はい、ウマキです。
今回の記事では、エンジニアが転職の際に知っておくべき事について記載します。実際に現役エンジニアである私が、転職活動を通じて感じた事なので、エンジニアで転職を考えている方は是非参考にして下さい。
以下、 目次となります。
目次
エンジニアが転職を考える際に知るべき10の秘訣
1. 自分自身を過小評価しない
これは、転職活動を通して一番感じた事であり、一番重要な秘訣であると思います。
エンジニアは自身のスキルや経験について、過小評価をしてしまう傾向が強く、アピールが弱いです。
一例をあげると、私はネットワークエンジニアとして勤務していますが、基本的にフロント業務を行っている為、ネットワークに関わらず、様々な案件の相談に乗ります。その中で、IoT案件を抱える事がありました。
基本的にこのような場合、IoTに詳しいベンダと連携して案件に当たります。私の役割としては、IoTの技術的な部分で無く、ベンダコントロールなどの調整作業に留まっていました。
その為、IoTに関しては、概要などは理解していましたが、技術的な面ではまだ弱いと感じていましたが、それでもその経験を評価してくれる企業を、転職活動を通じて多く見つけることが出来ました。
上記の例の様に、求職者自身が、特に重要でないと考えていた経験やスキルが、転職先の企
業にとっては、喉から手が出るほど欲しいものである事は、よくある事です。
2. 転職はスキルや経験の棚卸の場であると考える
転職に当たって、必ず職務経歴書を記載する事になります。この職務経歴書を書くことは、自身の経験や技術力を棚卸する、大きなチャンスになります。
現職と並行して転職活動を行っている方は、職務経歴書をしっかりと書く時間を確保する事が出来ず、転職エージェントなどに任せがちです。しかし、エンジニア職での転職を考えているならば、一度時間を取って、じっくりと自身の経歴を見直してみて下さい。
どのような案件に携わっていたか、そこで、具体的にどのような事を成し遂げたか。また、失敗した場合、どうやって乗り越えたか、案件規模はどのくらいかなど、様々な面から、多角的に自身のこれまでの経験を見つめ直してみましょう。
このような作業は、通常勤務時、業務で逼迫している時には、中々難しく、転職活動などの機会が無ければ、ほとんど行われません。
自分自身の今までの経験なので、思い出せばすぐに書けると考えている方もいるようですが、他者にしっかりと伝わるよう、客観的な事実を文字に起こす事は、思う以上に時間を要します。
3. 社内異動が可能かどうか確認する
比較的大きな企業に勤務しているエンジニアで、部署異動により、現在の不満が解消出来そうなのであれば、まずはそちらを検討しましょう。
社内異動だけで済むのであれば、負担は少なく、また失敗した場合も経歴に傷がつかなくて済むなど、リスクが低いです。
私が転職エージェントに言われて、一番心に残っている事は、『転職しないという事も、転職の一つの選択肢。』という言葉です。 自身から申し出て異動をする事も、転職の一つの選択肢であるという事を、心に留めておいて下さい。
しかし、基本的に異動だけでは、大きな年収アップは期待できない為、業務において給料を第一優先に考えている方は、異動ではなく、転職を視野に入れる事をおすすめします。
4. 企業の情報収集を徹底する
企業がどのような人材を欲しているのか、事前に出来る限りリサーチしておきましょう。例えば、今後海外展開するために、英語が使える、グローバルなエンジニアを優先して求めている企業に対して、国内での実績を幾ら熱く語ったところで、あまり響きはしません。
企業が転職者を求めているという事は、何かその企業に欠けているものがあるという事です。 あなたがそれを埋められる人材であれば、企業はすぐに内定を出してくれます。
5. 二十代であれば、幅広く職種を検討する
もし、あなたが20代のエンジニアで転職を考えているならば、出来れば職種については幅広く見てみましょう。20代であるならば、業種を跨いだ転職も、比較的容易であるというメリットがあります。
例えば、インフラ系のエンジニアとして働いていた方が、もっと上位レイヤを扱うエンジニアを狙ってみても良いですし、その逆も問題ありません。多くの職種を見て、最終的に転職先を決定した方が、後悔が少ないです。
もし、ネットワークエンジニアに興味がある方は、以下のエントリーに非常に詳細にネットワークエンジニアの業務内容についてまとめている為、参考にして頂ければ幸いです!
注意点としては、エンジニアに拘って転職活動を行わない場合は、特化型の転職サイトより、総合型の転職サイトを利用した方が、コンサルタントの情報量も多く、利点が大きいです。
6. 転職に有利な資格取得を怠らない
私は、エンジニアの責務の一つとして、『常に勉強する事』があると思っています。IT業界の技術の変移は激しく、それについて行くために日々の自己研鑽は欠かせません。
意欲的に新技術を学び、それを取り入れる事は、あなたのエンジニアとしての寿命を延ばします。
また、実務経験以外にも、可能な限り関連資格は取得するようにしましょう。私はネットワークエンジニアですが、関連資格としてCCNAやCCNPなどの資格を取得しています。
システムエンジニアの方であれば、基本情報技術者試験や、応用情報技術者試験など資格や、その他ベンダー資格など、自身のこれまで経験で取得できる資格は必ずチェックしておきましょう。
私と同様ネットワークエンジニアの方で、まだCCNAやCCNPを取得していない方は、以下のエントリーに勉強法を記載しているため、参考にして頂ければ幸いです!
7. 時期における転職市場の動向を把握する
エンジニアだけでなく、転職市場は基本的に非常に流動的です。採用企業が半期で割ける予算は決まっており、その関係で、採用に活発な時と、そうでない時の差が激しいです。また、企業が抱えている案件によっても、採用動向が異なってきます。
そのため、エンジニアが転職を成功させるためには、転職市場をしっかりと見極める必要があります。
基本的に上期の締めとなる、7月~9月と、下期の締めになる1月~3月は、市場が非常に活発になる為、狙い目と言えます。
8. 現職の人脈は最大限活用する
エンジニアは、様々な人と連携して業務に当たります。転職の際は、その仕事で得た人間関係を最大限に利用してみましょう。
業務で関わっていた同業者の中には、既に転職を経験済みの方もいるため、そのような人から、実際の体験談を聞くことは、非常に参考になります。
年収アップの交渉は具体的にどのように行ったか、どのようなスキルや経験が採用企業に高く評価されたかなど、疑問に思う点は、全てヒアリングしてみましょう。
また、エンジニアの業界では、以前はベンダとして使っていた企業が、転職後はお客様になるなど、よくある事です。そのため、そのような巡り合わせに合った時でも十分に対応できるように、人間関係を大事にしておく必要があります。
9. 転職先が決まった場合は、2ヶ月前には申し出る
『立つ鳥跡を濁さず』の諺通り、転職先が決定した場合は、現職場になるべく迷惑を掛けない形で辞職してください。
退職するのだから、現職の会社の事情などどうでも良いと考える方もいますが、上述した様に、エンジニアの業界は様々な企業が連携することで成り立っています。
そのため、転職先の企業で、前職の会社と関わるような事も十分にあり得ます。その時、あなたが前職の会社に遺恨を残していたのであれば、業務は非常に進め辛いものになるでしょう。
2ヶ月以上の余裕を持ち、現職の会社には辞職の意を表明し、案件の引継ぎもしっかりと行ってください。
10. エンジニア特化型転職サイトを活用する
転職サイトは多くありますが、エンジニアが転職を考えるのであれば、必ずエンジニア向けの特化型転職サイトを活用しましょう。
実際に私も何社か利用しましたが、総合型の転職サイトと比較して、情報量が圧倒的に多く、コンサルタントの知見も深いです。特に専門用語をしっかりと理解できている点は、高く評価しました。
以下のエントリーに、ネット上のどこよりも詳細に、実際に私が利用した、エンジニア向けの転職サイトについて比較をまとめています。どの転職コンサルタントを活用すれば良いのか分からない方は、是非参考にして下さい。
また、上記エントリーを読むのが面倒な方で、単純におすすめ転職エージェントのみを知りたい方は、ワークポート か、ギークリーを利用してみて下さい。
どちらのコンサルタントも、業界に対して非常に造詣が深く、エンジニアの専門用語も難なく理解出来ていました。
個人的に、キャリアの棚卸をしつつ、コンサルタントと相談して、ゆっくりと転職を進めたい方はワークポート を、スピード重視ですぐに次の転職先を見つけたい方はギークリーの利用を推奨します。
より詳細については、以下、それぞれの公式サイトを参考にして頂ければ幸いです!
エンジニアが転職の時に、情報収集する場所は?
エンジニア向け勉強会に参加する
エンジニア向けの勉強会に参加してみる事も、情報収集には良い手段です。キャリアプランについて考える講習会などもあり、そのような会に参加することで、共通の友人を見つけ、人脈を広げる事も出来ます。
都内では多く勉強会が開かれている為、興味がある方は、積極的に参加してみましょう!
企業の口コミサイトから探す
企業の具体的な情報が知りたい場合の情報収集方法は2種類あり、実際にその企業に何度か出入りしている転職コンサルタントにヒアリングをかけるか、自身でネット上で探すかの2点となります。
前者の場合、かなり詳細な情報がヒアリング出来ますが、あくまでコンサルタント視点の話になるため、現場レベルでは、やや弱い印象です。
そのため、ネットで実際に対象企業に勤務していた方の口コミをまずは参考にすることをおすすめします。キャリコネ というサイトでは、10万件以上の企業の口コミや年収について閲覧する事が出来、現場レベルの企業情報を把握することが出来ます。
私が転職活動をする時、気になる企業はまず上記サービスで、その口コミを調べていました。もし、気になる企業がある場合は、まず下記の公式サイトから検索してみましょう!
エンジニアが転職した後、後悔しない為に
人に負けない技術を一つは身に着けておく
上述した様に、エンジニアの本分は勉強する事にあります。その中でも誰よりも詳しいと思える分野を一つ持っておくと、それは大きな強みになります。
もし、現職でまだそのような強みを見つけられていない人は、一度自身の経歴を振り返り、何が強みとなるか、もう一度考えてみて下さい。
このように書くと、ハードルが高い様に思えますが、ニッチな資格や技術でも問題ありません。私は、ネットワークエンジニアで、必須となるCCNAやCCNPなどの資格を取得していますが、他にWAN高速化装置の関連ベンダ資格も取得しています。
そちらの分野は詳しい人がほとんどおらず、しかし、業界の動向として、今後も積極的に導入されていく装置です。 その為、転職活動時は、上記資格を有している事をかなり重宝されました。
このように、そこまで労力を掛けなくても、業界の行先をしっかりと追っていれば、自ずと必要とされる知識や経験は浮き彫りになります。
第三者に相談する
エンジニアは、独力で物事を成し遂げようとする方が多いですが、転職活動の場合、その信念は一度しまっておきましょう。
転職活動時の面接など、就職活動中は第三者の視点から評価されます。そのため、履歴書や職務経歴書は常に第三者のレビューを通すように心掛けて下さい。
基本的には相談先は転職コンサルタントで問題無いですが、可能であれば、親しい友人などに忌憚のない意見を言ってもらえると、より役に立ちます。
必ずリスクヘッジを行う
転職活動には少なからずリスクが存在します。もし、現職がブラックであったために、次の職場を探している方は、転職先もブラックであった場合、身動きが取れなくなってしまいます。
また、海外とは異なり、日本の企業は、特に大手であるほど、新卒至上主義が根強く残っており、転職回数が多い方は経歴に傷がついていると見做される傾向があります。
転職を行う際は、もし転職先企業がミスマッチだった場合、どうするのかを、事前にしっかりと考えておきましょう。
私の場合、もし転職先の企業がマッチしなかった場合は、フリーランスで働くことも視野に入れていました。
また、体調が悪く、退職を考えている方は、言うまでも無いですが、まずは体調を元に戻すことを第一優先にして下さい。
まとめ
ここまで読んで頂き、ありがとうございました!
自身の転職活動の経験も兼ねて、様々な面からエンジニアの転職について記載しました。転職活動を通して改めて分かった事ですが、技術力のあるエンジニアは基本的に引く手数多であり、様々な企業を選ぶことが出来ます。
そのため、常に自身の技術力を磨くことはエンジニアの責務です。そのような努力はあなたのエンジニアとしての価値を高め、転職でも有利に働きます。
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