キリル文字一覧!ロシア語アルファベット33文字の読み方・成り立ちをラテン文字との違いつきで解説

ロシアやウクライナの街並みを映した写真で、看板に「РЕСТОРАН」と書かれているのを見たことはありませんか。

ラテン文字に慣れた目には「ペクトパフ」のような謎の文字列に見えますが、じつはこれ、1文字ずつ音をあてはめると「レストラン(ресторан)」と読めてしまいます。

この不思議な文字こそが、ロシア語をはじめ世界で約2億5千万人が使う「キリル文字」です。ラテン文字とそっくりなのに音がまるで違う文字があり、慣れると意外と読めるのが面白いところです。

この記事では、ロシア語のキリル文字33文字の一覧表と読み方、一文字ずつの由来、ラテン文字との見分け方、そして「キリル」という名前の意外な由来までをまとめて解説します。

РЕСТОРАН が読めた時の「あ、わかった!」という感覚、ちょっとクセになりますよ。

キリル文字とは?どこの国で使われている文字か

モスクワの地下鉄駅「АВИАМОТОРНАЯ(アヴィアモトルナヤ)」のキリル文字の駅名表示

キリル文字とは、ロシアや東ヨーロッパ、中央アジアを中心に使われている表音文字(アルファベット)です。1つの文字が1つの音をあらわす点は、英語などのラテン文字とよく似ています。

キリル文字を公用の文字とする国は十数か国にのぼり、使う人の数はあわせて約2億5千万人とされます。おもな国・地域は次のとおりです。

  • ロシア語(ロシア)…キリル文字の代表格で、33文字を使います。
  • ウクライナ語・ベラルーシ語…ロシア語と似ていますが、独自の文字も持ちます。
  • ブルガリア語・セルビア語・北マケドニア語…キリル文字発祥にゆかりの深いバルカン半島の言語です。
  • モンゴル語…アジアの言語ですが、20世紀にキリル文字を採用しました。
  • カザフ語・キルギス語など…旧ソ連の中央アジア諸国でも広く使われています。

つまりキリル文字は「ロシアだけの文字」ではなく、複数の言語が共有する一大文字グループなのです。なお、私たちが使うラテン文字(ABC)もキリル文字も、もとをたどればどちらもギリシャ文字から枝分かれした親戚どうしです。だからこそ、似ているのに微妙に違うのです。

ロシア語のキリル文字33文字一覧表【読み方・ラテン翻字つき】

まずは、もっとも使う人が多いロシア語のキリル文字33文字を一覧表で見てみましょう。大文字・小文字、文字の名前(読み)、おもな音、そしてラテン文字に置きかえた表記(翻字)を並べました。

# 大文字 小文字 名前(読み) おもな音 ラテン翻字
1 А а アー [a] ア a
2 Б б ベー [b] ブ b
3 В в ヴェー [v] ヴ v
4 Г г ゲー [g] グ g
5 Д д デー [d] ド d
6 Е е イェー [je] イェ e / ye
7 Ё ё ヨー [jo] ヨ yo
8 Ж ж ジェー [ʐ] ジュ zh
9 З з ゼー [z] ズ z
10 И и イー [i] イ i
11 Й й イー・クラートカヤ(短いイ) [j] イ(半母音) y / j
12 К к カー [k] ク k
13 Л л エル [l] ル l
14 М м エム [m] ム m
15 Н н エン [n] ン n
16 О о オー [o] オ o
17 П п ペー [p] プ p
18 Р р エル(巻き舌) [r] ル r
19 С с エス [s] ス s
20 Т т テー [t] ト t
21 У у ウー [u] ウ u
22 Ф ф エフ [f] フ f
23 Х х ハー [x] ハ(喉の奥) kh
24 Ц ц ツェー [ts] ツ ts
25 Ч ч チェー [tɕ] チ ch
26 Ш ш シャー [ʂ] シュ sh
27 Щ щ シシャー [ɕː] シシュ shch
28 Ъ ъ トヴョールドゥイ・ズナーク(硬音符) 音なし (なし)
29 Ы ы ゥイ [ɨ] ウィ y
30 Ь ь ミャーフキー・ズナーク(軟音符) 音なし (なし)
31 Э э エー [e] エ e
32 Ю ю ユー [ju] ユ yu
33 Я я ヤー [ja] ヤ ya
33文字の内訳
ロシア語のキリル文字33文字は、母音字が10個(А・Е・Ё・И・О・У・Ы・Э・Ю・Я)、子音字が21個、そして音を持たない記号が2個(硬音符Ъ・軟音符Ь)という構成です。母音と子音だけでなく「音のない文字」があるのがキリル文字の個性です。

表を眺めると、А・К・М・О・Т のようにラテン文字と形も音もほぼ同じ文字がある一方で、В・Н・Р・С のように「形は知っているのに音が違う」やっかいな文字があることに気づきます。この見分けがキリル文字攻略のカギになります。

キリル文字を1文字ずつ解説【母音と子音の由来】

ここからは、キリル文字を成り立ちのグループに分けて見ていきます。多くの文字がギリシャ文字を祖先に持ちますが、ギリシャ語に無かったスラヴ語特有の音には、別の文字が用意されました。

そのままラテン文字に重なる文字

А(ア)・К(カ)・М(マ)・О(オ)・Т(タ)は、形も音もラテン文字とほぼ同じで、いちばん覚えやすいグループです。これらはギリシャ文字のアルファ・カッパ・ミュー・オミクロン・タウがそのまま伝わったもので、ラテン文字と「いとこ」の関係にあります。Е(イェ)もエプシロン由来で、形は同じです。

母音字(全10文字)

ロシア語の母音字はА・Е・Ё・И・О・У・Ы・Э・Ю・Яの10個です。このうちЯ(ヤ)・Ю(ユ)・Е(イェ)・Ё(ヨ)は、頭に軽い「イ」の音がつくのが特徴で、日本語のヤ行に近い働きをします。

とくに個性的なのがЫ(ゥイ)で、「イ」と「ウ」の中間のような、口を横に引いて喉の奥で出す音です。日本語にもラテン文字にもぴったり対応する音がなく、ロシア語学習者が最初につまずく音として知られています。Э(エ)は、Е(イェ)と区別して「イ」のつかない素直な「エ」をあらわすために、18世紀に整理された文字です。

ギリシャ文字に無かった音の文字(シュ・ジュ・ツ・チ系)

スラヴ語には「ジュ・シュ・ツ・チ」といった、ギリシャ語に存在しない音が多くありました。そこでЖ(ジュ)・Ш(シュ)・Ц(ツ)・Ч(チ)・Щ(シシュ)といった文字が、先に作られたグラゴル文字から取り入れられました。

これらの形のルーツには諸説ありますが、Ш(シュ)はヘブライ文字のシン、Ц(ツ)はツァディといった、セム系の文字の影響を受けたと考えられています。ギリシャ文字には無い、いかにもキリル文字らしい個性的な形をしています。

音を持たない2つの記号(硬音符Ъ・軟音符Ь)

キリル文字でいちばん不思議なのが、それ自体は音を持たないЪ(硬音符)とЬ(軟音符)です。Ь(軟音符)は直前の子音を「やわらかく」発音させる合図で、たとえば語末についていると、子音が少し「イ」を含んだような響きになります。

Ъ(硬音符)は逆に「ここで音をいったん区切り、子音は硬いまま」という合図です。出番は多くありませんが、ロシア語の正書法では欠かせない記号です。ローマ字に置きかえるときは、それぞれアポストロフィ(')や二重引用符(")であらわされることがあります。

キリル文字の祖先にあたるギリシャ文字そのものについては、以下の記事でくわしく解説しています。

ラテン文字とそっくりで間違えやすいキリル文字【偽の友達】

キリル文字を読むうえで最大の落とし穴が、「ラテン文字とそっくりなのに、音がまったく違う文字」です。語学の世界ではこうした紛らわしい単語を「偽の友達(false friend)」と呼びますが、まさにその文字版が存在します。代表的なものをまとめました。

キリル文字 似ているラテン文字 本当の音
В B 「ヴ(v)」。Bではありません
Н H 「ン・ヌ(n)」。Hではありません
Р P 「ル(r・巻き舌)」。Pではありません
С C 「ス(s)」。Cではありません
У Y 「ウ(u)」。Yではありません
Х X 「ハ(kh)」。Xではありません
И N(鏡文字風) 「イ(i)」
Я R(鏡文字風) 「ヤ(ya)」

この表さえ頭に入れておけば、冒頭のРЕСТОРАНも読み解けます。Р=R、Е=E、С=S、Т=T、О=O、Р=R、А=A、Н=N。つなげると「restoran」=レストランです。ラテン文字のつもりで読むと「ペクトパフ」にしか見えないのに、正体がわかると一気にスッキリします。

ここが最大の注意点
В=V、Н=N、Р=R、С=S、У=U、Х=KH の6つは、ラテン文字の見た目に引っぱられて読み間違えやすい「偽の友達」です。ここだけは丸暗記してしまうのが、キリル文字を最短で読めるようになるコツです。

キリル文字の歴史と成り立ち【グラゴル文字からの発展】

キリル文字の名の由来となった聖キュリロス(キリル)と兄メトディオスの像

キリル文字の物語は、9世紀の東ローマ帝国(ビザンツ帝国)から始まります。863年ごろ、皇帝の命を受けた宣教師の兄弟、キュリロス(キリル)とメトディオスが、まだ文字を持たなかったスラヴ人へのキリスト教布教のために中央ヨーロッパのモラヴィアへ派遣されました。

そこで弟のキュリロスは、スラヴ語の音を書きあらわすための新しい文字を考案します。ただし、このとき彼が作ったのは、いまのキリル文字ではなく「グラゴル文字」と呼ばれる、曲線の多い独特の文字でした。

キリル文字を実際に作ったのは「弟子たち」だった

グラゴル文字(左ページ)とキリル文字(右ページ)を対照した古い字母表。Az・Buki・Vjediといった古いスラヴ字母の名前が並ぶ

キュリロスとメトディオスの死後、弟子たちはモラヴィアを追われ、ブルガリア帝国へと移りました。9世紀末ごろ、その弟子たちが、グラゴル文字をもとにしながらギリシャ文字の形を大きく取り入れて、より書きやすく整えた新しい文字を作り上げます。これが現在のキリル文字です。

つまり、「キリル文字」という名前は師であるキュリロス(キリル)にちなんで付けられたものの、キュリロス本人が作ったのはグラゴル文字のほうで、キリル文字を実際に整えたのは弟子たちだった、というのが定説です。名前と発明者がずれているのは、キリル文字にまつわる面白い豆知識です。グラゴル文字とキリル文字は、ほぼ1文字ずつ対応する関係にあります。

ピョートル大帝の文字改革と1918年の正書法改革

生まれたばかりのキリル文字は、教会で使われる宗教的な文字でした。これを大きく近代化したのが、18世紀ロシアのピョートル大帝です。

1708年、ピョートル大帝は「市民書体(グラジダンスキー・シュリフト)」と呼ばれる新しい字体を導入しました。教会用の装飾的な字形を改め、当時のヨーロッパで使われていたラテン文字の活字に近い、すっきりした形へと整えたのです。同時にいくつかの古い文字を廃止し、1710年に改革を完成させました。いま私たちが目にするキリル文字の見た目は、このときに固まりました。

さらに大きな整理が行われたのが、ロシア革命直後の1918年の正書法改革です。言語学者シャフマトフらの案にもとづき、当時35文字あったロシア語アルファベットから、発音上ほぼ役割を終えていた文字が廃止されました。具体的には、ヤチ(ѣ)、もう1つのイ(і)、フィタ(ѳ)、イジツァ(ѵ)といった文字です。あわせて、単語の末尾に意味なくついていた硬音符(ъ)も省かれ、現在の33文字に落ち着きました。

「字をへらして読み書きをやさしくする」という改革。文字も、時代に合わせてダイエットしてきたんですね。

言語ごとに違うキリル文字【ウクライナ語・ブルガリア語・セルビア語】

セルビア・ベオグラードの通り名標識。上段がキリル文字、下段が同じ内容のラテン文字で併記されている

キリル文字は複数の言語が共有する文字グループなので、言語ごとに少しずつ顔ぶれが違います。ロシア語の33文字を基準に、おもな違いを見てみましょう。

ウクライナ語

ウクライナ語も33文字ですが、ロシア語とは中身が異なります。ロシア語にあってウクライナ語に無いのがЁ・Ъ・Ы・Эの4文字。逆にウクライナ語だけが持つのがҐ・Є・І・Їの4文字です。ロシア語のИにあたる音をІで書くなど、見比べると国の違いが文字に表れているのが分かります。

セルビア語

セルビア語の特徴は、キリル文字とラテン文字の両方を公式に使う点です。上の写真の通り名標識のように、同じ言葉をキリルとラテンで併記することも珍しくありません。19世紀の言語学者ヴーク・カラジッチが「話すように書く」という一音一文字の原則で改革を行い、Ј・Љ・Њ・Ћ・Ђ・Џといった独自の文字を加えました。

ブルガリア語とモンゴル語

キリル文字発祥の地であるブルガリアの言語では、ロシア語では記号でしかないЪが、れっきとした母音(あいまいな「ア」の音)として使われます。一方、アジアのモンゴル語は20世紀にキリル文字を採用し、ロシア語の文字にӨ(ウー)とҮ(ユー)という2つの母音字を足して使っています。

キリル文字の読み方のコツ【看板や地名を読んでみよう】

モスクワの街角の店の看板。キリル文字で「Фототехника(写真機材)」と書かれている

文字の知識がそろったら、あとは実践です。キリル文字は「1文字=1音」が基本なので、ローマ字を読む要領で前から音をつなげていけば、固有名詞や外来語は意外と読めてしまいます。いくつか練習してみましょう。

  • МОСКВА … М-О-С-К-В-А →「モスクワ」。首都モスクワです。Вをvと読むのがポイント。
  • КАФЕ … К-А-Ф-Е →「カフェ」。喫茶店の看板でよく見かけます。
  • МЕТРО … М-Е-Т-Р-О →「メトロ」。地下鉄のことです。
  • ТАКСИ … Т-А-К-С-И →「タクシー」。Сをs、Иをiと読みます。
  • ВОДКА … В-О-Д-К-А →「ヴォートカ(ウォッカ)」。Вはvです。
  • СПАСИБО … С-П-А-С-И-Б-О →「スパシーバ」。ロシア語で「ありがとう」。

外来語や地名から入ると、知っている言葉が次々に読めて楽しくなります。難しい文法は後回しにして、まずは「看板が読める」を目標にすると、キリル文字はぐっと身近になります。

海外旅行で看板の文字が読めると、知らない街がいっきに親しみやすくなりますよね。

キリル文字の雑学・豆知識

点々が省略されがちな文字「ё」

Ё(ヨー)は、18世紀末にダーシュコワ公爵夫人が提案し、作家カラムジンが広めた比較的新しい文字です。ところが現代のロシアでは、上の2つの点を省いてЕ(イェ)と書いてしまうことが多く、「все(すべて)」と「всё(全部)」のように意味が変わる単語で混乱を招くこともある、ちょっとした問題児です。

地下鉄のマーク「М」もキリル文字

ロシアの都市で地下鉄の入口に掲げられた赤い「М」のマークは、英語のMではなく、地下鉄をあらわすロシア語「Метро(メトロ)」の頭文字のキリル文字Мです。形が同じなので気づきにくいですが、れっきとしたキリル文字です。

同じ言葉を2つの文字で書く国もある

セルビアのように、1つの言語をキリル文字とラテン文字の両方で書く国もあります。看板も書類も2通りの表記が共存していて、現地の人はどちらもすらすら読みます。1つの言語に2つの文字体系というのは、私たちが漢字・ひらがな・カタカナを使い分けるのと少し似ているかもしれません。

キリル文字クイズ【全5問】

ここまでの知識で、簡単なクイズに挑戦してみましょう。看板を読むつもりで考えてみてください。

第1問

キリル文字の「Р」は、ラテン文字のどの音に近いでしょう?

答えは「R(巻き舌のル)」です。見た目はPそっくりですが、音はまったく違います。Pの音はキリル文字ではП(ペー)が担当します。

第2問

街角で「КАФЕ」という看板を見つけました。何の店でしょう?

答えは「カフェ(喫茶店)」です。К=k、А=a、Ф=f、Е=e で「kafe」。ヨーロッパの外来語がそのまま使われています。

第3問

ロシア語のアルファベット(キリル文字)は、全部で何文字でしょう?

答えは「33文字」です。母音字10個・子音字21個・音のない記号2個の合計です。1918年の改革で現在の数に整理されました。

第4問

「キリル文字」という名前は、ある人物にちなんでいます。それは誰でしょう?

答えは「キュリロス(キリル)」です。ただし、彼自身が作ったのはグラゴル文字のほうで、キリル文字を整えたのは弟子たちというのが定説です。

第5問

「ВОДКА」を声に出して読むと、何という言葉でしょう?

答えは「ヴォートカ(ウォッカ)」です。В=v、О=o、Д=d、К=k、А=a。Вをvと読めるかがポイントでした。

キリル文字に関するよくある質問(FAQ)

キリル文字とロシア文字は同じものですか?

ほぼ同じ意味で使われますが、厳密には「ロシア文字」はキリル文字の一種です。キリル文字は複数の言語が共有する文字グループの総称で、そのロシア語版が33文字のセットにあたります。

キリル文字は何か国くらいで使われていますか?

公用の文字としては十数か国、使う人はあわせて約2億5千万人とされます。ロシア・ウクライナ・ベラルーシ・ブルガリア・セルビア・北マケドニア・モンゴル・カザフスタンなど、ヨーロッパからアジアまで広く分布しています。

ラテン文字とよく似ているのに、音が違うのはなぜですか?

キリル文字もラテン文字も、もとは同じギリシャ文字から枝分かれした「親戚」だからです。途中で別々に発展する中で、似た形の文字が別の音に割り当てられたため、В=VやР=Rのような「ずれ」が生まれました。

キリル文字を覚えるのは難しいですか?

全部をマスターするのは大変ですが、А・К・М・О・Тのようにラテン文字と同じ文字も多く、まず「偽の友達」を覚えれば、看板や地名を読む程度なら数日で慣れます。読むだけなら見た目の印象ほど難しくありません。

グラゴル文字とキリル文字はどう違うのですか?

どちらもスラヴ語を書くための文字です。先に作られたのが曲線の多いグラゴル文字(キュリロス作)で、その後ギリシャ文字を取り入れて整えられたのがキリル文字(弟子たち作)です。両者はほぼ1対1で対応します。

まとめ:キリル文字は「偽の友達」さえ押さえれば読める

キリル文字は、ロシア語をはじめ約2億5千万人が使う、ギリシャ文字を祖先に持つアルファベットです。ロシア語版は母音字10・子音字21・記号2の合計33文字で構成されています。

読むうえでのカギは、В=V、Н=N、Р=R、С=Sといった、ラテン文字とそっくりで音が違う「偽の友達」を先に覚えてしまうことです。ここさえ押さえれば、看板や地名は意外なほどすらすら読めるようになります。

そして「キリル」という名前の由来になった聖キュリロスが、実際に作ったのはグラゴル文字のほうだったという逸話も、知っておくと誰かに話したくなる豆知識です。街で見かけたキリル文字を、ぜひ一度声に出して読んでみてください。

次にロシアやセルビアの写真を見たら、看板の文字を読んでみてください。きっと1つくらいは読めるはずですよ。

本記事は、以下の公的・専門的な情報源を参考にしています。