十干(じっかん)とは?読み方・意味・五行陰陽の一覧と甲乙丙丁の由来をわかりやすく解説

十干(じっかん)とは?五行と陰陽でわかる暦と漢字

「来年の干支は何だっけ?」と聞かれて、ねずみや牛などの動物を思い浮かべる人は多いと思います。でも実は、それは干支の「半分」でしかありません。

本来の干支(えと)は、十干(じっかん)と十二支(じゅうにし)を組み合わせたものです。十干とは、甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸の10種類の漢字のこと。あまり聞き慣れないかもしれませんが、実は「甲子園」「契約書の甲・乙」「還暦」「戊辰戦争」など、私たちの暮らしや歴史の中にしっかり生き残っています。

たとえば2026年(令和8年)の干支は、十二支でいえば午(うま)ですが、十干十二支でいうと丙午(ひのえうま)。あの有名な迷信で知られる年です。

この記事では、十干の読み方・意味・五行陰陽との関係を一覧表でわかりやすく整理し、六十干支(還暦)の仕組みや、暮らし・歴史に残る十干の名残までまとめて解説します。

「十干」って急に言われると難しそうですが、五行と陰陽の組み合わせがわかると一気にスッキリしますよ。一緒に見ていきましょう。

十干(じっかん)とは?十二支との違いをわかりやすく解説

十干とは、甲(こう)・乙(おつ)・丙(へい)・丁(てい)・戊(ぼ)・己(き)・庚(こう)・辛(しん)・壬(じん)・癸(き)の10個の文字からなる、順番を表す古代中国生まれの記号です。「干」という字には「幹(みき)」の意味があり、十干は暦の「幹」にあたる存在とされてきました。

一方の十二支は、子(ね)・丑(うし)・寅(とら)…とおなじみの12種類。こちらは暦の「枝(えだ)」にあたることから「支」と書きます。つまり「干支」とは、幹である十干と、枝である十二支を組み合わせた言葉なのです。

普段わたしたちが「今年の干支は?」と言うとき、答えるのはたいてい十二支の動物だけです。しかし厳密には、干支は十干と十二支のペアを指します。たとえば2026年は「丙午」で、丙が十干、午が十二支という組み合わせになっています。

干支のことば
干支=十干(幹)+十二支(枝)。「えと」という読みは、もともと十干の「兄(え)・弟(と)」に由来するともいわれます。動物だけが干支ではない、というのがポイントです。

十干の一覧表|読み方(音読み・訓読み)と五行・陰陽

十干の漢字と書道・暦のイメージ

まずは十干の全体像を一覧表で確認しましょう。十干には漢字の音読み(こう・おつ…)と、五行陰陽に基づく訓読み(きのえ・きのと…)の2通りの読み方があります。順番もあわせて覚えておくと便利です。

十干 音読み 訓読み 五行 陰陽
こう きのえ 陽(兄)
おつ きのと 陰(弟)
へい ひのえ 陽(兄)
てい ひのと 陰(弟)
つちのえ 陽(兄)
つちのと 陰(弟)
こう かのえ 陽(兄)
しん かのと 陰(弟)
じん みずのえ 陽(兄)
みずのと 陰(弟)

音読みの「こう・おつ・へい・てい…」は、契約書や成績評価(甲乙丙丁)でおなじみの読み方です。一方の訓読み「きのえ・きのと…」は、後で説明する五行(木火土金水)と陰陽(兄・弟)の組み合わせから生まれた読み方で、暦や占いでよく使われます。

なぜ「木の兄(きのえ)」と読む?十干と五行・陰陽の仕組み

十干の訓読みは、丸暗記しようとすると大変です。でも「五行」と「陰陽」の掛け算だとわかれば、10個がスッと整理できます。

五行とは、世界は木・火・土・金・水の5つの要素でできているという古代中国の考え方です。この5要素を、それぞれ「陽=兄(え)」と「陰=弟(と)」の2つに分けます。5(五行)×2(陰陽)=10。これが十干の正体です。

  • 木の兄(きのえ)=甲/木の弟(きのと)=乙
  • 火の兄(ひのえ)=丙/火の弟(ひのと)=丁
  • 土の兄(つちのえ)=戊/土の弟(つちのと)=己
  • 金の兄(かのえ)=庚/金の弟(かのと)=辛
  • 水の兄(みずのえ)=壬/水の弟(みずのと)=癸

つまり「きのえ」は「木の兄」、「みずのと」は「水の弟」という意味だったのです。順番も、木→火→土→金→水という五行の並び(相生〔そうしょう〕の順)に沿っているので、仕組みを知っていれば10個すべてを順番どおりに導き出せます。

ちなみに「兄(え)・弟(と)」がそのまま「えと」という言葉の語源になったとも言われています。十二支の動物だけが干支だと思われがちですが、読み方のルーツは十干の側にあったわけです。

「木の兄・木の弟…」と声に出すと覚えやすいです。五行の順番(木火土金水)さえ押さえれば、十干はもう怖くありません。

甲乙丙丁…十干一つひとつの意味|植物の成長で読み解く

土から芽を出す種子(十干の意味のイメージ)

十干の一文字一文字には、もともと植物が芽生えてから実を結び、次の種へ受け継がれるまでの成長サイクルを表す意味が込められていたとされています。古い字書(『説文解字』や『漢書』律暦志など)に基づく代表的な解釈を紹介します。なお解釈には諸説あることを前提にご覧ください。

甲(こう/きのえ)|種子が殻を破る始まり

硬い殻をかぶった種子が、これから芽を出そうとしている状態です。「甲」には鎧やカブト(甲羅)の意味もあり、物事の「いちばん最初」「トップ」を表す字として使われます。甲子園や「甲種合格」の甲も、この「第一」の意味から来ています。

乙(おつ/きのと)|曲がりながら伸びる芽

芽が殻を破り、まだ曲がりくねりながら伸びていく段階です。「乙」の字そのものが、その曲がった若芽の形を表すともいわれます。「乙な味」というように、ちょっと変化のある二番手を指す言葉にもなりました。

丙(へい/ひのえ)|成長が明らかになる

芽がぐんぐん伸び、その姿がはっきりと外に現れる時期です。「丙」は「炳(あきらか)」に通じるとされます。成績評価で甲・乙に次ぐ三番手としても使われます。

丁(てい/ひのと)|たくましく充実する

草木が成長して中身が充実し、たくましくなる段階です。働き盛りの男性を指す「壮丁(そうてい)」や、「丁年(成人の年齢)」の丁がこの意味です。

戊(ぼ/つちのえ)|最も茂る最盛期

草木が最も生い茂る、成長のピークです。「戊」は「茂(しげる)」に通じるとされます。形が似た「戌(いぬ)」や「戍(まもる)」と混同しやすいので注意したい字です。

己(き/つちのと)|形が整い、けじめがつく

成長が止まり、草木の形がはっきりと定まる時期です。「己」は「紀(すじみち・けじめ)」に通じます。自分自身を指す「己(おのれ)」としてもおなじみですね。

庚(こう/かのえ)|新たに更まる

実がなり、古い状態から新しい段階へと更(あらた)まっていく時期です。「庚」は「更(あらたまる)」に通じるとされます。

辛(しん/かのと)|熟しきって新しくなる

実が熟しきり、古いものが滅んで新しく生まれ変わる段階です。「辛」は「新」に通じ、同時に「つらい・からい」という厳しさも感じさせる字です。収穫の前の、ピリッとした転換期といえます。

壬(じん/みずのえ)|内に新しい命をはらむ

次の世代となる新しい命を、内側に「妊(はら)む」状態です。「壬」は「妊(はらむ)」に通じるとされます。形の似た「王」や「士」と間違えやすい字でもあります。

癸(き/みずのと)|次の芽吹きを準備する

種子の中で生命が静かに育ち、次にいつ芽吹くかを「揆(はか)る」時期です。十干の最後にあたり、ここで一巡が終わると、また最初の「甲」へと循環していきます。終わりであり、新たな始まりの準備でもあるわけです。

十干のはじまり|古代中国の甲骨文字と「旬」の由来

漢字が刻まれた古代中国の甲骨文字(十干の起源)

十干の歴史は、はるか古代中国の殷(いん)の時代までさかのぼります。当時の占いの記録である甲骨文字には、すでに甲・乙・丙…という十干が日付を表す記号として使われていました。

もともと十干は、五行や占いとは関係なく、日を10日ごとのまとまりで数えるための符号でした。甲の日、乙の日、丙の日…と10日でひと回りし、この10日間のまとまりを「一旬(いちじゅん)」と呼びました。

実はこの「旬」こそ、現代でも使う「上旬・中旬・下旬」の語源です。1か月をおよそ10日ずつ3つの旬に分ける数え方は、十干の名残なのです。「旬の食べ物」というときの旬も、もとは同じ言葉から来ています。

その後、十干は陰陽五行の思想と結びつき、木火土金水と兄弟(陰陽)を当てはめた、いまの形に整えられていきました。

十干と十二支の組み合わせ「六十干支」|還暦の仕組みと早見表

十干(10個)と十二支(12個)を順番に組み合わせていくと、甲子(きのえね)・乙丑(きのとうし)・丙寅(ひのえとら)…と進み、ちょうど60通りで元の甲子に戻ります。これを六十干支(ろくじっかんし)といいます。

なぜ60かというと、10と12の最小公倍数が60だからです。10×12=120にならないのは、十干も十二支もどちらも「偶数番目どうし」「奇数番目どうし」でしか組み合わさらないためで、実際に現れるのは半分の60通りになります。

そして、この六十干支が一周してふたたび自分の生まれた年の干支に戻ってくるのが、満60歳の「還暦(かんれき)」です。暦が元に還(かえ)るから還暦。赤いちゃんちゃんこを着るのは、赤ちゃんに還る(新しく生まれ直す)という意味が込められています。

下の早見表で、自分や家族の生まれ年がどの干支にあたるか探してみてください。西暦の例は20世紀と21世紀のものを併記しています(60年ごとに繰り返します)。

No. 干支 読み方 西暦の例
1 甲子 きのえね 1924・1984
2 乙丑 きのとうし 1925・1985
3 丙寅 ひのえとら 1926・1986
4 丁卯 ひのとう 1927・1987
5 戊辰 つちのえたつ 1928・1988
6 己巳 つちのとみ 1929・1989
7 庚午 かのえうま 1930・1990
8 辛未 かのとひつじ 1931・1991
9 壬申 みずのえさる 1932・1992
10 癸酉 みずのととり 1933・1993
11 甲戌 きのえいぬ 1934・1994
12 乙亥 きのとい 1935・1995
13 丙子 ひのえね 1936・1996
14 丁丑 ひのとうし 1937・1997
15 戊寅 つちのえとら 1938・1998
16 己卯 つちのとう 1939・1999
17 庚辰 かのえたつ 1940・2000
18 辛巳 かのとみ 1941・2001
19 壬午 みずのえうま 1942・2002
20 癸未 みずのとひつじ 1943・2003
21 甲申 きのえさる 1944・2004
22 乙酉 きのととり 1945・2005
23 丙戌 ひのえいぬ 1946・2006
24 丁亥 ひのとい 1947・2007
25 戊子 つちのえね 1948・2008
26 己丑 つちのとうし 1949・2009
27 庚寅 かのえとら 1950・2010
28 辛卯 かのとう 1951・2011
29 壬辰 みずのえたつ 1952・2012
30 癸巳 みずのとみ 1953・2013
31 甲午 きのえうま 1954・2014
32 乙未 きのとひつじ 1955・2015
33 丙申 ひのえさる 1956・2016
34 丁酉 ひのととり 1957・2017
35 戊戌 つちのえいぬ 1958・2018
36 己亥 つちのとい 1959・2019
37 庚子 かのえね 1960・2020
38 辛丑 かのとうし 1961・2021
39 壬寅 みずのえとら 1962・2022
40 癸卯 みずのとう 1963・2023
41 甲辰 きのえたつ 1964・2024
42 乙巳 きのとみ 1965・2025
43 丙午 ひのえうま 1966・2026
44 丁未 ひのとひつじ 1967・2027
45 戊申 つちのえさる 1968・2028
46 己酉 つちのととり 1969・2029
47 庚戌 かのえいぬ 1970・2030
48 辛亥 かのとい 1971・2031
49 壬子 みずのえね 1972・2032
50 癸丑 みずのとうし 1973・2033
51 甲寅 きのえとら 1974・2034
52 乙卯 きのとう 1975・2035
53 丙辰 ひのえたつ 1976・2036
54 丁巳 ひのとみ 1977・2037
55 戊午 つちのえうま 1978・2038
56 己未 つちのとひつじ 1979・2039
57 庚申 かのえさる 1980・2040
58 辛酉 かのととり 1981・2041
59 壬戌 みずのえいぬ 1982・2042
60 癸亥 みずのとい 1983・2043

たとえば2026年は43番目の「丙午(ひのえうま)」、2025年は42番目の「乙巳(きのとみ)」にあたります。1966年生まれの人は同じ丙午なので、2026年が還暦というわけです。

十二支そのものの順番や由来をもっと知りたい方は、以下の記事もあわせてどうぞ。

早見表で家族の生まれ年を調べると、思わぬところで還暦が近い人が見つかったりします。お祝いの話のネタにも使えますよ。

暮らしに残る十干|甲子園・契約書の甲乙・庚申信仰

阪神甲子園球場の外観(名前の由来は十干十二支の甲子)

甲子園|縁起の良い「甲子」の年に完成

高校野球の聖地・阪神甲子園球場が完成したのは1924年(大正13年)。この年がちょうど六十干支の第一番「甲子(きのえね)」にあたり、十干十二支の最初の組み合わせで縁起が良いとされたことから「甲子園大運動場」と名づけられました。地名の「甲子園」もここから生まれています。

契約書の「甲・乙・丙」|順番を表す記号として

契約書で当事者を「甲」「乙」と呼ぶのも十干の用法です。当事者名を何度も書くと読みにくいため、順番を表す十干で略しているのです。三者以上になれば丙・丁・戊…と続けます。

一般的にはお客様側を甲、事業者側を乙とすることが多いですが、本来そこに上下関係の意味はありません。あくまで登場順を示す記号です。この使い方は古く、紀元前3世紀・秦の時代の法律文書にもさかのぼるとされています。

甲乙つけがたい・成績の甲乙丙丁

「甲乙つけがたい」という言葉は、十干が順位・等級を表すことから生まれました。甲がトップ、次が乙、その次が丙…という序列で、どちらが上か決められないほど互角だ、という意味になります。学校の成績や品質の等級を甲・乙・丙で表すのも同じ発想です。

庚申信仰(こうしんしんこう)|眠らずに過ごす夜

「庚申(かのえさる)」の日にまつわる民間信仰もありました。道教の教えでは、人の体内には三尸(さんし)という虫がいて、庚申の夜に眠ると体を抜け出し、天帝にその人の悪事を告げ口して寿命を縮めてしまうとされました。

そこで人々は、60日に一度の庚申の夜は眠らずに語り明かしたといいます(庚申待ち)。江戸時代には各地に庚申講ができ、その記念に建てられた庚申塔(こうしんとう)は、いまも道ばたで見かけることがあります。

甲子園も契約書の甲乙も、ぜんぶ十干だったとは驚きですよね。一度知ると、街なかで「あ、これも十干だ」と気づくようになります。

歴史の事件名に残る十干|壬申の乱・戊辰戦争・辛亥革命

戊辰戦争を描いた古い絵(干支で名づけられた歴史的事件)

歴史上の事件には、起きた年の干支(十干十二支)がそのまま名前になっているものがたくさんあります。昔は西暦のかわりに干支で年を表していた名残です。代表的なものを見てみましょう。

  • 乙巳の変(いっしのへん)|645年:中大兄皇子らが蘇我入鹿を倒したクーデター。645年が乙巳(きのとみ)の年だったことに由来します。大化の改新のきっかけとなった事件です。
  • 壬申の乱(じんしんのらん)|672年:天智天皇の後継をめぐる古代最大の内乱。672年が壬申(みずのえさる)の年だったことから名づけられました。
  • 戊辰戦争(ぼしんせんそう)|1868年:新政府軍と旧幕府軍が戦った内戦。開戦した1868年が戊辰(つちのえたつ)の年だったことに由来します。
  • 辛亥革命(しんがいかくめい)|1911年:清朝を倒し中華民国を生んだ中国の革命。1911年が辛亥(かのとい)の年だったことから名づけられました。

このように、十干十二支は単なる占いや暦の話ではなく、歴史の出来事を記録するための「年の名前」としても重要な役割を果たしてきました。事件の名前の読み方がわかると、それが何年ごろの出来事かもイメージしやすくなります。

十干の読み方クイズ|あなたは何問わかる?

ここまでの内容のおさらいクイズです。全5問、三択で出題します。答えはそれぞれの下に用意しました。

第1問:十干の最初の文字「甲」の訓読みは次のうちどれ?
① きのえ ② ひのえ ③ つちのえ

答え:① きのえ(木の兄)。音読みは「こう」です。

第2問:「丙(ひのえ)」は五行のどれにあたる?
① 水 ② 火 ③ 木

答え:② 火。丙・丁が火、甲・乙が木です。

第3問:60年で干支が一巡し、生まれ年の干支に戻るお祝いを何という?
① 古希 ② 米寿 ③ 還暦

答え:③ 還暦。暦が元に還るので還暦(満60歳)です。

第4問:甲子園球場の名前の由来になった、1924年の干支は?
① 甲子 ② 乙丑 ③ 丙寅

答え:① 甲子(きのえね)。六十干支の第一番で縁起が良いとされました。

第5問:契約書で最初の当事者を指すのによく使われる十干の文字は?
① 乙 ② 甲 ③ 丙

答え:② 甲。順番の一番目を表し、二番目が乙、三番目が丙です。

十干に関するよくある質問(FAQ)

Q. 十干と十二支、干支(えと)の違いは何ですか?

A. 干支は本来、十干(甲乙丙丁…)と十二支(子丑寅…)を組み合わせたものです。普段「干支」と呼んでいる動物(子・丑・寅…)は、厳密には十二支だけを指します。十干と十二支のペアでひとつの干支、と覚えておきましょう。

Q. 十干を覚えるコツはありますか?

A. 五行(木・火・土・金・水)の順番に、陰陽の「兄(え)・弟(と)」を交互につけていくのがコツです。「きのえ・きのと・ひのえ・ひのと…」とリズムよく唱えると、10個が自然に出てきます。漢字は甲・乙・丙・丁…と書き取り練習をするのが確実です。

Q. 自分の生まれ年の十干(六十干支)はどう調べますか?

A. この記事の早見表で西暦から探すのが一番簡単です。計算で求めるなら、西暦を60で割った余りから判断できます(西暦4年が甲子の年にあたります)。

Q. 「甲乙つけがたい」の甲乙も十干ですか?

A. はい。十干は順位や等級を表す記号としても使われ、甲>乙>丙…という序列があります。「甲乙つけがたい」は、甲と乙のどちらが上か決められないほど互角だ、という意味です。

Q. 2026年の干支(十干十二支)は何ですか?

A. 2026年は丙午(ひのえうま)です。丙は火の兄。火が重なる年として、古くから丙午の迷信が語られてきました。ちなみに翌2027年は丁未(ひのとひつじ)になります。

まとめ|十干を知ると暦と漢字がもっと面白くなる

十干(甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸)は、五行(木火土金水)と陰陽(兄・弟)を掛け合わせた10個の記号でした。

もともとは日を数える符号として古代中国で生まれ、やがて十二支と組み合わさって六十干支となり、還暦という人生の節目をかたちづくってきました。

甲子園・契約書の甲乙・甲乙つけがたい・庚申信仰、そして壬申の乱や戊辰戦争といった歴史の事件名まで、十干は驚くほど身近なところに息づいています。

「今年の干支は?」と聞かれたら、ぜひ十二支の動物だけでなく、十干も添えて答えてみてください。暦と漢字の奥深さが、ぐっと身近に感じられるはずです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。次に甲子園や契約書を目にしたとき、「これも十干だ」と思い出してもらえたらうれしいです。

暦・干支の正確な情報については、以下の公的な資料も参考になります。