世界の変な競技20選!チーズ転がし・妻担ぎレース・枕投げ大会など珍スポーツを一挙紹介

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丘の上からチーズを転がして全力で追いかける。妻を担いで障害物コースを走る。靴を遠くに飛ばす。世界には「なぜそれを競技にした?」と思わずツッコミたくなるスポーツが山ほどあります。

この記事では、世界各地で実際に開催されている変な競技・珍しいスポーツを20個厳選して紹介します。笑えるだけでなく、歴史や文化的背景を知ると「なるほど」と思えるものばかりです。

筆者がこの記事を書きながら一番やってみたいと思ったのは「チーズ転がし」です。ただし骨折率が高いらしいので、見る専門にします。

世界に変な競技が多い理由

スポーツのイメージ

変な競技が生まれる背景には、主に3つの理由があります。1つ目は伝統行事の競技化。元々は祭りや儀式だったものがルールを整備されてスポーツになるパターンです。2つ目は町おこし・村おこし。過疎地域が観光客を呼ぶために独自の競技を考案するケースが世界中にあります。3つ目は純粋な遊び心。「面白いから」「やってみたかったから」で始まり、気づけば世界大会が開かれるほどになった競技も少なくありません。

ヨーロッパの変な競技7選

1. チーズ転がし(Cheese Rolling)─ イギリス

イングランドのグロスターシャー州クーパーズヒルで毎年5月に開催。急斜面の丘の上から約3.5kgのグロスターチーズを転がし、参加者が全力で追いかけて坂を駆け下ります。チーズの速度は時速110kmに達することもあり、参加者の大半が転がり落ちます。骨折や捻挫は日常茶飯事で、救急車が毎回待機しているほど。200年以上の歴史があります。

2. 妻担ぎレース(Wife Carrying)─ フィンランド

フィンランドのソンカヤルヴィで1992年から開催されている世界選手権。男性が女性を担いで253.5mの障害物コースを走ります。優勝賞品は「妻の体重分のビール」。担ぎ方は自由で、逆さまに背中に担ぐ「エストニアンスタイル」が最速とされています。ちなみに担ぐ相手は妻でなくてもOK。

3. 長靴投げ(Wellie Wanging)─ イギリス

ウェリントンブーツ(長靴)をいかに遠くに投げるかを競う、イギリス生まれの競技。正式なルールがあり、長靴のサイズも規定されています。世界記録は約63m。イギリスの田舎の祭りでは定番のアトラクションで、子供から大人まで楽しめます。

4. 泥んこサッカー(Swamp Soccer)─ フィンランド

泥だらけの沼地でプレーするサッカー。フィンランド軍のトレーニングが起源で、1998年に初の世界選手権が開催されました。通常のサッカーの数倍の体力を消耗し、ボールはほとんど転がりません。見た目の面白さから世界中にファンが広がり、現在は20カ国以上で大会が開催されています。

5. 靴投げ(Shoe Throwing)─ ロシア

靴を遠くに投げる競技。ロシアを中心に東欧で人気があり、投げ方にも「バックハンド」「オーバーヘッド」などの型があります。一見ふざけた競技ですが、遠心力とリリースポイントの技術が要求され、上級者の投擲距離は40mを超えます。

6. チェスボクシング(Chess Boxing)─ ドイツ発祥

チェスとボクシングを交互に行い、知力と体力の両方で勝負する競技。チェス4分→ボクシング3分を交互に繰り返し、チェスのチェックメイトかボクシングのKOで決着。2003年にベルリンで第1回世界選手権が開催され、現在はヨーロッパを中心に各国で大会が行われています。「頭脳と筋肉の究極の融合」として注目を集めています。

7. つま先レスリング(Toe Wrestling)─ イギリス

足の指でレスリングをする競技。アームレスリングの足バージョンで、1976年にイギリスのスタッフォードシャーで誕生。世界選手権も毎年開催されており、「Toerack」と呼ばれるリングの上で足指を組み合って相手を押し倒します。

ヨーロッパの変な競技は「パブで酔った勢いで始まった」ものが本当に多い印象です。チーズ転がしもルーツはそうだという説があります。

アジアの変な競技5選

8. カバディ ─ インド

鬼ごっことタックルを組み合わせたインド発祥の競技。攻撃側は「カバディ、カバディ…」と連呼しながら相手陣地に侵入し、相手にタッチして自陣に戻ります。息が続く限りが攻撃時間で、「カバディ」と言い続けないと失格。アジア競技大会の正式種目でもあります。

9. セパタクロー ─ 東南アジア

足でバレーボールをする東南アジアの伝統スポーツ。手は使わず、足・膝・胸・頭でラタン製のボールをネット越しに打ち返します。選手のアクロバティックなオーバーヘッドキックは芸術的で、「空中の格闘技」とも呼ばれています。

10. ボオタオシ(棒倒し)─ 日本

防衛大学校の開校記念祭の名物競技。攻撃側75人、防御側75人の計150人が、棒を倒す/守るをめぐって激しい肉弾戦を繰り広げます。ルールはシンプルですが、怪我のリスクが高く、毎年複数の負傷者が出る過激な競技。海外メディアで「世界で最も危険なスポーツの1つ」として紹介されたことも。

11. スポーツ雪合戦 ─ 日本

北海道の壮瞥町が町おこしのために作ったスポーツ。7人制で、相手チームのフラッグを奪うか、雪球で全員をアウトにすれば勝ち。1989年に第1回大会が開催され、現在は国際大会も行われています。「雪上の格闘技」として冬季スポーツの新しい形を提案しています。

12. 闘牛ならぬ闘ラクダ ─ トルコ

トルコのエーゲ海沿岸地域で冬に行われる伝統行事。2頭の雄ラクダが体をぶつけ合い、逃げた方が負け。動物虐待の批判もありますが、トルコでは数百年の歴史がある文化的行事として根付いています。

MEMO
カバディは日本でも競技人口が増えており、2023年にはプロリーグ構想も報じられました。「変な競技」から「メジャースポーツ」に成長する可能性を秘めています。

南北アメリカ・その他の変な競技5選

13. パンプキンレガッタ ─ カナダ

巨大カボチャをくり抜いてボート代わりにし、水上レースを行う競技。カナダのノバスコシア州で毎年10月に開催。カボチャの重量は200kg以上で、1人が乗ってパドルで漕ぎます。沈没する参加者も多く、見物客にとっては沈む瞬間が最大の見どころ。

14. ボグスノーケリング ─ イギリス(ウェールズ)

泥の溝(ボグ)をシュノーケルを付けて泳ぐ競技。手足を使った通常の泳ぎは禁止で、フリッパー(足ひれ)のみで前進します。ウェールズのリスウェンフィリッド村で1985年から開催され、世界選手権には30カ国以上から参加者が集まります。

15. エアギター世界選手権 ─ フィンランド

ギターを持たずにギターを弾くパフォーマンスを競う大会。フィンランドのオウルで2003年から毎年開催されています。審査基準は「技術的な正確さ」「ステージパフォーマンス」「エアネス(空気感)」の3点。大会の公式モットーは「世界平和の実現」で、「エアギターを弾いている間は銃を持てない」という哲学が掲げられています。

16. アルティメット(フリスビー競技)─ アメリカ

フライングディスク(フリスビー)を使った7人制のチームスポーツ。1968年にアメリカの高校生が考案。ディスクを持ったまま走れないルールがあり、パスを繋いでエンドゾーンでキャッチすれば得点。最大の特徴は「審判がいない」こと。選手同士の話し合いで判定を行う「スピリット・オブ・ザ・ゲーム」の精神が根底にあります。

17. 水中ホッケー ─ イギリス発祥

プールの底で行うホッケー。選手はシュノーケルとフィンを装着し、短いスティックでパック(重り付きの円盤)を相手ゴールに押し込みます。1954年にイギリスのダイバーが考案。息が続く限りしか潜れないため、チーム全員が絶え間なくローテーションする戦略が求められます。

日本発祥の変な競技3選

18. サッセン ─ 日本

センサー内蔵の刀でチャンバラを行うデジタルスポーツ。2016年に日本で誕生し、刀がセンサーと連動してアプリで判定を行います。「見た目は時代劇、中身はeスポーツ」という独特の世界観で、国際大会も開催されています。

19. 鬼ごっこ(スポーツ鬼ごっこ)─ 日本

子供の遊びだった鬼ごっこにルールを整備し、チーム対抗のスポーツにしたもの。2人の鬼が相手チームの宝(トレジャー)を守り、それを奪いに行く攻防戦。日本鬼ごっこ協会が2010年に設立され、全国大会も毎年開催。子供から大人まで楽しめる「誰でも知っている遊びの進化形」です。

20. 枕投げ(全日本まくら投げ大会)─ 日本

修学旅行の夜の定番「枕投げ」を正式な競技にしたもの。静岡県伊東市で2013年から毎年開催されており、1チーム8人で枕を投げ合い、相手チームの「先生」役を当てれば勝ち。「先生が来たぞー!」のコールで全員が寝たふりをしなければならないルールもあり、修学旅行の再現度が高い。

20選の中で最もルールが秀逸だと思ったのは「枕投げ」。「先生が来た!」で寝たふりするルール、天才としか言いようがない。

よくある質問Q&A

Q1. これらの競技は本当に大会が開催されているの?

はい、全て実際に大会が開催されています(または開催されていました)。チーズ転がしや妻担ぎレースは世界選手権レベルの大会があり、毎年数千人の観客を集めます。日本の枕投げ大会や雪合戦も自治体主催の公式大会です。

Q2. 参加するにはどうすればいい?

多くの競技は公式サイトでエントリーを受け付けています。特にエアギター世界選手権やスポーツ雪合戦は海外からの参加者も歓迎しています。日本国内ではスポーツ鬼ごっこや枕投げ大会が比較的参加しやすいです。

Q3. 危険な競技はある?

チーズ転がし、棒倒し、闘ラクダは怪我のリスクが高いです。特にチーズ転がしは骨折・脱臼が頻発します。参加する場合は十分な体力と覚悟が必要です。

まとめ

世界の変な競技20選を紹介しました。ヨーロッパの伝統行事から日本の町おこし競技まで、人間の「遊び心」は本当に無限大です。

変な競技だからと馬鹿にできないのは、どの競技にも真剣に取り組む人がいて、コミュニティが形成され、文化として根付いている点。「変」であることは「つまらない」の対極にあるのかもしれません。

この記事を読んで「やってみたい!」と思った競技があれば、ぜひ公式大会に参加してみてください。個人的には枕投げ大会に出場するのが夢です。

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参考文献