重言(二重表現)一覧56選!頭痛が痛いなど間違いやすい例と許容される使い方を解説

「頭痛が痛い」と聞くと、なんだか妙だなと感じますよね。実はこれ、同じ意味の言葉をうっかり重ねてしまう「重言(じゅうげん)」と呼ばれる表現です。

「馬から落馬する」「過半数を超える」「排気ガス」のように、気づかないうちに二重表現を使ってしまうことは、誰にでもあります。日常会話では聞き流されても、レポートや履歴書、ビジネスメールで使うと「言葉に無頓着な人だな」という印象を与えてしまいかねません。

この記事では、うっかり使いがちな重言(二重表現)を56個、タイプ別に「正しい言い換え」とセットで紹介します。さらに、辞書でも認められている「許容される重言」や、重言を見抜くコツ、力試しのクイズまで、専門的な視点を交えてやさしく解説します。読み終えるころには、自分の言葉づかいを一段とスマートにできるはずです。

重言(二重表現)とは?「重ね言葉」「重複表現」との違い

日本語の辞書が並ぶ様子

重言(じゅうげん、じゅうごんとも読みます)とは、「頭痛が痛い」「馬から落馬する」のように、同じ意味の語を重ねて使ってしまう表現のことです。一つの言い回しの中で意味がだぶってしまうため、論理的には余分が生じています。

同じ現象を指す言葉に「重ね言葉」「重複表現」「二重表現」があります。これらは呼び方が違うだけで、意味はほぼ同じと考えて差し支えありません。たとえば「いまの現状」は、「現状」がすでに「いまの状況」を表しているため、「いま」が重複した重ね言葉ということになります。

ポイントは、重言が必ずしも「間違い」とは限らないことです。多くは誤用とされますが、意味を強めたり語調を整えたりするために、あえて使われる重言も存在します。この記事では「直したほうがよい重言」と「許容される重言」を分けて紹介していきます。

重言はなぜ生まれる?間違いやすい二重表現の仕組み

重言が生まれる最大の理由は、熟語や外来語の中に含まれている意味を、私たちが意識しなくなることにあります。「頭痛」という熟語を見たとき、多くの人は「頭が痛むこと」という分解までは考えず、ひとかたまりの単語として受け取ります。だからこそ、つい後ろに「痛い」を足してしまうのです。

パターンは大きく3つに分けられます。1つ目は「頭痛が痛い」のように漢語と和語が重なるもの。2つ目は「排気ガス」のように漢語と外来語が重なるもの。3つ目は「マグカップ」のように外来語どうしが重なるものです。外来語がからむ重言は、元の言語の意味が伝わりにくいぶん、特に気づきにくくなります。

重言を見抜くコツ
熟語をいったん「ひらがな」に開いて意味を確かめると、重複に気づきやすくなります。「頭痛が痛い」→「あたまがいたいが、いたい」と読み替えれば、だぶりは一目瞭然です。

動詞が重なる重言の例【頭痛が痛い・馬から落馬】

まずは、熟語の中の動作とあとに続く動詞が重なってしまう、もっとも代表的なタイプです。「すでに動作の意味を含んだ熟語」に、同じ動作の言葉を足してしまうのが特徴です。

1. 頭痛が痛い
「頭痛」はそれだけで「頭が痛むこと」を意味します。そこに「痛い」を重ねると意味が二重になります。「頭が痛い」または「頭痛がする」と言い換えましょう。

2. 馬から落馬する
「落馬」はすでに「馬から落ちること」を表す言葉です。「馬から落ちる」か、シンプルに「落馬する」とすれば重複が消えます。

3. 犯罪を犯す
「犯罪」の中に「犯す」という動作が含まれています。「罪を犯す」または「犯罪に手を染める」と表現すると自然です。

4. 被害を被る
「被害」は「害を被ること」なので、「被る」と重なります。「被害を受ける」や「害を被る」が正しい言い回しです。

5. 電車に乗車する
「乗車」は「車(乗り物)に乗ること」を指します。「電車に乗る」、または単に「乗車する」と整理しましょう。

6. 違和感を感じる
「違和感」の「感」と「感じる」が重複しています。「違和感を覚える」「違和感がある」とすれば、すっきりします。

7. はっきりと明言する
「明言」は「はっきり言い切ること」です。「明言する」だけで十分ですし、くだけて言うなら「はっきり言う」でかまいません。

8. あらかじめ予約する
「予約」は「あらかじめ約束しておくこと」を意味します。「予約する」の一語で「あらかじめ」のニュアンスは伝わります。

9. 後で後悔する
「後悔」の「後」と「後で」が重なっています。「後悔する」、または「後で悔やむ」と言い換えるのがスマートです。

10. 受注を受ける
「受注」はすでに「注文を受けること」です。「受注する」または「注文を受ける」と表現しましょう。

11. 捺印を押す
「捺印」は「印を押すこと」を意味します。「捺印する」か「印を押す」のどちらかにまとめます。

12. 過信しすぎる
「過信」は「信じすぎること」なので、「すぎる」が重複します。「過信する」だけで「行きすぎ」の意味は含まれています。

13. 完全に完成する
「完成」は「完全に出来上がること」です。「完成する」と言えば十分で、「完全に」は不要です。

漢語が重なる重言・二重表現の例【過半数を超える】

書道で文字を書く様子

続いては、熟語の中の意味と前後の語が重なる、漢語タイプの重言です。漢字の一字一字に意味が詰まっているぶん、無意識のうちに同じ意味を足してしまいやすいパターンです。

14. 過半数を超える
「過半数」はそもそも「半数を超える数」を意味します。「半数を超える」か「過半数に達する」と言い換えるのが無難です。なお、強調表現として許容する辞書もあります。

15. 一番最後
「最後」には「いちばんあと」という意味が含まれています。「最後」または「いちばんあと」のどちらかで足ります。

16. 一番最初
「最初」も「いちばん初め」の意味を持ちます。「最初」「いちばん初め」と、片方にまとめましょう。

17. 満天の星空
「満天」は「空いっぱい」という意味で、「星空」の「空」と重なります。「満天の星」「満天に輝く星」とすると重複が消えます。

18. 満面の笑顔
「満面」の「面」と「笑顔」の「顔」が重複しています。「満面の笑み」と表現するのが定番です。

19. 射程距離
「射程」は「弾などが届く距離」を指す言葉です。「射程」または「有効射程」とすれば、距離の意味は十分に伝わります。

20. 炎天下の下
「炎天下」にはすでに「下」が含まれています。「炎天下で作業する」「炎天のもとで」と言い換えましょう。

21. 元旦の朝
「旦」という字は「朝」を表すため、「元旦」だけで「元日の朝」の意味になります。「元日の朝」または「元旦」とします。

22. 従来から
「従来」は「これまで、以前から」という意味です。「従来」または「以前から」と、片方を選びましょう。

23. 各市町村ごと
「各」と「ごと」がどちらも「それぞれ」を表し、重複しています。「各市町村」または「市町村ごと」とすればすっきりします。

24. 第1回目
「第」と「目」がどちらも順序を示すため重なります。「第1回」または「1回目」のどちらかにまとめます。

25. いまだに未解決
「未」と「いまだ」が「まだ〜ない」の意味で重複ぎみです。「いまだ解決しない」「未解決のまま」と整理しましょう。

26. 約3000円ほど
「約」も「ほど」もおおよその数を表すため重なります。「約3000円」または「3000円ほど」と、片方だけ使います。

カタカナ・外来語の重言の例【排気ガス・サハラ砂漠】

外来語がからむ重言は、元の言語の意味が日本語話者に伝わりにくいため、特に気づきにくいのが特徴です。なかには「マグカップ」「サハラ砂漠」のように、すっかり日本語として定着し、もはや言い換えるほうが不自然なものもあります。意味を知っておくと、語源の雑学としても楽しめます。

27. 排気ガス
「ガス(gas)」は気体のことなので、「排気」の「気」と重なります。「排ガス」または「排気」と言い換えられます。

28. 危険なリスク
「リスク(risk)」はそれ自体が「危険、危険度」を表します。「リスク」または「危険」のどちらかで意味は通ります。

29. IT技術
「IT」は Information Technology(情報技術)の略です。「Technology=技術」と重なるため、「IT」または「情報技術」とします。

30. ATMマシン
「ATM」の M は Machine(機械)の頭文字です。「ATM」だけで十分で、「現金自動預払機」と言い換えても構いません。

31. マグカップ
「マグ(mug)」は取っ手付きのカップを指す言葉です。論理的には重言ですが、日本語として定着しており、ふつうは直す必要はありません。

32. チゲ鍋
「チゲ」は韓国語で「鍋(料理)」を意味します。本来は重複ですが、料理名として広く定着しているため許容されています。

33. サハラ砂漠
「サハラ」はアラビア語で「砂漠」を意味する言葉です。これも慣用的に定着しており、地名として問題なく使われています。

34. ハングル文字
「ハングル」はそれ自体が「(朝鮮・韓国語の)文字」を指します。厳密には「ハングル」または「韓国・朝鮮語の文字」とするのが正確です。

35. クーポン券
「クーポン(coupon)」はすでに「券」の意味を含みます。「クーポン」または「割引券」と言い換えられます。

36. ミルク牛乳
「ミルク(milk)」は牛乳のことです。「ミルク」または「牛乳」のどちらか一方で十分です。

37. デモンストレーションを実演する
「デモンストレーション」に「実演」の意味が含まれます。「実演する」または「デモを行う」とすればだぶりが消えます。

外来語の重言は、語源をたどると「へえ、そういう意味だったのか」と発見があって面白いですよね。直すかどうかは、定着度合いと相手次第で柔軟に考えましょう。

ビジネス・敬語で使いがちな重言と言い換え

万年筆で文章を書く様子

仕事のメールや書類では、重言が「文章力の評価」に直結します。ここでは、ビジネスシーンでうっかり使いがちな重言を、より丁寧な言い換えとともに紹介します。推敲のチェックリストとして活用してください。

38. まず最初に
「最初」は「まず初め」の意味です。「まず」または「最初に」のどちらかにすると、引き締まった印象になります。

39. 各位殿
「各位」には「皆様」という敬意がすでに込められています。「殿」を付けると二重敬称になるため、「各位」だけで正しい敬語です。

40. お名前様
「お名前」で十分に丁寧です。「様」を重ねず、「お名前をうかがえますか」「お名前を頂戴できますか」とします。

41. 過半数以上
「過半数」には「半数を超える」意味が含まれます。「過半数」または「半数以上」と、片方に絞りましょう。

42. 約20名程度
「約」と「程度」がどちらもおおよその意味で重複します。「約20名」または「20名程度」とします。

43. 内定が決まる
「内定」は「内々に決まること」を意味します。「内定する」または「採用が決まる」と表現するのが正確です。

44. 製造メーカー
「メーカー(maker)」は「製造業者」のことです。「メーカー」または「製造元」と言い換えられます。

45. 返事を返す
「返事」の中に「返す」が含まれています。「返事をする」または「返信する」とするのが自然です。

46. 訂正して修正する
「訂正」も「修正」も「誤りを直す」意味です。どちらか一方、「訂正する」または「修正する」で足ります。

47. 最後の追い込み
「追い込み」はもともと「最後の頑張り」を指します。気になる場合は「追い込み」「最後の詰め」と言い換えられます。強調として許容されることも多い表現です。

48. はっきりと断言する
「断言」は「きっぱり言い切ること」です。「断言する」だけで強い意志は十分に伝わります。

49. 重複してダブる
「重複」はそのまま「ダブること」を意味します。「重複する」または「ダブる」と、片方を選びましょう。

50. 今現在
「現在」は「今この時」を表します。「現在」または「ただ今」とすれば、重複を避けられます。

なお、「お読みになられる」「ご覧になられる」といった二重敬語も、広い意味では重言の仲間です。敬語の重複については、別記事でくわしく整理しています。

ことわざ・うっかり使う重言の例

最後は、書き言葉や改まった場面でつい出てしまう重言です。どれも「言われてみればたしかに」と思うものばかりです。

51. 古来から
「古来」は「古くから、昔から」という意味です。「古来」または「古くから」と、片方にまとめます。

52. いまの現状
「現状」は「いまの状況」を意味します。「現状」または「いまの状況」とすれば、すっきりします。

53. かねてから
「かねて」は「以前から、前々から」という意味です。「かねて」または「以前から」と言い換えられます。会話では定着していますが、書き言葉では片方に絞ると丁寧です。

54. すべて一任する
「一任」は「すべてを任せること」です。「一任する」だけで「まるごと任せる」の意味になります。

55. まだ未定
「未」と「まだ」がどちらも「まだ〜ない」を表し、重複ぎみです。「未定」または「まだ決まっていない」とします。

56. 諸先生方
「諸」と「方」がどちらも複数・敬意を表し、重なります。「諸先生」または「先生方」とするのが端正です。

実は許容される重言・あえて使う強調表現

重言と聞くと「すべて間違い」と思いがちですが、実際にはあえて重ねることで意味を強める、定着した表現もあります。『三省堂国語辞典』第八版や『明鏡国語辞典』などは、一部の重言を「強調のための表現」として認めています。次のような言葉は、無理に直す必要はありません。

びっくり仰天……「仰天」は「ひどく驚くこと」ですが、「びっくり」と重ねることで驚きの大きさを強調しています。慣用句として定着した表現です。

むやみやたら……「むやみ」も「やたら」も「度を越して」の意味ですが、重ねてリズムを生み、程度の甚だしさを表しています。

好き好んで……「好き」と「好んで」が重なりますが、「わざわざ自分から」というニュアンスを強める言い回しとして使われます。

歌を歌う・踊りを踊る……目的語と動詞が同じ語源でも、文法上はごく自然な言い方です。「童謡を歌う」のように具体的な目的語を取ることもでき、誤りではありません。

このように、重言かどうかと「使ってよいかどうか」は別問題です。文化庁の「公用文作成の考え方(建議)」でも、冗長さを避ける一方で、機械的にすべてを排除するのではなく、読み手に分かりやすいかどうかで判断する姿勢が示されています。改まった文章では避け、定着した強調表現は活かす、という使い分けが現実的です。

「びっくり仰天」をわざわざ「仰天」に直すと、かえって硬くて伝わりにくくなりますよね。重言は、場面に合わせて上手に付き合うのがコツです。

重言(二重表現)を見つけて避けるコツ

自分の文章から重言を減らすには、ちょっとした見直しの習慣が効きます。次の3つを意識するだけで、二重表現はぐっと減ります。

1つ目は、熟語をひらがなに開いて読むことです。「頭痛が痛い」を「あたまがいたいが、いたい」と読めば、重複は一目で分かります。漢字のままだと意味が見えにくいので、心の中で開いて確かめてみましょう。

2つ目は、熟語を訓読みで分解することです。「乗車」を「車に乗る」、「予約」を「あらかじめ約束する」と崩してみると、後ろに同じ動詞を足していないかチェックできます。

3つ目は、書いたあとに必ず推敲することです。重言は書いている最中には気づきにくく、時間を置いて読み返すと違和感に気づけます。特にレポートや履歴書、ビジネスメールなど、評価につながる文章では声に出して読むのがおすすめです。

ここに注意
重言は「絶対NG」ではありません。直すべきは改まった文章での無意識のだぶりです。会話や定着した強調表現まで神経質に直す必要はないので、場面で線引きしましょう。

重言クイズ10問!二重表現を見抜けるか挑戦

ここまでの内容を、クイズで力試ししてみましょう。答えは各問のすぐ下のボックスにまとめています。何問正解できるでしょうか。

第1問 「店内に入店する」は重言でしょうか。

重言です。「入店」がすでに「店に入ること」を表すため、「店内に入る」または「入店する」と言い換えます。

第2問 「排気ガス」で意味が重なっているのは、どの部分でしょうか。

「ガス」の部分です。ガスは気体を指すため「気」と重なります。「排ガス」「排気」が正しい言い方です。

第3問 次の3つのうち、重言ではない(許容される)ものはどれでしょうか。「後で後悔」「歌を歌う」「馬から落馬」

「歌を歌う」です。目的語と動詞が同語源でも文法的に自然で、誤りではありません。残り2つは重言です。

第4問 「過半数を超える」を重言にしない言い方は何でしょうか。

「半数を超える」または「過半数に達する」です。「過半数」自体が「半数を超える数」を意味します。

第5問 「IT技術」の「IT」は何の略で、なぜ重複なのでしょうか。

ITは Information Technology(情報技術)の略です。「Technology=技術」と重なるため、「IT」か「情報技術」とします。

第6問 ビジネスで使いがちな「各位殿」は、なぜ避けたほうがよいのでしょうか。

「各位」に「皆様」という敬意が含まれており、「殿」を付けると二重敬称になるためです。「各位」だけで正しい敬語です。

第7問 「元旦の朝」の重複部分はどこでしょうか。

「旦」が「朝」を意味するため、「元旦」だけで「元日の朝」になります。「元日の朝」または「元旦」とします。

第8問 「サハラ砂漠」「チゲ鍋」は重言ですが、なぜ許容されるのでしょうか。

外来語部分の意味(サハラ=砂漠、チゲ=鍋)が日本語話者に伝わりにくく、地名・料理名として慣用的に定着しているためです。

第9問 「いまだに未解決」を、重複なく言い換えるとどうなるでしょうか。

「未解決のまま」または「いまだ解決しない」です。「未」と「いまだ」が同じ意味で重なっています。

第10問 「返事を返す」のスマートな言い換えは何でしょうか。

「返事をする」または「返信する」です。「返事」に「返す」が含まれているため、片方で十分です。

全問正解できた方は、もう重言マスターです。間違えた問題は、本文の一覧に戻って言い換えをおさらいしてみてくださいね。

重言(二重表現)についてよくある質問Q&A

Q1. 重言と「重ね言葉」「重複表現」は別物ですか。
ほぼ同じ意味です。同じ意味の語が重なる表現を、重言・重ね言葉・重複表現・二重表現などと呼びます。呼び方の違いだけと考えて差し支えありません。

Q2. 重言は絶対に使ってはいけないのですか。
いいえ。「びっくり仰天」のように、強調のために定着した重言もあります。避けるべきは、改まった文章での無意識のだぶりです。場面に応じて使い分けましょう。

Q3. なぜ「頭痛が痛い」は誤りだと言われるのですか。
「頭痛」が「頭が痛むこと」を意味するため、「痛い」が二重になるからです。ただし辞書によっては、強調表現として載せている場合もあります。

Q4. サハラ砂漠のような固有名詞の重言も直すべきですか。
直す必要はありません。地名や料理名として広く定着しているものは、慣用としてそのまま使うのが自然です。

Q5. ビジネス文書で重言を避けるにはどうすればよいですか。
熟語をひらがなに開いて意味を確認し、書いたあとに時間を置いて推敲するのが効果的です。声に出して読むと、だぶりに気づきやすくなります。

まとめ|重言を知れば日本語はもっと正確になる

重言(二重表現)は、熟語や外来語の意味を意識しなくなることで、誰にでも生まれてしまう言葉のだぶりです。「頭痛が痛い」「過半数を超える」「排気ガス」など、今回紹介した56例には、日常でよく見かけるものも多かったはずです。

大切なのは、すべてを神経質に直すことではありません。改まった文章では無意識のだぶりを避け、「びっくり仰天」のような定着した強調表現は活かす。この線引きができれば、あなたの言葉づかいは確実に洗練されます。

迷ったときは、熟語をひらがなに開いて読み返すだけで、多くの重言に気づけます。今日学んだコツを、さっそく次のメールやレポートで試してみてください。

言葉のだぶりに気づけるようになると、日本語を扱う解像度がぐっと上がります。知っているだけで一目置かれる、お得な雑学ですよ。