世界の美しい駅舎34選!アントワープ中央駅・サン・ベント駅・グランドセントラル駅から東京駅・金沢駅・旧大社駅まで画像付きで徹底解説

世界の美しい駅舎34選 サムネイル

世界の鉄道駅の中には、旅人を運ぶ交通機関としての機能を超えて、それ自体が美術館や大聖堂のような芸術作品となっている「美しい駅舎」が数多く存在します。100年以上前のヴィクトリアン・ゴシック、アール・ヌーヴォー、アール・デコ、ネオ・バロックといった19〜20世紀初頭の建築様式を色濃く残した荘厳な駅舎から、サンティアゴ・カラトラバやサーリネンといった現代建築家が手がけた未来的な駅舎まで、世界各地で鉄道建築の粋が結集しています。

この記事では、ベルギーの「鉄道の大聖堂」アントワープ中央駅や、ポルトガルのアズレージョで彩られたサン・ベント駅、ニューヨークのグランド・セントラル駅、インド・ムンバイの世界遺産CSMT駅、そして日本を代表する東京駅・金沢駅・旧大社駅まで、世界の美しい駅舎を34駅厳選して、ヨーロッパ・アジア・アメリカ・日本の4地域に分けて画像付きで徹底解説します。

歴史的背景、設計者、建築様式、見どころを丁寧に紹介するので、鉄道旅行が好きな方はもちろん、建築や美術に興味のある方にも読み応えのある内容となっています。次の旅行先を決めるインスピレーションに、ぜひ最後までお楽しみください。

駅舎巡りって、実は世界観光のなかでもかなり奥が深いジャンルなんです。今回は「絶対に写真に収めたい」レベルの美しい駅舎を厳選しました。

ヨーロッパの美しい駅舎14選|「鉄道の大聖堂」の系譜

ヨーロッパは鉄道発祥の地であり、19世紀後半から20世紀初頭にかけて建設された駅舎の多くが、大聖堂や宮殿に匹敵する壮大なスケールで設計されました。ネオ・バロック、ヴィクトリアン・ゴシック、ナショナル・ロマンティシズムなど多彩な様式を持つ、ヨーロッパ屈指の美しい駅舎14選を見ていきましょう。

1. アントワープ中央駅(ベルギー)

アントワープ中央駅 ドーム天井

ベルギー北部の港湾都市アントワープにある中央駅は、「鉄道の大聖堂」と称されるヨーロッパ屈指の美しい駅舎です。1905年に完成した駅舎は、ネオバロックを基調に、ネオルネサンス・アール・ヌーヴォーなど20以上の建築様式を融合させた折衷主義で、中央ホールの巨大なドーム天井は高さ約75メートル。大理石と花崗岩を使った装飾、金色のディテール、天窓から差し込む自然光が、駅というより宮殿のような厳かな雰囲気を作り出しています。

2009年にアメリカの旅行雑誌『Newsweek』が選んだ「世界で最も美しい駅」第4位にも選出され、観光地としても人気です。4層構造の珍しい設計で、国際列車タリスやICE、ローカル線が上下に交差する構造は、機能性と芸術性を両立させた近代建築の傑作と言えます。

2. サン・ベント駅(ポルトガル・ポルト)

サン・ベント駅 アズレージョ

ポルトガル第二の都市ポルトの中心にあるサン・ベント駅は、駅舎内部の壁一面を約2万枚のアズレージョ(装飾タイル)が覆う世界屈指の美しさで知られます。駅舎は1900年に建設が始まり、16世紀のベネディクト会修道院の跡地に建てられました。

アズレージョを描いたのは、ポルトガルの画家ジョルジェ・コラソで、1905年から1916年までの11年間を費やして完成させた作品群です。描かれているのは、1139年のヴァリジャイの戦いやセウタの征服など、ポルトガルの歴史的な場面が中心で、青と白の陶器絵画がまるで美術館のような雰囲気を演出しています。ポルト観光の起点となる駅でありながら、それ自体が世界遺産級の観光名所となっています。

3. ミラノ中央駅(イタリア)

ミラノ中央駅 ファサード

イタリア経済の中心地ミラノの玄関口であるミラノ中央駅は、イタリア国内最大級の駅で、壮大なモニュメンタル建築が特徴です。1931年にムッソリーニ政権下で完成し、当時のファシズム建築の威容を示す代表作として、駅舎正面は幅約200メートル、高さ約72メートルの巨大な石造ファサードを持ちます。

外観には翼を持つライオンや神話の神々、ライオン頭の彫刻など、重厚なレリーフが数多く配置されています。プラットフォーム上部を覆う5連の巨大な鉄骨ガラスアーチ屋根は、19世紀末の鉄道建築の特徴をよく残しており、ヨーロッパ各地やスイスを結ぶ国際列車の発着拠点として、今なお多くの旅人を迎え入れています。

4. セント・パンクラス駅(イギリス・ロンドン)

セント・パンクラス駅 ビクトリアン・ゴシック

ロンドン中心部キングス・クロス駅の隣にあるセント・パンクラス・インターナショナル駅は、1868年に開業したヴィクトリアン・ゴシック様式の駅舎で、イギリス鉄道建築の金字塔です。駅舎正面は赤レンガと石灰岩を組み合わせた壮麗な設計で、特に時計塔は高さ約82メートルを誇り、ロンドンのスカイラインを彩る名物となっています。

建築家ジョージ・ギルバート・スコット設計の駅舎は、1960年代に取り壊しの危機に瀕しましたが、詩人ジョン・ベチマンらの保存運動により救われました。現在は国際列車ユーロスターの発着駅として、ロンドンとパリ・ブリュッセルを結ぶ起点。プラットフォーム屋根のバーロウ・シェッドは、当時世界最大のスパン(約73メートル)を誇った鉄骨アーチ構造です。

5. オルセー駅(フランス・パリ)

オルセー駅 大時計

セーヌ川左岸に佇むオルセー美術館は、元々は1900年のパリ万博に合わせて建設されたオルセー駅でした。建築家ヴィクトール・ラルーが設計したこの駅は、当時最新鋭のビューフォール式石造駅として話題を呼び、アーチ状のガラス天井と黄金色の装飾が印象的な美しい駅舎として知られていました。

しかし長距離列車の電動化で使われなくなり、1939年には長距離列車の運行を停止。1986年にオルセー美術館として再生され、印象派・ポスト印象派絵画の殿堂として世界中から訪問者を集めています。正面の大時計の文字盤越しにセーヌ川やモンマルトルを眺める光景は、元駅舎ならではの名物ビューとして有名です。

6. マドリード・アトーチャ駅(スペイン)

マドリード・アトーチャ駅 アーチ屋根

スペインの首都マドリードのアトーチャ駅は、1851年開業のスペイン最古の鉄道駅の一つです。1892年に建て替えられた駅舎は、鉄とガラスで構成された優美なアーチ型屋根が特徴で、エッフェル塔を手がけたギュスターヴ・エッフェルの弟子アルベルト・デル・パラシオの設計です。

最大の見どころは、旧駅舎内部に広がる広大な熱帯植物園。1992年のリノベーションで誕生したこの温室空間には、4000平方メートルの敷地に約500本、260種類の熱帯植物が茂り、池には亀もいます。スペイン新幹線AVEの発着駅でもあり、鉄道旅の玄関口が植物園という斬新な融合は、世界でも稀有な空間体験と言えるでしょう。

7. リエージュ・ギユマン駅(ベルギー)

リエージュ・ギユマン駅 カラトラバ設計

ベルギー東部の都市リエージュにあるリエージュ・ギユマン駅は、スペイン人建築家サンティアゴ・カラトラバが設計した現代建築の傑作です。2009年に完成した新駅舎は、白いスチールとガラスで構成された全長約200メートルのアーチ屋根が、肋骨のように流れるように折り重なる幾何学的な美しさで世界を魅了しています。

屋根には一切の柱がなく、ホームの上空を覆う大空間は、ヨーロッパ随一の建築美として数々のデザイン賞を受賞。タリスやICE、ユーロスターなどの国際高速列車が発着する主要駅で、列車に乗らなくても建築を見るだけで訪れる価値がある駅舎として観光客にも人気です。

8. ヘルシンキ中央駅(フィンランド)

ヘルシンキ中央駅 ファサード

フィンランドの首都ヘルシンキの中央駅は、ナショナル・ロマンティシズム様式を代表する傑作として知られる駅舎です。建築家エリエル・サーリネンが設計し、1919年に完成しました。ピンク色の花崗岩ファサードと、両脇に配された4体の巨大なランプを持つ石像「Kivimiehet(石の男たち)」が最大の見どころです。

中央のアーチ型大窓とその下の正面玄関は、駅舎というより堂々たる公共建築の風格を漂わせ、デザインとしてはアール・ヌーヴォーからアール・デコへの移行期を示す重要な建築とされています。アメリカの建築雑誌が選ぶ「世界で最も美しい駅」の常連で、フィンランド人の誇りとなる建築遺産です。

9. ベルリン中央駅(ドイツ)

ベルリン中央駅 ガラス外観

ドイツの首都ベルリンの中央駅(Berlin Hauptbahnhof)は、2006年にドイツW杯開催に合わせて開業した、ヨーロッパ最大級のガラス張り駅舎です。建築家マインハルト・フォン・ゲルカンの設計で、東西方向の高架線と南北方向の地下線が交差する立体的な構造を、全面ガラスで覆った超モダンな空間となっています。

ガラスと鋼鉄で構成された駅舎は、全長約430メートル、5層構造で1日あたり約30万人が利用する大規模ターミナル。ホームの上から自然光が降り注ぎ、列車や行き交う人々を明るく照らす設計は、21世紀の駅建築の新しい象徴となりました。ベルリンの分断を超えた統一ドイツを象徴する建築としても評価されています。

10. ストックホルム地下鉄(スウェーデン)

ストックホルム地下鉄 ソルナ・セントルム駅

スウェーデンの首都ストックホルムの地下鉄は、全100駅のうち約90駅が芸術家によってアート作品に仕立てられた「世界最長の美術館」として有名です。1950年代から続くプロジェクトで、岩盤をくり抜いた洞窟風の壁面をそのまま生かし、鮮やかな色彩やモチーフを描き込む独特のスタイルが確立されました。

特に有名なのがソルナ・セントルム駅で、炎のような真っ赤な岩肌の天井に、森と環境問題をテーマにしたストリート風の絵が描かれています。他にも、エッシャー風のだまし絵があるT-セントラーレン駅、虹色の7色で塗り分けられたスタディオン駅など、一駅ごとにテーマが異なり、地下鉄巡りそのものが観光アクティビティとして成立する稀有な都市です。

11. キーウ中央駅(ウクライナ)

キーウ中央駅 プラットフォーム

ウクライナの首都キーウ(キエフ)の中央駅は、1932年にソ連時代の建築家アレクサンドル・ヴェルビツキーによって設計された、ウクライナ最大の鉄道ターミナルです。ウクライナ・バロックとコンストラクティビズムを融合させた独特のファサードを持ち、正面中央の巨大なアーチ窓と、両脇の塔状構造が特徴的です。

内部は広大な中央ホールを持ち、大理石の床と壁、装飾的なシャンデリア、天井画など、ソビエト時代の壮麗な駅舎建築の典型を保っています。ウクライナ全土や周辺国へと伸びる列車の拠点であり、2022年以降の戦時下でも市民の移動を支える重要なインフラとして機能し続けています。

12. ルツェルン駅(スイス)

ルツェルン駅 凱旋門

スイス中央部の風光明媚な都市ルツェルンの駅は、1971年に起きた大規模火災で旧駅舎のほとんどが焼失しましたが、奇跡的に残った入口の凱旋門風アーチ「Glockengiebel」が現在も駅前広場に保存され、観光名所となっています。アーチの上には、「時の歩み」を象徴するブロンズ彫刻が鎮座しています。

1991年に再建された現在の駅舎は、スペイン人建築家サンティアゴ・カラトラバと地元のアンマン・ボーマン事務所が設計した近代的なガラス屋根のホールを持ち、旧駅舎の歴史的遺構と対比的な現代建築が共存する独特の景観を作り出しています。スイス国鉄、私鉄、船、バスのハブとして、アルプス観光の拠点でもあります。

13. ブダペスト西駅(ハンガリー)

ブダペスト西駅 1896年撮影

ハンガリーの首都ブダペストの西駅(Nyugati pályaudvar)は、1877年に開業した歴史ある駅舎で、エッフェル塔を手がけるエッフェル社の設計によって建設されました。鉄とガラスで構成された巨大な半円形のファサードが特徴で、左右には装飾的な塔楼が配置された典型的な19世紀後半のヨーロッパ駅舎建築です。

駅構内には、かつて世界最大級と言われたマクドナルドが入っていた時期もあり、シャンデリアや装飾タイルが残る内装は駅というよりパレスのような雰囲気です。ブダペスト地下鉄3号線と地上のトラムが交差する交通ハブで、東欧屈指の鉄道拠点として今も現役で活躍しています。

14. モスクワ地下鉄(ロシア)

モスクワ地下鉄 コムソモーリスカヤ駅

モスクワ地下鉄はスターリン時代の1935年に開業した、世界で最も豪華絢爛な地下鉄として知られる路線網です。各駅が「地下宮殿」と称されるほど装飾的に造られており、大理石の床、シャンデリア、モザイク画、彫刻、ステンドグラスが惜しみなく使われ、社会主義国家の威信を示す巨大プロパガンダ建築となっています。

特にコムソモーリスカヤ駅は、黄金のモザイクで天井を埋め尽くしたバロック様式の代表格。他にもマヤコフスカヤ駅のアール・デコ、ノヴォスロボツカヤ駅のステンドグラス、アルバーツカヤ駅のロシア古典様式など、一駅ごとにテーマが異なります。運賃を払えば誰でも見学できる稀有な「博物館路線」です。

ヨーロッパ駅舎の豆知識
19世紀の産業革命期、駅舎は「鉄道の大聖堂」と呼ばれ、教会建築に匹敵する美しさと威容が求められました。国家の威信と都市のプライドが駅舎建築に投影された結果、今日まで残る珠玉の建築遺産となっています。

アジアの美しい駅舎7選|植民地建築とモダンの融合

アジアの美しい駅舎は、ヨーロッパ列強の植民地時代に建設されたヴィクトリアン・ゴシックやムーア建築と、現代建築家による未来志向の駅舎が混在する多様性が魅力です。インドや東南アジアでは19世紀の壮麗な駅舎が今も現役で、東アジア・中東では最新鋭のデザインが光ります。世界遺産級の駅舎から未来都市の駅舎まで、アジアの美しい駅舎7選を紹介します。

15. チャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅(インド・ムンバイ)

チャトラパティ・シヴァージー駅 ネオゴシック

インドの経済都市ムンバイにあるチャトラパティ・シヴァージー・マハーラージ・ターミナス駅(CSMT、旧名ヴィクトリア・ターミナス)は、イギリス植民地時代の1887年に完成した、ヴィクトリア朝ゴシック・リバイバル様式とインド建築を融合させた壮大な駅舎です。2004年にユネスコ世界遺産に登録されました。

建築家フレデリック・ウィリアム・スティーヴンスが10年以上を費やして設計したこの駅は、ロンドンのセント・パンクラス駅をモデルにしながら、インドの気候と文化を反映した独自のデザインが施されています。細部にはライオンや孔雀、猿、サリーをまとった女性像などの彫刻が無数に刻まれており、1日あたり300万人以上が利用する中、その美しさは世界中の建築ファンを惹きつけます。

16. クアラルンプール駅(マレーシア)

クアラルンプール駅 ムーア建築

マレーシアの首都クアラルンプールの旧駅舎は、1910年に完成したムーア建築様式の傑作です。イギリス人建築家アーサー・ベニソン・ハバックが設計し、白亜のファサードに大小のドームとミナレット(尖塔)、馬蹄形アーチが配置された美しい駅舎は、イスラム建築への敬意と植民地時代のヴィクトリア建築が融合した独特の表情を持っています。

向かいにはマレーシア国鉄本社(KTM)の建物も同様のムーア様式で建ち、二つの建物が一対のモスクのように並ぶ景観を形成しています。1995年に主要ターミナル機能をKLセントラル駅に譲り、現在は通勤列車の駅として静かに活躍。観光客はKLセントラルから1駅で訪問でき、ムルデカ広場などKLの歴史的中心地へもアクセスしやすい場所にあります。

17. 美麗島駅(台湾・高雄)

高雄 美麗島駅 光の穹頂

台湾南部の都市高雄にある美麗島(メイリーダオ)駅は、MRTオレンジ線とレッド線が交差する乗換駅で、構内天井に広がる巨大なステンドグラスアート「光の穹頂(Dome of Light)」で世界的に有名です。直径約30メートル、総面積約660平方メートルのこの作品は、世界最大級の公共芸術ステンドグラスと言われています。

作品を手がけたのはイタリア人アーティスト、ナルシスト・クアリアータで、4500枚以上のガラスピースで「水」「土」「光」「火」の4つのテーマを表現しています。駅名「美麗島(フォルモサ)」は16世紀にポルトガル人が台湾を見て「美しい島」と讃えた言葉に由来。2012年には米旅行サイト『BootsnAll』の「世界で最も美しい地下鉄駅」第2位に選ばれました。

18. 旧ソウル駅(韓国)

旧ソウル駅 1925年竣工

韓国の首都ソウルにある旧ソウル駅舎は、1925年に日本統治時代に建てられたビザンチン・ルネサンス様式の建物で、現在は「文化駅ソウル284」として文化・芸術施設に生まれ変わっています。設計者は当時の東京帝国大学教授・塚本靖で、東京駅と同じく赤レンガを基調に、中央のドーム型屋根とアーチ窓が特徴の荘厳な駅舎です。

大韓民国史跡第284号に指定されており、2004年に旅客機能が近隣の新駅舎に移った後、2011年に文化施設として再生。展示会、コンサート、パフォーマンスなど多彩なイベントが開催され、韓国近代建築の貴重な遺産として保存されています。広場からはソウルタワーも望める絶好のフォトスポットです。

19. ドバイ・メトロ(アラブ首長国連邦)

ドバイ・メトロ ユニオン駅

UAEのドバイで2009年に開業したドバイ・メトロは、世界最長の無人運転地下鉄路線として開業時ギネス記録にもなった超モダンなメトロ網です。各駅の地上出入口は、貝殻やパール(真珠)、ドームをモチーフにした流線型の金色カプセル状の建築が特徴で、夜間はライトアップされて光り輝く姿が未来都市ドバイの象徴となっています。

レッド線とグリーン線の計47駅があり、主要駅のブルジュ・ハリファ駅やモール・オブ・ジ・エミレーツ駅などは、大理石の床と金色のアクセントを使った豪華な内装で、駅というより高級ホテルのロビーのようです。砂漠の超近代都市ならではの、石油マネーを投じた贅沢な地下鉄体験が楽しめます。

20. フアランポーン駅(タイ・バンコク)

フアランポーン駅 ドーム天井

タイの首都バンコクにあるフアランポーン駅(正式名称:バンコク駅)は、1916年に完成したネオルネサンス様式の駅舎で、イタリア人建築家マリオ・タマーニョの設計によるものです。半円形のアーチ型ガラス天井が特徴的な広大な中央ホールは、ヨーロッパの駅舎をタイの熱帯気候に合わせて翻訳したような優雅な空間となっています。

タイ国鉄の中央ターミナルとして100年以上にわたって東南アジアの鉄道交通を支えてきましたが、2023年に新しいバーンスー中央駅が開業し、多くの列車が移転しました。歴史的建造物として保存される予定で、ドーム状屋根の下の大時計や、タイの伝統装飾が散りばめられた内装は、訪れる鉄道ファンや観光客を今も魅了し続けています。

21. 天津駅(中国)

天津駅 時計塔

中国北部の港湾都市・天津の中央駅である天津駅は、1888年に開業した中国最古級の鉄道駅の一つです。2008年の北京五輪に合わせて大規模リニューアルが行われ、駅舎正面に設置された高さ約40メートルの銀色の時計塔「世紀鐘」がランドマークとなっています。

駅前広場「海河広場」は広大な噴水と花壇で整備され、背後には天津の海河リバーサイドの超高層ビル群が広がる、近代都市中国を象徴する景観を形作っています。京津城際鉄道(北京〜天津の高速鉄道)の発着駅で、わずか30分で北京と結ばれるため、1日約20万人が利用。ヨーロッパ植民地時代の名残を持つ天津の街並みと、未来的な駅舎のコントラストが独特です。

ムンバイのCSMT駅がロンドンのセント・パンクラス駅と似ているのは、両者とも同じゴシック・リバイバル様式で設計されたから。植民地時代のイギリス人建築家たちが、気候や風土を考慮しながら「インドらしさ」を加えた折衷主義の傑作です。

アメリカの美しい駅舎5選|鉄道黄金時代の記憶

アメリカの美しい駅舎は、19世紀末から20世紀初頭の鉄道黄金時代に建てられたボザール様式やアール・デコ様式の建物が中心です。自動車社会の到来で多くの駅舎が取り壊されましたが、ニューヨークのグランド・セントラル駅のような文化遺産級の駅舎は市民運動で保存され、今も現役で活躍しています。アメリカの美しい駅舎5選を、それぞれの物語と一緒に見ていきましょう。

22. グランド・セントラル駅(アメリカ・ニューヨーク)

グランド・セントラル駅 メインコンコース

ニューヨーク・マンハッタンの中心に建つグランド・セントラル駅(Grand Central Terminal)は、1913年に完成したボザール様式の駅舎で、ニューヨークを象徴する建築遺産の一つです。中央のメインコンコースは、縦横約83×36メートル、天井高約38メートルの巨大空間で、天井にはフランス人画家ポール・エルーが描いた金の星座画(2500以上の星)が輝きます。

メトロノース鉄道の始発駅として、通勤客だけで1日約75万人が通過する世界有数の繁忙駅。正面のファサードには、彫刻家ジュール=フェリックス・クータンによる「交通の栄光」と題された大彫刻群が配され、時計塔の時計は、世界最大級のティファニー製の時計です。1998年に取り壊しの危機を救った歴史もあり、NYC民に愛される象徴的存在です。

23. ワシントン・ユニオン駅(アメリカ・ワシントンD.C.)

ワシントン・ユニオン駅 メインホール

アメリカの首都ワシントンD.C.にあるユニオン駅は、1907年に完成したボザール様式の駅舎で、建築家ダニエル・バーナムが設計しました。外観はローマのコンスタンティヌス凱旋門を思わせる3連アーチの大ファサードが印象的で、内部のメインホールは高さ約30メートルの金箔装飾天井と、カエサルを題材にした古代ローマ彫刻が並ぶ格調高い空間となっています。

アムトラックの東部鉄道網の主要ターミナルで、ホワイトハウスや国会議事堂に近い立地から、大統領就任式やイベント時には国賓が利用することも。20世紀後半に荒廃していた時期もありますが、1988年に大規模改修を経て、現在はレストランやショップが並ぶ駅舎ショッピングモールとしても親しまれています。

24. ロサンゼルス・ユニオン駅(アメリカ・ロサンゼルス)

ロサンゼルス・ユニオン駅 待合室

カリフォルニア州ロサンゼルスのユニオン駅は、1939年に開業したスペイン・コロニアル・リバイバル様式と、スペイン・ミッション様式、アール・デコ様式を折衷した独特の美しい駅舎です。白壁と赤瓦の屋根、中央の時計塔が南カリフォルニアらしい乾いた空気を映し出す、ハリウッド映画でもたびたび登場する名所です。

最大の見どころは、主待合室(Main Waiting Room)。木製の鉄骨トラスト天井、幾何学模様のスペイン風タイル床、革張りの大きな長椅子、鋳鉄製のシャンデリアなど、1930年代のアメリカ鉄道黄金時代をそのまま保存したような空間です。アムトラックや通勤電車メトロリンクの発着駅で、映画『ブレードランナー』や『ペリカン文書』などの撮影地としても有名です。

25. シティホール駅(アメリカ・ニューヨーク)

ニューヨーク シティホール駅 ステンドグラス

ニューヨーク地下鉄のシティホール駅は、1904年に開業したNY市地下鉄網の最初期駅の一つで、現在は使用停止された「幽霊駅」として知られる、世界で最も美しい廃駅です。設計はグアスタヴィーノ家族で、曲線を描くタイル貼りのヴォールト天井、色鮮やかなステンドグラス、真鍮のシャンデリア、ロマネスク・リバイバル様式の装飾アーチが特徴です。

1945年にホーム長が現代の車両に対応できないため閉鎖されましたが、構造はほぼそのまま残っており、年に数回ニューヨーク交通博物館主催のメンバーツアーでのみ見学可能です。通常営業では、6番線の終点から折り返す電車の車窓からチラッと見えるだけの、まさに「幻の駅」として鉄道ファンから熱い支持を受けています。

26. 30丁目駅(アメリカ・フィラデルフィア)

フィラデルフィア 30丁目駅 コンコース

ペンシルバニア州フィラデルフィアの30丁目駅(30th Street Station)は、1933年に完成したアメリカ新古典主義建築の傑作駅舎です。メインコンコースは縦横90×40メートル、天井高29メートルで、格子状の金色コファー(格天井)装飾と、巨大なアール・デコ風ランプ、コリント式の巨大柱が並ぶ圧倒的なスケール感を誇ります。

駅舎はアムトラックのノースイースト・コリドー(NY〜ワシントンD.C.)の中間にあり、ペンシルバニア大学の最寄り駅としても学生・ビジネスマンで賑わいます。映画『アメリカン・パストラル』『ウィットネス』などの撮影地としても使われ、アメリカ鉄道黄金期の面影を色濃く残す空間として、建築・映画ファン双方から愛される駅舎です。

アメリカの駅舎保存運動
1960年代、ニューヨーク・ペンシルベニア駅(旧駅舎)が取り壊されたことは全米に衝撃を与え、以降グランド・セントラル駅を筆頭に歴史的駅舎の保存運動が各地で起きました。これらの美しい駅舎の多くが現存するのは、こうした市民の努力の結果です。

日本の美しい駅舎8選|伝統と近代が交差する駅

日本の美しい駅舎は、明治・大正・昭和初期に建てられた西洋建築の駅舎と、戦後の高度成長期以降の現代建築、そして地方の伝統様式を取り入れた木造駅舎など、多彩なラインナップが魅力です。辰野金吾が設計した東京駅から、大社造りの旧大社駅、原広司のモダンな京都駅まで、日本の美しい駅舎8選を厳選しました。

27. 東京駅(丸の内駅舎・東京)

東京駅 丸の内駅舎 夜景

日本の首都東京の玄関口・東京駅の丸の内駅舎は、1914年に建築家・辰野金吾の設計で完成した赤レンガ造りのドーム駅舎で、日本を代表する鉄道建築の金字塔です。全長約335メートル、3階建ての駅舎は、ヴィクトリアン様式を日本で消化した「辰野式フリークラシック」の代表作として国の重要文化財に指定されています。

第二次世界大戦で3階部分とドームが焼失しましたが、2012年に復原工事が完成し、南北ドーム内部の漆喰レリーフ(方位十二支や鷲の意匠)も見事に蘇りました。新幹線や在来線、地下鉄が集まる日本最大級の鉄道ターミナルとして、1日あたり約45万人が利用。東京駅ホテルが併設され、駅そのものが宿泊体験の対象にもなる稀有な存在です。

28. 金沢駅(石川県・金沢)

金沢駅 鼓門

石川県金沢市の玄関口である金沢駅は、2005年に完成した現代建築で、木造の「鼓門(つづみもん)」と巨大なガラス張りの「もてなしドーム」で世界的に有名です。2011年に米国旅行雑誌『Travel + Leisure』が選んだ「世界で最も美しい駅14選」で日本から唯一選出されました。

鼓門は、伝統芸能の加賀宝生流で使われる能の鼓(つづみ)をモチーフにした高さ約13.7メートルの木造ゲート。一方、もてなしドームは約3000枚のガラスを使った巨大な傘のような構造で、雨の多い金沢に訪れた旅人を天候から守る意味が込められています。伝統と現代が融合した設計思想が、世界中の建築ファンから高い評価を受けています。

29. 門司港駅(福岡県・北九州)

門司港駅 ネオルネサンス様式

福岡県北九州市の門司港駅は、1914年(大正3年)に完成したネオ・ルネサンス様式の木造駅舎で、駅舎として初めて国の重要文化財に指定された歴史的建造物です。かつては関門海峡を渡る連絡船の拠点として、本州と九州を結ぶ一大ターミナルとして栄えた歴史があります。

2012年から大規模な保存修理工事が行われ、2019年に創建時の姿に復原されました。駅舎正面のシンメトリカルな木造ファサードは、左右対称のドーマー屋根と中央のペディメント(三角破風)が印象的。駅舎内部には、旧一等待合室、旧貴賓室、旧手洗所の青銅製手洗器「幸福の手水鉢」など、大正ロマンを感じさせる装飾が随所に保存されています。

30. 旧大社駅(島根県・出雲)

旧大社駅 大社造り

島根県出雲市にある旧大社駅は、1924年(大正13年)に建設された純和風の木造駅舎で、国の重要文化財に指定されています。出雲大社への参拝客を運ぶJR大社線の終着駅として、1990年の路線廃止まで活躍した歴史ある駅舎です。

屋根は大社造り(日本最古の神社建築様式)を模した社殿風のデザインで、檜皮葺(ひわだぶき)風の瓦葺き屋根に千木と鰹木が載り、まるで神社の拝殿のような威容を誇ります。内部も格天井や真鍮製の装飾灯、繊細な漆塗り柱など、和風建築の粋を凝らした作りで、駅舎のホームには現在もSL蒸気機関車D51型が展示保存されています。出雲大社から約1kmの距離にあり、参拝ついでに立ち寄る観光客に人気です。

31. 旧新橋停車場(東京)

旧新橋停車場

東京・汐留にある旧新橋停車場は、1872年(明治5年)に日本初の鉄道が開通した際の起点となった歴史的な駅舎で、現在は2003年に復元された駅舎建物が鉄道歴史展示室として公開されています。元々の駅舎はアメリカ人建築家ブリジェンスが設計した木骨石造風の洋風建築で、日本の近代化と文明開化を象徴する記念碑的存在でした。

1914年に東京駅が開業すると、汐留駅と改称して貨物専用となり、1986年に廃止。跡地からは駅舎基礎や0哩標識などが発掘され、史跡として保存。現在の復元駅舎には、明治初期の鉄道関連資料や、元の駅舎の発掘遺構などが展示され、日本鉄道誕生の地を感じられる観光スポットとなっています。

32. 京都駅(京都)

京都駅 巨大アトリウム

京都の玄関口である京都駅(4代目駅舎)は、1997年に建築家・原広司の設計で完成した、古都のイメージとは真逆の超モダンな駅舎です。全長約470メートル、高さ約60メートル、地上16階・地下3階の巨大複合施設で、中央のアトリウムを貫く大階段(171段)と、ガラスと金属のファサードが圧倒的な存在感を放ちます。

駅舎内には伊勢丹百貨店、ホテルグランヴィア京都、劇場、美術館、空中径路、屋上庭園「大空広場」など多彩な施設が入り、駅そのものが「歩いて楽しむ建築」として国内外の建築ファンを惹きつけています。京都の伝統的な街並みとの調和をめぐって竣工時は賛否両論を呼びましたが、今では京都のシンボルの一つとして定着しています。

33. 東武日光駅(栃木県・日光)

東武日光駅 山小屋風

栃木県日光市の東武日光駅は、1979年(昭和54年)に改築された、山小屋風(スイスシャレー風)の木造駅舎で、日光の玄関口として観光客を迎える味わい深い駅舎です。三角屋根と木造の装飾、正面中央の大時計が印象的で、駅前には世界遺産日光の社寺や中禅寺湖・華厳の滝方面へのバスが発着します。

駅舎の内装も木目調で統一されており、観光案内所や土産物店、そばカフェなどが入る温かみのある空間です。浅草からの特急「けごん」「きぬ」が発着し、東京から日光への観光ルートの終点として、多くの訪日外国人や家族連れに親しまれています。近くにはJR日光駅舎(1912年築)もあり、こちらも大正ロマンを感じさせる洋風建築として人気です。

34. 小樽駅(北海道)

小樽駅 レンガ造

北海道小樽市の小樽駅は、1934年(昭和9年)に竣工した昭和初期のアール・デコ様式の駅舎で、JR北海道の中でも特に美しい駅として知られています。東京・上野駅と同じ設計者・辰馬鎮雄によるもので、上野駅のミニ版とも言われる重厚な鉄筋コンクリート造りの3階建て駅舎です。

最大の特徴は、構内に飾られた333個のランプ(石油カンテラ)で、小樽出身の画家・一原有徳氏の作品にちなみ、夕暮れ時には一斉に点灯して幻想的な雰囲気を演出。プラットフォームからは小樽湾を見下ろせ、潮風が届く港町の風情を感じられる駅舎です。2006年には国の登録有形文化財に指定され、北のウォール街と呼ばれた往年の商都・小樽の歴史と共に観光名物となっています。

日本の駅舎のすごさは、西洋建築と日本建築を自国流にアレンジして独自の美学を作り上げたこと。東京駅の辰野金吾は「辰野式フリークラシック」と呼ばれる独自スタイルで、イギリスから学んだレンガ建築を日本に根付かせました。

美しい駅舎を訪れる際のポイント|鉄道旅を何倍も楽しむコツ

世界の美しい駅舎を巡るとき、ただ通過するだけではもったいない体験を逃してしまいます。以下のポイントを押さえると、駅舎観光が何倍も楽しくなります。

時間に余裕を持って訪れる

美しい駅舎は、建築様式や装飾を細部まで見る価値があります。列車発着の30〜60分前には到着し、待合室、コンコース、コーロコーロな飾り、プラットフォーム屋根などをゆっくり観察しましょう。駅舎内のカフェやレストランでひと息つくのもおすすめです。

公式サイトで見学情報を確認する

一部の駅舎(ニューヨーク・シティホール駅、旧大社駅、旧新橋停車場など)は、観光用のガイドツアーや博物館として公開されています。訪問前に公式サイトで開館時間、入館料、ツアー予約が必要かをチェックしましょう。

鉄道旅行パスを活用する

ヨーロッパならユーレイルパス、日本ならJRパス、アメリカならアムトラックのUSAレールパスなど、各地域に鉄道旅行向けのお得なパスがあります。複数駅を効率よく巡るなら、パスを事前に購入しておくと便利です。

写真撮影のルールを守る

駅構内は公共の場ですが、三脚使用や商業撮影が禁止されている駅も多いので注意。また、混雑時のホームでの撮影は他の利用者の迷惑になるため、人通りが少ない時間帯を狙うのがマナーです。ストックホルム地下鉄のようにアート観光が公認されている場所は例外的に撮影しやすいスポットです。

駅周辺の観光と組み合わせる

美しい駅舎の多くは歴史地区の中心にあるため、駅を起点に街歩きするのがおすすめ。ポルトのサン・ベント駅から旧市街、東京駅から丸の内・銀座、金沢駅から兼六園・ひがし茶屋街など、駅舎ビューと街並み観光を一度に楽しめます。

世界の美しい駅舎についてよくある質問(Q&A)

Q. 世界で一番美しい駅はどこですか?

A. 複数のランキングで上位常連となっているのが、ベルギーの「アントワープ中央駅」とポルトガルの「サン・ベント駅」です。米旅行雑誌『Travel + Leisure』の2011年「世界で最も美しい駅14選」ではアントワープ中央駅が1位に選ばれ、同ランキングで日本の金沢駅も6位にランクインしました。美しさの基準は人それぞれですが、この3駅はどれも世界屈指の美しさを誇ります。

Q. 日本で一番美しい駅はどこですか?

A. 国際的な評価では金沢駅が「世界で最も美しい駅14選」に日本から唯一選ばれています。一方、歴史的価値では重要文化財指定の東京駅(丸の内駅舎)や門司港駅、旧大社駅が高く評価されています。純粋な建築美を求めるなら金沢駅、歴史的重厚さを求めるなら東京駅、日本らしさを求めるなら旧大社駅がおすすめです。

Q. 使われていない「廃駅」で美しい駅はありますか?

A. 代表的なのがニューヨーク地下鉄のシティホール駅です。1945年に閉鎖されて以来、美しいヴォールト天井とステンドグラスが手つかずで残る「幽霊駅」として世界中の鉄道ファンが憧れる場所。ニューヨーク交通博物館の会員限定ツアーでのみ見学可能です。パリのオルセー駅も廃駅ですが、現在はオルセー美術館として転用されています。

Q. 駅舎自体が世界遺産に登録されている駅はありますか?

A. インド・ムンバイの「チャトラパティ・シヴァージー・マハーラージ・ターミナス駅(CSMT)」が2004年にユネスコ世界遺産に登録されています。また、スイスのレーティッシュ鉄道(景観遺産)、オーストリア・ウィーンのゼメリング鉄道(駅舎を含む)など、鉄道路線全体が世界遺産として登録されているケースもあります。

Q. 駅舎を効率よく巡るおすすめルートはありますか?

A. ヨーロッパなら、ロンドン(セント・パンクラス)→パリ(北駅/オルセー)→ブリュッセル→アントワープ→アムステルダム中央駅のユーロスター&タリスルートが鉄板。日本国内なら、東京駅→金沢駅(北陸新幹線)→京都駅→門司港駅(新幹線+特急)が1週間で回れるゴールデンルートです。鉄道ファンはぜひ挑戦してみてください。

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まとめ|世界の美しい駅舎は旅そのものを芸術にする

この記事では、ヨーロッパ14駅、アジア7駅、アメリカ5駅、日本8駅の計34駅に絞って「世界の美しい駅舎」を紹介してきました。どの駅舎も、単なる交通インフラではなく、その土地の歴史・文化・芸術が凝縮された建築遺産であることが伝わったのではないでしょうか。

アントワープ中央駅の壮大なドーム、サン・ベント駅のアズレージョ、グランド・セントラル駅の星座天井、金沢駅の鼓門、旧大社駅の社殿風屋根。それぞれが国や文化を超えて、「旅人を迎え、送り出す」という駅本来の役割を、美しさという形で表現した建築です。

次の旅行計画を立てるときは、目的地へのルートの途中にある美しい駅舎をチェックしてみてください。ただの経由地だと思っていた駅が、旅のハイライトに変わるはずです。世界の美しい駅舎を巡る旅は、鉄道ファンならずとも、きっと忘れられない体験になるでしょう。

個人的には、金沢駅の鼓門とストックホルム地下鉄のソルナ・セントルム駅が特にお気に入り。どちらも現地で見た瞬間「うわ、駅でこんなに感動するんだ」と思わず声が出ました。皆さんのお気に入りはどこですか?