
この記事では、世界の似てる国旗・変な国旗・面白い国旗を全30個、画像付きで紹介します。
「そっくりすぎる国旗ペア」「独特すぎる国旗」「意外な由来を持つ国旗」「変わったエピソード」の4カテゴリに分けてまとめました。雑学好きの方も、地理好きの方もお楽しみください。
目次
【ペア編】そっくりすぎる国旗9組
まずは「これ間違えるわ…」と思わずツッコミたくなる、似ている国旗ペアから紹介します。
1. インドネシア vs モナコ


この2つは上が赤・下が白の横2色で完全に同じデザイン。違うのは縦横比だけで、インドネシアは2:3、モナコは4:5です。
インドネシアが1945年に独立した時、すでに使われていたモナコ側が抗議しましたが、インドネシア側は「こちらは13世紀のマジャパヒト王国時代から使っている色だ」と主張して引き下げさせました。歴史の長さで勝った例ですね。
2. ルーマニア vs チャド


青・黄・赤の縦3色でほぼ瓜二つ。違いは青の濃さだけで、肉眼ではほとんど区別がつきません。
面白いのは、チャドは1959年に独立した時の旗で、ルーマニアは1989年の共産政権崩壊時に紋章を削除した結果、偶然そっくりになったという経緯です。チャドは国連に苦情を出したそうですが、ルーマニア側は変更を拒否しました。
3. アイルランド vs コートジボワール


緑・白・オレンジの縦3色で、違いは色の順番が逆なだけ。アイルランドは左が緑、コートジボワールは左がオレンジです。
アイルランドの旗は緑=カトリック、オレンジ=プロテスタント、白=両者の和平を表す宗教的な意味があり、コートジボワールはオレンジ=大地、白=平和、緑=希望を表しています。
4. オランダ vs ルクセンブルク


赤・白・青の横3色でほぼ同じ。実はオランダの旗は1572年から使われている世界最古の三色旗で、ルクセンブルクが長年オランダと君主を共有していた歴史から似たデザインになりました。
ルクセンブルクの方が赤と青がやや明るめという違いがあります。
5. マリ・セネガル・ギニア(汎アフリカ三色姉妹)



緑・黄・赤のいわゆる「汎アフリカ色」を使った3つの国旗。セネガルは中央に緑の星、ギニアは色の順番が逆(赤・黄・緑)です。
セネガルとマリは1959年に「マリ連邦」という国を組んでいた時期があり、その時の共通旗が起源。1960年に分離した時にセネガルが星を追加して区別をつけました。
6. コロンビア・エクアドル・ベネズエラ



黄・青・赤の横3色で兄弟のような3つの国旗。これは1819〜1831年に存在した「大コロンビア共和国」(シモン・ボリバルが作った南米統一国家)の名残です。
コロンビアとエクアドルは黄色が他の色の2倍幅、エクアドルは中央に国章入り、ベネズエラは中央に8つの星の弧と国章入り、と微妙に違います。
7. オーストラリア vs ニュージーランド


青地に左上ユニオンジャック+南十字星で激似の2つ。違いは星の数と色で、豪州は星6つ(白、南十字5+連邦星1)、NZは星4つ(赤に白枠の南十字のみ)です。
この混同があまりに多く、NZでは2015〜2016年に国旗変更の国民投票が実施されたほどですが、最終的には否決されて現在の旗のままです。
8. ポーランド vs インドネシア(上下逆)


ポーランドは白が上・赤が下で、インドネシア/モナコとは上下が逆。「上下違うだけ」という違いも、もう国旗あるあるです。
9. ロシア・スロバキア・スロベニア(汎スラブ三色)



白・青・赤の横3色はロシア帝国時代のスラブ三色旗が起源で、汎スラブ色として広まりました。スロバキアとスロベニアは左側に国章を入れて区別しています。

【独特編】デザインが変わりすぎな国旗10選
10. ネパール:世界で唯一の非四角形国旗

国旗は四角形が基本ですが、ネパールだけは三角形を2つ縦に重ねた5角形。世界で唯一の非四角形国旗です。
赤は勇気と国花シャクナゲ、青は平和を表し、上の三角に月、下の三角に太陽が描かれています。1962年以前は太陽と月に人の顔が描かれていたそうで、それも個性的です。
11. スイス:正方形の国旗

国旗で正方形なのはスイスとバチカン市国だけ。赤地に白十字というシンプルなデザインで、中世のスイス盟約者団時代から使われています。
赤十字のマークは、創始者のスイス人アンリ・デュナンへの敬意から、スイス国旗の色を反転させたものです。
12. バチカン市国:もうひとつの正方形国旗

スイスと並ぶ正方形国旗。黄色と白の縦2色に教皇の三重冠と聖ペトロの鍵が描かれています。1929年のラテラノ条約による独立時に採用されました。
13. モザンビーク:AK-47が描かれた唯一の国旗

世界で唯一自動小銃AK-47が描かれた国旗。本の上にクワとAK-47が交差したデザインで、AK-47=防衛、クワ=農業、本=教育を象徴しています。
2005年に国旗変更案が投票されましたが、与党の反対で155対79で否決されました。現在も世界で唯一、銃が描かれた国旗です。
14. ブータン:黄色と橙色の上で龍が舞う

黄色とオレンジを斜めに分け、中央に白い龍が描かれています。龍はブータンの国名「ドゥク・ユル(雷龍の国)」を象徴し、掴んでいる宝玉は国の富を表します。
黄色は国王の世俗的権威、オレンジは仏教を表す、まさに「ブータンらしい」国旗です。
15. キルギス:40本の光線を持つ太陽

赤地に40本の光線を持つ黄色い太陽。中心の不思議な図形は遊牧民のテント「ユルト」の屋根を内側から見上げた形で、「家庭・起源」を象徴しています。
40本の光線は、民族英雄マナスがモンゴル相手に統一した40部族を表しています。
16. ザンビア:装飾が右端にある不思議な構成

国旗の装飾は中央に置かれることが多いのですが、ザンビアは装飾を旗の右端に配置するという珍しい構成。緑地の右端にオレンジ色のアフリカウオワシと縦縞があります。
鷲は自由と国民が困難を乗り越える力、銅鉱資源(オレンジ)など、ザンビアらしい要素が詰まっています。
17. エスワティニ(旧スワジランド):盾と槍

横3色(青・黄・赤)の中央にングニ盾・2本の槍・戦闘用棒が描かれた、武器満載の国旗。武器は国の防衛、盾の黒白は黒人白人の共存を表しています。
18. サウジアラビア:シャハーダと剣

緑地にアラビア語で「アッラーの他に神はなく、ムハンマドは神の使徒である」という信仰告白(シャハーダ)と剣が描かれています。
シャハーダが神聖なため、Tシャツ等への印刷が禁止。さらに半旗(弔意を表すハーフマスト)も禁止という厳格さです。
19. ブラジル:星空を再現した国旗

緑地に黄色の菱形、中央の青い天球には27の星(州と首都分)と「ORDEM E PROGRESSO(秩序と進歩)」の文字。
驚くべきことに、この星の配置は1889年11月15日(共和国宣言日)の朝8時30分にリオデジャネイロから見えた星空を再現したものなんです。ロマンチックな国旗ですね。
【由来編】意外な歴史を持つ国旗6選
20. 日本:701年から使われていた日の丸

日の丸が正式に国旗として採用されたのは1999年(国旗国歌法)と意外と新しいですが、事実上の国旗としては古代から使われていました。
『続日本紀』によれば、701年に文武天皇が朝廷で太陽をかたどった旗を使用した記録が最古とされています。1300年以上の歴史があるんですね。
21. 韓国(太極旗):易経の哲学が詰まった国旗

中央の太極は陰陽(青=陰、赤=陽)を表し、四隅の卦は『易経』の八卦の4つで、乾(天)・坤(地)・離(火)・坎(水)を表しています。
採用は1883年。1876年の日朝修好条規で外国との交渉時に「国旗がない」ことが問題になり制定が急がれました。中国は「4本爪の龍」を提案しましたが、朝鮮は独自性を主張して太極を選びました。
22. イギリス(ユニオンジャック):3つの十字の重ね合わせ

ユニオンジャックは3つのキリスト教聖人の十字を重ね合わせたもの。
1606年にイングランドの十字(聖ジョージ)とスコットランドのX字十字(聖アンドリュー)を統合し、1801年にアイルランドのX字十字(聖パトリック)を追加して現在の形になりました。
ちなみに、ウェールズの赤いドラゴンは含まれていません。当時すでにウェールズはイングランドの一部扱いだったためです。
23. アメリカ(星条旗):50星デザインを作ったのは高校生

13本の赤白ストライプ+50の星。1777年に13星13条で制定され、州が増えるたびに星が追加されていきました。
驚きのエピソードとして、現行の50星デザインは17歳の高校生ロバート・ヘフトが学校の課題で作ったものが採用されました。1959年のハワイ州加入時に正式採用されています。
24. カナダ:意外と新しい1965年採用

赤白赤の縦縞中央にカエデの葉。実はこのデザイン、1965年2月15日採用と意外と新しいんです。
それ以前はイギリス国旗をベースにしたカナダ赤旗を使用していました。「カナダ独自の旗を」という議論は「大旗論争(Great Canadian Flag Debate)」と呼ばれ、長年激論が続きました。
25. アルバニア:双頭の鷲

赤地に黒い双頭の鷲。ビザンツ帝国の双頭鷲をアルバニアの民族英雄スカンデルベグ(15世紀)が採用したのが起源です。
双頭はゲグ人とトスク人(アルバニアの2大民族集団)の統一を表すとも言われています。
【エピソード編】国旗にまつわる変わった事実5選
26. パラグアイ:表と裏でデザインが違う唯一の国旗

国連加盟国で正式に表裏で図柄が異なる唯一の国旗。表面は国章、裏面は財務省のシンボル(ライオンとフリジア帽)が描かれています。
国旗を1枚作るのに2種類の刺繍が必要なので、製作コストが他国の倍かかると言われています。
27. 月面に立てられた6本のアメリカ国旗
アポロ11号(1969年)から17号(1972年)まで、計6回の有人月面着陸で計6本の星条旗が月に設置されました。
月は真空で風がないため、旗の上部に横棒を通して「風になびいているように見える」設計にされています。2012年のルナー・リコネサンス・オービターの撮影で、アポロ11号の旗は倒れたものの、12・16・17号の旗は今も立っていることが確認されました。ただし紫外線で真っ白に退色している可能性が高いそうです。
28. リビア(1977〜2011年):世界で唯一「一色しかない」国旗

完全な緑一色。デザイン・紋章・文字すら一切なしという、史上最もシンプルな国旗。1977年にカダフィ大佐の「緑の革命」を象徴して採用されました。
2011年のカダフィ政権崩壊後、独立時(1951年)の赤黒緑3色旗に戻されています。
29. シチリアの三脚旗:3本の脚が伸びる奇妙なシンボル

3本の脚が中心から放射状に伸びた「トリスケリオン」と呼ばれる奇妙なシンボル。古代ギリシア時代に島が三角形だったことから3つの岬を象徴し、中央にメドゥーサの頭と麦の穂が描かれています。
イギリスのマン島も似たような3本脚シンボルを使っていますが、こちらは鎧を着た脚です。
30. アフガニスタン:20世紀で最も国旗が変わった国
アフガニスタンは1901年以降、政権交代のたびに国旗が変更され、20世紀中に十数回以上変わっています。2021年のタリバン復権後は、白地に黒文字のシャハーダ旗が使用されています。
国旗の3つの面白い豆知識
1. 似てる国旗には必ず歴史的な理由がある
世界に似ている国旗ペアが多いのは偶然ではありません。ほぼ全部が「歴史的に同じ国だった」「同じ文化圏」「同じ主義主張」のいずれかに集約されます。国旗は政治と歴史の凝縮版なんです。
2. 「汎○○色」という概念がある
緑・黄・赤の「汎アフリカ色」、白・青・赤の「汎スラブ色」、赤・白・黒の「汎アラブ色」など、同じ文化圏で共有される色のグループがあります。これも似た国旗が生まれる理由のひとつです。
3. 国旗のデザインには「ベキシロロジー」という学問がある
実は国旗の研究には「ベキシロロジー(旗章学)」という正式な学問分野があります。北米ベキシロロジー協会には「良い国旗の5原則」があり、シンプル・象徴的・限られた色数・文字や紋章を避ける・独自性、というルールが定められています。

まとめ:印象的な国旗ベスト5
1位:ネパール
世界で唯一の非四角形国旗。三角形を2つ重ねたデザインは唯一無二。
2位:モザンビーク
AK-47が描かれた世界で唯一の国旗。「変えよう」という議論を否決した強気な姿勢。
3位:ブラジル
1889年11月15日の星空を再現したロマンチックな国旗。
4位:パラグアイ
表裏で違うデザインの世界唯一の国旗。
5位:リビア(旧)
完全な緑一色という史上最もシンプルな国旗。
国旗は単なる「国のシンボル」ではなく、その国の歴史・宗教・文化・政治が全て詰まった「視覚的な憲法」とも言えます。次に世界地図を見るときは、ぜひ国旗にも注目してみてください。

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