はい、ウマキです!
マーダーミステリーのロストリメンブランス(Lost Remembrance)をプレイしてきたので、レビューを記載します!
※前半はネタバレ無しのレビューですが、後半はネタバレ有りのレビューなので、未プレイの方は前半までお読みください。
このマダミスが気になっている方の参考になれば幸いです。
目次
ロストリメンブランス(Lost Remembrance)の総評レビュー【ネタバレなし】
まずは、とにかく総評を知りたい方向けに、実際にプレイした私が感じた簡単なレビューを書きます。
人数:6人 時間:270分 ゲームマスター:必須
制作:週末倶楽部
協力型マダミスという、かなり変わったジャンルのマーダーミステリーであり、他のマダミスより、推理力を試されます。
非常に膨大な情報を整理し、現況を的確に把握する洞察力を問われるため、その能力に自信がない方にとっては、かなり辛いマダミスとなります。
実際に私もプレイした際は、頭から煙がでるほど考える場面がほとんどでした。
ロールプレイ要素が限りなく薄く、また心情的な面でも疑問が残る作品でしたが、多くの情報を取捨選択し、散らばったヒントをつなぎ合わせ、真実を紡ぐことに快感を得るプレイヤーにとっては、至高の作品となるでしょう。
ただ、私のおすすめ度が低いことから分かるように、個人的にはスルーしても問題ない作品だと正直思いました。
ロストリメンブランス(Lost Remembrance)のあらすじ
事前の情報として展開されている、ロストリメンブランス(Lost Remembrance)のあらすじを以下に記載します。
あなたは、奇妙な場所で目を覚ます。
四方を白い壁に覆われた小さな部屋だ。
あなたはその部屋の中、柔らかいソファに座っている。
傍には、1台のスマートフォン。協力型マーダーミステリーゲーム 『ロスト/リメンブランス』
ここはどこで、自分は誰なのか。
何を失って、何を取り戻さなければならないのか。呼び出し音が響く、物語が始まる。
引用:マダミス.jp(https://mdms.jp/scenarios/2690)
ロストリメンブランス(Lost Remembrance)の感想【ネタバレあり・辛口】
ここからは、ネタバレありの感想になります。本マダミスをプレイ済みの方のみ閲覧下さい。
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まず、本作品は通常のマーダーミステリーとは異なり、一人の登場人物の散らばった記憶を全員で整理し、真実を紡ぎだすものになります。
そのため、正直マーダーミステリーというよりは、「情報量が非常に多い推理ゲームを参加者全員で解いている」という表現の方が正しいゲームでした。
それを面白いと思うかどうかは個人の感想次第ですが、私はマーダーミステリーらしい心理戦をある程度は期待していたので、肩透かしを食らいました。
残念な点①:犯人の犯行動機などの掘り下げが足りなかった点
一番の残念な点は、犯人の犯行動機などの掘り下げが足りなかった点です。
真犯人である桜木天翔は、隣人である翠さんを好いていたにも関わらず、自身の前妻を殺害された恨みより今回の犯罪に及びます。
しかし、たとえ前妻を殺され非常に強い憎悪を抱いていたとはいえ、はっきり言ってそれに関係のない翠さん及びその娘を殺害するのは、あまりに陳腐で道理が通っていないと思いました。
普通であれば、前妻の殺害に関与している勇、大和を殺害する方が心情的にまだ理解できます。
勇など、前妻の殺害に関わっていた人に、自身が味わった絶望と同様のものを味合わせたいというのは、文字面では書けますが、それはあまりに現実味がない犯行動機となります。
自身の妻殺しに関わった真犯人が目の前で寝ているのに、それの前で、自身が好意を抱いている女性と、まったく関係のない娘を殺すようなことはしないです。
残念な点②:設定がうまく活用できていない
記憶がなく、真っ白な部屋にソファ、そして6人との電話という魅力的な設定にも関わらず、終盤は通常の推理物のようになってしまった点が残念でした。
また、真犯人である桜木天翔を追い詰める場面も、言い逃れできない決定的な証拠ではなく、状況証拠を積み重ねたものだったので、その点でも陳腐に感じました。
推理力をひたすら試す作品であるならば、せめてもう少し腹落ちのするロジックにて犯人特定に至る方が納得感が出やすかったと思います。
総括
まとめると、プレイ価値は薄い作品でした。
マダミスの世界を拡張するために、新しい試みをすること自体は否定しませんが、結局は謎解きを全員でやっている形になっているので、ユーザー目線からいうと特に目新しさは感じませんでした。
正直、今後「協力型マダミス」にチャレンジしようかと思った際に、この作品を思い出し足が遠のいてしまうので、その点でも私にとってはあまり良い作品ではありませんでした。