
この記事では、世界一高いものを「物質」「宝石」「車」「時計」「絵画」「不動産」「食べ物」「楽器」「スマホ」「ゲーム関連」の全10ジャンルに分けてまとめました。
2024〜2026年の最新オークション結果も反映しているので、情報の鮮度はバッチリです。あなたの想像を超える「お値段」の世界をお楽しみください。
目次
【物質編】世界一高い物質は1gで数千兆円
まずは「物質」のジャンルから。地球上(あるいは宇宙から)手に入る物質の中で、最も高価なものは何でしょうか。
反物質(アンチマター):1gあたり約5,980兆円
ぶっちぎりの1位は反物質です。通常の物質とは逆の電荷を持つ粒子で、物質と接触すると対消滅してエネルギーを放出します。
SFの世界でよく登場しますが、実際にスイスのCERN(欧州原子核研究機構)で極微量が生成されています。ただし、保存技術が確立されていないため、事実上「買えない」物質です。
ちなみに、1gの反物質が持つエネルギーは広島型原爆とほぼ同等と言われています。値段もエネルギーも桁違いですね。
カリホルニウム252:1gあたり約38億円
「実際に取引される物質」としてはこちらがトップクラスです。原子炉で人工的に生成される放射性元素で、がん治療や金属の非破壊検査に使用されています。
年間の世界生産量はわずか数マイクログラム。希少性がそのまま価格に反映されています。
【宝石編】世界一高い宝石は107億円のピンクダイヤ
ピンク・スター・ダイヤモンド:約107億円
2017年にサザビーズ香港で落札された59.60カラットのファンシービビッドピンクダイヤモンドです。宝石のオークション史上最高額を記録しました。
ピンクダイヤは無色透明のダイヤよりもはるかに希少で、大粒のものは世界でも数えるほどしか存在しません。
ザ・デビアス・ブルー:約86億円
2022年にサザビーズ香港で落札された15.10カラットのビビッドブルーダイヤモンド。ブルーダイヤのオークション記録です。
カラット数はピンク・スターより小さいですが、ブルーダイヤは10億カラットに1個しか見つからないと言われるほど希少で、カラットあたりの単価ではブルーのほうが上回ります。

【車編】世界一高い車は約203億円のメルセデス
1955年 メルセデス・ベンツ 300 SLR ウーレンハウトクーペ:約203億円
2022年の非公開オークションで落札された、世界に2台しか存在しない幻の名車です。車のオークション史上最高額を記録しました。
メルセデスのテストドライバーであったルドルフ・ウーレンハウトが個人使用のために製作を指示したもので、長年メルセデス・ベンツ博物館に所蔵されていました。
1954年 メルセデス・ベンツ W196R:約81億円(2025年落札)
2025年2月にRMサザビーズで落札された、F1グランプリマシンとして史上最高額の車です。ファン・マヌエル・ファンジオが実際にレースで使用した個体で、自動車レース史の貴重な遺産といえます。
1位:メルセデス・ベンツ 300 SLR ウーレンハウトクーペ(約203億円)
2位:メルセデス・ベンツ W196R(約81億円)
3位:フェラーリ 250 LM スカリエッティ(約55億円/2025年落札)
車の世界は圧倒的にメルセデス・ベンツが強いですね。フェラーリも50億円以上で、一般人には到底手が届かない世界です。
【時計編】世界一高い腕時計は83億円のダイヤ時計
グラフ・ダイヤモンド・ハルシネーション:約83億円
110カラットの超希少カラーダイヤモンドをちりばめたプラチナ製の腕時計です。イギリスの宝石商グラフ社が製作しました。
ただし、これは非売品で市場に出たことはありません。「世界で最も高い時計」としてギネスにも認定されていますが、「観賞用の宝飾品」と言ったほうが正確かもしれません。
パテック・フィリップ グランドマスター・チャイム 6300A:約47億円
「実際にオークションで売れた腕時計」としてはこちらが世界記録です。2019年にクリスティーズ・ジュネーブで落札されました。
パテック・フィリップ社史上最も複雑な腕時計で、20個のコンプリケーション(複雑機構)を搭載しています。ステンレスケースの一点もので、通常のゴールドケース版とは別格の希少性があります。
【絵画編】世界一高い絵画はダ・ヴィンチの約675億円
レオナルド・ダ・ヴィンチ「サルバトール・ムンディ」:約675億円
2017年にクリスティーズで落札された、美術品オークション史上最高額の作品です。
キリストが世界(透明な球体)を手に持つ姿を描いた油彩画で、サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子が購入したとされています。
驚くべきは、この絵画が2005年にはたった1万ドル(約150万円)で売られていたということ。ダ・ヴィンチの真作と鑑定されたことで、12年間で約4万5,000倍に値上がりしました。
グスタフ・クリムト「エリーザベト・レデラーの肖像」:約355億円(2025年落札)
2025年にサザビーズで落札された、近代美術の歴代2位となる作品です。第二次大戦後にナチスから返還された経緯を持つ、歴史的にも重要な一枚です。

【不動産編】世界一高い家は約525億円のロンドン邸宅
ニック・キャンディのチェルシー邸宅(ロンドン):約525億円(2026年売却)
2026年4月に住宅売買の世界記録を更新したばかりの物件です。ロンドンのチェルシー地区にある超豪華邸宅で、実業家ニック・キャンディが売却しました。
220セントラルパークサウス(ニューヨーク):約357億円
2019年にヘッジファンド創業者のケン・グリフィンが購入した、ニューヨークの超高級マンション。アメリカの住宅売買記録を保持しています。
ちなみに、インドのムンバイにあるアンバニ家の自宅「アンティリア」は推定評価額が約3,000億円とも言われていますが、こちらは市場で売買されたことがないため「世界一高い家」にはカウントされないのが一般的です。
【食べ物編】世界一高い食材は白トリュフ
白トリュフ(アルバ産):オークション最高額 約4,950万円
世界一高い食材として知られるのが、イタリア・ピエモンテ地方のアルバで採れる白トリュフです。小売価格は1kgあたり約53万〜150万円で、オークションでは2007年に約1.3kgの巨大白トリュフが約4,950万円で落札されました。
白トリュフが高い理由は人工栽培ができないこと。訓練された専門の犬を使って森の中から掘り出すしかなく、天候によって収穫量が大きく変動します。
サフラン:1kgあたり約132万円
「世界一高いスパイス」として知られるサフラン。クロッカスの花の雌しべを1本1本手作業で摘み取って乾燥させるため、1kgのサフランを作るのに約7万5,000本の花が必要です。
パエリアやリゾットに使われる高級スパイスですが、少量でも効果があるため、家庭で使う分にはそこまで高くはありません。
アルマス・キャビア:1kgあたり約450〜525万円
世界最高級のキャビアは、イラン産のアルマスキャビア(「アルマス」はペルシャ語で「ダイヤモンド」の意味)。100年以上生きたベルーガ種のチョウザメから採れるアルビノ(白い)キャビアで、生産量は極めて少ないです。
【楽器編】世界一高い楽器はストラディヴァリウス
ストラディヴァリウス「バロン・クノップ」ヴァイオリン:約34.5億円(2025年売却)
楽器の世界では、300年以上前にイタリアの名工アントニオ・ストラディヴァリが製作したストラディヴァリウスが圧倒的な価格を誇ります。
2025年2月に売却された「バロン・クノップ」は、1715年のいわゆる「黄金期」に作られた名器で、ヴァイオリンとしての史上最高額です。
ストラディヴァリウス「トスカーナ・メディチ」ヴィオラ:約45億円(推定)
2024年にアメリカ議会図書館が取得したヴィオラで、メディチ家のために製作された五重奏セットの一つ。推定価格は約45億円で、弦楽器として最高評価額を誇ります。
楽器の世界は基本的にストラディヴァリウスの独壇場です。「なぜあの音が出るのか」は現代の技術をもってしても完全には解明されておらず、その神秘性も価格を押し上げています。
【スマホ編】世界一高いスマホは約73億円
Falcon Supernova iPhone 6 Pink Diamond:約73億円
24金ゴールドのボディに巨大なピンクダイヤモンドを背面に配置した、宝飾品としてのiPhoneです。インドの実業家ムケシュ・アンバニの妻が所有しているとされています。
もちろん、スマホとしてのスペックは通常のiPhone 6と変わりません。73億円のうち99.9%以上はダイヤモンドの値段です。
Diamond Crypto Smartphone:約1.95億円
純プラチナ製ボディに50個のダイヤモンド(うち10個はレアブルーダイヤ)を使用。暗号化通信機能を搭載していて、セキュリティ面では一般のスマホより高機能です。

【ゲーム編】世界一高いポケモンカードは約24.7億円
ポケモンカード「ピカチュウ イラストレーター」PSA10:約24.7億円(2026年売却)
2026年2月、YouTuberのローガン・ポールがGoldinオークションで売却したトレーディングカード史上最高額の一枚です。
このカードは1998年にイラストコンテストの優勝賞品として配布されたもので、世界に39〜41枚しか存在しません。そのうちPSA10(最高グレード・完全美品)と鑑定されたのはこの1枚だけです。
スーパーマリオブラザーズ(NES版/未開封):約3億円
1985年のオリジナル版ファミコン(NES)用ソフトの未開封美品が、2021年のオークションで約3億円で落札されました。ゲームソフトとしてのオークション史上最高額です。
38年前のゲームソフトがこの値段で売れるとは、当時の任天堂も想像していなかったでしょう。
1位:ポケモンカード「ピカチュウ イラストレーター」PSA10(約24.7億円)
2位:スーパーマリオブラザーズ NES版 未開封(約3億円)
3位:CS2 Karambit Blue Gem #387(約2.25億円/ゲーム内アイテム)
3位のCS2のスキン(ゲーム内の武器の見た目を変えるアイテム)が約2.25億円というのも衝撃です。ソシャゲの課金が可愛く見えるレベルですね。
【まとめ】世界一高いものランキング
最後に、全ジャンルを横断した「世界一高いもの」トップ10をまとめます。
1位:反物質(物質)…1gあたり約5,980兆円(理論値)
2位:サルバトール・ムンディ(絵画)…約675億円
3位:ニック・キャンディ邸(不動産)…約525億円
4位:エリーザベト・レデラーの肖像(絵画)…約355億円
5位:メルセデス 300 SLR ウーレンハウト(車)…約203億円
6位:ピンク・スター・ダイヤモンド(宝石)…約107億円
7位:グラフ・ハルシネーション(時計)…約83億円
8位:Falcon Supernova iPhone 6(スマホ)…約73億円
9位:ストラディヴァリウス「トスカーナ・メディチ」(楽器)…約45億円
10位:ポケモンカード「ピカチュウ イラストレーター」(ゲーム)…約24.7億円
反物質は理論上の価格なので除外すると、実際に取引された中で最も高いものはダ・ヴィンチの「サルバトール・ムンディ」(約675億円)です。

参考文献
- Sotheby’s – 各種オークション結果
- Christie’s – 各種オークション結果
- ギネス世界記録

