超能力の種類33選!テレパシー・予知・念力から超心理学の分類・有名な検証史までわかりやすく解説

「念じるだけで物を動かす」「相手の心を読む」。そんな超能力に、一度はあこがれたことがある人も多いのではないでしょうか。

ひとくちに超能力といっても、その種類はテレパシーや予知から、スプーン曲げ、瞬間移動まで実にさまざまです。さらに漫画やアニメの世界に目を向ければ、炎や氷を操る能力まで登場します。

この記事では、数ある超能力を「超心理学が研究してきたタイプ」「有名な超能力者と科学的検証の歴史」「創作で人気のタイプ」の3つに整理して、全33種類をわかりやすく解説します。あやしげなイメージだけでなく、科学がそれをどう検証してきたかまで知ると、超能力はぐっと面白くなりますよ。

子どものころ、夜な夜なスプーンをにらんでいた人、正直に手を挙げましょう。はい、私です。

超能力とは?超心理学が分けるESPとPKの2タイプ

満天の星空と超能力のイメージ

超能力とは、ざっくり言えば「いまの科学では合理的に説明できない、人間ばなれした能力」のことです。英語ではサイキック・パワー、あるいはPSI(サイ)と呼ばれます。

こうした能力を学問として研究する分野が超心理学(パラサイコロジー)です。超心理学では、数ある超能力を大きく2つのタイプに分類しています。

  • ESP(超感覚的知覚):目や耳といった通常の感覚を使わずに情報を受け取る力。テレパシーや予知が代表例です。
  • PK(サイコキネシス・念力):心の力だけで物体に働きかける力。物を動かしたり曲げたりするタイプです。

そして、ESPとPKをまとめてPSI(サイ)と呼びます。「情報を受け取る力」と「物に働きかける力」、この2つの軸で覚えておくと、たくさんの超能力もすっきり整理できます。

まず覚えたい3つの言葉
ESP=超感覚的知覚(受け取る)/PK=念力(働きかける)/PSI=その総称。超能力の話は、だいたいこの3語で骨格がつかめます。

ESP系(超感覚的知覚)の超能力8種類

ゼナーカードを使ったESP(超感覚的知覚)の実験の様子

まずは、情報を受け取るタイプ「ESP系」の超能力です。五感を通さずに何かを知る、という共通点があります。

1. テレパシー(精神感応)

言葉や表情を介さずに、自分の考えや感情を直接相手の心に伝えたり、相手の心を読み取ったりする能力です。超能力と聞いて、まず思い浮かべる人も多い代表選手でしょう。

「以心伝心」を究極まで突き詰めたもの、とイメージするとわかりやすいかもしれません。

2. 透視(クレアボヤンス)

箱の中身や封筒の中の文字など、ふつうの視覚では見えないものを「見る」能力です。トランプの裏のマークを当てる、といった実験で古くから試されてきました。

3. 千里眼・遠隔透視(リモートビューイング)

遠く離れた場所の様子を、その場にいながら知覚する能力です。冷戦時代にはアメリカやソ連が軍事目的で遠隔透視(リモートビューイング)を研究していたとされ、いまも都市伝説的な人気があります。

4. 予知(プレコグニション)

まだ起きていない未来の出来事を、前もって知覚する能力です。寝ているあいだに未来を見る「予知夢」も、このタイプに含まれます。

当たれば最強ですが、外れると「ただの勘」と区別がつかないのが、検証の難しいところです。

5. 逆行認知(レトロコグニション・過去視)

予知とは逆に、自分が体験していない過去の出来事を知覚する能力です。古い遺跡や品物に触れて、そこで起きた歴史を映像のように感じ取る、といった形で語られます。

6. サイコメトリー

物体に残った持ち主の記憶や感情(残留思念)を読み取る能力です。落とし物に触れただけで持ち主の人物像を当てる、といった力ですね。刑事ドラマや漫画で、探偵役が事件を解く能力としても定番です。

7. ダウジング

L字型の棒や振り子(ペンデュラム)を使って、地下水や鉱脈、行方不明者などを探し当てる技術です。ヨーロッパでは古くから実用されてきましたが、科学的には無意識の筋肉の動き(観念運動効果)で説明されることが多い能力です。

8. 霊感・霊視

霊的な存在やオーラを感じ取る、いわゆる「霊感」もESP系に分類されることがあります。日本では恐山のイタコのように、文化や信仰と深く結びついて受け継がれてきました。

「なんとなく嫌な予感がする」くらいなら、私にもしょっちゅうあります。たいてい締め切り前です。

PK系(念力)の超能力8種類

人間の脳の模型と念力のイメージ

続いては、心の力で物体そのものに働きかける「PK系(サイコキネシス)」です。物理的な変化を起こす、派手なタイプが揃っています。

9. サイコキネシス(念動力・テレキネシス)

手を触れずに、意思の力だけで物体を動かす能力です。念力、テレキネシスとも呼ばれます。物を浮かせたり倒したりするだけでなく、温度を変える、サイコロの目を操作するといった現象も、この仲間とされます。

10. 念写(ねんしゃ)

心に思い浮かべたイメージを、フィルムや印画紙に画像として焼き付ける能力です。この「念写」という言葉は、のちほど登場する福来友吉博士が命名した、日本生まれの言葉でもあります。

11. 金属曲げ(スプーン曲げ)

軽く触れる、あるいは念じるだけで、スプーンやフォークなどの金属を曲げてしまう能力です。1970年代にユリ・ゲラーが世界的なブームを巻き起こし、いまや超能力の象徴ともいえる存在になりました。

12. 空中浮揚(レビテーション)

自分自身や物体を、重力に逆らって宙に浮かせる能力です。19世紀の霊媒ダニエル・ダングラス・ヒュームが、窓から窓へ浮遊してみせたという有名な逸話が残っています。

13. アポーツ(物体の引き寄せ・出現)

何もない空間に、突然どこからか物体を出現させる現象です。降霊会(こうれいかい)で霊媒が花や宝石を「取り寄せる」パフォーマンスとして語られてきました。

14. エクトプラズム(物質化)

霊媒の体から、霊が姿を現すための半透明の物質「エクトプラズム」が出てくる、とされる現象です。心霊写真の定番ですが、その多くはガーゼや布を使ったトリックだったことが、後の検証で判明しています。

15. ヒーリング(心霊治療・手かざし)

手をかざしたり触れたりすることで、病気やケガを治すとされる能力です。世界中の伝統的な民間療法や宗教と結びつきながら、長く受け継がれてきました。

16. テレポーテーション(瞬間移動)

自分や物体を、距離を越えて一瞬で別の場所へ移動させる能力です。心霊研究では物体の瞬間移動を指しますが、SFや漫画では「ワープ」としておなじみですね。

スプーン曲げ、私も家族のスプーンで挑戦して、結局ただ力ずくで曲げてしまい、こっぴどく怒られた苦い思い出があります。

有名な超能力者と超能力の科学的検証の歴史

タロットカードと超能力・占いのイメージ

超能力は本当にあるのか。これを真面目に確かめようとした研究者と、逆に「トリックだ」と暴いてきた人々がいます。じつはここが、超能力という話題の一番奥深いところです。

J.B.ライン博士とESPカード実験

超心理学を学問として確立したのが、アメリカ・デューク大学のJ.B.ライン博士です。1930年代、彼は5種類の記号が描かれたESPカード(ゼナーカード)を使い、被験者が見えないカードの絵柄を当てられるかを、統計を使って調べました。「ESP(超感覚的知覚)」という言葉を広めたのも、このライン博士です。

ユリ・ゲラーとスプーン曲げブーム

1970年代、イスラエル出身のユリ・ゲラーがテレビでスプーン曲げや止まった時計を動かす超能力を披露し、世界中で大ブームになりました。日本でも、一大センセーションを巻き起こします。

ところが、アメリカの人気番組でマジシャンのジェームズ・ランディが事前に用意した条件のもとでは、ゲラーは何ひとつ超能力を発揮できませんでした。

ジェームズ・ランディと「100万ドル超能力チャレンジ」

マジシャンで懐疑論者でもあるジェームズ・ランディは、「管理された条件で超能力を証明できた人に賞金を支払う」という挑戦を長年にわたって掲げ続けました。その賞金は最終的に100万ドルにまでふくらみましたが、結局誰ひとりとして成功できませんでした

さらにランディは「プロジェクト・アルファ」と呼ばれる仕掛けで、2人の若いマジシャンを超能力者と偽って超心理学の研究所に送り込み、研究者がいとも簡単にだまされてしまう様子を実演してみせました。

福来友吉と念写・千里眼事件

日本では明治時代、東京帝国大学の福来友吉(ふくらい・ともきち)博士が、千里眼や念写を真剣に研究しました。御船千鶴子(みふね・ちづこ)や長尾郁子(ながお・いくこ)といった女性の透視能力を実験しましたが、公開実験は失敗や不正の疑いに包まれ、「千里眼事件」として社会問題に発展します。福来博士は、最終的に大学を去ることになりました。

清田益章と日本の超能力少年ブーム

ユリ・ゲラーの来日後、日本では「超能力少年」がブームになり、なかでも清田益章(きよた・ますあき)が大きな注目を集めました。彼のスプーン曲げは話題をさらいましたが、のちにトリックを指摘される場面もあり、肯定と否定の両論が渦巻きました。

懐疑の先に見えてきた結論

心理学者のスーザン・ブラックモアは、長年にわたって超能力の存在を実証しようと研究を続けました。しかし最終的に、「文句なしに再現できる証拠は見つけられなかった」と語っています。

いまのところ、管理された条件下で、誰もが再現できる超能力は確認されていない、というのが科学の立場です。

100万ドルが結局だれの手にも渡らなかった、というのがなんとも示唆的ですよね。夢はあるんですけどね。

科学では説明しきれない存在といえば、未確認生物(UMA)も同じ系譜の話題です。あわせて以下の記事もどうぞ。

創作・フィクションで人気の超能力17種類

星雲とフィクションの超能力のイメージ

ここからは、漫画・アニメ・ゲームなど創作の世界で愛されてきた超能力です。現実に確認されたものではありませんが、物語を彩る魅力的な力ばかり。創作のネタ探しにもどうぞ。

17. 時間停止・時間操作

時間を止めたり、巻き戻したり、早送りしたりする能力です。自分だけが動ける「時間停止」は、バトル作品で最強格として描かれる定番中の定番ですね。

18. 空間操作・次元操作

空間そのものを切り取ったり、ねじ曲げたり、別の場所とつなげたりする能力です。どこへでも繋がる「扉」を出すタイプも、この仲間に入ります。

19. 重力操作

重力の向きや強さを自在に変える能力です。相手を押しつぶしたり、無重力で浮かせたりと、応用範囲が広いのが魅力です。

20. 透明化

自分の体を見えなくする能力です。光を曲げて姿を消す、という理屈づけがよくされます。地味に見えて、じつはスパイ向きの万能能力です。

21〜25. 属性を操る念力(○○キネシス)

ギリシャ語で「動かす」を意味するキネシス(kinesis)を語尾につけて、自然の要素を操る能力もフィクションの定番です。代表的なものを一気に紹介します。

  • パイロキネシス:炎や熱を操る。発火能力とも呼ばれます。
  • クリオキネシス:氷や冷気を操る。
  • エレクトロキネシス:電気や雷を操る。
  • アエロキネシス:風や空気を操る。
  • ハイドロキネシス:水を操る。

炎・氷・雷・風・水と、属性バトルの世界観は、だいたいこの5要素で成り立っています。少年漫画の必殺技を思い浮かべると、ほぼ網羅できるはずです。

26. 変身・擬態

自分の姿を、別の人や動物、物に変える能力です。完全に他人へ化ける「変身」から、周囲の景色に溶け込む「擬態」まで、幅のある力です。

27. 記憶操作

相手の記憶を消したり、書き換えたり、偽の記憶を植えつけたりする能力です。地味ながら、物語に大きな謎を生み出す強力な力です。

28. 精神支配・洗脳(マインドコントロール)

相手の心を操り、自分の意のままに従わせる能力です。テレパシーが「読む」力なら、こちらは「操る」力。悪役(ヴィラン)の能力としても人気があります。

29. 治癒・再生(超回復)

傷を一瞬でふさいだり、失った部位を再生したりする能力です。不死身キャラの定番設定で、現実のヒーリングを究極まで強化したもの、と言えます。

30. 分身・複製

自分の体や物体を複製して、数を増やす能力です。一人で何人分も働ける、現代社会でいちばん欲しい超能力かもしれません。

31. 飛行(空中飛行)

翼や道具を使わず、自分の力だけで空を飛ぶ能力です。ヒーローの象徴ともいえる、あこがれの力ですね。

32. 物質透過(すり抜け)

壁や床など、固体をすり抜ける能力です。自分の体の分子の隙間をすかして通り抜ける、といった理屈で描かれることが多い力です。

33. 運命・確率操作

幸運を引き寄せたり、相手の不運を誘発したりと、確率や運命そのものに干渉する能力です。一見地味ですが、設定しだいでは最強クラスになる、玄人好みの力です。

個人的に一番ほしいのは「分身」です。原稿を書く私と、ぐっすり眠る私に分かれたい。切実です。

超能力は実在するのか?まとめ

超能力を、超心理学の分類・科学的な検証の歴史・創作の世界という3つの切り口から、全33種類紹介してきました。

ESPとPKという2つのタイプを軸にすれば、数多くある超能力も、すっきり頭の中で整理できます。

科学的には、管理された条件で誰もが再現できる超能力は、いまだ確認されていません。ジェームズ・ランディの100万ドルが、ついに誰の手にも渡らなかったのが、その象徴と言えるでしょう。

それでも、未来を知りたい、心を通わせたいという人間の願いから生まれた超能力の物語は、これからも私たちを楽しませてくれるはずです。あなたがもし一つだけ手に入れられるなら、どの能力を選びますか。

信じるか信じないかは、あなた次第。でも、夢を見るくらいはタダですからね。