ことわざクイズ50問!初級〜上級の穴埋め・意味当て問題を解説付きで出題

ことわざクイズ50問 サムネイル

「このことわざ、知ってるつもりだったけど意味を聞かれると自信がない……」そんな経験はありませんか?

ことわざは日本語の知恵の結晶であり、ビジネスシーンや日常会話でさりげなく使えると一目置かれます。

しかし、実際に正しい意味や使い方を問われると、意外と間違えてしまうものです。特に「情けは人のためならず」のように、多くの人が意味を勘違いしていることわざも少なくありません。

本記事では、ことわざクイズ50問初級・中級・上級の3段階に分けて出題します。穴埋め形式と意味当て形式を織り交ぜ、すべての問題に由来・意味・使い方の解説を付けました。

1人でじっくり挑戦するもよし、家族や友人と出し合うもよし。あなたは50問中何問正解できるでしょうか?

ことわざクイズの楽しみ方

ことわざクイズの楽しみ方

本記事のクイズには2つの出題形式があります。

  • 穴埋め形式:ことわざの一部が空欄になっており、正しい言葉を3つの選択肢から選びます
  • 意味当て形式:ことわざの正しい意味を3つの選択肢から選びます

答えは各問題の下の囲みボックスに隠れています。自分なりの答えを決めてからボックスを確認してみてください。

採点の目安
  • 45問以上正解:ことわざマスター!日本語力が非常に高いです
  • 35〜44問正解:なかなかの実力。上級が弱点かも?
  • 25〜34問正解:基本は押さえています。中級を復習しましょう
  • 24問以下:これから伸びしろ大!解説を読んで覚えましょう

初級編:ことわざクイズ15問

まずはウォーミングアップ。日常でよく使われる、定番のことわざから出題します。

Q1. 犬も歩けば□に当たる

「犬も歩けば□に当たる」の空欄に入る言葉はどれでしょう?

A)石 B)棒 C)壁

正解:B)棒

「犬も歩けば棒に当たる」は、何か行動を起こせば、思いがけない幸運(または災難)に出会うことがあるという意味です。

もともとは「出歩くと災難に遭う」という戒めの意味でしたが、現代では「行動すれば良いことがある」というポジティブな意味で使われることが多いです。「いろは歌留多」の最初の一句としても有名で、日本で最も知られていることわざの一つです。

Q2. 猿も□から落ちる

「猿も□から落ちる」の空欄に入る言葉はどれでしょう?

A)崖 B)屋根 C)木

正解:C)木

「猿も木から落ちる」は、どんなに得意なことでも失敗することがあるという意味です。

木登りの名人である猿でさえ落ちることがあるように、その道の達人でも油断すれば失敗します。同じ意味のことわざに「弘法も筆の誤り」「河童の川流れ」があり、どれも「プロでもミスする」という教訓を伝えています。

Q3. 花より□

「花より□」の空欄に入る言葉はどれでしょう?

A)月 B)団子 C)酒

正解:B)団子

「花より団子」は、風流や見た目の美しさよりも、実利・実益を重視することを表します。

お花見に行っても、桜を眺めるより団子を食べるほうに夢中になる様子が由来です。やや皮肉を込めて使われることが多く、「あの人は花より団子タイプだね」のように日常会話でも頻繁に登場します。

Q4. 「石の上にも三年」の意味は?

A)石は3年で風化する
B)辛くても辛抱すればやがて報われる
C)3年間同じ場所にいると運気が下がる

正解:B)辛くても辛抱すればやがて報われる

冷たい石の上でも3年間座り続ければ、体温で石が温まるという意味から、忍耐の大切さを説いたことわざです。

就職や転職の場面で「まずは石の上にも三年だよ」とアドバイスに使われることが多い表現です。ただし近年では「合わない環境に3年もいる必要はない」という反論も増えており、時代とともに受け取り方が変化していることわざでもあります。

Q5. 「早起きは三文の徳」の「三文」とはどういう意味?

A)三枚の手紙 B)三つの学問 C)わずかな金銭

正解:C)わずかな金銭

「三文」は江戸時代の通貨単位で、現在の価値で約100円程度と言われています。早起きすれば、たとえわずかであっても必ず何か得るものがあるという教えです。

英語の「The early bird catches the worm」(早起きの鳥は虫を捕まえる)とほぼ同じ意味で、世界中に似た表現があることから、早起きの効用は万国共通の知恵といえます。

Q6. 猫に□

「猫に□」の空欄に入る言葉はどれでしょう?

A)小判 B)真珠 C)宝石

正解:A)小判

「猫に小判」は、価値のわからない者に高価なものを与えても無駄であるという意味です。

猫に金貨(小判)を見せても、猫にはその価値がわかりません。同じ意味で「豚に真珠」(新約聖書由来)や「馬の耳に念仏」もよく使われます。「せっかくの好意やチャンスが、相手に響かない」場面で使います。

Q7. 「百聞は一見にしかず」の意味は?

A)百回聞くより一回見るほうが確実
B)百人の意見より一人の目撃証言が重要
C)たくさん聞いても見なければ信じないほうがよい

正解:A)百回聞くより一回見るほうが確実

中国の『漢書』に由来することわざで、人から何度聞くよりも、自分の目で一度見るほうがよく理解できるという意味です。

前漢の将軍・趙充国が皇帝に「現地を見なければ作戦は立てられません」と進言した故事が元になっています。現代でも「百聞は一見にしかず、実際に行ってみたほうがいいよ」のように、実体験の重要性を伝える場面で使われます。

Q8. 三人寄れば□の知恵

「三人寄れば□の知恵」の空欄に入る言葉はどれでしょう?

A)仏 B)文殊 C)天神

正解:B)文殊

「三人寄れば文殊の知恵」は、凡人でも三人集まって相談すれば、文殊菩薩のようなすばらしい知恵が出るという意味です。

文殊菩薩は仏教において知恵を司る菩薩で、「知恵の仏」とも呼ばれます。ブレインストーミングや会議の重要性を説く場面で「三人寄れば文殊の知恵というから、みんなで考えよう」のように使われます。

初級編、ここまでは順調ですか?ことわざは一度由来を知ると一気に覚えやすくなりますよ!

Q9. 「塵も積もれば山となる」の意味は?

A)ゴミを放置すると山のように溜まる
B)小さなことでも積み重ねれば大きな成果になる
C)問題を先送りすると解決が難しくなる

正解:B)小さなことでも積み重ねれば大きな成果になる

ごく小さな塵(ちり)であっても、コツコツと積み重ねればやがて山のようになる。小さな努力や節約を続けることの大切さを教えることわざです。

貯金や勉強など、毎日の地道な積み重ねが大きな結果につながる場面で使われます。英語の「Little and often fills the purse」(少しずつでも頻繁にすれば財布が満たされる)と同じ発想です。

Q10. 泣きっ面に□

「泣きっ面に□」の空欄に入る言葉はどれでしょう?

A)風 B)雨 C)蜂

正解:C)蜂

「泣きっ面に蜂」は、不幸の上にさらに不幸が重なることを表します。

泣いている顔を蜂に刺されるという、踏んだり蹴ったりの状況です。同じ意味で「弱り目に祟り目」「傷口に塩」もあります。「試験に落ちた上に財布を落とすなんて、泣きっ面に蜂だ」のように使います。

Q11. 「七転び八起き」の正しい読み方は?

A)しちころびはちおき
B)ななころびやおき
C)どちらも正しい

正解:C)どちらも正しい

「七転び八起き」は何度失敗しても諦めずに立ち上がることを意味します。読み方は「ななころびやおき」が一般的ですが、「しちてんはっき」という読みも使われます。

7回転んでも8回立ち上がるという数字の不思議さ(転んだ回数より起き上がる回数が1回多い)は、「最初に1回立っている状態から始まる」と解釈されています。不屈の精神を表す定番の表現です。

Q12. 二兎を追う者は□をも得ず

「二兎を追う者は□をも得ず」の空欄に入る言葉はどれでしょう?

A)一兎 B)一石 C)一利

正解:A)一兎

「二兎を追う者は一兎をも得ず」は、二つのことを同時に欲張ると、どちらも得られないという意味の西洋由来のことわざです。

2匹のウサギを同時に追いかけると、どちらも捕まえられません。ラテン語の格言が元になっており、「あれもこれもと手を出すと中途半端に終わる」という教訓です。集中と選択の大切さを伝える場面で使われます。

Q13. 「転ばぬ先の杖」の意味は?

A)転んでから杖を探しても遅い
B)転ぶ前に杖を用意しておくべき(事前の備え)
C)杖があっても転ぶときは転ぶ

正解:B)転ぶ前に杖を用意しておくべき(事前の備え)

「転ばぬ先の杖」は、失敗しないように前もって準備をしておくことの大切さを説いたことわざです。

まだ転んでいないうちに杖を持っておけば、いざというとき体を支えられます。保険をかける、バックアップを取る、計画を事前に立てるなど、リスク管理の重要性を伝える場面で幅広く使われます。英語の「Prevention is better than cure」に近い表現です。

Q14. 馬の耳に□

「馬の耳に□」の空欄に入る言葉はどれでしょう?

A)念仏 B)読経 C)お経

正解:A)念仏

「馬の耳に念仏」は、いくら忠告や教えを説いても、聞く耳を持たない人には効果がないという意味です。

馬にありがたい念仏を唱えても、馬には理解できません。「あの人に注意しても馬の耳に念仏だよ」のように、忠告が無駄に終わる場面で使います。「猫に小判」「豚に真珠」と似ていますが、「馬耳東風」は忠告や批評に対して使うニュアンスが強い点が異なります。

Q15. 「豚に真珠」はどの宗教の聖典に由来する?

A)仏教の経典 B)キリスト教の聖書 C)イスラム教のコーラン

正解:B)キリスト教の聖書

「豚に真珠」は新約聖書の「マタイによる福音書」第7章6節に登場する言葉で、価値のわからない者に貴重なものを与えても無駄という意味です。

原文では「聖なるものを犬にやるな。また、真珠を豚に投げてやるな」と記されています。日本では「猫に小判」と同義で使われますが、実は西洋由来であることを知っている人は意外と少ないです。

中級編:ことわざクイズ20問

中級ことわざクイズ

ここからは難易度アップ。聞いたことはあるけれど、正確な意味や由来を問われると悩む問題が続きます。

Q16. 「灯台下暗し」の「灯台」とは何を指す?

A)海の灯台 B)室内の燭台・灯明台 C)街灯

正解:B)室内の燭台・灯明台

「灯台下暗し」は、身近なことほど気づきにくいという意味です。多くの人が海の灯台をイメージしますが、実はこの「灯台」は室内の照明器具(燭台)のことです。

ろうそくを置く燭台は周囲を照らしますが、台の真下だけは影になって暗い。この様子から「すぐそばのことに気づかない」意味で使われるようになりました。探し物が実は目の前にあった、という場面で使います。

Q17. 果報は□て待て

「果報は□て待て」の空欄に入る言葉はどれでしょう?

A)寝 B)座っ C)黙っ

正解:A)寝

「果報は寝て待て」は、良い報せは焦らずに気長に待つのがよいという意味の仏教由来のことわざです。

「果報」は前世の行いの報いを意味する仏教用語。何もせずに寝ていればよいという意味ではなく、「やるべきことをやったなら、あとは焦らず結果を待とう」という教えです。試験の結果発表や面接の合否を待つ場面で「果報は寝て待てだよ」と励ましに使われます。

Q18. 「能ある鷹は爪を隠す」の意味は?

A)優れた能力を持つ者は、それをむやみにひけらかさない
B)鷹は獲物を捕るとき以外は爪を見せない
C)実力がない者ほど自慢する

正解:A)優れた能力を持つ者は、それをむやみにひけらかさない

「能ある鷹は爪を隠す」は、本当に実力がある人は自分の才能を見せびらかさないというたとえです。

鷹は獲物を仕留めるための鋭い爪を持っていますが、普段は隠しています。謙虚で控えめな人を褒めるときに「あの人は能ある鷹は爪を隠すタイプだね」と使います。逆に自慢ばかりする人には「本当に能ある鷹は爪を隠すんだけどね」と皮肉を込めることもあります。

中級編の山場です!次のQ19は、日本人の約6割が意味を間違えていると言われる有名な「誤解ことわざ」ですよ。

Q19. 「情けは人のためならず」の正しい意味は?

A)情けをかけると相手のためにならないので、厳しくすべき
B)情けは巡り巡って自分に返ってくるので、人に親切にすべき
C)情けをかけるのは人間の本能であり、止められないもの

正解:B)情けは巡り巡って自分に返ってくるので、人に親切にすべき

このことわざは日本で最も意味を間違えられていることわざの一つです。文化庁の「国語に関する世論調査」でも、約半数の人がA)の意味だと回答しています。

正しくは「人に情けをかけるのは、その人のためではなく(=人のためならず)、巡り巡って自分のためになる」という意味。「ならず」は「〜ではない」の古語です。人に親切にすることの大切さを説いた、非常にポジティブなことわざなのです。

Q20. 覆水□に返らず

「覆水□に返らず」の空欄に入る言葉はどれでしょう?

A)盆 B)器 C)瓶

正解:A)盆

「覆水盆に返らず」は、一度してしまったことは取り返しがつかないという意味で、中国の故事に由来します。

周の太公望が、出世前に離縁した妻から復縁を求められた際、盆(たらい)の水を地面にこぼし「この水を盆に戻せるか?」と言ったという故事が元です。英語の「It’s no use crying over spilt milk」(こぼしたミルクを嘆いても仕方ない)と同じ教訓で、やり直しのきかない失敗への戒めとして使われます。

Q21. 「井の中の蛙大海を知らず」の続きは?

A)されど空の青さを知る
B)されど井の深さを知る
C)ゆえに井から出るべし

正解:A)されど空の青さを知る

「井の中の蛙大海を知らず」は中国の『荘子』が出典で、狭い世界に閉じこもって広い視野を持たないという意味です。

ただし、日本では「されど空の青さを知る」という続きが加えられることがあります。これは「狭い世界にいるからこそ、その分野で深い知識を持っている」というポジティブな解釈を加えたもの。この続きは日本独自のもので、原典の『荘子』には存在しません。

Q22. 「弘法も筆の誤り」の「弘法」とは誰のこと?

A)聖徳太子 B)空海 C)最澄

正解:B)空海

「弘法も筆の誤り」は、どんな名人・達人でも時には失敗することがあるという意味です。

「弘法」とは弘法大師(空海)のこと。平安時代の僧侶で、書道の達人としても知られ「三筆」の一人に数えられています。その空海でさえ字を間違えることがあるという故事から、「プロでもミスはある」と慰めや謙遜の場面で使われます。

Q23. 蛙の子は□

「蛙の子は□」の空欄に入る言葉はどれでしょう?

A)おたまじゃくし B)蛙 C)水の中

正解:B)蛙

「蛙の子は蛙」は、子供は親に似るもの、つまり平凡な親の子は平凡であるという意味です。

蛙の子供はオタマジャクシですが、やがて成長すると親と同じ蛙になります。見た目は違っても、結局は同じ性質を受け継ぐということ。謙遜して自分や自分の子供について語るときに使うことが多く、「うちの子もスポーツが苦手で、蛙の子は蛙ですよ」のように使います。

Q24. 「一石二鳥」は元々どこの国のことわざ?

A)日本 B)中国 C)イギリス

正解:C)イギリス

「一石二鳥」は、一つの行動で二つの利益を同時に得ることを意味します。

実はイギリスのことわざ「Kill two birds with one stone」を日本語に訳したもの。17世紀のイギリスで使われ始め、明治時代に日本に伝わりました。四字熟語のような見た目ですが中国由来ではなく、西洋由来という意外な事実があります。「通勤中に英語を勉強すれば一石二鳥だね」のように日常的に使われます。

Q25. 「急がば回れ」の「回れ」は何を回ること?

A)山を迂回すること B)琵琶湖の南端を回ること C)城の堀を回ること

正解:B)琵琶湖の南端を回ること

「急がば回れ」は、急いでいるときこそ、危険な近道より安全な遠回りを選ぶべきという意味です。

室町時代の連歌師・宗長が詠んだ「もののふの矢橋の船は速けれど急がば回れ瀬田の長橋」が由来です。琵琶湖を渡る矢橋の渡し船は速いが、荒天で転覆の危険がある。急ぐなら南端の瀬田の唐橋を回ったほうが確実だという教えです。

Q26. 「朱に交われば赤くなる」の意味は?

A)努力を続ければ結果が出る
B)人は付き合う相手によって良くも悪くもなる
C)赤い色は人の心を刺激する

正解:B)人は付き合う相手によって良くも悪くもなる

「朱に交われば赤くなる」は、人は周囲の環境や付き合う人に影響されやすいという意味です。

朱色(赤い顔料)に触れれば手が赤く染まるように、良い人と付き合えば良い影響を受け、悪い人と付き合えば悪い影響を受けます。中国の故事成語「近墨者黒」(墨に近づけば黒くなる)とほぼ同じ意味で、友人選びの大切さを説いています。

中級編も残り半分です!Q27以降はちょっとした豆知識が隠れている問題が続きますよ。

Q27. 「案ずるより産むが易し」の意味は?

A)お産は思ったより楽だ
B)心配するより実際にやってみると案外簡単
C)計画を立てるより行動するほうが大事

正解:B)心配するより実際にやってみると案外簡単

「案ずるより産むが易し」は、事前にあれこれ心配するより、実際にやってみると案外うまくいくものという意味です。

出産を控えた妊婦がどんなに不安に思っていても、実際に産んでみれば思ったほどではなかったという体験が由来です。プレゼンや試験の前に緊張している人への励ましとして「案ずるより産むが易しだから、思い切ってやってみなよ」と使われます。

Q28. 鬼に□

「鬼に□」の空欄に入る言葉はどれでしょう?

A)金棒 B)鉄棒 C)刀

正解:A)金棒

「鬼に金棒」は、もともと強い者にさらに強力な武器が加わり、ますます手がつけられなくなることを表します。

鬼は素手でも強いのに、金棒まで持ったら誰も太刀打ちできません。「あの人は英語も中国語もできるのに、さらにプログラミングまで学んだら鬼に金棒だ」のように、ポジティブな強化を表す場面で使われます。

Q29. 餅は□屋

「餅は□屋」の空欄に入る言葉はどれでしょう?

A)和菓子 B)餅 C)米

正解:B)餅

「餅は餅屋」は、何事もその道の専門家に任せるのが一番という意味です。

素人が餅をついても、餅屋(専門の餅職人)にはかなわないという当たり前の事実から生まれたことわざです。DIYで失敗したときに「やっぱり餅は餅屋、プロに頼もう」と使ったり、自分の専門外のことについて謙遜するときにも使います。

Q30. 「瓢箪から駒」の「駒」とは?

A)将棋の駒 B)馬 C)小さな虫

正解:B)馬

「瓢箪から駒」は、冗談半分で言ったことが本当になることを意味します。

「駒」は馬のこと。小さな瓢箪(ひょうたん)から大きな馬が飛び出すはずがないのに、それが起きてしまう意外性を表しています。「冗談で『宝くじ当たったりして』と言ったら本当に当たるなんて、瓢箪から駒だよ」のように使います。

Q31. 「棚からぼたもち」と同じ意味のことわざは?

A)鶴の一声 B)開いた口に牡丹餅 C)漁夫の利

正解:B)開いた口に牡丹餅

「棚からぼたもち」は、努力しないで思いがけない幸運を得ることを意味します。

棚から牡丹餅が落ちてきて口に入るという、まさに「ラッキー」な状況です。「開いた口に牡丹餅」は全く同じ意味の類義ことわざ。ただし「漁夫の利」は「第三者が労せずして利益を得る」という意味で、ニュアンスが異なります。棚ぼたは純粋な幸運、漁夫の利は他者の争いに乗じた利益です。

Q32. 「雨降って地固まる」の意味は?

A)困難の後はかえって良い状態になる
B)雨が降ると地盤が安定する科学的事実
C)悪いことの後には良いことが起きる

正解:A)困難の後はかえって良い状態になる

「雨降って地固まる」は、揉め事やトラブルの後は、かえってそれ以前より良い状態になるという意味です。

雨が降った後の地面は、水分を含んだ土が乾くことで以前より硬く締まります。喧嘩をした友人と仲直りしたら以前より絆が深まった、という場面で「雨降って地固まるだね」と使います。

Q33. 「隣の芝生は青く見える」に最も近い英語のことわざは?

A)The grass is greener on the other side
B)A bird in the hand is worth two in the bush
C)Every cloud has a silver lining

正解:A)The grass is greener on the other side

「隣の芝生は青く見える」は、他人のものは実際以上に良く見えてしまうという人間の心理を表したことわざです。

実は英語の「The grass is always greener on the other side of the fence」を日本語に翻訳したもので、比較的新しいことわざです。SNS時代の今、他人の華やかな投稿を見て羨ましく感じる心理にぴったり当てはまる表現として、ますます使われるようになっています。

Q34. 虎穴に入らずんば□を得ず

「虎穴に入らずんば□を得ず」の空欄に入る言葉はどれでしょう?

A)虎皮 B)虎子 C)虎牙

正解:B)虎子

「虎穴に入らずんば虎子を得ず」は、危険を冒さなければ大きな成果は得られないという意味です。

中国後漢の武将・班超が西域遠征中に言ったとされる言葉で、「虎の巣穴に入らなければ、虎の子供を捕まえることはできない」という意味。英語の「No pain, no gain」や「Nothing ventured, nothing gained」と同じ精神で、リスクを取ることの重要性を説いています。

Q35. 「良薬は口に苦し」の意味は?

A)効く薬ほど苦い味がする
B)本当に自分のためになる忠告ほど聞きづらい
C)苦い経験ほど将来の薬になる

正解:B)本当に自分のためになる忠告ほど聞きづらい

「良薬は口に苦し」は中国の『孔子家語』に由来し、よい忠告は耳に痛いが、本当に自分のためになるという意味です。

原文では「良薬は口に苦けれども病に利あり。忠言は耳に逆らえども行いに利あり」と続きます。上司や先輩からの厳しい指摘に対して「良薬は口に苦しだと思って、素直に受け止めよう」と自分を励ます場面で使われます。

上級編:ことわざクイズ15問

上級ことわざクイズ

いよいよ最終ステージ。漢字の読みが難しいもの、由来が意外なもの、現代ではあまり使われないものが登場します。全問正解できたらことわざ博士です。

上級編は正解率が下がって当然です。知らなかったことわざは、この機会にぜひ覚えて帰ってくださいね!

Q36. 「糟糠の妻は堂より下さず」の意味は?

A)貧しい妻は立派な家には住めない
B)苦労を共にした妻は大切にすべき
C)妻は夫の出世に合わせて変わるべき

正解:B)苦労を共にした妻は大切にすべき

「糟糠(そうこう)の妻」とは、糟(酒かす)や糠(ぬか)のような粗末な食事を一緒に食べた、つまり貧しい時代を共にした妻のことです。「堂より下さず」は「正殿(立派な席)から下ろしてはならない」という意味。

中国後漢の光武帝が臣下に姉との再婚を勧めた際、臣下が「糟糠の妻は堂より下さず」と断った故事が由来です。出世しても昔から連れ添った妻を大切にすべきという教えで、現代でも「糟糠の妻」は夫婦愛の象徴として使われます。

Q37. 「蟷螂の斧」の「蟷螂」とはどんな生き物?

A)クワガタムシ B)カマキリ C)サソリ

正解:B)カマキリ

「蟷螂(とうろう)の斧」は、自分の力量をわきまえず、強大な相手に立ち向かうことを意味します。

中国の故事で、カマキリが自分の前足(鎌)を振りかざして大きな馬車に立ち向かったという話が由来です。勇気があるとも言えますが、無謀であるという否定的なニュアンスで使われることが多いです。「大企業相手に訴訟を起こすのは蟷螂の斧だ」のように使います。

Q38. 「画竜点睛を欠く」の「点睛」とは何をすること?

A)竜のうろこを描くこと B)竜の目(瞳)を描き入れること C)竜の角に色を塗ること

正解:B)竜の目(瞳)を描き入れること

「画竜点睛(がりょうてんせい)を欠く」は、ほとんど完成しているのに、肝心な仕上げが抜けているという意味です。

中国南北朝時代の画家・張僧繇が壁に竜を描いたが、目を入れなかった。目を入れると竜が飛び去ってしまうからだと言い、試しに目を入れると本当に竜が壁を突き破って飛んでいったという伝説が由来です。「睛」は「ひとみ」の意味で、最後の大事な仕上げを表します。

Q39. 「羹に懲りて膾を吹く」の正しい読み方は?

A)あつものにこりてなますをふく
B)かゆにこりてにくをふく
C)しるにこりてさかなをふく

正解:A)あつものにこりてなますをふく

「羹(あつもの)に懲りて膾(なます)を吹く」は、一度の失敗に懲りて、必要以上に用心深くなるという意味です。

「羹」は熱い汁物、「膾」は冷たい酢の物。熱い汁物でやけどしたトラウマから、冷たい料理にまで息を吹きかけて冷まそうとする、過度の警戒心を表しています。「あの人は一度の失敗で挑戦しなくなった、羹に懲りて膾を吹くだよ」のように使います。

Q40. 船頭多くして船□に登る

「船頭多くして船□に登る」の空欄に入る言葉はどれでしょう?

A)山 B)岩 C)陸

正解:A)山

「船頭多くして船山に登る」は、指示を出す人が多すぎると、かえって見当違いの方向に進んでしまうという意味です。

船頭(船の操縦者)が大勢いると、各自がバラバラに指示を出すため船がまとまらず、あろうことか山に登ってしまう。会議でリーダーが複数いてまとまらない場面で「船頭多くして船山に登る状態だね」と使います。英語の「Too many cooks spoil the broth」(料理人が多すぎるとスープが台無しになる)と同じ教訓です。

Q41. 「五十歩百歩」の由来となった場面は?

A)マラソンの距離の話 B)戦場で逃げた兵士の話 C)旅人の歩数を数えた話

正解:B)戦場で逃げた兵士の話

「五十歩百歩」は、多少の違いはあっても本質的には同じという意味で、中国の思想家・孟子の言葉が由来です。

戦場で50歩逃げた兵士が100歩逃げた兵士を笑ったが、逃げたことに変わりはないという話。「テストで30点の人が20点の人を笑っても五十歩百歩だよ」のように、どんぐりの背比べの場面で使います。

Q42. 「呉越同舟」の「呉」と「越」はどんな関係?

A)親友の国同士 B)敵対する国同士 C)師弟の国同士

正解:B)敵対する国同士

「呉越同舟」は、仲が悪い者同士でも、共通の困難に直面すれば協力できるという意味です。

中国春秋時代、呉と越は激しく争う宿敵でした。孫子の兵法書に「呉と越の人が同じ船に乗り、嵐に遭えば、互いに助け合うだろう」と記されたのが由来です。ビジネスで競合他社と一時的に協力する場面などで使われます。

Q43. 「竜頭蛇尾」の意味は?

A)見た目は立派だが中身がない
B)始めは勢いがよいが、終わりは振るわない
C)強い者が弱い者を従える

正解:B)始めは勢いがよいが、終わりは振るわない

「竜頭蛇尾(りゅうとうだび)」は、最初は竜のように立派だが、最後は蛇のようにしぼんでしまうことを表します。

頭が竜で尾が蛇というアンバランスさから、出だしは華々しいのに結末が尻すぼみになることを批判的に表現します。「最初は意気込んでいたのに途中で飽きるなんて竜頭蛇尾だね」のように使います。

Q44. 「他山の石」の正しい意味は?

A)他の山の宝石は自分の山のものより価値がある
B)よその山のつまらない石でも、自分の宝石を磨く砥石に使える
C)他人の山に入って石を盗んではいけない

正解:B)よその山のつまらない石でも、自分の宝石を磨く砥石に使える

「他山の石」は、他人の失敗やつまらない言行でも、自分の成長の参考にできるという意味です。

中国最古の詩集『詩経』に由来し、よその山から出たつまらない石(粗悪な石)でも、自分の玉(宝石)を磨くための砥石として使えるという教え。注意点として、「あなたの行動を他山の石にします」は相手の失敗を暗に指摘することになるため、目上の人には使わないようにしましょう。

Q45. 「李下に冠を正さず」の「李下」とは何の木の下?

A)桜の木 B)梅の木 C)スモモの木

正解:C)スモモの木

「李下(りか)に冠を正さず」は、疑われるような行動は慎むべきという意味です。

「李」はスモモのことで、スモモの木の下で冠を直すと、果実を盗んでいるように見える。だから「疑いをかけられるような行為は避けよう」という教えです。「瓜田に履を納れず」(ウリ畑で靴を直すな)とセットで使われることが多く、政治家やビジネスパーソンの行動規範として引用されます。

残り5問!ラストスパートです。この5問は特に難しいですが、知っているとかなりの教養人ですよ。

Q46. 「塞翁が馬」の教えは?

A)馬を大切にすれば幸運が訪れる
B)幸不幸は予測できないので一喜一憂するな
C)老人の知恵は若者より優れている

正解:B)幸不幸は予測できないので一喜一憂するな

「塞翁が馬(さいおうがうま)」は、人生の幸不幸は予測がつかないので、目先の出来事に一喜一憂しても仕方がないという教えです。

中国の故事で、国境の老人(塞翁)の馬が逃げた(不幸)→ 逃げた馬が名馬を連れて戻ってきた(幸運)→ 息子が名馬から落馬して怪我をした(不幸)→ 怪我のおかげで徴兵を免れた(幸運)という連鎖が由来。「不合格でも塞翁が馬、いつかいい方向に転ぶかもよ」と励ましに使います。

Q47. 「白眉」とはもともと何のこと?

A)白い眉毛を持つ仙人 B)三国志の馬良の白い眉毛 C)白髪が生えた賢者

正解:B)三国志の馬良の白い眉毛

「白眉(はくび)」は、多くの中で最も優れているもの・人を意味します。

三国志の蜀に仕えた馬氏の五兄弟はみな秀才でしたが、中でも眉に白い毛が混じっていた馬良が最も優秀だったことから、「馬氏の五常、白眉最も良し」と評されました。「今年の新人の中で彼女は白眉だ」のように、グループの中で抜きん出た存在を表す場面で使います。

Q48. 「推敲」という言葉の由来は?

A)二人の詩人の論争 B)「押す」か「叩く」かで迷った詩人の話 C)石碑の文字を彫り直した話

正解:B)「押す」か「叩く」かで迷った詩人の話

「推敲(すいこう)」は、文章をよりよくするために何度も練り直すことを意味します。

唐の詩人・賈島が「僧は推す月下の門」と詠むか「僧は敲く月下の門」と詠むか迷い、手綱を持ったまま「推す(押す)」と「敲く(叩く)」のジェスチャーを繰り返していたところ、高官・韓愈の行列に突っ込んでしまった。韓愈は怒らず「敲くがよい」と助言したという故事が由来です。

Q49. 「杞憂」の「杞」の国の人は何を心配した?

A)川が氾濫すること B)空が落ちてくること C)地面が割れること

正解:B)空が落ちてくること

「杞憂(きゆう)」は、あり得ないことを心配する、取り越し苦労を意味します。

中国の古典『列子』に登場する話で、杞の国のある人が「天が崩れ落ちてきたらどうしよう」と心配して食事も喉を通らなくなった。周囲が「天は気が集まったもので落ちるはずがない」と説明してようやく安心した、という故事が由来です。「試験に落ちたらどうしようなんて杞憂だよ、十分勉強したじゃない」と使います。

Q50. 「漁夫の利」でカギを握る二匹の動物は?

A)犬と猿 B)ハマグリとシギ C)亀とウサギ

正解:B)ハマグリとシギ

「漁夫の利」は、二者が争っている間に、第三者が苦労なく利益を横取りすることを意味します。

ハマグリが殻を開いて日光浴をしていると、シギ(水辺の鳥)がハマグリの肉をついばもうとした。ハマグリは殻を閉じてシギのくちばしを挟み、どちらも離さず争っていたところ、通りかかった漁師が両方とも捕まえてしまったという中国の故事が由来です。政治やビジネスの世界で「二大勢力が争っている間に第三勢力が得をする」構図を表す際によく使われます。

ことわざを効率よく覚えるコツ3選

50問のクイズを終えて「意外と知らなかった…」と感じた方も多いのではないでしょうか。ここでは、ことわざを楽しく効率的に覚えるコツを3つ紹介します。

1. エピソード(由来)とセットで覚える

ことわざは由来と一緒に覚えると、記憶に残りやすくなります。

例えば「推敲」は、ただ「文章を練り直すこと」と覚えるより、「唐の詩人が”押す”か”叩く”かで悩んで行列に突っ込んだ話」というエピソードと一緒に覚えたほうが、忘れにくいです。物語として記憶に入るので、意味だけを丸暗記するより効果的です。

2. 似たことわざをグループで覚える

同じ意味のことわざはまとめて覚えると効率的です。

同義ことわざグループ
  • 「猿も木から落ちる」=「弘法も筆の誤り」=「河童の川流れ」→ 達人も失敗する
  • 「猫に小判」=「豚に真珠」=「馬の耳に念仏」→ 価値がわからない
  • 「棚からぼたもち」=「開いた口に牡丹餅」→ 思いがけない幸運
  • 「虎穴に入らずんば虎子を得ず」=英語「No pain, no gain」→ リスクなくしてリターンなし

3. 日常会話で実際に使ってみる

知っているだけでは忘れてしまいます。実際に会話の中で使ってみることが最も効果的な記憶法です。

最初は「石の上にも三年って言うし、もう少し頑張ろう」のような簡単なものから始めて、慣れてきたら「塞翁が馬だよ、きっといい方向に転ぶ」のようにレベルアップしていきましょう。使えば使うほど、自然と語彙として定着します。

まとめ

ことわざクイズ50問、お疲れさまでした。あなたの結果はいかがでしたか?

初級は「知っているつもりだったのに…」という再発見、中級は「意味を勘違いしていた!」という驚き、上級は「こんなことわざがあったのか」という新しい出会いがあったのではないでしょうか。

ことわざには何百年もの歴史の中で培われた知恵が凝縮されています。一つひとつの由来を知ると、日本語の奥深さと先人たちの洞察力に改めて感心させられます。

「情けは人のためならず」の正しい意味や、「一石二鳥」がイギリス由来だったことなど、この記事で新たに知ったことがあれば、ぜひ周りの人にも出題してみてください。きっと盛り上がりますよ。

最後まで読んでいただきありがとうございます!ことわざを覚えると、文章力も会話力もグッとアップしますよ。ぜひ日常でも使ってみてくださいね。

参考文献