今回は、重松清のおすすめ本をランキング形式で紹介していきます!
彼の作品に興味を持ち、他のおすすめ本を探している方は、ぜひ、参考にしてください!
以下、目次となります。
目次
重松清(しげまつきよし)とは?
1963(昭和38)年、岡山県生まれ。出版社勤務を経て執筆活動に入る。1991(平成3)年『ビフォア・ラン』でデビュー。
1999年『ナイフ』で坪田譲治文学賞、同年『エイジ』で山本周五郎賞を受賞。
2001年『ビタミンF』で直木賞、2010年『十字架』で吉川英治文学賞、2014年『ゼツメツ少年』で毎日出版文化賞を受賞。
現代の家族を描くことを大きなテーマとし、話題作を次々に発表している。
(引用:重松清 | 著者プロフィール | 新潮社)
往年の名作家であり、様々な傑作を残し、上記のように数多くの賞を獲得しています。
また、重松清(しげまつきよし)という名前のほかに、田村章や岡田幸四郎など、様々なペンネームを持つ点も特徴です。
さらに、エッセイや、ドキュメント系のジャンルの本も刊行されており、その活動は多岐に渡ります。
重松清のおすすめ本ランキング|1位~10位
1位:とんび
- 発行日:2008年10月30日
- 発行元:角川書店
- 備考 :NHK及びTBSでドラマ化
昭和37年夏、瀬戸内海の小さな町の運送会社に勤めるヤスに息子アキラ誕生。
家族に恵まれ幸せの絶頂にいたが、それも長くは続かず・・。高度経済成長に活気づく時代と町を舞台に描く、父と子の感涙の物語。
「泣ける小説を教えてくれ」と友人に言われたときに、まず候補に挙げる作品の一つです。
職人気質で、不器用な主人公ヤスと、その息子であるアキラの成長を描いた傑作です。
作中の登場人物は、みな温かく魅力的であり、彼らの助けを受けつつ、シングルファーザーのヤスは、必死に子育てを行います。
父親の苦悩と、喜びを余すことなく受け取った息子アキラは、素直で真っ直ぐな子に育ちますが、中学生になるころには、反抗期を迎えます。
しかし、そこで生じる父子関係の歪みや対立についても、濁すことなく、ありのままの姿が、真摯に描かれていました。
全体を通して、粗野で頑固な言動が目立つ主人公ですが、その根底には深い愛が溢れており、それを物語の端々で感じることが出来、読んでいて心が温まるシーンが多かったです。
特に、物語終盤、アキラが上京する場面は、胸にじんとくるものがあり、涙腺が緩んでしまいました。
2位:ステップ
- 発行日:2009年3月
- 発行元:中央公論新社
結婚三年目にして、若くして妻を亡くした主人公健一と、娘の美紀との物語です。
娘の成長に合わせる形で、9作の短編で紡がれた連作となっており、温かい世界観の元、父子の成長と再出発の日々が丁寧に描かれます。
また、彼らを取り囲む周囲の登場人物の描写もきめ細やかで、特に、義理の両親については、しっかりと書かれています。
本作は山田孝之を主演として、映画化も予定されているため、気になる方は、以下の公式サイトを確認してみましょう!
3位:卒業
- 発行日:2004年2月
- 発行元:新潮社
「わたしの父親ってどんなひとだったんですか」
ある日突然、十四年前に自ら命を絶った親友の娘が僕を訪ねてきた。中学生の彼女もまた、生と死を巡る深刻な悩みを抱えていた。
(引用:重松清 『卒業』 | 新潮社)
以下の、四篇の短編からなる作品を連ねた小説です。
- 「まゆみのマーチ」
- 「あおげば尊し」
- 「卒業」
- 「追伸」
「生と死」や「許すこと・許されること」を大テーマとして、様々な観点から、それを重松清独自の筆致で描きます。
各短編で扱う「死」は異なり、どの編も訴えかけるものがありましたが、特に、「追伸」や「まゆみのマーチ」は、心に深く残り、読書中、涙ぐんでしまう場面が幾つかありました。
4位:ビタミンF
- 発行日:2000年8月
- 発行元:新潮社
- 備考 :第124回(平成12年度下半期) 直木賞受賞
38歳、いつの間にか「昔」や「若い頃」といった言葉に抵抗感がなくなった。40歳、中学一年生の息子としっくりいかない。
妻の入院中、どう過ごせばいいのやら。
36歳、「離婚してもいいけど」、妻が最近そう呟いた。一時の輝きを失い、人生の「中途半端」な時期に差し掛かった人たちに贈るエール。
「また、がんばってみるか――」、心の内で、こっそり呟きたくなる短編七編。
(引用:重松清 『ビタミンF』 | 新潮社)
家族小説の傑作です。私が今まで読んだ家族を描いた小説の中でも、トップ5に入るほど素晴らしい作品になります。
アラフォーを向かえた男性の視点から、彼の家族が抱える様々な問題を主軸に据えて、物語は進みます。
各話とも、思春期の子どもと、その親との間に生じるもどかしさやすれ違いを、撫でるような筆致で丁寧に綴っており、安心して読み進めることができました。
- ゲンコツ
- はずれくじ
- パンドラ
- セッちゃん
- かさぶたまぶた
- なぎさホテルにて
- 母帰る
上記7篇からなり、どのエピソードも、素晴らしかったですが、個人的には「セッちゃん」が一番印象に残っています。
5位:きみの友だち
- 発行日:2005年10月
- 発行元:新潮社
- 備考 :WOWOW FILMSにより映画化
足の不自由な恵美ちゃんと病気がちな由香ちゃんは、ある事件がきっかけでクラスのだれとも付き合わなくなった。
学校の人気者ブンちゃんは、デキる転校生、モトくんのことが何となく面白くない。
優等生にひねた奴。弱虫に八方美人。それぞれの物語がちりばめられた、「友だち」のほんとうの意味をさがす連作長編。
(引用:重松清 『きみの友だち』 | 新潮社)
10本の短編からなる作品です。
それぞれの話がリンクしており、連作形式になっている点が、特徴となります。
思春期ならではの心の移り変わりについて、著者ならではの緻密な心理描写でしっかりと描かれており、読み進めるうちに、自然と物語に引き込まれました。
また、その時期の少年少女特有の、ざらざらとした感性や、残酷さも余すことなく書かれており、その点も素晴らしかったです。
「友達とは」という普遍で繊細なテーマについて、腰を据えて書かれているため、人によっては、人間関係を振り返るきっかけとなるかもしれません。
6位:その日のまえに
- 発行日:2005年8月10日
- 発行元:文藝春秋
- 備考 :ラジオドラマ化、映画化、TVドラマ化、朗読劇化済み。
様々な「身近な死」をテーマとした短編集であり、以下7編が収録されています。
- ひこうき雲
- 朝日のあたる家
- 潮騒
- ヒア・カムズ・ザ・サン
- その日のまえに
- その日
- その日のあとで
前半の4つのエピソードは独立していますが、それらが「その日の前に」以降の3章へと繋がる構成になります。
人であれば、必ず迎えることになる「その日」について、逝ってしまう人や、残される人が、どのように向き合うのかを、淡々と、しかし温かみのある筆致で丁寧に描きます。
著者の他作品同様、重いテーマを扱っていますが、それでも読み終わった後は、前を向いて歩こうと思える素晴らしい作品です。
7位:青い鳥
- 発行日:2007年7月20日
- 発行元:新潮社
- 備考 :2008年映画済
中学校の国語の非常勤講師で、吃音の村内先生と、様々な問題を抱える生徒との関りを描いた一作です。
思春期の子どもが持つ、微妙な感情の動きを、しっかりと描き出しており、各キャラクターの心情を鮮明に思い浮かべながら、読み進めることができました。
- ハンカチ
- ひむりーる独唱
- おまもり
- 青い鳥
- 静かな楽隊
- 拝啓ねずみ大王さま
- 進路は北へ
- カッコウの卵
以上、8篇からなる短編集です。
どの篇も高い完成度を誇りますが、個人的には、離婚や虐待により家庭を知らずに育った「てっちゃん」が主人公の、「カッコウの卵」が強く印象に残っています。
8位:きよしこ
- 発行日:2002年11月
- 発行元:新潮社
吃音の少年の物語です。
言いたいことを、上手く発することが出来ないもどかしさや、少年期の特有の感情の移り変わりなどが、しっかりと描写されています。
また、本作はもともと作者の実体験に基づいた内容になっているため、他作品よりも、さらに描写が細かい点が特徴です。
本作を読了した後に、上記で紹介した青い鳥を読むと、より深い感動を得ることが出来るでしょう!
9位:定年ゴジラ
- 発行日:1998年3月
- 発行元:講談社
- 受賞歴:直木賞ノミネート
開発から30年、年老いたニュータウンで迎えた定年。途方に暮れる山崎さんに散歩仲間ができた。
「ジャージーは禁物ですぞ。腰を痛めます。腹も出ます」先輩の町内会長、単身赴任で浦島太郎状態のノムさん。
新天地に旅立つフーさん。自分の居場所を捜す4人組の日々の哀歓を温かく描く連作。
(引用:『定年ゴジラ』(重松 清):講談社文庫)
多くの企業が勃興した時代の流れに身を任せ、大手銀行で猛烈に働いた山崎さんの、定年後の話を描いた作品です。
主人公同様に定年退職し、同じニュータウンに住む人たちも登場し、笑いあり、涙ありの、ほのぼのとした人間ドラマを繰り広げます。
物語全体としては、コミカルな作りになっており、読みやすいですが、ストーリーそのものに大きな起伏があるわけではありません。
しかし、その分各登場人物の深堀がしっかりとされており、中流サラリーマンが抱える悲哀や、その年代が持つ重みを真摯に描いています。
また、本作については、著者である重松清が、35歳頃に執筆した作品です。
その年齢で、ここまで見事に彼らの心の機微や感情を描写できるのは、やはり、並外れた筆力や観察眼を持っていることの現れでしょう。
10位:ビフォア・ラン
- 発行日:1991年8月
- 発行元:株式会社ベストセラーズ
- 備考 :著者長編デビュー作
重松清の長編デビュー作となる、記念すべき小説です。
1991年に株式会社ベストセラーズより出版されたましたが、1998年に幻冬舎文庫で再販されるまで、長く絶版状態になっていた、幻の作品でもあります。
主人公の優は、授業で習った「トラウマ」という言葉に強く惹かれて、まだ死んでいない同級生まゆみの墓を作ります。
「かっこ悪い青春」というキャッチフレーズがぴったりの作品であり、作中には、その時期の男女が抱える、切なさや未熟さが溢れていました。
デビュー作のため、やや荒削りな面があり、テンポの悪さも目立つため、序盤は辛抱強く読む必要があります。
しかし、中盤以降は、重松清を彷彿とさせる描写も出てくるため、ファンの方は、大いに楽しむことができるでしょう。
重松清のおすすめ本ランキング|11位~19位
11位:エイジ
- 発行日:1999年1月
- 発行元:朝日新聞社
- 受賞歴:第12回(1999年) 山本周五郎賞受賞
- 備考 :NHK総合テレビでテレビドラマ化
ぼくの名前はエイジ。東京郊外・桜ヶ丘ニュータウンにある中学の二年生。
その夏、町には連続通り魔事件が発生して、犯行は次第にエスカレートし、ついに捕まった犯人は、同級生だった――。
(引用:重松清 『エイジ』 | 新潮社)
中学2年生の主人公エイジ(高橋栄司)を主人公として、彼の同級生が起こした、通り魔事件を背景に物語は進行します。
また、周りの登場人物についても、丁寧に描写されており、中学生ならではの心の揺れや、思考の移り変わりについて、鮮明に描き出していました。
凝った伏線や大きな仕掛けはない物語ですが、その分、若さゆえの脆さや危うさを真正面から記しています。
12位:流星ワゴン
- 発行日:2002年2月8日
- 発行元:講談社
- 受賞歴:本の雑誌年間ベスト1
- 備考 :TBSにてドラマ化
家族について、じっくりと考えさせられる、傑作です。
リストラや離婚、子供の登校拒否などで投げやりになっていた、主人公永田一雄(カズ)が、ある出来事をきっかけとして、人生のターニングポイントへと戻る話となります。
派手な物語ではなく、辛い過去を変えることはできませんが、他者の視点を知ることの重要性や、未来を歩む大切さを説いています。
TBSでドラマ化もされているため、興味がある方は、そちらもチェックすると原作との違いを楽しめます!
13位:小学五年生
- 発行日:2007年3月
- 発行元:文藝春秋
17篇のショートストーリーを詰め込んだ短編集です。
どの篇も非常に短くコンパクトですが、作者の手腕がきらりと光り、余韻たっぷりな物語に仕上がっています。
現役の小学五年生が読んでも、面白いですが、かつて小学五年生であった大人が読んでも、十分に読み応えのある良書です。
14位:小さき者へ
- 発行日:2002年10月
- 発行元:毎日新聞社
気づいてくれ。お父さんにも14歳の頃はあったんだ。
お父さんが初めてビートルズを聴いたのは、今のおまえと同じ歳の十四歳、中学二年生の時だった。
いつも爪を噛み、顔はにきびだらけで、わかったふりをするおとなが許せなかった。
どうしてそれを忘れていたのだろう。
お父さんがやるべきこと、やってはならないことの答えは、こんなに身近にあったのに・・・。
心を閉ざした息子に語りかける表題作ほか、「家族」と「父親」を問う全六篇。
(引用:重松清 『小さき者へ』 | 新潮社)
上記でおすすめした作品のように、本作も「親と子」が主題になっている作品ですが、どれも素晴らしい短編です。
凝った設定の話はないですが、その分作品に入りやすく、特に我が子を持つ親であれば、深く感情移入してしまうことでしょう。
15位:一人っ子同盟
- 発行日:2014年9月20日
- 発行元:新潮社
兄を亡くしたノブと、母の再婚で弟ができたハム子。懐かしく切ない「あの頃」の物語。
ノブとハム子は、同じ団地に住む小学六年生。ともに“一人っ子”だが、実はノブには幼いころ交通事故で亡くなった兄がいて、ハム子にも母の再婚で四歳の弟ができた。
困った時は助け合う、と密かな同盟を結んだ二人は、年下の転校生、オサムに出会う。
お調子者で嘘つきのオサムにもまた、複雑な事情があって――。
(引用:重松清 『一人っ子同盟』 | 新潮社)
子供が抱える葛藤を上手く描き切った作品です。
ノブとハム子(公子)、そしてオサムの3人を主軸として、複雑な家庭環境を丁寧に語っていきます。
登場人物は小学生ですが、どちらかというと、大人が読んだ方が共感できる話であり、特に昭和の団塊世代の方に、ぜひ読んでもらいたい作品です。
16位:疾走
- 発行日:2003年8月1日
- 発行元:角川書店
- 備考 :映画化(監督:SABU)
今回紹介する重松清の作品の中でも、一際異彩を放つ作品です。
個人的にもっと上の順位でも良かったのですが、グロテスクな描写や、悲痛な物語を受け付けない方も多いため、本ランクとしました。
地方都市の平凡な家庭で育ったシュウジを主人公に据えた、長編となります。
彼を取り巻く環境は、兄の引きこもりを契機として、少しずつ瓦解していき、後戻りができない絶望的な状況へと陥ります。
作中には、終始もの哀しい雰囲気が漂い、シュウジの慟哭が聞こえてきそうなほど、悲愴なシーンも多くありました。
そのため、読み進めるのが辛くなり、読了後は少しの間放心状態になるほど、重く辛いストーリーでした。
しかし、このように暗鬱な状況を真正面から描いた本作だからこそ、読者の心に楔のように突き刺さり、決して忘れられない作品となります。
17位:ニワトリは一度だけ飛べる
- 発行日:2019年3月
- 発行元:株式会社朝日新聞出版
左遷部署「イノベーション・ルーム」に異動となった酒井のもとに、「ニワトリは一度だけ飛べる」という題名の謎のメールが届く。
送り主は、いったいどんなメッセージを伝えようとしているのか・・。
某冷凍食品会社で、実際に起きた事件について、内部告発をもとにして執筆された本です。
元々、2003年頃に週間朝日で連載されていた作品ですが、諸般の事情で単行本化できず、2019年になってようやく発行されました。
そのため、題材がやや古い印象は否めず、また物語もやや盛り上がりに欠けます。
しかし、同様の年代の方であれば、共感できる部分も多く、楽しく読み進めることが出来るでしょう!
18位:木曜日の子ども
- 発行日:2019年1月
- 発行元:KADOKAWA
7年前、旭ヶ丘の中学校で起きた、クラスメイト9人の無差別毒殺事件。
結婚を機にその地に越してきた私は、妻の連れ子である14歳の晴彦との距離をつかみかねていた。
前の学校でひどいいじめに遭っていた晴彦は、毒殺事件の犯人・上田祐太郎と面影が似ているらしい。
この夏、上田は社会に復帰し、ひそかに噂が流れる――
世界の終わりを見せるために、ウエダサマが降臨した。
思春期の子どもに焦点を当てた、ミステリー小説です。
重松清著作の中でも、人を選ぶ作品のため、本順位としました。
序盤の疾走感や、否応なしに読者を引き込む構成は、素晴らしいですが、その分、終盤の展開については、疑問が残る箇所が多かったです。
特に、100ページを残した段階で、物語の顛末が透けて見えてしまった点は残念でした。
また、作中では現代社会の闇や、子どもが抱える暗鬱な感情について、描写していますが、それらがどうしてもチープに見えてしまった点もマイナスです。
逆に、その薄っぺらさこそが、若年者の思惑をリアルに表していると言えなくもないですが、もう少し別の表現が出来たのではないかと考えてしまいました。
19位:せんせい。
- 発行日:2011年7月
- 発行元:新潮社
- 備考 :収録作品の「泣くな赤鬼」が映画化
授業そっちのけで夢を追いかけた先生。一人の生徒を好きになれなかった先生。厳しくすることでしか教え子に向き合えなかった先生。
そして、そんな彼らに反発した生徒たち。
けれど、オトナになればきっとわかる、あのとき、先生が教えてくれたこと。
ほろ苦さとともに深く胸に染みいる、教師と生徒をめぐる六つの物語。
(引用:重松清 『せんせい。』 | 新潮社)
題名通り、先生をテーマとした短編集となり、全6話の物語が納められています。
どの作品も重松清の愛で溢れており、どこか温かさを感じることが出来ました。
重松清が好きな方におすすめの他作家の作品!
重松清が好きな方に向けて、他作家のおすすめ本を少し紹介します。
ジャンルはやや異なりますが、重松清好きであれば、おそらくは気に入る作品なので、ぜひ参考にしてください!
流しのしたの骨 (江國香織)
いまはなにもしていず、夜の散歩が習慣の19歳の私こと子、おっとりとして頑固な長姉そよちゃん、妙ちきりんで優しい次姉しま子ちゃん、笑顔が健やかで一番平らかな「小さな弟」律の四人姉弟と、詩人で生活に様々なこだわりを持つ母、規律を重んじる家族想いの父、の六人家族。
ちょっと変だけれど幸福な宮坂家の、晩秋から春までの出来事を静かに描いた、不思議で心地よくいとおしい物語。
(引用:江國香織 『流しのしたの骨』 | 新潮社)
少し風変わりな家族をテーマとした作品です。
大きな起伏がある話ではありませんが、読んでいて心地よく、とても温かな気持ちになることが出来ます。
家日和(奥田 英朗)
奥田英朗が描く、家族を題材とした傑作短編集です。以下の6つの物語から成り立ちます。
- サニーディ
- ここが青山
- 家においでよ
- グレープフルーツモンスター
- 夫とカーテン
- 麦と玄米御飯
基本的に、どこの家庭でも起こりえる些細な出来事をテーマとしているため、読み進めやすい点がポイントです。
まとめ
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
重松清のおすすめ作品について、ランキング形式にて紹介していきました。
どれも名作ばかりですが、本エントリーをきっかけに何か一冊でも、興味を持てる本が見つかったのであれば、これ以上嬉しいことはありません!
彼が執筆した本は、他にも多くあり、おすすめはたくさんあります!
そのため、他の気に入った作品を見つけたら、本エントリーに追記します。
また、本記事については、コメントも受付中なので、重松清の作品で感想を書きたい方は、ぜひお気軽に以下から投稿ください!
他、本・小説関連のエントリーはこちら!