アラビア文字一覧!28文字の読み方・形の変化を仕組み・歴史・覚え方つきで徹底解説

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街なかや本の表紙でアラビア文字を見かけると、右から左へ流れるように続く曲線が、どこからどこまでで1文字なのか、まったく見当がつきませんよね。

ところが、アラビア文字はたったの28文字です。ローマ字(26文字)とほとんど変わらない数で、いくつかのルールさえつかめば「読める」ようになる文字なのです。使う人の数では、ラテン文字に次いで世界で2番目に広く使われています。

この記事では、アラビア文字28文字の一覧と読み方を表にまとめ、さらに「1文字が4つの形に変化する」という最大の特徴、母音記号のしくみ、歴史、そして思わず誰かに話したくなる雑学まで、やさしく解説していきます。

アラビア語が話せなくても、文字のしくみを知るだけで世界の見え方が少し変わります。肩の力を抜いて、一緒にのぞいてみましょう。

アラビア文字とは?ラテン文字に次ぐ世界第2の文字

チュニジアの街角に掲げられたアラビア文字の看板

こちらは北アフリカ・チュニジアの街角にあった「代書屋(だいしょや)」の看板です。アラビア文字は、こうして今も中東から北アフリカ、中央アジアにかけて、暮らしのあらゆる場面で使われています。

アラビア文字は、もともとアラビア語を書くために生まれた文字です。今ではアラビア語だけでなく、ペルシア語(イラン)、ウルドゥー語(パキスタン)、かつてのトルコ語など、さまざまな言語を書くのにも使われています。イスラム教の聖典コーランがこの文字で記されていることもあり、使う人の数はラテン文字に次ぐ世界第2位です。

大きな特徴は次の4つです。順番に見ていきましょう。

  • 右から左に書く……行は右はしから始まり、左へ進みます。本のページをめくる向きも、日本語とは逆です。
  • 基本は28文字で、すべて子音……母音「あいうえお」を表す文字がなく、子音だけを並べる「アブジャド」という方式です。母音は補助の記号で示します。
  • 大文字・小文字の区別がない……ローマ字の A/a のような使い分けはありません。
  • 活字も手書きも「続け書き」……アルファベットの筆記体のように、文字どうしをつなげて書くのが基本です。

言語そのものに興味がわいた方は、こちらの記事もあわせてどうぞ。

アラビア文字一覧!28文字の読み方と発音

まずは28文字の一覧です。それぞれの文字(独立した形)、名前のカタカナ読み、ローマ字、そして音の特徴をまとめました。聞き慣れない音もありますが、まずは「こんな形・こんな名前なんだ」と眺めるだけで十分です。

No. 文字 名前 ローマ字 音の特徴
1 ا アリフ alif 長母音「アー」、または語頭で母音をのせる台になる
2 ب バー bāʼ 日本語のバ行の子音 b
3 ت ター tāʼ タ行の子音 t
4 ث サー thāʼ 英語 think の th(無声)
5 ج ジーム jīm ジ(dʒ)。エジプトでは硬い「グ」になる
6 ح ハー ḥāʼ 喉を強くこすって出す無声の h
7 خ ハー khāʼ 喉の奥のかすれた「ハ」(ドイツ語 Bach の ch)
8 د ダール dāl ダ行の子音 d
9 ذ ザール dhāl 英語 this の th(有声)
10 ر ラー rāʼ 巻き舌の r
11 ز ザイ zāy ザ行の子音 z
12 س スィーン sīn サ行の子音 s
13 ش シーン shīn シャ行の sh(ʃ)
14 ص サード ṣād 口を大きく開けて出す強勢の s
15 ض ダード ḍād 強勢の d。アラビア語を象徴する音
16 ط ター ṭāʼ 強勢の t
17 ظ ザー ẓāʼ 強勢の dh / z
18 ع アイン ʿayn 喉を絞って出す有声音。日本語にない難音
19 غ ガイン ghayn うがいのような gh
20 ف ファー fāʼ f の音
21 ق カーフ qāf 喉の奥でつまらせて出す k
22 ك カーフ kāf カ行の子音 k
23 ل ラーム lām l の音
24 م ミーム mīm m の音
25 ن ヌーン nūn n の音
26 ه ハー hāʼ 軽く息を出す h
27 و ワーウ wāw w、または長母音「ウー」
28 ي ヤー yāʼ y、または長母音「イー」

「ハー」が3つ(ح خ ه)もあって最初は混乱しますよね。名前が同じでも、喉のどこで出すかで音はぜんぶ違うんですよ。

日本人にとっての難所は、喉の奥で出す音と「強勢音(きょうせいおん)」です。具体的には ح(強い h)・خ(かすれた kh)・ع(喉を絞るアイン)・ق(喉の奥の k)や、口を大きく開けて出す ص ض ط ظ などです。これらは日本語にない音なので、最初は完璧を目指さず「そういう音がある」と知っておけば大丈夫です。

ワンポイント
最初の関門は、似た形・似た音の「グループ」を意識すること。サ行系(س ص ث)、ザ行系(ز ذ ظ)、ハ行系(ه ح خ)のように仲間でまとめると、ぐっと覚えやすくなります。

アラビア文字最大の特徴!1文字が4つの形に変化するしくみ

ナスフ体で続け書きされたアラビア文字の写本

アラビア文字をいちばん「難しそう」に見せているのが、この特徴です。続け書きをするため、同じ文字でも単語の中のどの位置にあるかで形が変わります。形は次の4種類です。

  • 独立形……単独で書くときの形(一覧表の形)
  • 語頭形……単語の最初に来て、左の文字とつながる形
  • 語中形……前後の文字に挟まれてつながる形
  • 語末形……単語の最後に来て、右の文字とつながる形

代表的な文字で、4つの形を見比べてみましょう。同じ文字なのに、ずいぶん見た目が変わるのがわかります。

文字 独立形 語頭形 語中形 語末形
バー(b)
ジーム(j)
スィーン(s)
アイン(ʿ)
カーフ(k)
ハー(h)

「アイン(ع)」のように、独立形と語中形でほとんど別の文字に見えるものもあります。とはいえ、よく見ると共通の「芯」が残っているので、慣れれば同じ文字だと見分けられるようになります。

さらにもう一つルールがあります。28文字のうち、次の6文字は左の文字とつながらないのです。

ا د ذ ر ز و

アリフ(ا)・ダール(د)・ザール(ذ)・ラー(ر)・ザイ(ز)・ワーウ(و)の6つです。これらは右側の文字とはつながりますが、左側へはつながりません。そのため、ひと続きに見える単語が、実は途中でいくつかの「かたまり」に分かれて見えることがあります。これが「どこで切れるのか分からない」と感じる正体です。

覚え方のコツ
単語が途切れて見えたら、その切れ目の直前には「つながらない6文字」のどれかがいる可能性大。逆に、これを知っていると単語の区切りが読めるようになります。

点で見分ける!似た形のアラビア文字を区別するしくみ

アラビア文字には、骨組み(基本の形)がまったく同じで、点の数と位置だけで区別する文字がたくさんあります。アルファベットの i や j についている点に少し似ていますが、アラビア文字では点が文字そのものを決める、とても重要な役割を持っています。

代表的な「同じ骨組みのなかま」を見てみましょう。

なかま 文字 点による違い
バー系 ب ت ث ب=下に点1つ/ت=上に点2つ/ث=上に点3つ
ジーム系 ج ح خ ج=中に点1つ/ح=点なし/خ=上に点1つ
ダール系 د ذ د=点なし/ذ=上に点1つ
ラー系 ر ز ر=点なし/ز=上に点1つ
スィーン系 س ش س=点なし/ش=上に点3つ
サード系 ص ض ص=点なし/ض=上に点1つ
アイン系 ع غ ع=点なし/غ=上に点1つ
ファー系 ف ق ف=上に点1つ/ق=上に点2つ

点1つの有無で「ح(ハー)」と「خ(ハー)」が別物になるなんて、書き間違えたら大変ですよね。点は飾りではなく、文字の一部なんです。

じつは、この点はアラビア文字が生まれた当初にはありませんでした。点がいつ、なぜ加えられたのかは、後ほど歴史のところでお話しします。

母音はどこ?アラビア文字の母音記号(ハラカ)のしくみ

先に書いたとおり、アラビア文字は基本的に子音だけを並べます。では母音「a・i・u」はどう表すのでしょうか。答えは、文字の上下につける小さな補助記号「ハラカ」です。代表的なものを、子音「バー(ب)」につけた形で見てみましょう。

記号 例(バー) はたらき
ファトハ بَ 短い「ア」(a)
カスラ بِ 短い「イ」(i)
ダンマ بُ 短い「ウ」(u)
スクーン بْ 母音なし(子音だけ)
シャッダ بّ 子音を2つ重ねる(促音的)
タンウィーン بٌ 語尾につく「ン」(-un / -an / -in)

ここで驚きなのが、これらの母音記号はふだんの文章にはほとんど書かれないということです。新聞も、看板も、小説も、子音の骨組みだけで書かれています。

なぜそれで読めるのでしょうか。アラビア語は、単語の骨組み(語根)と文法のパターンが決まっているため、ネイティブは前後の文脈から母音を自然に補えるのです。日本語で「ニホンゴ」と子音中心でも読めてしまうのに近い感覚といえます。

だから初学者には難しい
母音が書かれないということは、初学者には「読み方が決め打ちできない」ということ。そこで、正確に読む必要があるコーランや古典詩、子ども向けの教科書、外国語の固有名詞などには、母音記号がきちんとつけられます。

アラビア数字の正体!実はインド生まれだった

ここで、多くの人が誤解しているお話を一つ。私たちが毎日使っている「1・2・3……」の数字を、ふつう「アラビア数字」と呼びますよね。ところがこの数字、名前に反してアラブで生まれたものではありません

ルーツはインドです。インドで生まれた数字(ゼロを含む位取りの記数法)が、交易を通じてアラビア世界に伝わり、数学者フワーリズミーらによって整えられました。それがさらにヨーロッパへ伝わったとき、ヨーロッパの人々が「アラビアから来た数字」という意味で「アラビア数字」と呼んだのが名前の由来なのです。

では、アラブの人々が実際に使う数字はどんな形でしょうか。特に東側(エジプトから東のアラブ諸国)では、今も次の「東アラビア数字」が広く使われています。

0 1 2 3 4 5 6 7 8 9
私たちの数字 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9
東アラビア数字 ٠ ١ ٢ ٣ ٤ ٥ ٦ ٧ ٨ ٩

「٠(ゼロ)」が点、「١(イチ)」が縦棒なのは私たちと同じ感覚ですが、「٥(ゴ)」が私たちの0に似ていたりと、見比べると面白い発見があります。

豆知識
アラビア語は右から左に書きますが、数字だけは左から右に書きます。だから数字が混ざった文では、文字と数字で進む向きが逆になるという不思議が起こります。

ちなみに、数学者フワーリズミー(al-Khwārizmī)の名前は、英語の「アルゴリズム(algorithm)」の語源にもなっています。数字つながりで、ローマ数字の世界をのぞいてみるのもおすすめです。

アラビア文字の歴史と成り立ち

現存最古級のクルアーン写本(バーミンガム写本)

こちらは現存する最古級のコーラン写本の一つ(バーミンガム写本)です。点も母音記号もほとんどなく、子音の骨組みだけで書かれているのがわかります。アラビア文字がどう生まれ、今の形になったのかをたどってみましょう。

ナバテア文字から生まれた

アラビア文字の直接の祖先は、古代の交易民族ナバテア人が使った「ナバテア文字」です。これはさらにさかのぼると、古代オリエントで広く使われたアラム文字の仲間にあたります。つまりアラビア文字は、フェニキア文字から枝分かれした大きな文字の家系の一員なのです。

ナバテア文字の基本は22文字でした。そこにアラビア語ならではの音を表すため、6つの文字(ث خ ذ ض ظ غ)が加えられ、合計28文字になりました。最古級の資料としては、4世紀ごろの刻文や、シリアで見つかった512年のザバド碑文が知られています。

点と母音記号は「あとから」加えられた

7世紀、イスラム教の成立とともに字形がほぼ完成し、コーランとともにアラビア文字は急速に広まりました。ただし最初期のコーランには、いまの点(文字を区別する点)がありませんでした。

ところが、信者が増えて発音の誤読が問題になります。聖典コーランを正確に読むためには区別が欠かせません。そこで、似た骨組みの文字を見分けるための点(イジャーム)が採用され、さらに正確な読みを示すための母音記号も考案されました。先ほどの「点で見分けるしくみ」は、こうした歴史から生まれたのです。

点も母音記号も「コーランを正しく読みたい」という願いから生まれた。文字の進化の理由がはっきりしているのは面白いですね。

アブジャド順とヒジャイー順

アラビア文字には2つの並べ方があります。古い順番は「アブジャド順」と呼ばれ、フェニキア文字以来の伝統的な並びで、各文字が数字(1・2・3……)の役割も持ちます。一方、辞書などで使う現代の並びは「ヒジャイー順」で、形の似た文字をまとめた ا ب ت ث …… の順です。この記事の一覧表も、このヒジャイー順で並べています。

アラビア文字を使う言語と美しい書道

アルハンブラ宮殿の壁に刻まれたアラビア文字の装飾

スペインのアルハンブラ宮殿の壁です。文字そのものが幾何学模様と一体になり、芸術になっています。アラビア文字の広がりと、文字芸術としての美しさを見ていきましょう。

アラビア文字を使う主な言語

アラビア文字は、アラビア語以外の言語にも採用されてきました。その際、もとの28文字では足りない音を表すために、点や線を足した文字が追加されます。

  • ペルシア語(イラン)……28文字に پ(pe)・چ(che)・ژ(zhe)・گ(gāf)の4字を加えた32文字。پ چ ژ گ のように、点や線で工夫されています。
  • ウルドゥー語(パキスタン)……ペルシア文字をさらに拡張し、独特の文字を加えています。
  • かつてのトルコ語……オスマン帝国ではアラビア文字で書かれていましたが、1928年の文字改革でラテン文字に切り替わりました。
  • そのほか……クルド語、ウイグル語、マレー語(ジャウィ文字)など、地域や時代に応じて広く使われてきました。

偶像を描かない文化が育てた「書道」

イスラム教では、神や預言者の姿を絵にすることを避ける考えが強いため、その分だけ文字を美しく書く芸術(カリグラフィー)が高度に発達しました。代表的な書体を知っておくと、街の看板やモスクの装飾を見る目が変わります。

  • クーフィー体……角ばった力強い書体。初期のコーランや建築装飾に使われた最古級のスタイルです。
  • ナスフ体……丸みのある読みやすい書体。現代の印刷物や本文の標準になっています。
  • スルス体……大きく流れるような装飾的な書体。モスクの銘文などで存在感を放ちます。
  • ナスタアリーク体……ペルシア語圏で発達した、斜めに流れる優雅な書体です。

知ると面白いアラビア文字・アラビア語の雑学

最後に、アラビア文字とアラビア語にまつわる、思わず話したくなる雑学を集めました。

英語にはアラビア語由来の単語がたくさん

中世、アラビア世界は数学・科学・医学の最先端でした。その知識がヨーロッパへ伝わるとき、たくさんのアラビア語が単語ごと取り込まれました。英語で「al」で始まる学術的な単語の多くは、アラビア語の定冠詞(英語の the にあたる「アル」)が頭についた名残です。

  • algebra(代数)……アラビア語 al-jabr(バラバラのものを結合する)から。
  • alcohol(アルコール)……al-kuḥl(粉、のちに精製した蒸留物)から。
  • algorithm(アルゴリズム)……数学者フワーリズミーの名から。
  • alchemy(錬金術)・alkali(アルカリ)……どちらも「al-」つきのアラビア語由来です。

「al-」がつかない言葉にも、アラビア語生まれはたくさんあります。coffee(コーヒー、qahwa)、cotton(綿、quṭn)、sugar(砂糖、sukkar)、magazine(雑誌、makhāzin=倉庫)、admiral(提督、amīr al-baḥr=海の司令官)などです。私たちの暮らしの言葉にも、アラビア語はしっかり溶け込んでいるのです。

語源の世界をもっと知りたい方は、こちらの記事もどうぞ。

アラビア語は「ض(ダード)の言葉」

アラビア語は、しばしば「لغة الضاد(ダードの言葉)」という別名で呼ばれます。これは、強勢音の ض(ダード)という音が、ほかの言語にはほとんど見られないアラビア語らしい音だと考えられてきたからです。一覧表の15番目にあった、あの難しい音ですね。

自分の言語を一つの文字の名前で呼ぶなんて、アラビア語を話す人たちの「ダード」への愛着が伝わってきますね。

アラビア文字クイズ5問

ここまでの内容を、クイズでおさらいしてみましょう。答えはそれぞれの下に隠してあります。

第1問:アラビア文字は基本で何文字あるでしょう?

答え:28文字です。ローマ字(26文字)とほぼ同じ数で、すべて子音を表します。

第2問:アラビア文字を書く方向は?

答え:右から左です。ただし数字だけは左から右に書きます。

第3問:アラビア文字は単語の中の位置によっていくつの形に変化する?

答え:4つです。独立形・語頭形・語中形・語末形があります。

第4問:私たちが使う「アラビア数字(1・2・3)」の本当の起源はどこ?

答え:インドです。アラブ世界を経てヨーロッパへ伝わり「アラビア数字」と呼ばれるようになりました。

第5問:母音記号が主につけられるのは、どんな場面?

答え:コーランや古典詩、子ども向けの教科書、外国語の固有名詞など、正確な読みが必要な場面です。

アラビア文字に関するよくある質問(FAQ)

Q. アラビア文字とアラビア語は同じものですか?

A. 別物です。「アラビア語」は言語、「アラビア文字」はそれを書くための文字です。同じ漢字を日本語・中国語が使うように、アラビア文字もペルシア語やウルドゥー語など複数の言語で使われています。

Q. アラビア文字は28文字ですか、29文字ですか?

A. 基本は28文字です。ただし、声門閉鎖音を表す「ハムザ(ء)」や、ラームとアリフの合字「ラー(لا)」を1字と数えるかどうかで、29文字や30字とする数え方もあります。

Q. 数字も右から左に書くのですか?

A. いいえ。文章(文字)は右から左ですが、数字は左から右に書きます。そのため、数字を含む文では進む向きが途中で逆になります。

Q. アラビア文字は難しいですか?

A. 形が4つに変化することと、母音が省略されることが最初のハードルです。とはいえ基本は28文字でルールは規則的なので、文字を読むだけなら数日から数週間で慣れる人も多いです。

Q. 独学でも読めるようになりますか?

A. なります。文字の形と読み方は独学でも十分習得できます。難しいのはむしろ発音で、喉の奥で出す音(ع や ق など)はネイティブの音声を聞いて練習するのがおすすめです。

まとめ

アラビア文字は基本28文字で、すべて子音を表します。右から左に続け書きし、世界ではラテン文字に次いで広く使われている文字です。

最大の特徴は、1文字が位置によって4つの形に変化すること。そして似た骨組みを点で見分け、母音は記号で補う(ふだんは省略する)というしくみでした。

「アラビア数字」が実はインド生まれだったように、文字の歴史をたどると意外な発見がたくさんあります。点や母音記号が、コーランを正確に読むためにあとから加えられたという成り立ちも興味深いところです。

全部を覚える必要はありません。この記事の一覧表を片手に、街で見かけるアラビア文字の「形の変化」や「点の違い」を眺めてみてください。きっと、ただの模様だったものが少しずつ「文字」に見えてきますよ。

読めない文字が読めるようになる瞬間は、いくつになってもワクワクします。次に見かけたら、ぜひ右から左に目で追ってみてくださいね。