じゃけん(広島弁)」「〜やけん(博多弁)」「〜だべさ(北海道弁)」などの語尾は、方言女子・方言男子として人気を集めています。方言を活かしたSNS投稿やYouTubeチャンネルも増えています。
5. 同じ県内でも方言が全く違うことがある
都道府県単位で方言を語ることが多いですが、実際には同じ県内でも地域によって方言が大きく異なることがあります。たとえば新潟県は上越・中越・下越・佐渡で方言体系が異なりますし、長野県も北信・東信・中信・南信で違いがあります。山や川などの地形が方言の境界線(方言等語線)になっていることが多く、交通の便が悪かった時代の名残が方言に残っているのです。
よくある質問(Q&A)
Q. 方言は若い世代では消えつつあるのですか?
完全には消えていませんが、テレビやインターネットの普及により、若い世代ほど共通語(標準語)を使う傾向が強まっています。ただし、家庭内や友人同士のカジュアルな場面では方言を使い、公式な場面では標準語を使うという「場面切り替え(コードスイッチング)」をする人が多いです。近年はSNSでの「方言ブーム」もあり、方言を積極的に使う若者も増えています。
Q. 標準語と方言はどちらが正しい日本語ですか?
どちらが「正しい」ということはありません。標準語(共通語)は全国で通じるコミュニケーション手段として整備された言葉であり、方言はその地域で長い歴史をかけて発展してきた言葉です。言語学的にはどちらも等しく「正しい日本語」です。文化庁も方言を「地域の文化的財産」として保護・継承の重要性を訴えています。
Q. 旅行先で方言を使うと失礼になりますか?
基本的には失礼にはなりません。むしろ、旅行先の挨拶を方言で言うと喜ばれることが多いです。ただし、自分が知らない方言を無理に使ったり、方言を茶化すような使い方をしたりすると不快に思われる場合があります。「方言を楽しむ」と「方言をバカにする」は全く違いますので、敬意を持って接することが大切です。
Q. 方言を勉強するにはどうすればいいですか?
最も効果的なのは、その地域の人と直接会話することです。それが難しい場合は、NHKの地方局が制作する番組や、方言を特集したバラエティ番組、方言系YouTuberの動画などを視聴するのがおすすめです。書籍では各都道府県の方言辞典が出版されているほか、文化庁の「方言に関する調査」のデータも参考になります。
まとめ
日本の方言クイズ30問、いかがでしたか?初級編は比較的有名な方言を中心に、中級編では知っていたらすごいレベルの方言を、上級編では方言マニアでも迷うような問題を出題しました。
方言は単なる「訛り」ではなく、その地域の歴史・文化・風土が凝縮された貴重な文化遺産です。「いずい」のように標準語に訳せない絶妙な表現や、「なんくるないさ」のようにその土地の人々の精神性を映し出す言葉は、方言ならではの魅力と言えるでしょう。
もし今回のクイズで気になった方言があれば、ぜひ実際にその地域を訪れて、生の方言を聞いてみてください。テレビやネットで聞くのとは全く違う、温かみのある方言体験ができるはずです。

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