大学院あるある50選!修論・研究室・学会から理系文系の違いまで院生リアルを徹底網羅

「大学院ってそんなに違うの?」「研究室生活ってぶっちゃけどうなの?」

大学院に進学する前は想像がつかなくても、いざM1になれば「これが院生の世界か…」と毎日カルチャーショックの連続です。学部時代とはまるで別物の研究室生活、終わりの見えない修士論文、英語漬けの学会発表、そして就活・学振・バイト事情まで、院生ならではのネタは尽きません。

この記事では、理系・文系を問わず多くの院生が「わかる…!」と膝を打つ大学院あるある50選を、6ジャンルに分けて徹底網羅します。修士課程の入口に立つ新M1さんにも、修了間近で懐かしく振り返りたい人にも刺さるネタを、院生ならではの内輪感と解説コメント付きでお届けします。

大学院は「大学の延長」と思って入ると死にます。別世界なので心して読んでね
この記事でわかること
  • 研究室・ラボで起きる日常あるある10選
  • 修論・論文執筆で発狂するあるある8選
  • 学会発表のリアルなあるある8選
  • M1・M2・博士でそれぞれ違うあるある9選
  • 理系と文系の院生で全く違うあるある8選
  • 就活・お金・生活まわりのあるある7選

研究室・ラボ生活あるある10選

研究室の実験風景

大学院生活の中心は、なんと言っても研究室(ラボ)です。学部時代とは違って、朝から晩まで同じ部屋で同じメンバーと顔を合わせる「第二の家」。そこには独特の文化、独特のルール、そして独特のあるあるが山のように存在します。

1. コアタイムがあるのに全員守ってない

「10時〜17時はコアタイム」と掲示されているのに、10時にいるのは後輩のM1だけ。先輩M2は12時に来て夕方から本気を出し、博士課程の先輩は深夜2時に装置を占拠している…コアタイムは「最低限ここには居ろ」の下限ではなく、誰も守らない飾りになっている研究室は多いです。

ただし教授が本気で見回りを始めた日だけは全員ピリッとする。この「教授の機嫌センサー」が発達するのも院生あるあるです。

2. 自分の席が生活空間になる

デスクの上にはPC・論文の山・飲みかけのコーヒー・常備薬・お菓子・ブランケット、下には枕と歯ブラシ。「ここで寝泊まりしてるの?」と聞かれて「うん、週2くらいは」と答えてしまうレベル。

自分の席=生活拠点、ラボ=第二の家、という感覚は理系院生なら全員共感する領域です。掃除当番が来ると私物の多さで怒られます。

3. 教授の扉が開く音で全員ピクッとする

教授室のドアが開く音=呼び出し合図。ラボ内の全員が一瞬動きを止めて耳を澄ませ、「誰が呼ばれるんだ…」と緊張が走る。自分の名前が呼ばれなかった瞬間の安堵感は、大学院生活最大の快楽のひとつです。

逆に呼ばれた人は、研究進捗ゼロの時ほど「自分の席を片付けている場合じゃない」と観念しながら立ち上がります。

4. 装置の予約表が戦場になる

共有装置の予約ホワイトボードは、修論提出前になると完全な陣取りゲームと化します。「深夜2時〜4時:〇〇」「土曜5時〜8時:〇〇」と、誰も使わないはずの時間帯まで埋まっていく。

予約を忘れていた日の絶望感は忘れられません。「装置を使えない=実験できない=今日は研究室にいる意味がない」という地獄の連鎖が発動します。

5. 輪読会で当たる日の憂鬱

週1回の輪読会、担当が回ってくる日の1週間前から憂鬱が始まります。英語の論文50ページをスライドにまとめ、教授と先輩の鋭い質問をさばく試練。「この式の導出はどうなってる?」「この図の縦軸、おかしくない?」と次々飛んでくる質問に、冷や汗をかきながら答えます。

一方、担当でない週は「質問を考えなくちゃ…」と焦りながら論文を流し読みする日常。どっちにしても楽ではない。

6. 進捗報告会の前日は徹夜

週1〜隔週で来る進捗報告会。普段からちゃんと進めていれば余裕のはずが、実際は前日の深夜から慌ててスライドを作るのが大学院の常。「先週のスライドの日付だけ変えて使えないか…」と本気で考えます。

そして発表当日、「うん、進んでないね」と教授に淡々と言われて終わる。一番ダメージが残るのは無言で次の発表者に移られた時です。

7. 論文検索で夜が明ける

Google Scholarで1本の論文を読み始めたら、引用文献がまた面白そうで読み始め、その論文の引用文献も開いて…と論文サーフィンの沼にハマって気づけば朝6時。肝心の自分の研究には何も進展がない。

「勉強した感」だけは残るものの、アウトプットはゼロ。「インプット太り」は院生が陥りやすい罠です。

8. 後輩の面倒を見始めると自分の研究が止まる

M2になると、M1から「先輩、この実験方法教えてください」「ソフトの使い方わかりません」と質問が来る。丁寧に答えているうちに、自分の実験時間が1日3時間しか取れなくなる現象が発生します。

後輩思いの先輩ほど自分の研究が進まない。これを院生たちは「面倒見のジレンマ」と呼んでいます。

9. 飲み会でも研究の話しかしない

せっかくラボ飲みに来たのに、話題は「そういえば、あの論文のモデル式ってさ…」「先週の装置のエラー、結局原因わかった?」と研究の話ばかり。学部生時代の飲み会の楽しさを思い出して切なくなります。

ただし、院生同士の研究雑談は外部では絶対にできないマニアックな話題で、結果的に「濃い時間」にはなります。

10. ラボに住んでいるとしか思えない人がいる

朝来ても居る、夜帰る時にも居る、土日も居る、正月明けにも居る。そんな「いつ帰っているのか誰も知らない伝説の先輩」が各ラボに1人はいます。

実家に帰るのは盆と正月の2回だけ、風呂はラボ近くのジムか学内シャワー、食事はコンビニと生協。この「ラボ住み族」は博士後期課程の大先輩に多い傾向があります。

コアタイム・予約表・進捗報告会…この3つが毎週ちゃんと回っているラボは優良ラボです。どれか1つでも崩壊してたらブラック寄り

修論・論文執筆あるある8選

論文執筆のデスク環境

院生生活の最終ボス、それが修士論文(修論)です。2年間の研究の集大成を数万字にまとめる作業は、想像以上に過酷で、そして想像以上にあるあるの宝庫です。

11. 修論のタイトルが決まらない

M2の夏頃、「そろそろ修論のタイトル決めた?」と教授に聞かれて絶句。そもそも修論の中身が決まってないのだから、タイトルが決まるはずがありません。仮タイトルだけ出して後で変える人が9割です。

最終的なタイトルが決まるのは、提出2週間前ということも珍しくない。しかも審査会の直前に教授の一声で全文修正が入ることもあります。

12. 序論の「研究背景」で2週間溶ける

「とりあえず序論から書くか」と始めた修論。しかし研究背景のパラグラフで既存研究の引用を調べ始めると、気づけば2週間が溶ける。「この分野の歴史を完璧に書こう」とする完璧主義が院生の敵です。

経験者のアドバイスは「序論は最後に書け、結果から書け」。でもみんな最初は従わず、序論で自滅します。

13. 図表の番号がズレて発狂する

「図3を追加します」と1枚入れた瞬間、後ろの図4〜図30までの番号が全部ズレる。本文中の「図5に示すように…」という記述もすべて修正。WordやLaTeXの自動番号付けを使っていなかった人は、この瞬間に後悔します。

LaTeX派は「\ref{fig:xxx}でやっておいて正解だった」と優越感に浸り、Word派は涙目で手作業修正する、研究室内の宗教対立あるあるです。

14. 「結論から書け」と言われても結論が出てない

指導教員から「修論は結論から書きなさい」と言われる。しかし院生の本音は「結論が出てないから困ってるんです…」。実験・分析が終わっていないのに結論を先に書くのは、そもそも不可能です。

この矛盾を抱えたまま締切に突入し、結局は書きながら実験を継続する地獄ムーブに突入します。

15. 締切前日に「やっぱりこの結果おかしい」と気づく

提出48時間前、印刷前の最終チェック中に「あれ、この図のエラーバー、3倍は大きいはず…」と気づいてしまう。指摘を黙殺して提出するか、徹夜でやり直すかの究極の選択が迫ります。

真面目な院生ほど徹夜でやり直し、結果として審査会でも指摘されずに済む。この「最後の24時間の粘り」が修論のクオリティを決めると言われます。

16. 参考文献リストが膨大になりすぎて管理不能

「論文を引用したら後で文献リストに追加する」と決めていたはずが、気づけば200本以上の論文が散乱。EndNoteやMendeleyを途中から使い始めても、最初の100本は手動で入力する羽目に。

文献整理に10時間、本文執筆は5時間、という本末転倒が発生します。「研究室に入った日からMendeley入れておけ」が先輩からの最重要アドバイスです。

17. 英語論文を書く日の地獄

修論は日本語でもOKでも、学会・ジャーナル投稿となれば英語必須。「Thus」「Therefore」「Hence」「Accordingly」のどれを使うか1時間悩み、結局DeepLを使って訳し、教授に赤入れされて全書き直し。

英語論文を書く時の院生の表情は、受験生のそれよりも絶望的と言われます。ネイティブチェックに出して返ってくる赤字の量で号泣する人も。

18. 製本直前で誤字脱字に気づく

製本業者に入稿した後、「タイトルの英語スペル間違ってる…」と気づく。刷り直しは追加料金3万円、時間的に無理。結局そのまま提出して、審査会で指摘される。

製本修論は「一生自分の書棚に残る作品」なので、誤字の傷跡は一生消えません。校正は家族・先輩・彼氏彼女・友人、総出で5回はやりましょう。

修論執筆のコツ?「とにかく手を動かす」「完璧主義を捨てる」「毎日1ページ書く」の3つだけ。センスや才能は関係ないよ

学部時代の卒論とは比べ物にならない規模と密度の修論。学部卒論に苦しんだ人は、もう一段ギアを上げる覚悟が必要です。こちらも合わせてどうぞ。

学会・発表あるある8選

学会の会場

研究成果を外部にアピールする晴れ舞台、学会発表。しかし院生にとっては「晴れ舞台」より「修羅場」の印象が強いイベントです。国内学会・国際学会・ポスター・口頭…形式は様々でも、あるあるは共通しています。

19. 発表直前にスライドを修正する

セッション開始10分前、発表者控室で必死にスライドの最終修正。「この結果、追加したほうがいいよな」「このグラフ、色変えたほうが見やすい」と、もう止まれない。

直前修正したスライドほど発表当日にトラブるのが鉄則。動画が再生されない・フォントが化ける・アニメーションが壊れるという三重苦が襲ってきます。

20. 質疑応答で想定外の質問が飛んでくる

想定Q&Aを100問作って挑んだのに、実際に飛んでくるのは「この研究、実用化の見通しは?」「社会的な意義は?」といった応用・哲学系の質問ばかり。研究の技術的な中身を聞かれるほうが楽だったと後から気づきます。

答えに詰まって「今後の検討課題とさせていただきます」という魔法の言葉で切り抜けるのがお約束です。

21. ポスター発表で誰も聞きに来ない時間帯がある

ポスターセッション2時間のうち、開始直後の30分と、昼食後の15分は誰も自分のポスターに来ない。隣の発表者には長蛇の列ができているのに、こちらはコーヒー片手にポスターを眺めるだけ。

逆に、トイレに行った10分間に限って大御所教授が見に来ていた、という悲劇も定番。「ポスター前には常に立て」が院生の鉄則です。

22. 座長に名前を間違えられる

発表冒頭、座長が「次は、山田太郎さんによる発表です」と読み上げる。自分の名前は山本太郎。この瞬間の気まずさは忘れられません。訂正するかしないか、1秒で判断する必要があります。

名前の漢字読み(「はじめ」なのか「いち」なのか等)を事前に座長に伝えておくのが大人の対応です。

23. 国際学会で英語が飛ぶ

渡航前は毎日英会話アプリで練習していたのに、本番になるとシンプルな自己紹介すら噛む。質疑応答では相手の英語が高速すぎて聞き取れず、「Could you repeat the question, please?」を3回言って場が気まずくなります。

後で録音を聞き返すと、自分の英語が思ったより通じていることに気づく。「英語が下手なのではなく、度胸がない」のが日本人院生の真実です。

24. 懇親会で名刺交換が苦手すぎる

学会懇親会は、研究者同士のネットワーク構築の場。しかし院生の多くは名刺交換の作法がわからず、端っこでワインを飲んで終わる。「この人に話しかけるべきか、邪魔じゃないか」と10分悩んで結局話しかけられない。

大御所教授に思い切って話しかけたら優しく研究の話を聞いてくれた、という成功体験を一度掴めば、その後は人が変わったように話せるようになります。

25. 旅費精算で帰国後に泣く

国際学会は楽しい。ただし帰国後に待っているのは旅費精算の地獄。学会参加費の領収書・航空券・ホテル・タクシー・食事…すべての領収書を日付順に並べ、日本円換算表を作成し、大学所定の書式に貼り込む作業。

学会中に領収書を失くした人は自腹確定。出発前に小さな封筒とクリップを用意しておくのが院生の基本装備です。

26. 発表が終わった瞬間、2日間放心する

半年間、毎日夢にまで出てきた発表が終わった瞬間、頭が真っ白になって何もやる気が起きない。帰りの新幹線でも、翌日のラボでも、心ここにあらず状態。

しかし教授は容赦なく「じゃあ次の学会の準備しようか」と次の目標を提示してきます。院生に休みはありません。

学会は「成果を発表する場」以上に、「他人の発表から自分の研究のヒントを得る場」だから、自分の発表以外のセッションも必ず聞こう

M1・M2・博士あるある9選

院生の勉強スペース

同じ「院生」でも、M1(修士1年)・M2(修士2年)・博士課程で全く違う生き物になります。先輩が感じていることと、自分が感じていることのギャップに驚くのもこの時期です。

27. 【M1】研究室の雰囲気に馴染めず1ヶ月萎縮する

入学直後のM1は、ラボに入っても誰がどのランクで、何の研究をしていて、どう話しかければいいかわからない。先輩たちの会話の専門用語が一切理解できず、ランチも端っこで食べる日々。

1ヶ月経つと突然みんなの名前と研究テーマが頭に入り、「ここが自分の居場所」と感じられるようになります。それまでは耐える期間。

28. 【M1】学部時代の友人たちのキラキラ就活を羨む

学部の同期はもう就活を終えて、大手企業に内定を取りスーツで飲み会。一方、自分は同じ研究室で白衣を着て実験している。SNSを見るたびに「俺、人生の選択間違えたか…?」と不安になります。

ただし2年後、その友人たちが「社会人つらい」と嘆く頃には、自分はまだ学生の自由を謳歌しているので、プラマイはゼロです。

29. 【M1】先輩の修論を読んで「これ書けるかな…」と震える

入学直後、教授から「先輩の修論、読んでおいて」と渡される分厚い冊子。150ページの日本語+英語論文、豊富な図表、完璧な構成を見て、「1年半後、自分はこれを書くのか…」と絶望します。

実際はM2の秋になれば不思議と書けるようになるものですが、M1の時点ではそう思えません。

30. 【M2】就活と研究の両立で精神が崩壊する

M2の春〜夏は、就活と研究が完全に重なる地獄期間。エントリーシート・面接・ジョブ・SPI対策と、研究室のコアタイム・実験・発表準備がぶつかり続けます。

「なぜ理系は就活と研究を同時にやらされるんだ」という愚痴は、M2全員の共通認識。推薦枠があるラボが羨ましいと心底思います。

31. 【M2】後輩に追い抜かれる恐怖

自分の研究が停滞している一方、M1の後輩がやたら優秀でどんどん結果を出してくる。「この子、修士で博士課程飛び越えるんじゃ…」と思うほど。教授もM1の発表を褒める。

M2としては、後輩に追い抜かれる屈辱と、「でも確かに優秀だから学ばせてもらおう」という謙虚さが戦う時期になります。

32. 【M2】「修了後どうするの」質問が毎日飛んでくる

親・親戚・友人・教授・後輩、全員から「修了後は就職?博士?」と聞かれる。決まっている人は答えやすいが、悩んでいる人にとってはこの質問が精神的に一番きつい。

答えに詰まるうちに年末になり、「あ、もう決めないと間に合わない」と焦って決断するパターンも多いです。

33. 【博士】学振に落ちて生活費が消える

博士課程の頼みの綱、日本学術振興会特別研究員(学振DC)。月20万円の生活費が支給される憧れの制度ですが、採択率は15〜20%とかなりの狭き門。落ちた瞬間、奨学金・TA・バイトで食いつなぐ生活が確定します。

学振に落ちた博士学生たちは「学振落ち人生相談所」と自虐的にTwitterで情報交換しています。

34. 【博士】同年代の社会人との収入格差に目眩がする

学部同期は年収500万円・結婚・住宅購入・車購入と、着々と社会人ライフを積み上げている。一方、博士学生は年収100万円以下、実家暮らしか学生寮という現実。

「この道を選んだことは正解なのか」と夜に自問する時間が長くなる。博士課程は精神的な強さが学問的な強さと同じくらい必要です。

35. 【博士】教授との関係が師弟から共同研究者に変わる

博士課程になると、教授との関係性が変わります。M1時代は「先生、どうしましょう」だったのが、博士では「先生、こう考えたのですが」と提案型になる。自分の研究分野で教授より詳しくなる瞬間が訪れます。

この変化は博士課程の醍醐味であり、同時に「自分ですべての決断をしなければならない」怖さの始まりでもあります。

学部時代は「大学生」、修士は「学生+研究者の卵」、博士は「研究者そのもの」。ステージが変わるたびに考え方を切り替えないと、生き残れないよ

学部時代の「大学あるある」とは質も量も違う院生生活。興味がある人はこちらの学部あるあるもどうぞ。

理系・文系の違いあるある8選

化学実験のガラス器具

「院生」とひとくくりにされがちですが、理系と文系では研究スタイルも生活リズムも全く違います。お互いの生態を知ると、自分のジャンルの特徴が際立って見えてくるでしょう。

36. 【理系】装置・実験・プログラムが生活の中心

理系院生の1日は、装置の起動・データ取得・結果解析・プログラミングで埋まります。実験系は朝から装置を予約し、シミュレーション系は夜までコードを回す。どちらにしても机から離れない日も多いです。

「今週は装置が調子悪くて1週間ロス」「プログラムが収束しないで3日潰した」など、トラブルで時間が溶けるのも理系の宿命です。

37. 【文系】図書館と一人の戦いがひたすら続く

文系院生の日常は、図書館・一人・文献・思考の繰り返し。理系のようにチームで実験することは少なく、基本的に一人で読み、一人で考え、一人で書く。

このため「他者との対話不足で精神がすり減る」のが文系院生の悩みあるある。指導教員との月1面談でやっと話せる、という人も珍しくありません。

38. 【理系】学会参加費が研究室から出る

理系院生は、学会発表するたびに参加費・交通費・宿泊費を研究室の予算(科研費等)から出してもらえることが多いです。国際学会で海外にも行ける。

ただし論文を書けない年は「成果出てないのに金だけ使う」と肩身が狭くなるプレッシャーもあります。

39. 【文系】学会費は自腹、交通費も自腹

文系院生の学会は、参加費・交通費すべて自腹が普通。1回の国内学会で3〜5万円の出費になり、貯金を削りながら発表します。国際学会は20万円以上の大出費で、行けない人も多い。

この経済格差は理系文系で大きな差となり、文系院生の博士離れの一因とも言われています。

40. 【理系】論文は英語が基本

理系の分野では、論文は最初から英語で書くのが当たり前。日本語論文は学会誌くらいで、ジャーナル投稿は99%英語です。修論ですら英語で書く研究室も多い。

苦労は多いが、修了する頃には英語の読み書きがそこそこ身につくのは理系院生の強みです。

41. 【文系】論文は日本語中心、でも古文・漢文・外国語が必須

文系でも分野によって論文は日本語中心。ただし研究対象が古文・漢文・フランス語・ドイツ語・ラテン語等の場合、その言語をマスターしないと研究が進まない。

「英語より古文の方が読めます」「ラテン語は得意です」と自慢できる院生は文系ならでは。独特のスキルセットが身につきます。

42. 【理系】就活は推薦・インターンで有利

理系院生は、研究室の推薦枠で大手メーカーに行ける確率が高く、インターンも研究内容でアピールできる。修士卒の初任給は学部卒より2〜3万円高いのも一般的です。

ただし推薦枠が限られるため、同期内で先着順・教授指名で揉めることもあります。

43. 【文系】就活は新卒と同じ土俵、年齢ハンデ

文系院生の就活は、基本的に学部生と同じ土俵で戦うことになります。2歳年上なのに新卒扱い、そして「なぜ院に行ったのか」を面接で毎回問われる。

研究内容を就職活動で活かせる業界は限定的で、「博士進学かアカデミア就職」か「民間就職に大きく振る」の二択が文系の現実です。

理系と文系、どちらも大変。研究内容だけで選ばず、「自分が2年間その環境に耐えられるか」で進路を考えようね

就活・生活・お金まわりあるある7選

大学の図書館

院生生活を支えるお金・就活・食事・健康の実態も、学部時代とは様変わりします。2年間の生活リアルを見ていきましょう。

44. 食費をケチった結果、カップ麺とコンビニおにぎりで2年間を過ごす

院生は学部生より自由時間が少ない+お金も少ない。結果、食事はコンビニと生協に集約されます。栄養バランスを気にするのは最初の3ヶ月だけ。

M2の秋には「生協の海苔弁が恋人」の境地に達し、修了後の社会人生活で「自炊って楽しいね!」と目覚めます。

45. バイトが単発のTA・RAに集約される

学部時代のアルバイトは飲食・塾・家庭教師と多様ですが、院生になると大学内のTA(ティーチングアシスタント)・RA(リサーチアシスタント)に集約される傾向があります。時給は高めで、研究時間の邪魔にならない。

「学部生の実験を補助するTA」「教授の研究費で雇われるRA」は院生の優良バイトです。詳しい院生向けバイト事情はこちら。

46. 学振と奨学金の組み合わせに詳しくなる

博士に進むと、学振DC1・DC2・育英会奨学金・大学独自奨学金・留学生奨学金…のマニアになります。給付型か貸与型か、返済免除条件は何か、併用できるかをすべて把握。

「学振落ちたら育英会第一種を借りて、優秀者に選ばれて返済免除を狙う」という戦略を院生の全員が知っています。

47. 健康診断で数値が全部悪くなる

学部時代は「健康診断は全部A」だったのに、M2になると血圧・肝機能・コレステロール・眼精疲労すべてに赤信号。椅子に座り続ける生活・コンビニ食・睡眠不足の三重苦です。

「ジムに通う院生は偉い」と周りから尊敬されるほど、健康管理は院生の弱点です。修了後、スーツのサイズが上がっているのは定番ネタ。

48. 同期の結婚・出産ラッシュに複雑な気持ちになる

学部同期が25歳前後でどんどん結婚・出産していく。「おめでとう」と言いながら、自分はまだ学生という事実に複雑な気分になる院生は多いです。

「人生の選択肢は人それぞれ」と頭では理解しつつ、SNSの結婚報告で心がチクッとする時期は修士2年〜博士課程でピークを迎えます。

49. 修了式の後、研究室に戻ってきてしまう

修了式を終えて袴・スーツ姿で記念写真を撮った後、なぜか研究室に戻って後輩と雑談している。「実はまだ片付けが残っていて…」「あと論文の査読返信が…」と何だかんだ理由をつけて、2〜3日はラボに顔を出します。

ラボは2年間過ごした第二の家。別れの実感が湧かないのも院生あるあるです。

50. 修了後「院に行ってよかった」と心底思う

散々苦労して修了した後、社会人1年目で「院に行って本当によかった」と実感するのが最後のあるあるです。課題解決力・論理構築力・英語力・プレゼン力…修論を書き切った経験は、必ず社会で生きてくる。

在学中は「辞めたい」と100回思うのに、修了後は「もう一度やれと言われたら…たぶんやる」と言う。院生たちはほぼ全員がこの矛盾を抱えています。

この記事を読んでいるあなたがもし院進で迷っているなら、覚悟はいる。でもやり切った後の達成感は、他では得られない

まとめ:院生生活の「あるある」は一生の財産

積み重なった本

大学院は、学部の延長ではなく全く新しい世界です。研究室の独特な空気、終わらない修論、初めての学会発表、就活との板挟み、お金と健康の悩み…どれもがこの時期にしか味わえない濃密な経験です。

今回紹介した50のあるあるは、理系・文系・修士・博士それぞれが共感するネタを網羅しました。

これから院進を考えている学部生は、「こんな世界なのか」と覚悟を決めるきっかけに。今まさに院生生活真っ只中の人は、「みんな同じなんだな」と安心する材料に。すでに修了した人は、「あの頃は大変だったな」と懐かしく振り返る材料にしていただければ幸いです。

大学院生活は確かに過酷ですが、それ以上に一生モノの思考力と経験を手に入れられる貴重な2〜5年間です。この記事の「あるある」に一つでも共感できたあなたは、すでに立派な院生/院生経験者。胸を張っていきましょう。

大学院生活、色々大変だけど、「あるある」で笑い合える仲間がいるのが一番の救い。ラボメイトと院同期を大切にね