満月の名前12ヶ月一覧と由来|ストロベリー・ハーベスト・フラワームーンの意味と2026年カレンダー

満月の名前12ヶ月一覧と由来 ストロベリー・ハーベスト・フラワームーン

夜空を見上げて満月に気づいたとき、「今月の満月って、たしかストロベリームーンって呼ばれてるんだっけ?」と気になったことはありませんか。SNSでもジューンの満月になると一気に「ストロベリームーン」というワードが拡散され、写真投稿が増えますよね。

じつは、満月には1月のウルフムーンから12月のコールドムーンまで、12ヶ月それぞれに固有の名前がついています。元になっているのは北米のネイティブアメリカンが暮らしの目印として使っていた「自然の暦」で、季節の植物や動物、気候の変化が月名にそのまま反映されているのです。

さらに2026年は満月が13回出現する「ブルームーン年」で、5月にだけ満月が2回見られます。年末の12月24日にはクリスマス・イブと重なるスーパームーンも控えていて、いつもより満月を意識したくなる一年です。

この記事では、12ヶ月の満月の名前と由来を一覧表+月別解説で網羅しつつ、日本古来の十五夜・十三夜・後の月の文化、スーパームーン/ブルームーン/ブラッドムーンの違い、2026年の満月カレンダー、そして月をきれいに撮るコツまでまとめて解説します。

満月の名前を知っていると、毎月夜空を見上げるのがちょっと楽しみになります。子どもや家族との会話のネタにもなるので、ぜひメモ感覚で読んでみてください。

満月の名前12ヶ月一覧(早見表)

まずは1月から12月までの満月の名前を一覧で確認しておきましょう。英語名・カタカナ名・由来・別名をまとめた早見表です。

英語名 カタカナ名 由来 主な別名
1月 Wolf Moon ウルフムーン 真冬に空腹のオオカミが遠吠えする時期 Old Moon、Ice Moon
2月 Snow Moon スノームーン 1年で最も雪深く厳しい時期 Hunger Moon、Storm Moon
3月 Worm Moon ワームムーン 春になり土から虫(ミミズ)が顔を出す時期 Crow Moon、Sap Moon
4月 Pink Moon ピンクムーン 北米でピンク色の野花フロックスが咲く時期 Sprouting Grass Moon、Egg Moon
5月 Flower Moon フラワームーン 多くの花が一斉に咲く季節 Corn Planting Moon、Milk Moon
6月 Strawberry Moon ストロベリームーン 北米の野いちご(ワイルドストロベリー)の収穫期 Rose Moon、Honey Moon
7月 Buck Moon バックムーン 雄ジカ(Buck)の角が新しく生えそろう時期 Thunder Moon、Hay Moon
8月 Sturgeon Moon スタージョンムーン 北米五大湖でチョウザメが多く獲れる時期 Green Corn Moon、Grain Moon
9月 Harvest Moon ハーベストムーン 秋分に最も近い満月。収穫を助ける月明かり Corn Moon、Barley Moon
10月 Hunter’s Moon ハンターズムーン 収穫後の畑で動物が見つけやすく狩りに適した時期 Travel Moon、Dying Grass Moon
11月 Beaver Moon ビーバームーン ビーバーが冬支度のためダム作りを終える時期 Frost Moon、Mourning Moon
12月 Cold Moon コールドムーン 冬の寒さが本格化する時期 Long Night Moon、Oak Moon

名前の付け方には「自然界の出来事」「人間の営み」「天候」といった視点が混ざっていて、現代の私たちが見ても季節感が伝わってくるのが面白いところです。

各月の満月の名前と由来をくわしく解説

満月 高解像度 クレーターまで写った標準的な満月写真

ここからは、12ヶ月それぞれの満月について、由来・別名・観測のポイントを順番に紹介していきます。

1月「ウルフムーン(Wolf Moon)」

新年最初の満月。真冬で食べ物が乏しい時期、夜の森でオオカミが空腹を訴えるように遠吠えしていたことから名付けられたとされています。

古代ヨーロッパでも「Wolf Moon」「Old Moon」と呼ばれ、寒さと飢えを乗り越える人々にとって象徴的な月でした。北半球では空気が澄んでいるため、満月のクレーターまでくっきり見える観測の好機です。

2026年のウルフムーンは1月3日(土)に出現し、しかも年内3回あるスーパームーンの1回目でもあります。新年早々ふだんより大きく明るい月を眺められる、縁起の良いスタートになりそうです。

2月「スノームーン(Snow Moon)」

1年でもっとも雪が深く積もる季節を表す月。アメリカ先住民の中でも特にラコタ族・スー族の暦に由来する呼び名で、「Hunger Moon(飢えの月)」と呼ばれることもありました。

食料が底をつき、狩りもままならない時期だったため、自然のサイクルがそのまま生活の厳しさにつながっていたことが伝わります。日本でも2月は「如月(きさらぎ)」と呼ばれ、寒さで衣を重ね着する月として知られていますね。

3月「ワームムーン(Worm Moon)」

春の到来を告げる満月。気温が上がって地面が緩み、土の中からミミズが顔を出し始める時期に由来します。北部地域では雪解けとともにカラスの鳴き声が増えることから「Crow Moon」、サトウカエデの樹液が流れ始めることから「Sap Moon」とも呼ばれました。

3月の満月は春分の直後にあたることが多く、キリスト教ではこの満月の次の日曜日が「イースター(復活祭)」と定められています。ヨーロッパ文化と暦が密接に結びついている代表例です。

4月「ピンクムーン(Pink Moon)」

名前の響きから「ピンク色の月」を期待しがちですが、月そのものがピンクに見えるわけではありません。由来は、北米東部で4月に一斉に咲くピンク色のフロックス(Wild Ground Phlox)という野花です。

このため日本国内で「ピンクの満月を見たい」と空を見上げても、ふだん通りの白っぽい満月が浮かんでいます。「Egg Moon(卵の月)」「Sprouting Grass Moon(芽吹きの月)」など、春の生命の象徴とリンクした別名も多い、生命力あふれる月です。

ピンクムーン=桃色の月、と勘違いしている人は本当に多いです。私も最初、写真を撮ろうとカメラを構えたとき、白い満月で「あれ?」となりました。

5月「フラワームーン(Flower Moon)」

北米で野花が一斉に咲き乱れる季節の満月。タンポポやクローバー、リンゴの花、シャクヤクなど、5月の野原を彩る花々が名前の由来です。

ヨーロッパでは「Milk Moon(ミルクの月)」と呼ばれ、牛の乳の出が良くなる時期と結びつきました。日本ではちょうどゴールデンウィーク明けで、新緑と花が美しい季節と重なります。

2026年のフラワームーンは5月1日(金)に登場し、さらに同じ5月の31日(日)に2回目の満月=ブルームーンがやってきます。1ヶ月で2回の満月という珍しい年なので、ぜひカレンダーにマークしておきたいタイミングです。

6月「ストロベリームーン(Strawberry Moon)」

SNSでとくに人気の高い、6月の満月。北米でワイルドストロベリーの収穫期にあたることから命名されました。「赤い恋愛運アップの月」のように紹介されることもありますが、由来はあくまでイチゴの収穫であって、月自体がいちご色に見えるわけではない点に注意してください。

ただし6月の満月は、太陽の南中高度がちょうど夏至前後で最も高くなる影響で、月が低い位置を通ります。低空の月は大気の影響でわずかに赤みを帯びるため、結果として「赤い満月」として観察されることはあります。

ヨーロッパでは「Honey Moon(蜜月)」と呼ばれ、結婚した夫婦が最初の1ヶ月をハネムーンと呼ぶ語源説のひとつにもなっています。2026年は6月30日(火)に出現し、梅雨の合間の貴重な観測チャンスです。

7月「バックムーン(Buck Moon)」

「Buck」は雄ジカのこと。7月になると雄ジカの角が新しく生えそろい、ベルベットのような毛皮に覆われ始めます。この自然のリズムから名付けられました。

夏の雷が増える時期でもあるため「Thunder Moon(雷の月)」、干し草を蓄える時期から「Hay Moon(干し草の月)」と呼ぶ地域もありました。日本では7月は梅雨が明けて夏本番に入り、空気が湿気を含むため月が黄色やオレンジに見えることもあります。

8月「スタージョンムーン(Sturgeon Moon)」

由来は北米の五大湖周辺で、巨大魚のチョウザメ(Sturgeon)が最も多く獲れる季節だったことから。チョウザメは古代魚として知られ、最大3mを超える巨体に成長します。先住民にとって貴重なタンパク源だったため、満月の名前に刻まれるほど重要な存在でした。

「Green Corn Moon(青いトウモロコシの月)」「Grain Moon(穀物の月)」など、収穫の準備に関わる別名も多く、夏の終わりと秋の始まりをつなぐ月です。

9月「ハーベストムーン(Harvest Moon)」

ハーベストムーン 黄金色に輝く9月の満月 収穫を助ける月明かり

12ヶ月の中でも特に有名な満月。「収穫の月」を意味し、秋分に最も近い満月のことを指します。ふだんは満月が次の日にのぼる時刻が約50分ずつ遅くなるのに対し、ハーベストムーンの時期は地平線と月の通り道の角度の関係で、月の出が連日30分以下しか遅れません。

つまり日没後すぐに明るい満月が顔を出し、農作業を夜まで続けられるため「収穫を助ける月」として古くから親しまれてきたわけです。

日本の「中秋の名月(十五夜)」もちょうどこの時期で、ハーベストムーンと十五夜が同じ夜に重なる年もあります。2026年は9月26日(土)が満月。中秋の名月は2026年9月25日(金)なので、1日違いで両方を楽しめる絶好の年です。

10月「ハンターズムーン(Hunter’s Moon)」

ハーベストムーンの翌月、収穫が終わって畑が裸になり、鹿やキツネなどの動物が遠くからでもよく見える時期。月明かりを頼りに狩りをしたことから「Hunter’s Moon」と命名されました。

ハーベストムーン同様、10月の満月もしばらく月の出のずれが小さく、夜の早い時間から明るい満月を楽しめます。北米では「Travel Moon(旅の月)」「Dying Grass Moon(枯れ草の月)」とも呼ばれ、冬支度に向けた行動が活発化する時期を象徴しています。

11月「ビーバームーン(Beaver Moon)」

北米の代表的な動物・ビーバーが、冬を越すためのダム作りを完成させる時期に由来。ビーバーは森林の伐採者として湿地帯の生態系を作り出す動物で、毛皮も貴重だったため、毛皮交易が盛んだった時代には罠を仕掛ける季節としても重要でした。

「Frost Moon(霜の月)」「Mourning Moon(哀悼の月)」とも呼ばれ、本格的な冬の到来を感じさせる満月です。2026年のビーバームーンは11月24日(火)で、年内3回のスーパームーンのうちの2回目にあたります。

12月「コールドムーン(Cold Moon)」

1年を締めくくる満月。寒さがピークに向かう時期で、夜が長く月光が地表を照らす時間も最長になることから「Long Night Moon(長い夜の月)」「Oak Moon(樫の月)」とも呼ばれます。

2026年は12月24日(木)のクリスマス・イブと重なる満月で、しかも年内3回目のスーパームーンです。1年の最後を飾るドラマチックな満月で、この日は世界中で月の写真投稿が増えそうです。

Tips
月の名前を覚えるコツは、「季節の風景+動物名」の組み合わせを意識すること。たとえば「真冬→オオカミ=1月ウルフ」「春の花畑→4月ピンク」「秋の収穫→9月ハーベスト」と季節と紐付けて覚えると忘れにくくなります。

満月の名前は誰がつけたのか?ネイティブアメリカンの暦文化

これら12ヶ月の満月名は、北米のネイティブアメリカン(特にアルゴンキン語族・ラコタ族・スー族など)が、季節の移ろいを把握する目的で付けてきたものです。文字を持たない部族も多く、「次の満月」という共通の天体現象を基準にすることで、口頭伝承で正確な暦を共有していました。

満月の名前が広く知られるようになったきっかけは、1930年代にアメリカの天文学雑誌「Maine Farmers’ Almanac」がネイティブアメリカンの呼称をまとめて掲載したことだと言われています。これが英語圏に広まり、現在では世界中で天体観測やSNS文化の中で使われるようになりました。

地域や部族で名前が違うのは普通のこと

ネイティブアメリカンと一口に言っても、500以上の部族が存在しました。北部の寒冷地と南部の温暖な地域では植生も動物相も異なるため、同じ月でもまったく違う名前が付けられていることも珍しくありません。

たとえば9月の満月を「Harvest Moon」と呼ぶ部族もあれば「Corn Moon(トウモロコシの月)」「Barley Moon(大麦の月)」と呼ぶ部族もありました。早見表に記した名前は「最も広く使われているもの」と考えてください。

日本の月の名前と月見文化

日本にも独自の月の呼び名や、季節の節目に月を愛でる文化があります。ネイティブアメリカン由来の名前と並べて知っておくと、月への解像度がぐんと上がります。

十五夜(中秋の名月)

旧暦8月15日の月のことで、もっとも有名な月見の日。中国の「中秋節」が平安時代に日本に伝わり、貴族の風流な遊びとして広まったあと、江戸時代には庶民の年中行事として定着しました。

里芋を供えることから「芋名月」とも呼ばれ、団子・ススキ・里芋を縁側に飾る風景は秋の象徴です。ハーベストムーンと同じ夜に重なる年もあり、日米の収穫文化が時を超えて出会う瞬間でもあります。

十三夜(豆名月・栗名月)

旧暦9月13日の月。十五夜の約1ヶ月後に巡ってくる、日本独自の月見の風習です。平安時代に醍醐天皇が月見の宴を開いたのが始まりとも言われ、十五夜よりも晴れる確率が高いことから「十三夜に曇りなし」ともことわざで親しまれてきました。

栗や枝豆を供えることから「栗名月」「豆名月」とも呼ばれます。十五夜と十三夜の両方を見ないと縁起が悪いとされる「片見月」という考え方もあり、昔の日本人がいかに月見を大切にしていたかが伝わります。

後の月(のちのつき)と十日夜

十三夜の別名が「後の月」。さらに旧暦10月10日の「十日夜(とおかんや)」を加えて、十五夜・十三夜・十日夜の3夜すべてが晴れると「三月見(さんつきみ)」と呼ばれ、縁起がよいと信じられてきました。

毎月の和風月名と月の異名

日本では旧暦の各月に「睦月」「如月」「弥生」といった和風月名がついていますが、月そのものの呼び名にも「望月(もちづき=満月)」「弓張月(半月)」「三日月」「十六夜(いざよい)」「立待月(17夜)」「居待月(18夜)」「寝待月(19夜)」など、月齢ごとに細かい名前があります。情緒のある呼び名は和歌の世界でも頻繁に登場します。

日本の月名は「月齢ごと」、ネイティブアメリカンは「月別」という発想の違いが面白いですよね。同じ満月でも、見る人の生活様式によってとらえ方が変わるのが伝わってきます。

特殊な満月の種類|スーパームーン・ブルームーン・ブラッドムーンの違い

「スーパームーン」「ブルームーン」「ブラッドムーン」など、ニュースをにぎわす特別な満月たち。よく似た名前ですが、それぞれまったく違う現象を指します。混同しやすいポイントを整理しておきましょう。

スーパームーン(Supermoon)

月が地球に最も接近する地点(近地点)の前後で満月になる現象。通常の満月より大きく明るく見えるのが特徴です。視直径は最大で14%大きく、明るさは約30%増します。

月の軌道は楕円で、地球からの距離は約36万km〜40万kmの間を変動します。この近地点と満月のタイミングが重なるかどうかで、スーパームーンになるか・ならないかが決まります。

マイクロムーン(Micromoon)

スーパームーンの逆で、月が地球から最も遠ざかる地点(遠地点)付近で満月になる現象。通常の満月より小さく暗く見えるのですが、肉眼ではほとんど違いがわからないため話題になりにくい月です。

ブルームーン(Blue Moon)

名前から「青い月」を想像しますが、月の色とは関係ありません。現代では「ひと月に2回起こる満月のうち2回目」を指すことが一般的で、約2.7年に1度の頻度で発生します。

もともとは「ひとつの季節(3ヶ月)に4回満月が出るときの3回目」を指していました。1946年にアメリカの天文雑誌「Sky & Telescope」の記事で誤った定義が広まり、現代の「月に2回」が定着したという経緯があります。

2026年は5月1日と5月31日に満月があり、5月31日のほうがブルームーンにあたります。

ブラッドムーン(Blood Moon)

ブラッドムーン 皆既月食 月が地球の影に入って赤銅色に変化する連続写真

皆既月食のときに、月が赤銅色に見える現象。地球の影に入った月は、地球の大気を通った太陽光のうち青系の光が散乱され、赤い光だけが屈折して月面に届くため、夕焼けと同じ原理で月が赤く染まって見えるのです。

地球から見た月食の頻度は年に2回程度ですが、すべての月食が皆既月食ではないため、ブラッドムーンが見られる機会はそれほど多くありません。

スーパーブルームーン(Super Blue Moon)

「ひと月に2回目の満月」かつ「スーパームーン」が重なる超レアケース。直近では2023年8月31日に観測されました。次回は2037年1月とされており、約10〜20年に一度しか起こらない貴重な天体ショーです。

名称 定義 頻度 2026年の有無
スーパームーン 近地点付近の満月 年3〜4回 3回(1月3日・11月24日・12月24日)
マイクロムーン 遠地点付近の満月 年3〜4回 3回
ブルームーン 1ヶ月に2回目の満月 約2.7年に1回 1回(5月31日)
ブラッドムーン 皆既月食で赤く見える月 年により異なる 2回の月食あり
スーパーブルームーン ブルームーン+スーパームーン 10〜20年に1回 なし(次回は2037年)

2026年の満月カレンダー|13回の満月とブルームーン年

2026年は1年に満月が13回ある特別な年です。通常は12回なのですが、月の朔望周期(約29.5日)が暦の1ヶ月よりわずかに短いため、数年に一度こうしたずれが生じます。1ヶ月に2度満月が出るタイミングがあり、それが「ブルームーン」と呼ばれるわけです。

日付 名前 特記事項
1月3日(土) ウルフムーン スーパームーン
2月1日(日) スノームーン マイクロムーン
3月3日(火) ワームムーン 皆既月食(米州中心)
4月2日(木) ピンクムーン
5月1日(金) フラワームーン
5月31日(日) ブルームーン 2回目の満月
6月30日(火) ストロベリームーン
7月29日(水) バックムーン
8月28日(金) スタージョンムーン 部分月食
9月26日(土) ハーベストムーン 中秋の名月(9月25日)の翌日
10月26日(月) ハンターズムーン
11月24日(火) ビーバームーン スーパームーン
12月24日(木) コールドムーン スーパームーン・クリスマスイブ

※満月の正確な時刻は地域によって変動します。観測の前日には国立天文台の暦計算室などで最新情報を確認してください。

2026年の特に注目すべき満月3選

5月31日のブルームーン:1ヶ月に2回目の満月という珍しいタイミング。ちょうど梅雨入り前後で天気が読めない時期ですが、晴れたら必見です。

9月26日のハーベストムーン:日本の中秋の名月(9月25日)と1日違いで、お月見団子を準備しながら2夜連続で月を楽しめます。

12月24日のコールドムーン:クリスマス・イブと重なるスーパームーン。ロマンチックな夜を演出してくれる、年の最後を締めくくる特別な満月です。

MEMO
2027年以降の主なイベント:2027年8月2日に欧州・北アフリカで皆既日食、2028年も複数のスーパームーンが控えています。月や日食イベントは天文ファンの間では数年単位で計画されるほど大事なものです。

満月をきれいに撮影するコツ|スマホ・一眼カメラ別

「夜空の満月をきれいに撮りたい」と思っても、スマホで撮るとただの白い丸になりがち。じつは少しの設定変更で、クレーターまでくっきり見える月の写真は誰でも撮れます。

一眼カメラ・ミラーレスでの撮影設定

項目 推奨設定 ポイント
撮影モード マニュアル(M) 自動だと露出オーバーになる
ISO感度 100〜200 低感度でノイズを抑える
絞り(F値) F8〜F11 解像度が最も高くなる範囲
シャッタースピード 1/100〜1/400秒 白飛びしたら速く、暗かったら遅く
焦点距離 200mm以上 長いほど月が大きく写る
ピント マニュアルフォーカス 月の縁を見ながら手動で調整

三脚があれば理想的ですが、シャッタースピードを速めに設定すれば手持ちでも撮影可能です。望遠レンズがあれば300mm〜600mmで月を大きく写せます。

スマホでの撮影のコツ

標準カメラアプリで月を撮ると、自動露出が空全体に合わせるため月だけ真っ白に飛んでしまいます。次のテクニックを試してみてください。

  • 画面で月をタップしてピントを固定する
  • 露出補正のスライダーを下げて月を暗めに調整する
  • マニュアル撮影できるアプリ(Lightroom、ProCam、Procameraなど)を使う
  • ISO 100〜200・シャッタースピード1/100秒程度を手動指定
  • 望遠機能や望遠アタッチメントレンズを併用する

iPhone 14 Pro以降やGalaxy S23 Ultraなど、超望遠を備えた機種なら標準カメラでもクレーターまで撮影可能です。

最初の1枚は誰でも白飛びしがちです。「露出を下げて、月を意図的に暗く写す」が合言葉。撮ってみると意外とハマります。

ロケーション選びと天気のチェック

満月の写真は、月だけを大きく写すよりも地上の建物や山並みと一緒に写すと物語性が出ます。月の出・月の入の時刻に都市部のシルエットや海岸線と重ねると、ドラマチックな1枚になります。

当日の月の出時刻は、国立天文台の暦計算室・日の出入りカレンダーなどで確認できます。雲の状況は気象庁のひまわり画像や雲予報アプリ(SCW、Windyなど)が便利です。

よくある質問(FAQ)

Q1. ストロベリームーンを見ると恋が叶うって本当?

ストロベリームーンに恋愛運を高める効果がある、という言い伝えが2010年代後半からSNSで広まりましたが、これはネイティブアメリカン本来の意味とは関係のない後付けの言説です。本来の由来は「野いちごの収穫時期」。とはいえ、特別な月をきっかけに大切な人と過ごすのは素敵な体験ですから、ロマンチックな由来として楽しむぶんには問題ありません。

Q2. ブルームーンが「青い」って嘘なの?

はい。ブルームーンは「1ヶ月に2回目の満月」を指す名前で、月の色とは無関係です。ただし、火山の大噴火や大規模な森林火災などで大気中に微粒子が漂うと、本当に月が青っぽく見える現象が起きることがあります。これは年に数回あるかないかの非常に珍しい現象です。

Q3. なぜハーベストムーンは「収穫を助ける」と言われるの?

通常、満月の月の出は次の日に約50分ずつ遅くなります。ところが秋分前後は、地平線と月の軌道(黄道)の角度の関係で、月の出の遅れが30分以下に短縮されます。日没直後から連続で明るい月が顔を出し、農作業を夜まで続けやすかったことから「収穫月」と呼ばれるようになりました。

Q4. 月食と月の名前は関係ある?

関係ありません。月食はあくまで天体現象で、その日の満月にはネイティブアメリカン由来の月名がつきます。たとえば3月の月食であれば「ワームムーン皆既月食」、9月の月食なら「ハーベストムーン皆既月食」のように呼ばれます。

Q5. 満月の前後何日まで「満月」とみなして良い?

厳密には地球から見て月と太陽の黄経差が180度になる瞬間が「満月」と定義されますが、肉眼ではその前後1〜2日も完全な丸に見えます。月見やSNS投稿の感覚では「ほぼまん丸=満月」で構いません。

Q6. ピンクムーンの夜にピンクの月が見られる場所はある?

地球上どこでもピンクムーンの月は通常通り白〜黄色に見えます。月そのものがピンクに染まることはありません。「ピンク」の名前は北米東部の野花フロックスの色に由来しているので、月の色を期待するより「春の花の季節の月」と覚えておくと良いでしょう。

Q7. なぜ毎月15日が満月にならないの?

満月は月の朔望周期(約29.5日)に従って繰り返すため、新月から満月までの間隔も常に同じわけではありません。新暦の1ヶ月(28〜31日)とは合致しないので、毎月15日が満月になることはありません。「十五夜=満月」というのは旧暦(太陰太陽暦)での話で、旧暦の月初は新月だったため15日目あたりが満月だったのです。

まとめ|満月の名前を知ると夜空がもっと面白くなる

満月の12ヶ月の名前は、北米のネイティブアメリカンが季節を感じ取り、自然のリズムに合わせて生きてきた知恵そのものです。1月のウルフムーンから12月のコールドムーンまで、月の名前をたどっていくと、まるで一年の季節の地図を旅しているような感覚になります。

日本にも十五夜・十三夜・後の月といった独自の月見文化があり、ネイティブアメリカンとは違うアプローチで「月を愛でる暮らし」が育まれてきました。和歌や俳句で月が頻繁に詠まれるのも、日本人にとって月が単なる天体ではなく、心の風景の一部だったからでしょう。

2026年は満月13回・ブルームーン年・スーパームーン3回と、満月好きにはたまらない当たり年です。とくに5月31日のブルームーン、9月26日のハーベストムーン、12月24日のクリスマス・スーパームーンの3つは、ぜひカレンダーに印をつけておきたいタイミングです。

夜空を見上げる習慣がつくと、忙しい日常の中にちょっとした余白が生まれます。今夜の月にはどんな名前がついているのか、思い出してみると夜の散歩も少し特別になりますよ。

月って毎日見ているはずなのに、名前を知った途端に「ああ、今月のあの月か」と特別な存在に感じます。旅行先のホテルから見上げる月にも、ちゃんと名前があると思うと、ちょっと嬉しくなります。

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参考文献