いつの時代もすばらしい童話は、多くの人に広く親しまれます。
そんな童話は、ワクワクはらはらと面白いだけでなく、大切なことを教えてくれるものです。
今回の記事は、そのような童話の中から、おすすめの作品をランキング形式で紹介します!
以下、目次となります。
目次
童話のおすすめ作品3選!
少しマイナーな作品も含めて、おすすめの童話を紹介します!ぜひ、参考にして下さい!
①:モモ ミヒャエル・エンデ作/大島かおり訳
大きな都会のはずれにある、円形劇場の廃墟に住み着いたモモのお話です。
モモは、「清潔と身だしなみをおもんずる人」なら、まゆをひそめかねないくらいのみすぼらしい身なりで、髪もくしゃくしゃ、そして、何も持っていない子でした。
けれども、モモは、相手の話を「ほんとうに聞く」ことができます。
相手は、モモの大きな黒い瞳でじっと見つめられながら話しているうちに、すうっと問題が解決していくような感覚になれるのです。
そんなある日、灰色の男たちが、人々をそそのかし、豊かにあるはずの時間を奪い始めます。
そのため、街の人たちは、いつも「時間がない」とせかせかと働き続けるようになってしまいます。
そんな人たちに、「自分の生活のなかでも、見たことがある光景だな」と思わずにはいられないでしょう。
自分の生活を振り返りながら読み進め、本当の豊かさとは何かを考えるきっかけになります。
②:サーカスの小びと エーリヒ・ケストナー 高橋健二訳
サーカス・シュティルケの人気者である小人の「メックスヒェン」のお話です。
メックスヒェンの両親は小人の村の出身で、サーカスの人気者でしたが、ある日あらしに巻き込まれて亡くなってしまいます。
それ以来、メックスヒェンは魔術師のヨークス・フォン・ポークス教授とともに生活をし、サーカスの人気者となります。
こちらの作品、何とって言っても、メックスヒェンの魅力にメロメロになります。
メックスヒェンは身長がわずか5センチメートルととても小さいのに、肝っ玉は大きく、サーカスのピンチを救ったり、街の中を一人で冒険したりします。
そして、物語の後半は、悪いやつらに誘拐されてしまうのですが、勇敢にその危機を乗り越えるのです。
そんな小人と、小人が織りなす物語に、ハートをぐっと掴まれること間違いなしですよ!
③:絵のない絵本 アンデルセン 矢崎源九郎訳
絵のない絵本 改版/新潮社/ハンス・クリスチャン・アンデルセン
いろいろな出版社から出版されていますが、新潮社版では、タイトルの通り挿絵はありません。
けれども、その美しい文章に、お話の風景を豊かに想像することができます。
ストーリーは、貧しい絵描きの青年のところに、月の光が差し込むところから始まります。
月は毎晩、世界中の空の上から見たできごとをお話してくれると約束し、「わたしの話すことを絵におかきなさい」「そうすれば、きっと、とてもきれいな絵本ができますよ」とすすめます。
そうやって月が話してくれたできごとが、33話のオムニバス形式でつづられています。
そのどれもが短くて読みやすいのですが、その短いお話の中にも、さまざまなテーマを読み取ることができて、読みごたえは十分です。
お話を読みながら、絵描きの青年がどんな絵を描いたのかを想像するのも楽しみの一つです。
ちょっとした合間に少しずつ読み進めるもよし、お気に入りのお話を何度も繰り返し読むのもよし、自分の楽しみ方を見つけるのも、また楽しい一冊です!
世界的にも有名な童話!おすすめ作品4選!
今なお読み続けられている、不朽の名作童話を紹介していきます。
どれも有名な作品のため、既に知っている人も多いと思いますが、未読の方はぜひ目を通してみましょう!
①:ふしぎの国のアリス ルイス・キャロル作
タイトルの通り、アリスが不思議の国を大きくなったり小さくなったりしながら冒険するお話です。世界的に見ても非常に有名な童話のため、目を通したことがある方も多いのではないでしょうか。
不思議の国に住む登場人物たちは、アリスが不思議の国に迷い込むきっかけとなる白ウサギやチェシャ―・ネコなど、「へんてこりん」な生き物ばかり。
しかも、その生き物たちが、実際の社会では考えられないような、へんてこりんな生活を送っているのです。
その何でもありなハチャメチャっぷりがとても愉快で楽しくなります。
また、たくさんの言葉遊びやダジャレも魅力の一つです。
また、お話の最初と最後は、アリスに向けての大人からの深い愛を感じる詩や文章で構成されています。
冒険の部分とはまた印象の違った、美しくあたたかな文章が物語を引き締め、より一層深みを増しています。
②:赤毛のアン 原作・モンゴメリ
「赤毛のアン」は数年前に、訳者の村岡花子の半生を原案とした物語が、NHKの朝ドラで放映されたことで話題になりましたね。
ストーリーは、グリン・ゲイブルスに住むマシュウ・クスバートとマリラ・クスバートの兄妹が、孤児院から一人の女の子を引き取るところから始まります。
それが、アンです。
二人は最初は、家の仕事を手伝わせるために男の子を引き取るはずだったのですが、手違いからアンがやってきます。
始めはぎこちなかった二人ですが、アンとの生活に次第に心がほぐれていき、やがて三人の間には強い家族の絆が芽生えます。
さまざまな童話の主人公がいる中でも、アンの想像力と前向きさは、群を抜いています。
自分の名前が気に入らないから「コルデリア」と呼ぶようにお願いしたり、ただの並木道を「歓喜の白路」、バーリーの池を「輝く湖水」と名付けたり、ほかの人たちが気にも留めないものにとても感激したりします。
自身はけして恵まれない身の上ですが、そんな風に、日々を想像力豊かに楽しく彩っていきます。
それに何より、そんなアンのくるくると変わる表情が楽しく、読み終わった後は、アンを大切な友達のように思うことでしょう。
③:ごんぎつね 新美南吉作
新美南吉作の児童文学の名作です。
小学校国語教科書に掲載されているため、幼少期に読んだことがある方も多いのではないでしょうか。
とても切ない物語ではありますが、それも含めて、読者の心にいつまでも残り続ける傑作と言えます。
子どもが読んでも面白いですが、大人になってからもう一度読み返すと、また違った感想が得られるはずです。
④:星の王子さま アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ作
フランスの歴史に残る、非常に有名な童話です。
独特な世界観や、哲学的なテーマ、そして大切なことを読者に気づかせるメッセージ性など、あらゆる点で、非常に優れている作品です。
特に、「大切なものは、目に見えない」という言葉は有名なため、一度は聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
私自身、社会人になってから、もう一度本作品を読み直しましたが、子どもの時には分からなかった多くの気づきを得ることができました。
まとめ
ここまでお読み頂き、ありがとうございました!
今回おすすめした作品は、世界中で愛されている作品ばかりですが、読んでみると「世界中で愛される理由はちゃんとある!」ということが分かると思います!
子どもだけでなく、大人にもおすすめですよ!
本エントリーについては、随時追記中で、また良い童話があったら、追加します!
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