一粒万倍日・天赦日とは?選日・暦注で見る吉日と凶日の意味・由来・決まり方を徹底解説

「一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)」「天赦日(てんしゃにち)」という言葉を、カレンダーや財布売り場、SNSなどで見かけたことはありませんか。

どちらも「縁起のよい日」「最強開運日」として近年とても人気がありますが、もともとは暦に書き込まれた「暦注(れきちゅう)」と呼ばれる吉凶のメモの一種です。その中でも「選日(せんじつ)」と呼ばれるグループに属しています。

この記事では、一粒万倍日や天赦日をはじめ、不成就日・三隣亡・八専・十方暮・天一天上・三伏・犯土といった代表的な選日や暦注下段の吉日凶日を、意味・由来・決まり方(干支や二十四節気との関係)まで一気に解説します。国立国会図書館「日本の暦」など公的な資料をもとに、正確さと読みやすさの両立を心がけました。

「とりあえず縁起がいい日」で終わらせず、なぜその日が吉なのか・凶なのかまで知ると、暦がぐっと面白くなりますよ。

選日・暦注とは?吉日・凶日が書かれた暦のしくみ

令和の卓上カレンダー(暦と暦注のイメージ)

選日の話に入る前に、まずは「暦注」という言葉を押さえておきましょう。暦注とは、カレンダーや暦に書き添えられた、その日の吉凶や運勢に関するさまざまな注記のことです。

昔の暦では、暦注は書かれる位置によって大きく次のように分けられていました。それぞれに違う種類の吉凶が割り当てられています。

  • 上段……日付・曜日・二十四節気・七十二候など、暦の基本情報が書かれる部分です。
  • 中段(なかだん)……十二直(じゅうにちょく)が書かれる部分で、かつては吉凶判断の主役でした。
  • 下段(げだん)……天赦日・大明日・受死日など、神事や慶弔に関わる吉日凶日が並ぶ部分です。
  • 選日(せんじつ)……上段・中段・下段のどれにも入らない暦注の総称で、雑注(ざっちゅう)とも呼ばれます。一粒万倍日・三隣亡・八専などがここに含まれます。

つまり「選日」とは、六曜・七曜・十二直・二十八宿・九星・暦注下段に当てはまらない、いわば「その他」グループの吉凶です。撰日(せんじつ)や雑注とも書きます。

選日の多くは、その日の「干支(かんし)」の組み合わせによって吉凶が決まります。日にはそれぞれ甲子・乙丑……といった六十干支が割り当てられており、その並びを利用して「この干支の日は吉」「ここからここまでは凶」と定めているのです。干支そのものについては、以下の記事でくわしく解説しています。

日ごとの干支のしくみを知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

なお、同じ吉凶の暦注でも、現代でいちばん有名な「大安・仏滅」などの六曜や、暦の中段に置かれた十二直は、選日とは別のグループです。混同しやすいので、それぞれの記事もあわせてどうぞ。

一粒万倍日とは?意味・由来と決まり方

黄金色に実った稲と稲架掛け(一粒万倍日の由来)

一粒万倍日(いちりゅうまんばいび/いちりゅうまんばいにち)は、選日の中でもっとも人気のある吉日です。「一粒万倍」とは、一粒の籾(もみ)をまけば、やがて万倍の米が実る稲穂になる、という意味です。

そこから転じて、「わずかなものが大きく増えていく日」とされ、物事を始めるのに縁起がよいとされています。とくに次のようなことに向いた日だといわれます。

  • 仕事始め・開店・開業……小さな一歩が大きく育つようにとの願いを込めます。
  • 種まき・植え付け……由来そのものが農業なので、もっとも本来的な使い方です。
  • お金を出すこと……財布の使い始め、銀行口座の開設、宝くじの購入などに人気があります。

逆に、避けたほうがよいとされることもあります。それは「借金」や「人から物を借りること」です。よくないことも万倍にふくらむと考えられるため、出費でも「負債」につながるものは凶とされています。

一粒万倍日の合言葉
よいことは万倍に、わるいことも万倍に。だから「始めるなら吉、借りるなら凶」と覚えると分かりやすいです。

一粒万倍日の決まり方(節月と十二支)

一粒万倍日は、二十四節気で区切った「節月(せつげつ)」と、日ごとの十二支の組み合わせで決まります。節月とは、立春・啓蟄・清明……といった「節(せつ)」から次の節の前日までを一か月と数える方法です。

それぞれの節月に2つの十二支が割り当てられ、その十二支に当たる日が一粒万倍日になります。たとえば立春から啓蟄の前日までは「丑(うし)」と「午(うま)」の日、啓蟄から清明の前日までは「寅(とら)」と「酉(とり)」の日、といった具合です。

このルールのため、一粒万倍日はおよそ6日に一度のペースでめぐってきます。月に5~6日、一年では約60日もあり、選日の中ではかなり頻度の高い吉日だといえます。節月の区切りである二十四節気については、以下の記事でくわしく解説しています。

一粒万倍日は実は「日本独自」の吉日

意外に思われるかもしれませんが、一粒万倍日は日本で独自に生まれた選日だと考えられています。選日の本家である中国の原典「萬年暦(まんねんれき)」や「通書(つうしょ)」には、一粒万倍日は登場しません。

つまり、はっきりとした典拠(出典)が確認できない吉日なのです。そのため暦の研究の世界では「信憑性の低い選日」と位置づけられることもあります。それでも稲作を大切にしてきた日本人の感覚にぴったり合ったため、長く親しまれてきました。

「最強開運日」というキャッチーな呼び方が広まったのは、実はここ十数年のこと。SNSや開運グッズのブームに乗って、一気に有名になった吉日なんです。

天赦日とは?年に数回しかない最上の吉日

朱色の鳥居が連なる神社(吉日のお参り)

天赦日(てんしゃにち/てんしゃび)は、「天が万物の罪を赦(ゆる)す日」とされる、暦の上で最上級の大吉日です。百の神々が天に集まり、すべてを許すと考えられたことから、この名がつきました。

万事に吉とされ、何を始めても天が後押ししてくれる日だといわれます。新しいことを始める・結婚・開業・財布の新調など、一粒万倍日と同じように「事始め」に好まれます。

ただし注意したいのは、天赦日は厳密には「選日」ではなく、暦注の「下段」に分類される吉日だということです。一粒万倍日とセットで紹介されることが多いため混同されがちですが、暦の上での位置づけは別物です。この違いまで正しく説明している解説は意外と多くありません。

天赦日の決まり方(季節と干支)

天赦日は、季節ごとに決まった干支の日に割り当てられます。国立国会図書館「日本の暦」によると、その対応は次の通りです。

  • 春(立春以降)……戊寅(つちのえとら)の日
  • 夏(立夏以降)……甲午(きのえうま)の日
  • 秋(立秋以降)……戊申(つちのえさる)の日
  • 冬(立冬以降)……甲子(きのえね)の日

この条件に当てはまる日は一年にわずか5~6日ほどしかありません。一粒万倍日が年に約60日あるのに比べると、天赦日は格段に貴重な吉日だとわかります。だからこそ「年に数回の特別な日」として注目されるのです。

一粒万倍日と天赦日が重なる「最強開運日」はいつ?

一粒万倍日と天赦日が同じ日に重なると、吉日のパワーがさらに高まると考えられ、「最強開運日」と呼ばれて特に人気があります。年に数回の天赦日に、頻度の高い一粒万倍日が重なるタイミングがそれにあたります。

こうした重なりの日は、財布の使い始めや入籍、開業などの「ここぞ」という日に選ばれることが多くなっています。企業が「開運日カレンダー」を配布したり、財布の販売に合わせて宣伝したりするのも、この重なりの日をねらってのことです。

実際の日付は年によって変わるため、最新の暦やカレンダーで確認するのが確実です。「今年の最強開運日はいつか」を調べるときは、天赦日と一粒万倍日の両方が記された吉日カレンダーが便利でしょう。

重なる日を待つのも楽しいですが、「思い立ったが吉日」という言葉もあります。日に縛られすぎず、ほどよく活用するのがおすすめです。

不成就日とは?吉日と重なったときの考え方

ここまでは吉日を見てきましたが、選日には凶日もあります。代表的なのが不成就日(ふじょうじゅび)です。文字通り「何事も成就しない」とされる凶日で、結婚・開店・契約・願い事など、新しいことを始めるのに向かない日とされます。

不成就日の決まり方は、吉日とは基準が異なります。一粒万倍日や天赦日が太陽の動き(二十四節気)を基準にするのに対し、不成就日は旧暦の月と日をもとに、およそ8日間隔でめぐってくるよう配当されています。月を基準にする点が大きな違いです。

気になるのが「吉日と凶日が重なったらどうするのか」という問題です。たとえば一粒万倍日と不成就日が同じ日になることもあります。この場合、一般には「凶を優先して考える」、つまり慎重に見る人が多いようです。ただしこれも決まったルールがあるわけではなく、考え方は人によってさまざまです。

三隣亡とは?建築の大凶日になった意外な由来

建築中の木造住宅(三隣亡と建築の吉凶)

三隣亡(さんりんぼう)は、建築に関わる大凶日として知られる選日です。「この日に家を建てたり棟上げ(むねあげ)をしたりすると、火事などで向こう三軒両隣まで滅ぼしてしまう」とされ、地鎮祭や上棟式を避ける日として今も意識されています。

ところがこの三隣亡、由来をたどると意外な事実が見えてきます。江戸時代には「三輪宝(さんりんぼう)」という漢字で書かれ、しかも「屋立てよし・蔵立てよし」と注記された吉日だったというのです。

それがある時、暦の編者が「よし」の「よ」を「あ」と書き間違え、「屋立てあし・蔵立てあし(家を建てるのに悪い)」となってしまった、という説が有力とされています。つまり、たった一文字の誤記が、吉日を真逆の大凶日に変えてしまった可能性があるのです。

三隣亡は江戸期から暦に載って流行し、明治以降にいっそう広まりました。決まり方は月ごとに固定されていて、たとえば現在広く使われている暦では、月(節月)によって亥・寅・午のいずれかの日が三隣亡にあたります。

建築の予定がある方へ
三隣亡はあくまで民間の言い伝えで、科学的な根拠はありません。とはいえ気にする人もいるため、地鎮祭や上棟式の日取りは、施主や工務店と相談して決めると安心です。

そのほかの代表的な選日|八専・十方暮・天一天上・三伏・犯土

選日には、一粒万倍日や三隣亡のほかにも、暮らしの中でときどき耳にするものがあります。いずれも六十干支の並びを使って決められる点が共通しています。代表的なものを一つずつ見ていきましょう。

八専(はっせん)

八専は、六十干支で壬子(みずのえね)の日から癸亥(みずのとい)の日までの12日間のうち、間日(まび)を除いた8日間を指します。陰陽五行説で「気が同じ性質に片寄る」とされる日が集まる期間で、物事がうまく運びにくい凶日とされてきました。針灸や柱立てを避けるべき日ともいわれます。約60日に一度めぐってきます。

十方暮(じっぽうぐれ)

十方暮は、甲申(きのえさる)の日から癸巳(みずのとみ)の日までの10日間を指す凶日です。「十方」とは天地と八方角、つまりあらゆる方向のこと。その十方がすべて暗く閉ざされる、という意味で「暮(くれ)」の字が当てられています。結婚や相談事に向かないとされます。

天一天上(てんいちてんじょう)

天一天上は、方位の神さまである天一神(てんいちじん)が天に昇っているとされる、癸巳(みずのとみ)の日から戊申(つちのえさる)の日までの16日間です。神さまが地上にいないため、この間はどの方角へ動いてもよい(方位の障りがない)とされます。ただし結婚だけは忌むという言い伝えもあります。

逆に、天一神が地上を巡っている期間は、神のいる方角が「方塞がり(かたふさがり)」となって凶とされました。方角の吉凶という考え方は、干支や十二支と深く結びついています。

三伏(さんぷく)

三伏は、初伏・中伏・末伏の総称で、夏のもっとも暑い時期にあたる凶日です。種まき・旅行・結婚などを避けるべき日とされます。手紙の時候の挨拶で使う「三伏の候」も、この三伏のことです。

決まり方は十干の「庚(かのえ)」の日を使います。夏至のあと3回目の庚の日が初伏、4回目が中伏、立秋のあと最初の庚の日が末伏です。庚は五行で「金」にあたり、夏の「火」が金を溶かす(火剋金)ことから、夏の庚の日は気が伏する凶日と考えられました。

犯土(つち/ぼんど)

犯土は、土をつかさどる神さま・土公神(どくじん)が支配する期間で、土いじりを慎むべき日とされます。穴掘り・井戸掘り・基礎工事・お墓づくり・種まきなどが該当します。

庚午(かのえうま)の日から丙子(ひのえね)の日までの7日間を「大土(おおづち)」、続く丁丑(ひのとうし)の日を間日とし、戊寅(つちのえとら)の日から甲申(きのえさる)の日までの7日間を「小土(こづち)」と呼びます。建築や農作業に関わる人が気にする選日です。

知っておきたい暦注下段の吉日|大明日・母倉日・天恩日など

天赦日が属する「暦注下段」には、ほかにも知っておくと面白い吉日があります。どれも神事や慶事に関わる吉日で、カレンダーの隅にひっそり書かれていることがあります。

  • 大明日(だいみょうにち)……陰陽が和合し、すべてに大いに吉とされる日です。引っ越しや旅行などにもよいとされます。
  • 母倉日(ぼそうにち)……天が人を慈しむ日とされ、とくに造作(家の修理)や婚姻に吉とされます。
  • 天恩日(てんおんにち)……天の恩恵を受ける日で、慶事に用いて吉。ただし弔いごとには用いないとされます。
  • 月徳日(げつとくにち)……その月の福徳をつかさどる日で、家の造作や修理に吉とされます。
  • 鬼宿日(きしゅくにち)……二十八宿という別系統の暦注ですが、「鬼が宿にこもって出歩かない日」として、婚礼以外は万事に吉という特別な吉日です。

このように、暦には吉日も凶日もぎっしり書き込まれていました。昔の人がいかに「日の吉凶」を大切にしていたかがうかがえます。

吉日・凶日と上手に付き合うには?暦注の選び方と注意点

革財布とお金(一粒万倍日の財布の使い始め)

ここまで多くの選日や吉日凶日を見てきましたが、最後に大切な視点をお伝えします。それは「暦注には科学的な根拠はない」ということです。

一粒万倍日も天赦日も三隣亡も、もとをたどれば古代中国の陰陽五行説や干支の思想にもとづく民間信仰です。とくに一粒万倍日は、前に述べたように原典が確認できない日本独自の選日でした。実際、国立天文台が定める公式の暦(暦要項)には、六曜や選日といった吉凶の暦注はいっさい掲載されていません。公的には「占いの一種」という扱いなのです。

仏教の僧侶の中にも、「吉日を気にしすぎると、かえって日々の行動が縛られてしまう」と説く人がいます。吉日でないと何も始められない、凶日だから動けない、となっては本末転倒です。

とはいえ、暦注を楽しむこと自体は悪いことではありません。「今日は一粒万倍日だから、前から気になっていたことを始めてみよう」と背中を押してもらう。「最強開運日に新しい財布をおろす」と気分を新たにする。そんなふうに、暮らしのちょっとしたきっかけや験担ぎ(げんかつぎ)として、ほどよく付き合うのが賢い使い方だといえるでしょう。

大事なのは日付そのものより、「始めよう」と思った気持ち。吉日はそのきっかけをくれる、便利な後押し役くらいに考えるとちょうどいいですよ。

一粒万倍日・天赦日にまつわる雑学クイズ5問

ここで、この記事のおさらいになる雑学クイズに挑戦してみましょう。全部で5問です。答えはそれぞれの下に用意しました。

第1問:「一粒万倍日」の「万倍」は、もともと何が万倍になることを表しているでしょう?

答え:米(籾)です。一粒の籾が万倍の稲穂に実ることから、「小さなものが大きく増える」縁起のよい日とされました。

第2問:一粒万倍日に「するとよくない」とされているのは、次のうちどれでしょう? (A)開店 (B)借金 (C)種まき

答え:(B)借金です。よいことも悪いことも万倍になると考えられるため、借金や借り物は「負担が万倍になる」として避けられます。

第3問:一年にわずか5~6日しかない、暦の上で最上級の大吉日といえば何でしょう?

答え:天赦日(てんしゃにち)です。「天が万物の罪を赦す日」とされ、一粒万倍日と並ぶ人気の開運日です。

第4問:建築の大凶日とされる「三隣亡」は、江戸時代にはある二文字で書かれた吉日だったといわれます。さて、その表記とは?

答え:「三輪宝」です。「屋立てよし」と書かれた吉日でしたが、「よ」を「あ」と書き間違えたことで凶日になった、という説が有力です。

第5問:夏のもっとも暑い時期を指し、手紙では「○○の候」という時候の挨拶にも使われる選日は何でしょう?

答え:三伏(さんぷく)です。夏至以降の「庚(かのえ)」の日をもとに、初伏・中伏・末伏が決まります。

一粒万倍日・天赦日のよくある質問(FAQ)

Q1.一粒万倍日には何をするのがいいですか?

仕事始め・開店・種まきのほか、財布の使い始めや口座開設など「お金を出すこと」に向くとされます。一方で、借金や物を借りることは避けたほうがよいといわれます。

Q2.天赦日と一粒万倍日はどちらが「上」ですか?

格としては、年に数回しかない天赦日のほうが「最上の大吉日」とされます。両方が重なる日は「最強開運日」と呼ばれ、特に縁起がよいと人気です。

Q3.吉日と凶日(不成就日など)が重なったらどう考えればいいですか?

明確なルールはありませんが、一般には「凶を優先して慎重に見る」人が多いようです。最終的には、気にしすぎず自分の納得できる考え方で問題ありません。

Q4.三隣亡に引っ越しをしてもいいですか?

三隣亡が忌むのは主に「建築(家を建てる・棟上げする)」です。引っ越しそのものを禁じる日ではありませんが、気になる場合は別の吉日を選ぶ人もいます。

Q5.こうした吉日凶日に、科学的な根拠はありますか?

ありません。いずれも陰陽五行説や干支にもとづく民間信仰で、国立天文台の公式な暦にも掲載されていません。暮らしの験担ぎとして、ほどよく楽しむのがおすすめです。

まとめ|一粒万倍日・天赦日など吉日凶日を正しく知って暮らしに活かそう

一粒万倍日・天赦日をはじめとする選日や暦注下段は、暦に書き込まれた吉凶のメモであり、その多くは干支の組み合わせで決まります。

一粒万倍日は「一粒の籾が万倍に実る」日本独自の吉日で、年に約60日とめぐりが多いのが特徴です。天赦日は「天が万物を赦す」年に数回の最上の吉日で、両者が重なる日は「最強開運日」として人気があります。

一方で、不成就日や三隣亡のような凶日もあり、三隣亡はもともと「三輪宝」という吉日だった可能性があるなど、由来をたどると面白い発見がたくさんあります。

ただし、これらの吉凶に科学的な根拠はありません。日付に縛られすぎず、「何かを始めるきっかけ」「ちょっとした験担ぎ」として上手に付き合うのが、暦注との賢い向き合い方です。

暦や干支の世界をもっと知りたい方は、六曜や十二直、二十四節気などの記事もあわせてどうぞ。日々のカレンダーが、きっとこれまでより少し面白く見えてくるはずです。

次にカレンダーで「一粒万倍日」を見つけたら、ぜひ今日の話を思い出してみてくださいね。読んでいただきありがとうございました!