今回は、名作サスペンス映画、スリラー映画のおすすめ作品を紹介していきます。
SAWの類似映画を探している人は必見です!
大学院時代、私はネタ集めの傍ら映画をよく見ていたのですが、その中でも衝撃的だったのが「SAW -ソウ-」です。いわゆる、ソリッドシチュエーションスリラー系映画の金字塔です。非常に練り込まれたストーリーと残虐描写。息もつかせぬ展開で、この映画がきっかけで私はスリラー映画やサスペンス映画にハマりました。
ギネスにも登録され、後の作品に非常に大きな影響を与えた本作。その影響より、スリラー系のパクリ作品が大量に出回り、見終わった後つまらなすぎて涙した人も多いはず。私もその中の一人で、『SAW ZERO』や、『JIGSAW』や、『9INE』や、『パズラー』や、『実験室KR-13』などを視聴しました。
パッケージもSAWに似せてわざわざ作ってあり、粗悪な類似作品をばら撒いた配給会社に殺意を覚えました・・・。
【2018/04/17】「インビジブルゲスト・悪魔の証明」追加
そういう涙を乗り越えて、出会った傑作スリラー、サスペンス映画を紹介します。基準は以下です。
- サスペンスやホラー系の雰囲気がきちんとある。
- ストーリーがしっかり練られており、ラストにどんでん返しがある。
- 幽霊が正体でした!等の超常現象ものは除く。超常現象を扱うにしてもきちんとその背景が描かれ、納得出来るもの。
完全にSAWのような、ソリッドシチュエーションスリラーで固められれば良かったんですが、上に書いてあるように類似作品が多く、その分野単体ではおすすめ出来る良作はほとんどないので・・・。ですが、下に紹介する作品は、多分SAWのようなどんでん返しを求めている人なら満足出来る作品だと思います。
以下、目次となります!
目次
面白いサスペンス映画を探している人におすすめのサービス!
まず、面白いサスペンス映画を探している方におすすめのサービスを紹介します!
私も以前はレンタルビデオ屋を利用していましたが、動画配信サービスが便利過ぎて、今ではほとんどこちらばかり利用しています!
Hulu
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名作サスペンス、スリラー映画(洋画)を一挙紹介!
アイデンティティー
死刑囚マルコム・リバースは多重人格障害の疑いがあり死刑執行の前夜、彼の罪を問う再審議が行われようとしていた。一方、大雨のためにモーテルに一晩閉じ込められることになった11人の男女は何者かに次々と殺されて行く。
映画冒頭に出てくるマルコム・リバースのシーンと、モーテルでの殺人事件が一体何故リンクしているのかが序盤は分かりません。しかし物語が進むにつれて、その謎が解けていき、どんどんと惹き込まれます。何よりラストのどんでん返しは伏線を見事に回収しています。多重人格物は結構好きで、主人公の思い入れも強かったので、ラストの衝撃は半端なかったです。
テシス 次に私が殺される
1995年製作のスペイン映画である。アレハンドロ・アメナーバル監督のデビュー品。偶然にも学内でスナッフフィルムを発見してしまった女学生の恐怖を描くサスペンス。
昔の映画は映像がショボくて正直あんまり好きではないのですが、この映画は別格です。鬼才アレハンドロ・アメナーバルの処女作。映画には始終どことなく陰鬱な雰囲気が流れています。人間の狂気に対して、恐怖を抱いているものの、どうしても心を奪われ惹かれる主人公。ストーリー構成も見事で、様々な伏線が張り巡らされ、それがラストで一気に昇華されます。私は登場人物のチェマに惚れました・・・。いい奴過ぎんよ・・・。
キューブ
立方体(キューブ)で構成されトラップが張り巡らされた謎の迷宮に、突如放り込まれた男女6人の脱出劇を描く。「ワンセット物で登場する役者は7人」という低予算作品。終始張り詰めた緊張感の中で物語が進んでゆく。
もはや言うまでもなく有名な映画。SAW好きなら一度は観たことがあると思います。様々な視点からレビューや考察記事も書かれていますが、それほど色々考えたくなるほど良く出来た映画です。「何故CUBEが出来たのか。」「目的は。」といった事は次作の「CUBE 2」や「CUBE NEXT」や「CUBE ZERO」で分かりますが、正直そっちは見ない方がいいかと(私は観ましたが・・・。)。様々な考察の余地を残しつつ、作品として人々を魅了するまで達しているのは本作だけです。
es(エス)
この映画はスタンフォード大学で実際に行われたスタンフォード監獄実験を元にしている。映画では、新聞広告によって募集された男たちが、ドイツの大学地下に設置された擬似刑務所で、囚人と看守の役を2週間演じ続ける実験が行われる。この実験の存在を知った主人公は、取材と報酬目当てで囚人としてこの実験に参加する。
実際に起こったことを題材にしているのが本作のミソ。リアリティが格段に違います。最初は笑いながら囚人と看守のごっこ遊びをしていた主人公達が、次第に役柄に染まっていく姿には、人間の脆さを感じました。人は環境に依存するものですし、またその依存度も人によって異なります。しかし、より弱い人ほど、やはりその傾向が強いんだな・・・。
ミッション:8ミニッツ
アメリカ陸軍パイロットのスティーブンス大尉が目を覚ますとAM7:40、シカゴ行き通勤列車の中。しかし周りの光景にも、自分に話しかけてくる同席の女性にも全く見覚えがない・・・。
8分間で列車事故を喰いとめようと、何度も何度も時間を遡る話。タイムループを題材にした話で私は本作以上の良作を知らない。非常に練り込まれたプロットで、至る所に伏線を引いている。また、タイムループの方法についても限定的で、ある程度の信憑性を持たせているところも高評価。主人公が最後のミッションに挑む時に、グッドウィンがかけた言葉に思わず涙がどっと出てしまった。本監督の前作、月に捉われた男もおすすめなので是非。
メメント
ある日、主人公・レナードの妻が、自宅に押し入った何者かに強姦され、殺害されてしまう。レナードは現場にいた犯人の一人を銃で撃ち殺すが、犯人の仲間に突き飛ばされそのときの外傷で、10分間しか記憶が保てない前向性健忘になってしまう。。
クリストファー・ノーランの傑作。たった10分しか記憶が持たない為、例え、敵から逃げている最中でも果たして自分が追っているのか、追われているのかすら分からなくなります。主人公は自身を健全に見せようとしてサミュエルのようにならまいとしていますが、しかし結局は彼と同様の振る舞いをしてい姿を見ていると、非常に胸が締め付けられます。
主人公の過去の回想も含み、ストーリー展開が非常に複雑ですが、ぐいぐい惹き込まれます。全てを見終わった後、一度ネタばれサイトをみて、もう一度見直すと面白いかも。
エスター
ケイト・コールマンとその夫のジョン。彼らは苦しみを癒すため、孤児院からエスターという9歳の少女を養子として引き取る。変わってはいるが年齢の割にしっかり者で、義妹のマックスとも仲良くなるエスター。だが共に生活する中で、謎の習慣を見せ始め、それと同時に徐々に恐ろしい本性を見せ始めるのだった。
本作は愛に飢えた女性のお話。パッケージに惹かれて借りましたが、見ていて切なくなりました。エスターの本性が物語が進むにつれてだんだんと解明されていくのですが、その緊張感はなかなかのもの。ラストは全く予想していなかった方に話が進むのでかなり驚きました。厚化粧したエスターは哀れだった・・・。
シャッターアイランド
1954年、連邦保安官の主人公テディ・ダニエルズら捜査部隊は、孤島にある精神病院を訪れる。この島でレイチェルという1人の女性が、謎のメッセージを残して行方不明となった。
所々に伏線が張り巡らされており、集中してみていないと見落とします。CGも素晴らしく主人公の過去回想シーンは凄惨でしたが美しかったです。ラストも全く予想できず、私は最後まで騙されました。本当に細部にわたり練られていて無駄なシーンは全くない素晴らしい作品。大学生の頃見た作品ですが、観終わった後、各シーンの意味を確認し、すぐに再度見直したら、この作品の凄さに気付きました。
ドニー・ダーゴ
マサチューセッツ州に住む高校生のドニー・ダーコは平凡な家庭に暮らしていたが、精神が不安定なため医師の治療を受けている。ある晩、奇妙な声に導かれてゴルフ場へと向かうと、そこには銀色のウサギがおり、「世界の終わりまであと28日と6時間と42分12秒しかない」とドニーに告げる。
口コミで話題になり、一度見ただけでは理解できないと有名な本作。かなり腰を据えて見なければと思い、視聴中は画面に齧りつきましたが、伏線についてはちゃんと説明されるので、そこまで身構えなくても大丈夫だったかも。単純に解釈の方法は人それぞれになりますが・・・。ドニーが段々と心を開きグレッチェンと関係を深めるのが見ていて微笑ましかっただけに、最後にドニーが大笑いするシーンは非常に悲しかった。
ジャケット
1992年、湾岸戦争で頭に重傷を負った元軍人・ジャック・スタークス。後遺症で記憶に障害をもつ彼は、ある事件に巻き込まれ精神病院に送られてしまう。そこで拘束衣=ジャケットを着せられ、矯正治療を受ける。ところが目覚めると、彼は別の場所に立っていた。
あまり知られていない本作。何の気なしに借りて観ましたが、大当たりでした。当初私は想定していた物語とは異なり、本作はタイムトラベルのサスペンス作です。主人公ジャックは、自身の死の謎に迫る為、何度もジャケットを着てタイムトラベルを図ります。画面の前でハラハラする1時間40分を味わえます。ジャッキーいい子過ぎるで・・・。
アンノウン
目覚めると、閉ざされた工場。監禁された男たち5人がいて、全員が記憶を失っている。この中の誰かが誘拐犯で、誰かが人質。全員が疑心暗鬼の中、段々と記憶をよみがえらせていく。
佳作。低予算ながらもストーリーが練られていて観ていて面白いです。記憶をなくした中で、お互い協力しながら真相に迫っていきます。先読みする暇なく、映画に惹き込まれ、オチも秀逸でした。90分という短めな時間なので、気になれば是非!2度見したくなりますよ。
エグザム
「採用者は生涯毎年1億円の報酬を約束する」という条件を提示したある企業の就職試験の最終選考に8人の男女が残った。試験会場には窓も無く、拳銃を持った警備員が出入り口に立っているだけだった。やがて試験監督の男が説明を始める・・・。
この手のパッケージのB級映画には散々騙されてきたので、借りた時はかなり懐疑的でしたが、低予算で上手く纏められている一作でした。受験者達の協力や裏切り模様が楽しい。ラストもきちんと描かれ伏線も回収されていて満足。ちなみに続編も出てますがそっちはクソなので観なくて大丈夫です。
羊たちの沈黙
連続殺人事件を追う女性FBI訓練生と、彼女にアドバイスを与える猟奇殺人犯で元精神科医との奇妙な交流を描く。
もはやウマキがわざわざ語る必要もない名作です。狂人が沢山出てきますが、その中でもレスターのキャラは際立っています。色々続編も出ていますが、ウマキはやはりこの第一作が圧倒的に好きです。若い頃のジョディ・フォスターは本当に美しい。
ユージュアル・サスペクツ
カリフォルニア州のサンペドロ港に停泊していた船が爆発・炎上。銃殺体を含む多数の遺体が見つかった。船はマフィアの麻薬密輸船であり、多数の死者は、マフィアと対立組織の抗争によるものと思われた。関税局捜査官は、その事件で一人だけ無傷で生き残った、手足に麻痺のあるヴァーバル・キントを尋問する。彼は事件が起こるまでの一連の過程をぽつりぽつりと語り始める・・・。
2時間にわたり、騙され続ける映画。最後クイヤンがホワイトボードを見てからのシーンは衝撃的でした。こういうどんでん返し映画の紹介には必ずはいってくるほど、ラストが読めない傑作。もし初見でクイヤンより先にトリックを気付けた方が居たら、教えて下さい!!!
バタフライエフェクト
時折、短時間の記憶を喪失することがあった少年エヴァンは、医師の勧めで治療の一環として日記を書き始める。大学生になり、記憶喪失の症状が丸7年起こらなかったことに喜び、日記を読み返すと、その日記に書かれている過去の時点に戻れる能力がある事に気づく。自分のせいで幼馴染のケイリーの人生を狂わせてしまった事を知ったエヴァンは、過去に戻り運命を変える事を決意する・・・。
どちらかというとヒューマンドラマよりの作品なので、入れるかどうか悩みましたが、あまりに好きなので追加しました。タイムトラベル系の作品を見る時はどうしても本作の事を思い出します。わずかな行動の違いで未来が大きく分岐することを描いた本作。ラストが非常に切ないですが、それでも記憶に残る映画でした。
ピエロがお前を嘲笑う
世間を震え上がらせたハッキング事件を起こし、さらに殺人容疑で追われる天才ハッカーのベンヤミンが警察に出頭してくる。ハッカー集団「CLAY」に加担して盗んだ情報によって殺人事件を引き起こしてしまい、今度は自分が狙われていると告白。その自白を基にベンヤミンの身辺調査に着手した捜査員は、不可解な事実を次々に見つけだす。
どことなくチープなパッケージと題名で借りる時はかなり躊躇いましたが、掘り出し物の一作。ハッカーの話を描いた本作ですが、映像化しにくいハッキング行為を、上手く表現しています。観終わった後の、騙されたって感じはユージュアルサスペクツに近いかも。
オープン・ユア・アイズ
独身貴族として人生を謳歌していたセサル。誕生日パーティーで会ったソフィアという女性に一目ぼれする。その晩、セサルに付きまとっていた女ヌリアは嫉妬から、セサルと心中を図る。なんとか助かったセサルだが、顔にひどい傷を負い、ソフィアにも見放されて自暴自棄の生活を送っていた。
サスペンスではないですが、物語の最後のどんでん返しがすごかったので、選出(映画の禁じ手でもあるけど)。常に陰鬱な雰囲気が流れる本作。セサルが落ちぶれていく姿は不憫ですが、夢と現実が混ざった表現をきちんと描いています。「目を覚まして・・・」。
THE WAVE ウェイブ
自由な雰囲気で生徒に慕われるベンガー(ユルゲン・フォーゲル)は、校長の要請で独裁制の授業を担当することに。あまりやる気のない生徒に、「発言するときは挙手して立つ」など独裁制の実験を取り入れようと提案。しかし、ベンガーの予想を超え、独裁制に魅了された生徒たちは、学校外でも過激な活動をするようになり……。
es(エス)を見て面白かった方なら、是非本作も。大学院時代に観た作品です。マインドコントロールされた集団の狂気を見ることができます。これがナチスのやり方だったんだな・・・。物語が収束するにつれラストをどのように締め括るのか気になっていましたが、衝撃です。
インセプション
主人公のドム・コブは、人の夢(潜在意識)に入り込むことでアイディアを盗み取る、特殊な企業スパイ。
そんな彼に、大企業のトップの斉藤が仕事を依頼してきた。依頼内容はライバル会社の解体と、それを社長の息子ロバートにさせるようアイディアを“植え付ける”ことだった。
考え続けながら見ないと中々理解しづらい本作。メメントを描いたクリストファー・ノーランの作品です。夢への侵入は他の作品でもよく見ますが、夢の多重化、またその他の制限の設定などかなり練り込まれています。ラストは必見。回り続けるコマは止まるのだろうか、それとも・・・。
プリデスティネーション
1970年3月、とあるビルの地下で爆弾を処理しようとしていた男が失敗し、顔に大やけどを負う。男は何者かの助けでバイオリンのケースにも似た謎の装置を使い未来に飛び、ある組織の治療によって別の顔を得る。そして最後の任務を受け過去へ飛ぶところから物語りは始まる・・・。
前評判が良かったので借りて観た映画でしたが圧巻でした。ただのタイムトラベル探偵ものと舐めていたら、多分腰を抜かすレベルです。物語が進むにつれ、これが一体どういう結末を迎えるのかぼんやりと見えてくるのですが・・・。ただただ主人公があまりに哀れすぎました・・・。
ロフト.(LOFT)
妻帯者である5人の男はマンションのペントハウスを秘密の隠れ家として共同で使用していた。そこに各々好きな女性を連れ込み、妻に隠れ情事に励んでいた。ある朝、その部屋でベッドで手錠をかけられた女性の死体を発見し……。
良作サスペンス。ミスリードを多用し、クライマックスは二転三転するので、全く先が読めない。ハリウッドリメイク版が出ているが、私は原作であるこちらの方が好き。
映像も非常にセンスがあり、サスペンス好きやどんでん返しが好きな人は、まず見て後悔のない作品になっている。
浮気は怖いです。気をつけます・・・。
サスペリア Part2
女予言者が殺されたのを手始めに連続殺人が発生。事件に巻き込まれたピアニストは謎の犯人像に迫る。「サスペリア」が日本でヒットしたためこの邦題がついたが、製作年度もこちらの方が古く、関連性も全く無い。ジャンル的にはホラーではなくスリラーである。
上記引用の通り、題名は『サスペリア Part2』だが、本作は単独の作品であり、サスペリアとの関連性は全くないです。
かなり古い作品なので、映像面ではその古さを隠し切れていないが、ストーリーは非常に惹きつけるものがあります。ミスリード及び伏線回収の仕方が上手く、ラストまで一気に見させる作品です。
サスペンス系の作品が好きで、映像の古さが気にならない方なら、まず見て損のない作品なので、是非鑑賞をおすすめします。
ファイト・クラブ
題名から、拳の打ち合いの熱いヒューマンドラマを想像していましたが、本作は集団心理を巧みに描いたサスペンスです。
本作は大企業のエリート社員の主人公以上に、破天荒で無頼漢なタイラーという登場人物が濃く、物語をどんどん牽引していきます。私は視聴している際に、まるで主人公と同化したような錯覚を覚え、映像に引きずり込まれました。
ストーリー、演出とも、デヴィット・フィンチャーの作品の中では随一です。特に伏線回収は見事で、私は視聴後続けて2回見直すほど惚れこみました。題名から視聴を敬遠している人は本当に損しています。どんでん返しが好きな人に程見て欲しい作品です。
アモーレス・ペロス
アモーレス・ペロス ― スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]
名作です。愛をテーマについて描いた作品。時間軸をずらした3部構成という、かなり異色な脚本ですが、物語が進むにつれてそれが絶妙に交わるプロットは圧巻でした。本監督は他に『バベル』、『21g』などの傑作を撮影していますが、私は本作が一番好きです。
愛について深く考えさせられる、非常に重いテーマを熱かった本作ですが、最後までみれば不思議と心に希望が持てます。ヒューマンドラマ好きの方にも是非見てもらいたい作品です。
デジャヴ
あまり有名ではない作品ですが、隠れた名作といえるサスペンス映画です。乗客500人以上が死亡した、フェリー爆発事故から物語は始まります。
タイトル通り『デジャヴ(既視感)』をテーマとしてストーリーは進行しますが、途中から思わぬ方向に話は飛躍し、鑑賞者はその展開に、否応なしに引きずり込まれます。
大量に引かれた伏線も綺麗に回収できており、物語も中弛みする事なく、緊迫した展開が最後まで続きました。
『バタフライ・エフェクト』などの、タイムループがテーマのサスペンス作品を探している方は、是非視聴してみて下さい。
コロニア
キャビンアテンダントのレナは、仕事でチリを訪れる。彼女は、現地でジャーナリストの恋人ダニエルと再会を果たしたものの、突然チリ軍部によるクーデターが起こり、反体制勢力としてダニエルが連行されてしまう。彼を救うため、レナは『コロニア・ディグニダ』に潜入する。
エマ・ワトソン主演のドラマ要素の強いスリラー映画です。実話を基に制作されており、序盤を除き、映画の大部分はコロニア・ディグニダでの生活を詳細に描いています。
隔離された空間で、淡々と繰り広げられる光景は、見ていて生々しく、常に映像からは陰鬱で重い雰囲気が漂っていました。
外部の情報を遮断し、異常なほど厳格な規律のもと、繰り広げられる凄惨な光景に、私は人間の精神の弱さを、まざまざと見せつけられた気がしました。
重いテーマの映画ですが、その中でもエマ・ワトソンの気丈な性格、演技が光ります。大きなどんでん返しなどは無いですが、史実を基に堅実に作られた良い映画です。
コロニア・ディグニダという存在を知る為にも、是非一度視聴することをおすすめします。
隠れた名作!意外と知られていないサスペンス映画を紹介!
インビジブル・ゲスト 悪魔の証明
B級感が漂う邦題で、レンタルにやや躊躇しましたが、非常に良く出来た、サスペンス映画の佳作でした!
スペイン製のサスペンスドラマで、殺人の容疑で起訴された主人公の実業家と、弁護士であるグッドマンとの対話により物語が進行していきます。
物語の初めは単純なプロットの様に思えるのですが、ストーリーにはいくつもの伏線が張られていて、特にミスリードを誘う手法が非常に上手く、鑑賞中は何度もよい意味で期待を裏切られました!
また、それぞれの役者についてもかなり熱の籠った演技で、緊迫した様子を表現できており、惹きつけられました。
スノーデン
2013年6月、元CIAおよびNSA職員エドワード・スノーデンの内部告発により、アメリカ政府がひそかに作り上げた国際的な監視プログラムの存在が明らかになる。
日本ではあまり取り上げられなかったことですが、世界に震撼をもたらした、スノーデンの内部告発による実話をベースに作られた映画です。
監視社会の恐ろしさや、そこに関わる人間の愚かさがまざまざと描かれていますが、その中でも自身の信念を持ち続けた主人公スノーデンが、非常に印象的でした。
テーマが重いため、物語には始終暗い雰囲気が漂いますが、幸せな生活を捨ててまで告発へと踏み切った彼の心理を克明に描いています。
演出や脚本もかなり高いレベルで纏められている作品なので、是非チェックしてみて下さい!
まとめ
絶対に時間は無駄にしないものを厳選して書きました。上にも書いたようにスリラー系のみで24作品纏められれば良かったのですが・・・。ですが、どれも自信を持っておすすめします。特にSAWの様な綿密に練られたストーリーを好み、その類似作を探している方は満足出来るかと。
どれを借りればよいか分からなくて、チープなB級映画に時間を潰すくらいであれば、まずは上の作品を観て下さい!!どの作品もラストは見事!
また面白い映画があったら随時更新していきます!!
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