鬼ごっこの種類27選!ルールとコツ・由来や歴史・世界の鬼ごっこまで徹底解説

公園や校庭で、誰もが一度は夢中になった鬼ごっこ。シンプルなのに何度でも盛り上がる、まさに外遊びの王様です。

ところがこの遊び、ただ追いかけてタッチするだけではありません。氷鬼や高鬼、けいどろにSケンまでバリエーションはじつにさまざまで、そのルーツは平安時代の宮中行事までさかのぼると言われています。

この記事では、定番からちょっと変わったものまで鬼ごっこの種類を27選にまとめ、それぞれのルールと盛り上がるコツを解説します。あわせて、名前の由来や歴史、世界の鬼ごっこ、上達のコツ、安全に遊ぶための注意点、クイズやよくある質問まで、鬼ごっこのすべてを一気にまとめました。

子どものころ、気づいたら日が暮れるまで鬼ごっこしてましたよね。大人になった今読むと「こんな種類もあったんだ」と新しい発見がありますよ。

鬼ごっことは?「鬼」の意味と基本ルール

公園の一本道を笑顔で走る子ども

鬼ごっこ(おにごっこ)は、追いかける「鬼(おに)」役と、逃げる「子」に分かれて遊ぶ、日本で古くから親しまれてきた外遊びです。漢字では「鬼事」「鬼子事」とも書きます。

基本ルールはとてもシンプルです。まずジャンケンなどで鬼を1人決めます。鬼は数を10数えるあいだ目をつぶり、そのすきに子は逃げます。鬼は子を追いかけてタッチし、タッチされた子が次の鬼に交代します。これを繰り返して遊びます。

鬼ごっこの魅力は、特別な道具がいらず、広場さえあれば何人でもすぐに始められる手軽さにあります。全身を使って走り回るので運動量もたっぷりで、逃げる方向を読み合う駆け引きの楽しさもあります。

鬼の決め方いろいろ
鬼を決めるときは、ジャンケンのほかに「鬼決め」の歌を使う地域もあります。みんなで足を出し、「お~に~き~め、お~に~き~め」と数えていって、最後に当たった人が鬼になるという方法です。「最初はグー」も鬼決めの定番ですね。

鬼ごっこの定番!基本ルールと「増殖系」

まずは鬼ごっこの基本形と、鬼がどんどん増えていくスリリングな増殖系から紹介します。大人数で盛り上がりたいときの定番です。

1. ノーマル鬼ごっこ

もっとも基本的な鬼ごっこです。鬼は1人で、タッチした相手と鬼を交代します。鬼の人数が変わらないので、何分でも遊び続けられるのが特徴です。

コツは、鬼になったら全員を追わず、いちばん近い1人に狙いを定めること。あれもこれもと追うと、いつまでもタッチできずに鬼のままになってしまいます。

2. 増え鬼(ふえおに)

鬼にタッチされた子が、次々と鬼になっていくルールです。最初は1人だった鬼が2人、3人と増えていき、最後まで逃げ切った人が勝ちになります。

終盤は逃げる人より鬼の方が多くなるので、緊張感は最高潮です。広い場所だと鬼が散らばって追い込みやすくなるため、コートを少し狭めにすると一気に盛り上がります。

3. 手つなぎ鬼

増え鬼に似ていますが、鬼にタッチされた人は鬼と手をつなぎ、横一列になって追いかけます。鬼の列が長くなるほど逃げ場がなくなっていく遊びです。

「鬼が4人つながったら2人ずつに分裂する」というルールを足すと、列が動きやすくなって捕まえやすくなります。連携プレーが自然に生まれるのが楽しいポイントです。

つかまると固まる「氷結・救出系」の鬼ごっこ

校庭でかけっこをして体を動かす子どもたち

タッチされた子がその場で固まり、仲間が助けに来てくれる救出系。逃げるだけでなく「助け合い」の要素が加わるので、チームワークが熱くなります。

4. 氷鬼(こおりおに)

鬼にタッチされると、氷のようにその場で固まって動けなくなります。固まった子は、まだ捕まっていない仲間がタッチしてくれると溶けて復活できます。

鬼が全員を凍らせたら鬼の勝ちです。逃げる側は自分が逃げるだけでなく、凍った仲間を助けに行く勇気も必要になります。助けに行って自分も凍る、という熱い展開がよく起こります。

5. 助け鬼(たすけおに)

氷鬼と似ていますが、タッチされた子は決められた「牢屋(ろうや)」に集まって待ちます。仲間が牢屋にタッチしに来てくれると、つかまった子は全員脱出できます。

鬼は牢屋を守るか、新しい子を追うかの判断を迫られます。逃げる側にとっては、いかに鬼のスキをついて牢屋にタッチするかが勝負どころです。

6. バナナ鬼

タッチされたら、両手を頭の上で合わせてバナナのポーズで固まります。仲間が来て両腕を1本ずつ「皮をむく」ように下ろしてくれると復活できる、かわいい救出系です。

2人がかりで皮をむかないと復活できないルールにすると、難易度が上がってさらに盛り上がります。小さな子でもルールがわかりやすく、笑いが起きやすいのが魅力です。

7. 電子レンジ鬼

氷鬼のアレンジ版です。凍った仲間を助けるとき、2人で凍った子を囲み、手をつないで「チン!」と言いながら一周します。電子レンジで温めるイメージで復活させる遊びです。

1人では助けられないので、自然と協力プレーが生まれます。復活の演出がユニークで、見ているだけでも楽しい変化球ルールです。

氷鬼で凍った仲間を助けに行くか、自分だけ逃げ切るか。あの一瞬の葛藤、大人になっても通じるものがありますよね。

場所やポーズでセーフ!「安全地帯系」の鬼ごっこ

「ここにいれば鬼にタッチされない」という安全地帯(バリア)を設けるタイプです。どこに逃げ込むか、いつ飛び出すかの読み合いが楽しめます。

8. 高鬼(たかおに)

ベンチや段差、遊具など、地面より高い場所に乗っているあいだは鬼にタッチされません。鬼は子が高い所から降りてくる瞬間をねらいます。

ずっと高い所に居続けるのは禁止というルールが定番です。「同じ場所にいられるのは10秒まで」などと決めておくと、動きが生まれてダレません。

9. 低鬼(ひくおに)

高鬼とは逆に、しゃがんだり地面に手をついたりして低い姿勢になっているとセーフになる遊びです。低い体勢では素早く動けないので、立って逃げるか低くなって守るかの判断が悩ましくなります。

高鬼と低鬼を交互に遊ぶと、頭の切り替えが必要になってさらにおもしろくなります。

10. 色鬼(いろおに)

鬼が「赤!」「青!」と色を指定し、子はその色のものを探して触っていればセーフになる遊びです。鬼は色を言ったあと、その色に触れていない子を追いかけます。

服や遊具、地面の塗装など、まわりにある色をとっさに探す観察力が問われます。「金色」「水玉」など見つけにくい色を指定すると、鬼が一気に有利になります。

11. 立ち木鬼(たちきおに)

木に触っているあいだは鬼にタッチされない、というルールです。「木鬼(きおに)」とも呼ばれます。公園など木がたくさんある場所にぴったりの遊びです。

1本の木にいられる人数や時間を制限すると、安全地帯の取り合いになって盛り上がります。木から木へ移動する瞬間が最大のスリルです。

12. しゃがみ鬼

しゃがんでいるあいだはタッチされないシンプルな安全地帯系です。ただし、しゃがんだままでは逃げられないので、立ち上がった瞬間が一番ねらわれます。

「しゃがんでいられるのは3回まで」などと回数を決めると、安易にしゃがめなくなって駆け引きが生まれます。小さい子でもわかりやすい人気ルールです。

動き方が変わる「変化球系」の遊び

走り方や動き方そのものにしばりを加えると、いつもの鬼ごっこがまったく別の遊びに変わります。運動神経だけでは勝てないのが魅力です。

13. 影踏み鬼(かげふみ)

体ではなく、相手の「影」を踏めばタッチ成立となる遊びです。よく晴れた日にしかできない、季節と天気を選ぶ鬼ごっこです。

日陰に入れば影が消えるので、建物や木のかげが安全地帯になります。タッチではなく影をねらうので、走るのが苦手な子でも作戦次第で勝てるのが楽しいところです。

14. いもむし鬼

鬼がしゃがんだまま、いもむしのようにゆっくり移動して子を捕まえる遊びです。鬼のスピードが出ないので、走るのがまだ苦手な小さな子でも安心して楽しめます。

逆に「全員いもむし歩きで移動する」というルールにすると、大人でも筋肉痛になるほどハードな遊びに変わります。

15. ケンケン鬼

全員が片足跳び(ケンケン)の姿勢で移動する鬼ごっこです。両足をついたら反則になります。バランス感覚と片足の体力が勝負を分けます。

足を入れかえるタイミングが甘いとすぐ転んでしまうので、走る速さよりも体幹の強さがものを言います。短い時間で決着がつくので何度も遊べます。

チームで戦う「牢屋・陣取り系」の鬼ごっこ

公園に集まって外遊びをする子どもたち

2チームに分かれて戦う本格派です。作戦を立てて連携するので、年齢が上がるほど熱中する、鬼ごっこの花形ジャンルです。

16. けいどろ/どろけい

警察チームと泥棒チームに分かれて戦う、鬼ごっこの定番中の定番です。警察が泥棒を追いかけてタッチし、捕まえた泥棒は牢屋に入れます。仲間の泥棒が牢屋にタッチすると脱獄できます。

警察が泥棒を全員捕まえたら勝ちです。地域によって「けいどろ」「どろけい」「どろじゅん」など呼び名が変わるのも有名な遊びです。牢屋を守る役と追う役で警察が分担すると、ぐっと捕まえやすくなります。

17. Sケン(エスケン)

地面に大きく「S」の字を描き、その中を陣地にして戦う陣取り系の鬼ごっこです。自分の陣地から出るときは片足ケンケンで進み、両足で立てるのは決められたエリアだけ、というルールが特徴です。

相手をケンケンのまま押し合って、両足をつかせたら勝ち。最終的に相手陣地の宝(目印)を取ったチームの勝利です。体のぶつかり合いがあるので、広くて柔らかい地面で遊ぶのがおすすめです。

18. 十字鬼(じゅうじおに)

地面に大きな十字(プラス)の線を描き、鬼は線の上だけを移動して、4つの区画にいる子をタッチする遊びです。子は線をまたいで別の区画へ逃げられますが、鬼が線の交差点にいると渡りにくくなります。

鬼は線から出られないという制約があるので、どの交差点に陣取るかが勝負です。狭い場所でも遊べて、走るのが速くなくても楽しめます。

19. 三角鬼(さんかくおに)

十字鬼の仲間で、地面に三角形の線を描いて遊びます。鬼は三角形の線の上だけを動いて、内側や外側にいる子をねらいます。

十字鬼より逃げ場が限られるぶん、鬼が有利になりやすいのが特徴です。線の太さや三角形の大きさを調整して、難易度を変えて遊びましょう。

20. ことろことろ

日本でもっとも古い鬼ごっこの一つとされる伝承遊びです。先頭の「親」の後ろに「子」が一列に手をつないでつながり、鬼は列のいちばん後ろの子を捕まえようとします。親は両手を広げて子を守ります。

列がムチのようにしなって逃げるので、後ろの子は振り落とされないようにしがみつくのが大変です。じつは中国の「鷹と鶏(老鷹捉小鶏)」とほぼ同じ遊びで、世界各地に似た形が伝わっています。

21. 王様鬼(おうさま鬼)

各チームの中から「王様」を1人決め、相手の王様をタッチしたチームが勝ちというルールです。誰が王様かを相手に知られないように動くのがポイントです。

王様を守るガード役、相手の王様を探す攻撃役と、自然に役割分担が生まれます。誰が王様かバレないように、わざと普通の子のように振る舞う心理戦も楽しめます。

道具や線を使う鬼ごっこ

ボールやしっぽ、地面の線など、ちょっとした道具や工夫を加えるタイプです。タッチが苦手な子でも参加しやすくなります。

22. 線おに(線鬼)

地面に描いた線の上だけを歩いて移動する鬼ごっこです。鬼も子も線から落ちたらアウトになります。校庭のライン引きや、公園のタイルの模様を使って遊べます。

走り回れないので、足の速さではなくルート選びと判断力が勝負になります。線が交差する場所をどう抜けるかが腕の見せどころです。

23. ボール鬼(当て鬼)

鬼が手でタッチする代わりに、やわらかいボールを当ててタッチ成立とする遊びです。ドッジボールと鬼ごっこを合わせたようなルールです。

離れた相手もねらえるので、足が速い子だけが有利にならないのが利点です。あくまでやわらかいボールを使い、顔をねらわないことを必ず約束してから遊びましょう。

24. しっぽ取り鬼

腰にタオルやひもを「しっぽ」として挟み、鬼に取られたら負け、というルールです。直接体にタッチしないので、ぶつかってケガをしにくい安全な鬼ごっこです。

全員がしっぽを付けて、取り合いにすると大乱戦になって盛り上がります。後ろを取られないように、相手に背中を見せない立ち回りが大切です。

かくれんぼ・伝承遊びと融合した系

鬼ごっこは、かくれんぼなど別の遊びと混ざることでさらに進化してきました。ここでは、ほかの伝承遊びと融合したタイプを紹介します。

25. かくれ鬼

かくれんぼと鬼ごっこを合わせた遊びです。鬼が数えるあいだに子は隠れ、鬼は隠れた子を探します。ただし、見つかっても鬼にタッチされる前に決められた拠点まで逃げ込めばセーフになります。

隠れる緊張感と、見つかってからの追いかけっこの両方が味わえる、いいとこ取りの遊びです。

26. 缶蹴り(かんけり)

中央に空き缶を置き、鬼が缶を踏んで数えるあいだに子が隠れます。鬼は隠れた子を探しますが、子は鬼にタッチされる前に缶を蹴れば、捕まった仲間を全員逃がせます。かくれんぼと鬼ごっこのいいとこ取りのような伝承遊びです。

缶蹴りのルールやコツ、隠れ方のテクニックは、かくれんぼの記事でくわしくまとめています。あわせて読んでみてください。

27. だるまさんがころんだ

鬼が「だるまさんがころんだ」と唱えて振り向くまでに近づき、振り向いた瞬間に動くと捕まる遊びです。広い意味では「鬼」がいる鬼遊びの一種に数えられます。鬼にタッチして捕虜を逃がし、全員でダッシュで逃げる展開は鬼ごっこそのものです。

10文字の掛け声の由来や、全国の方言版の掛け声、世界の似た遊びについては、専用の記事でくわしく解説しています。

鬼ごっこの由来・歴史|「鬼やらい」から子とろ子とろまで

祭りで鬼の面と赤い装束をまとった人物

身近な鬼ごっこですが、その起源は意外なほど古く、はっきりとは分かっていません。ここでは有力とされている説を紹介します。

一つ目は、平安時代の宮中行事「追儺(ついな)」を源流とする説です。追儺は「鬼やらい」とも呼ばれ、大晦日に悪い鬼を追い払って一年の無病息災を願う行事でした。もともと中国から伝わった行事で、方相氏(ほうそうし)という役人が鬼を追いかけ回したと伝えられています。鬼を追うこの姿が、鬼ごっこの原型になったとされています。

二つ目は、平安時代中期の天台宗の僧、恵心僧都源信(えしんそうずげんしん)が、「親が子を守る」という形の遊びを民衆の教えに用いたという説です。これが、列の後ろの子を守る「ことろことろ」につながったと考えられています。

「ことろことろ」は「子を捕ろ子捕ろ」が縮まった言葉で、「子買お」「親捕り子捕り」などとも呼ばれました。江戸時代になると庶民の子どもたちのあいだに広まり、地域ごとにさまざまな呼び名が生まれました。京都では「つかまへぼ」と呼ばれていたという記録も残っています。

「鬼ごっこ」という言葉の意味

そもそも「鬼」とは何者なのでしょうか。一説では、「鬼」はもともと「隠(おぬ・おん)」という言葉から来ており、姿の見えないもの、この世のものではない怖い存在を指したと言われています。鬼ごっこの鬼が「捕まえる怖い役」なのは、この名残だと考えられます。

「ごっこ」は、ままごとや電車ごっこと同じで、何かのまねをして遊ぶことを表す言葉です。つまり鬼ごっこは、鬼の役を交代しながら演じて遊ぶもの、という意味になります。

毎日のように遊んでいた鬼ごっこが、まさか平安時代の宮中行事につながっているとは驚きですよね。1000年以上前から、子どもたちは似たような遊びで走り回っていたのかもしれません。

世界の鬼ごっこ|海外ではどう呼ばれている?

鬼ごっこのような「追いかけてつかまえる遊び」は、じつは世界じゅうにあります。国によって名前や設定が違うのがおもしろいところです。

英語圏では鬼ごっこを「タグ(tag)」と呼び、鬼役のことを「イット(it)」と言います。日本の氷鬼にあたる遊びは「フリーズタグ(freeze tag)」と呼ばれ、ルールもほとんど同じです。

ヨーロッパには動物に見立てた鬼ごっこが多く、「狐とがちょう」のような遊びが伝わっています。フランスには腰に挿したハンカチをしっぽに見立てて追いかける「悪魔のしっぽ」という、日本のしっぽ取り鬼によく似た遊びがあります。

さらに、中国の「鷹と鶏(老鷹捉小鶏)」は、親鳥が並んだひな鳥を守りながら鷹から逃げる遊びで、日本の「ことろことろ」とそっくりです。イランには「狼と仔羊」という似た遊びもあり、世界中で同じような発想の遊びが生まれてきたことが分かります。

強くなるコツ|鬼と逃げる側の戦略

ただ走るだけに見えて、鬼ごっこには勝つためのちょっとした戦略があります。鬼の側と逃げる側、それぞれのコツを紹介します。

鬼でうまく捕まえるコツ

鬼になったら、全員を追いかけようとしないことが何より大切です。狙いを1人にしぼり、その子をフェンスや壁、コートの角へ追い込むと一気に捕まえやすくなります。

また、相手の進む先を予測して、まっすぐ追うのではなく回り込むように動くのも有効です。相手が方向転換する瞬間はスピードが落ちるので、そこをねらいましょう。

逃げ切るコツ

逃げる側は、直線で全力疾走するよりも、急な方向転換やフェイントで鬼を振り切る方が効果的です。鬼はスピードに乗っているほど、急な切り返しについてこられません。

鬼の正面や背後(死角)を意識して動くのもポイントです。氷鬼やけいどろのような救出系では、1人で逃げ回るより仲間と協力して鬼を引きつけ合う方が、結果的に長く生き残れます。

足の速さだけが武器ではないんですよね。フェイントや声かけで仲間と連携できる子は、足が遅くても最後まで生き残るものです。

スポーツ鬼ごっことは?競技になった鬼ごっこ

遊びだった鬼ごっこを、本格的なスポーツに発展させたのが「スポーツ鬼ごっこ」です。一般社団法人鬼ごっこ協会が考案した、新しい団体競技です。

公式ルールでは7対7の2チームで戦います。コートの両端には「宝(トレジャー)」が置かれ、相手の陣地に攻め込んで宝を取れば1点が入ります。同時に、自分の陣地の宝も守らなければなりません。攻めと守りを同時に考える戦略性が魅力です。

相手の陣地でタッチされたら、いったん自分の陣地のセーフティエリアに戻ってから再び出直します。タッチは必ず両手で行うなど、安全への配慮もルール化されています。試合時間は5分間を2回行うのが基本です。

運動量と作戦の両方が求められるため、子どもから大人まで本気で楽しめる競技として、全国大会も開かれています。

安全に楽しく遊ぶための注意点

夢中になるとつい周りが見えなくなるのが鬼ごっこです。楽しく遊ぶために、次の点に気をつけましょう。

まず、遊ぶ場所をしっかり選ぶことです。車や自転車が通る道路、池や川のそば、段差や障害物の多い場所は避け、見通しのよい広場で遊びましょう。遊ぶ範囲(コート)をはっきり決めておくと、危険な場所へ走り込むのを防げます。

タッチは強く叩かず、軽く触れる程度にするのも大切な約束です。後ろから急に突き飛ばすと転倒やケガのもとになります。人数が多いときは安全地帯を用意して、休めるようにしておくと安心です。

熱中症と水分補給に注意
鬼ごっこは見た目以上に運動量の多い遊びです。とくに夏場は、こまめに休憩と水分補給をとりましょう。「あと1回」を繰り返して遊びすぎると、子どもは夢中になって体調の変化に気づきにくくなります。大人が時間を区切ってあげると安心です。

鬼ごっこクイズ5問にチャレンジ

ここまで読んだあなたは、もう鬼ごっこ博士かもしれません。知識をためすクイズに挑戦してみましょう。答えはそれぞれの下にあります。

第1問

タッチされると氷のように固まり、仲間にタッチされると復活できる鬼ごっこは何でしょう?

答え:氷鬼(こおりおに)。英語圏でも「フリーズタグ」としてほぼ同じルールで遊ばれています。

第2問

鬼ごっこの起源になったとされる、大晦日に鬼を追い払う平安時代の宮中行事を何というでしょう?

答え:追儺(ついな)。「鬼やらい」とも呼ばれ、節分の豆まきのルーツでもあります。

第3問

警察と泥棒の2チームに分かれて遊ぶ鬼ごっこを、関東などでは「けいどろ」と呼びます。では、関西などでよく使われる逆の呼び方は何でしょう?

答え:どろけい。地域によって「どろじゅん」など、ほかにもさまざまな呼び名があります。

第4問

日本最古の鬼ごっこの一つとされ、列の後ろの子を鬼から守る遊びで、中国の「鷹と鶏」とそっくりなものは何でしょう?

答え:ことろことろ(子を捕ろ子捕ろ)。親が両手を広げて、つながった子を守ります。

第5問

英語で鬼ごっこは「タグ(tag)」と言いますが、では鬼役のことを英語で何と呼ぶでしょう?

答え:イット(it)。「あなたが鬼だよ」は英語で「You’re it!」と言います。

よくある質問(Q&A)

Q. 鬼ごっこは何歳から遊べますか?

歩いて走れるようになる2歳ごろから楽しめます。小さな子には、鬼がゆっくり動く「いもむし鬼」や、ポーズで休める「バナナ鬼」がおすすめです。年齢が上がったら、けいどろやSケンのような作戦が必要な遊びに挑戦すると盛り上がります。

Q. 少人数でも遊べる鬼ごっこはありますか?

3人もいれば十分に遊べます。少人数なら、ノーマル鬼ごっこや高鬼、色鬼など、チーム分けのいらないシンプルなルールが向いています。逆にけいどろや手つなぎ鬼は、人数が多いほど盛り上がります。

Q. 室内や狭い場所でもできますか?

広く走り回れない場所では、移動が制限されるルールがおすすめです。線の上だけ動く「線おに」、しゃがめばセーフの「しゃがみ鬼」、十字鬼などは狭いスペースでも楽しめます。ただし、室内では家具の角などに十分注意してください。

Q. 鬼がなかなか交代できないときはどうすればいいですか?

コートを狭くするのが一番の解決策です。それでも難しいときは、「鬼が10秒以内にタッチできなければ全員1歩近づく」などのハンデを加えると、交代しやすくなります。鬼ばかりでつまらないと感じる前に、ルールを調整してあげましょう。

Q. 鬼ごっこにはどんな効果がありますか?

全身を使った有酸素運動になるだけでなく、逃げ道を考える判断力や、仲間と助け合う協調性も自然に育ちます。鬼ごっこ協会も、体力づくりと社会性の両方を学べる遊びとして、その価値を発信しています。

まとめ|鬼ごっこは奥が深い外あそびの王様

鬼ごっこは、ただ追いかけるだけのシンプルな遊びに見えて、氷鬼や高鬼、けいどろなど数えきれないほどの種類がある奥の深い遊びです。

そのルーツは平安時代の「鬼やらい」や「ことろことろ」までさかのぼり、1000年以上の歴史を持つと言われています。

世界を見渡せば、英語の「タグ」や中国の「鷹と鶏」など、似た遊びが各地にあります。国や時代を越えて愛されてきた、まさに外遊びの王様です。

今回紹介した27種類の中から、その日の人数や場所に合わせて遊びを選べば、もっと盛り上がること間違いなしです。ぜひお気に入りの鬼ごっこを見つけてみてください。

次の休日は、お子さんや友達と童心にかえって走り回ってみてはいかがでしょうか。いい運動になりますし、きっと笑顔があふれますよ。