不良中学生を禁煙させた、たった一つの言葉

はい、ウマキです。

今回は塾講師をしていた時、不良中学生にタバコを止めさせた、経験談を語ります。私は集団授業、個別指導、両方バイトの経験がありますが、個別指導については、集団と違い、様々な生徒が来るため、中には、厨二病に取り憑かれたDQNな生徒も来ます。

S君は、そのDQNな生徒の一人で、小学生の時から担当していましたが、中学入学後、急に素行の悪さが目立つようになりました。そして、友人の影響で、たばこを吸う様になりました。

では、以下で簡単に経緯をお話しましょう。

背景

小学生の頃のS君は、素直な良い生徒でした。

先生、宿題ちゃんとやってきたよ!

おう、そうか、そうか、えらいな。

しかし、中学に入学してしばらく経つと、下のような感じになりました。

この前ww友達とwwお酒飲んじゃったwwwあと、なんか、ちんこ勃ったwww

おう、そうか、そうか、えらいな。

長い付き合いなので、私になついていたS君は、授業中しきりに悪さ自慢をするようになりました。

基本的に私の授業方針としては、そのような話は適当に流します。塾は生徒の学力を伸ばす為にあり、道徳の教育を主題とする場ではありません。それは、親や学校が行うべきで、その境界を超えるべきではないと思っていたからです。

しかし、S君とは小学生からの長い付き合い・・・。少なくとも、成人するまで喫煙は控えて貰いたいと強く思っていた事も事実です。

考えた末、お節介かも知れませんが、私は一肌脱ぐ事を決めました。

不良中学生に煙草を止めさせた言葉

私は喫煙者ですが、煙草の臭いには特に気を使っており、初見の方で、私が喫煙者だと気付かれた事はほとんどありません。また、塾のバイトの際には入念に臭いを確認してもらい、生徒に煙草の臭さを感じさせない配慮をしていました。

しかし、その日は授業前、しこたま煙草を吸っていきました。ヘビースモーカーでもドン引きするほど、大量の煙を肺に取り込みます。

ニコチンが脳内を駆け巡り、思わず、にやけ面が出てしまったのは内緒です。

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ウマキ『・・・あぁ、美味い。』

身体中から煙草の悪臭成分となる、ニコチン、硫化水素、アンモニア、リビジン、酢酸、スカトールを大量放出し、私は大便後の便器も真っ青なほど、悪臭の権化と化しました。

しかし、私は何食わぬ顔で塾に出勤し、そのまま教室に入り、S君の隣に座り、いつもの様に授業を始めました。

いつもより、大きな声で、口を開け、はっきりと喋ります。ついでにちょっと唾液も飛ばします。

S君は、私に会ったその瞬間から露骨に嫌な顔をしました。

しかし、私は知らぬ顔で授業を続けます。

・・・・。

なに?先生の口臭い?

・・・・。

ちなみに、お前の口臭も俺と同じだから。

え・・・?

前から言おうと思ってたけど、すげー臭いよ。

な・・・、うそ

煙草吸ってる本人には分かんないんだよ。

みんなお前の口、くさいって言ってるの、知らないの?

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S君の顔から血の気が引き、小刻みに震え始め、大きく見開いた瞳からは、涙がこぼれようとしていました。

ちなみに、俺はめっちゃ煙草止めたいけど、禁断症状出過ぎて、もう止められないから。

煙草止めると、こんな風になっちゃうから。

しぇ、、しぇんしぇい・・・・。

吸い続けると、どんどん酷い口臭になるよ。

言ったのは、たったこれだけです。しかし、 その後、S君が煙草の話をする事は無くなりました。また、後日確認したところ、たばこを吸う事は止めたようで、保護者の方からお礼を言われました。

まとめ

このような駄エントリーを読んで頂き、ありがとうございました!ちょっと脚色していますが、大体実話です。

正直上手くいったのは、たまたまです。元々S君は、ちょっと突っ張っているところはありましたが、根は真面目な生徒でした。私は長い付き合いでそれを知っていたからこそ、手助けをしたくなった節があります。

煙草の害については、学校の授業でも学習しますが、煙草を吸うに当たり、実生活で一番害になる、『臭い』について、詳しく言及される事はありません。今回のお話はそれを身を持って生徒に教えたというお話です。

もしかしたら、中学の保健の授業で、ヘビースモーカーの口臭を採取し、嗅がせる体験学習などをすれば、未成年の喫煙が減るかもしれませんね。

ああ、でもブログを書きながら吸うたばこは、絶品です・・・。

切実に、禁煙したいな・・・。

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ウマキ