はい、私は仕事で何故か毎日英語を使ってます。
基本的に私の業務は海外と日本の通信の設計なので、インド人だったり、アメリカ人だったり、イギリス人だったり、沢山の外国人と英語でやりとりしてます。
まあ、でも何とかなってるってお話です。ちなみに私は入社当時、TOEICのレベルは470点くらいのうんこです。院卒なのにこの点です。ただのうんこ。
学生時代に英語が本当に嫌いで、何とか避けてきました。入試も他科目でカバーしましたが、英語はマジでひどかったです。修論を書く為に、英語の論文を読むのが苦痛で仕方ありませんでした。
私は就活中ずっと疑問に思っていたことがありました。
「もし英語全く出来ない人が、英語使う部署に配属されちゃったら、どうなるんだろ・・・。」
他人事のように思っていましたが、多分理系でこのような疑問を抱えている人は結構多いのではないでしょうか。
しかし、私がまさか英語を使う部署に飛ばされるとは・・・。
目次
何故英語を使用する部署に配属されたのか
知りません、人事に聞いて下さい。
大企業でマッチング面談のない所は、基本どこの部署になるか入社してからでないと分かりません。
元々TOEICの点数は入社前に提出していたので、人事は私が英語が苦手な事は知っていたはずですが、何故か配属されました。このような理不尽な配属は大企業ではよくあることです。
配属先が決まって、実際の業務が始まると、メールの半分以上は英語でやりとりせねばならず、ホント面喰いました。
毎日大量のメールが来て、その半分以上が英語です。私は英語は大嫌いです。読むだけでも非常に時間がかかりました。 当初は本当に涙目になりながら業務に当たっていました。
どうやって毎日凌いでたの?
メールは心配ない
社会人の情報のやりとりの大体8割はメールを使います。それは海外相手でも同様です。
※電話だと、後に問題になった時に、責任が誰か分からず、水掛け論となってしまい、証拠が残らない為。
メールであれば分からない語句はググったり出来るので、注意して読めば、少なくとも意味を取り違えることはありません。また、英語の文章を書く場合も、最低限の文法を理解していれば、十分伝わります。
ここでは、難しい文法は絶対に使わないように心がけます。中学で習う文法レベルの文を作成するに留め、高校レベルの文法は使わないようにします。
上記にさえ気をつければ、メールについてはそこまで問題はないです。
電話よりSNS
すぐにレスが欲しい時などは、電話を使いますよね。 その為急な英語での電話対応は必ず発生します。
その時は・・・、頑張るしかないです。なるべく相手にゆっくり話して貰うようお願いします。
しかし、それでも相手の言葉の意味が分からない時は、絶対に分かったフリをせずに、SNSサービスの利用を提案します。
LINEでも、WhatsAppでもSkypeでも何でもいいので、取り敢えず文字にさえ落とし込めば理解する事は簡単です。
相手が電話でのやり取りのみを希望した場合は、必ずメールにて電話の内容を送ってもらうようお願いします。これは日本人相手でもよくやる手法ですが、電話で話した後、相互で理解が一致しているのを確認する為、電話の内容を相手にメールする方法です。
とにかく文字に落として、理解しましょう。
技術英語は意外と伝わる
ここは理系の大きな利点です。英語全然ダメな私がなんとか電話で会話できたのは、この一点につきます。
技術に関する専門用語は全世界共通です。例えば私はネットワークエンジニアなので、経路制御プロトコルのBGPやOSPF、EIGRPとなどの用語は、相手がネットワークエンジニアであれば、どの国籍の人だろうが通じます。
従って、そういう専門用語を用いて話すと、例え語彙が少なくてもきちんと相手に意味が伝わります。素晴らしい。
理系で英語を使っている人が、なんとなく乗り切れているのは、この専門用語の存在が非常に大きいです。簡単な文法と合わせて専門用語を使うだけで、相手が意味を汲み取れる事が多いからです。
会議は事前準備と気合いで乗り切る
相手が外国人で英語の会議がある場合は、気合いで乗り切るしかないです。
事前資料をしっかりと作り込み、相手と会議のアジェンダを事前にメールで詰めて、アジェンダに沿って会議を進めるようにしました。
ですが、会議なので、当然アジェンダ以外の話も出てきます。その際は謝って、宿題事項にしてもらい、後日メールで解答するようにしました。
※会議の場合は可能な限り、英語で会話出来る他エンジニアを事前に見つけ参加してもらうようにしましょう。英語でやり取りするのが日常になっている場合、同僚には必ず英語を理解出来るエンジニアが居ます。通訳として会議に参加してもらえれば100人力です。
最後に
『そんな小手先、いつまで通用するの?』
と突っ込まれそうですが・・・はい、長くは持ちません。なので、大きな失敗をする前に死ぬ気で勉強する必要があります。
※というより業務で使うので、毎日が英語の勉強になります
学生の時の自分をぶん殴ってやりたい衝動を抑えながら、業務後も英語を勉強するのは非常にしんどいです。
今は通常業務を何とかこなせるくらいの英語力は見につきましたが、正直学生の時にやっていれば・・・、と何度思った事やら。
学生さん、特に理系の方。英語は嫌わず勉強しましょうね・・・。エンジニアを目指している方は、英語を出来た方が活躍の幅は間違いなく広がります。大学であれば留学生も多いと思いますので、どんどん話して英語に慣れましょう。
重要なのは『書く英語』だけではなく『喋る英語』に慣れることです。耳と口を英語に慣らしておくことが何より重要となります。TOEICで高スコアを取ることも一つの目安になりますし、何かと社会に出てから使うので、目標点数を立て頑張ってみましょう。
小話
小話を一つ。
私が大学院生の頃、仲の良かった中国の留学生が居ました。その留学生は日本語、英語、中国語がペラペラのトライリンガルでした。日本語の発音も完璧で、私は日本人の友達と話す感覚で留学生と話ていました。
ある日、私はふと疑問に思ったので質問してみました。
ウマキ「ねえ、なんで留学生はそんなに日本語上手くなれたの?」
留学生「ん?そんなの簡単だよ。」
留学生「日本語教師が凄くかっこいい人だったから、ちょっとでも近づきたくて勉強したんだ。」
ウマキ「・・・。」
恋のパワーは、言語の壁など簡単に打ち崩してしまうようです。
どうしても英語がすぐに上手くなりたい方は、いっそアメリカのボン・キュ・ボンのおねーちゃん(古い)に対して、恋に落ちるといいかも知れません。
ウマキ