看護師の転職について体験談をもとに真剣に説明する

はい、ウマキです。

今回は看護師の転職について、様々な観点からお話します。

私の彼女様は看護師をしており、少し前に他病院に転職して、しばらく経ちました。転職の際は様々なサイトや転職エージェントを活用していましたので、今回はそれらについてまとめてみたいと思います。

看護師の転職について、等身大の現役看護師が詳しく記載しているサイトが少なく、彼女様もネット上の様々な情報に踊らされていた為、少しでも看護師転職を考えている方の役に立てれば幸いです。

本エントリーは、彼女様から詳細にヒアリングをし、また彼女様の大学の友達にも合わせて話を聞き、一緒に協力しながら書きました。

では行ってみましょう!

転職を考えるきっかけ

私は学生時代、実習を行っていた、地元の病院ではなく、就職をきっかけに東京の病院に勤務しました。回りは知らない人だらけでしたが、どうしても上京したい思いが強く前職場への入職を決めました。

ですが、実際に働いてみると、実習先の病院とは仕事の進め方が全く異なり、業務を一から覚えなおす事になりました。また環境についても大きく変わり、病院それぞれに特色がある事を、身を持って体感しました。

以下、前職場で転職を考えるきっかけになった事項を挙げます。

職場が非常に激務だった為

私は急性期病院の病棟勤務だった為、残業が多く、重症な患者様も大量にいた為、ケアも非常に大変でした。常に看護師不足の環境で、看護師一人に対する受け持ち患者様の数が多く、通常7対1の割合で看護師が配備されていますが、それよりも多い日が普通でした。

残業代については、月の上限時間が設定されており、30時間以上の残業は申請出来ない決まりになっていました。

私の月の残業時間は、上記の上限を大きく上回っていました。その為一度30時間以上の残業申請をした事がありますが、却下され、それが給与に反映される事はありませんでした。

夜勤が身体に合わなかった

前職場の勤務体系は2交代制で、それにプラスして遅番がありました。看護師が少ない為、ギリギリのシフトで回しており、夜勤も当然あった為、昼夜逆転の生活になる事がありました。

夜勤は想像以上に疲労を伴い、また夜勤する看護師の数も少なかった為、患者様と看護師の人数の釣り合いが取れず、かなり激務でした。そこに入院患者様や急変患者様が来ると、業務が回らなくなる事も間々ありました。

夜勤が続くと、体調に変化が起こり、また肌も荒れてしまい、いつも陰鬱な気分で仕事に向かうことが多くなりました。

有給休暇が取れる環境ではなかった

有給休暇のシステムはありましたが、職場の雰囲気上、とても気軽に取得出来るものではありませんでした。取得出来るとしたら、子持ちの上の先輩のみで、私の場合はプライベートな時間が欲しかったとしても、申請出来ませんでした。

有給申請の却下などされるまでも無く、そもそも有給を申請出来る状態ではなかった為、職場のみんなは、半ば諦めながら働いている節がありました。

プライベートを充実させる為に仕事をしているのではなく、仕事の為に生きている様な状態になってしまった事が、転職の大きなきっかけでもあります。

職場の人間関係

女社会である為、必然陰口など、裏での罵り合いは存在しました。私の先輩看護師は、裏でかなり劣悪な陰口を言われており、それが精神的なダメージになった様で、1週間ほど病院に来られない時期がありました。

1週間休暇した後も、悪口は止まらず、結局退職に至りました。

私自身も陰口を言われない様に、先輩の目を伺いながら、必死に業務をしており、何か困った時に相談出来る相手は、職場にはいませんでした。

唯一の救いは、同期と一緒に職場の愚痴を言い合う事でしたが、同期が退職してしまった為、途中からそれも叶わなくなりました。

なぜ、転職を決断するまで時間がかかったか

上記した様に、職場の環境はかなり悪かったですが、私は2年以上勤務を続けました。勤務中、転職を考える事は幾度となくありましたが、実際に行動に移せたのは、随分先でした。何故、早めに転職活動を行わなかったのかについて、本項では記載します。

業務に対する責任感

看護師がギリギリの人数しかいない状況で、更に私が退職する事により、仕事が回らなくなってしまうと強い恐怖を感じたからです。私が辞める事により、自分の親しい同期の仕事が増え、直接的に被害を与える事が怖く、ずっと躊躇っていました。

看護師は業務内容上、私の様に責任感が強い方が多いと思います。その為、先輩社員で長く働いている方は、この責任感に縛られて、働いていると感じました。

3年で一人前という言葉に縛られていた

看護師は病棟勤務3年で一人前という、共通認識があります。 地元に残った友達は、実習先の病院で頑張っているにも関わらず、私だけ、3年経過する前に早々と転職する事は出来ないと、プレッシャーを感じていました。

3年頑張れば業務を一回りし、精神的にも楽になるのではないかと考えていた為、どうしてもすぐに転職活動するに至れませんでした。

忙殺されていた

業務が非常に忙しく、とても転職を考える心の余裕がありませんでした。休日は体力の回復に充てる事が殆どになってしまい、自分の今後のキャリアパスや人生を見返す余裕はとてもありませんでした。

ただ、与えられたシフトをこなす事で頭がいっぱいで、それ以上の事を考える余力が無かった点が、転職が遅れてしまった大きな理由の内のひとつです。

看護師のキャリアパスを考える

私の様に、職場環境が良くなく、業務を続ける事を苦痛に思っている看護師の方は沢山いると思います。

人は仕事を続け、収入を得なければ生きる事は出来ません。しかし、その仕事があなたの人生を押し潰してしまう様であれば、少なくとも一度は他の病院での勤務や他の仕事を考えてみた方が良いです。

本来、仕事はあなたの人生を幸福にする為に行うものです。決して不幸にする為に存在するものではありません。

私も転職するに当たって、一度自身の人生を見直し、看護師としてのキャリアパスの見直しを行いました。もし、一人で考える事が出来ない方は、是非下記に紹介している、看護師の転職エージェントを活用してみて下さい。

私も実際に何社も活用し、何度も電話や面談にてやり取りを行いました。そこで、自身の学生時代に思い描いていた働き方と、現状望んでいる働き方が大きく乖離している事に気づく事が出来ました。

キャリアパスの変化

私は転職エージェントとの面談や電話でのやり取りを通じて、自身の仕事への考え方が、学生の時とは大きく異なる事が分かりました。以下要件について記載します。

学生時代に思い描いていたキャリアパス

私は元々保育士になりたかった事もあり、学生時代は小児科の看護師を希望していました。小児科勤務にて、実績を重ねた後、小児科に特化した病院に勤務する事を目標としていました。またそれ以外にも、助産師の資格を取得し、助産師として働くことも視野に入れていました。

現状のキャリアパス

私は前職場に小児科希望で入職しましたが、実際に配属された科は腎臓内科でした。また勤務を進めていくうちに、私自身に出世欲が無い事に気付き、仕事は仕事、プライベートはプライベートで、分けて充実させたいと強く願う様になりました。

また、私は身体が強い方ではない為、夜勤や残業は心身共に、大きな負担になっている事が分かりました。しかし、看護業務自体は好きで、患者様との関わりは他の職業にはない充実感があります。

その為、小児科等に拘らず、また、病棟勤務等にも拘らず、長く働ける職場が私に合っていると、詳しい面談を通して理解できました。

他者から客観的に見ると、自身の立ち位置が正確になり、今後どのように仕事と向き合えばいいのかも分かり、気持ちが随分楽になります。

残業や夜勤を続けていると、延々とゴールが見えないトンネルを進んでいる気持ちになりますが、今後のキャリアについて見直し、背伸びしないキャリアプランを提示して貰った時は、新しい可能性が見えた気がしました。

看護師資格を生かした職業

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本項では看護師資格を生かした職業について紹介します。病棟勤務以外にも様々な職種があり、きっと今の職場が合わないと感じている方も、看護師資格を有効に使える、自身に合った仕事があるはずです。

病院勤務の看護師

病院勤務の看護師の種類は大きく分けて6種類あり、外来看護師、病棟看護師、オペ室看護師、ICU看護師、救急外来看護師、透析看護師です。

以下、それぞれの特色について、簡単に記載します。

外来看護師

外来にて来院された患者様について、医師の診療の補助を行います。科により、補助内容は異なりますが、基本的には、採血や、点滴、バイタルサインを取る業務が主です。また、入院する事になった患者様の情報をまとめ、病棟看護師に申し送りをする事も、業務の一環になります。

院内環境を整える事も仕事の一部であり、端的に言うと、患者様がスムーズに診療を受けられる事を、全面的にサポートする事が業務となります。

病棟看護師

主に、病棟で勤務し、入院している患者様と相対する看護師を指します。患者様の全身状態の観察、保清など、清潔を保つ以外にも、処置(カテーテル管理、包交、褥瘡のケア、与薬)やケア(体位変換、術後の管理、排泄の管理)など、患者様の入院生活を支え、サポートする事が業務となります。

また、退院に向けて、患者様やご家族に対して、指導をすることも重要な業務の一つです。

入院患者様と相対する為、夜勤もあり、勤務体系は基本的にはシフト制となっています。2交代制と3交代制があり、2交代制の場合は、日勤と夜勤、3交代制の場合は、日勤、準夜勤、夜勤のシフトとなります。

オペ室看護師

大きく分け、『器械出し』と『外回り』の業務があります。

器械出しについては、文字の通り、執刀医に清潔を保った医療器具を渡すなど、オペの直接的なサポートを実施します。

患者様の状態については『外回り』を行っている看護師が観察します。術中の患者様の状態を逐一観察したり、ライトの向きを合わせるなど、オペの進行をよりスムーズにする為に、オペ室全体に気を使う事が役割となります。

また、病棟の看護師から、手術予定の患者様の情報について、申し送りを受ける事も業務の内の一つです。

ICU看護師

術後や、急変した、もしくは急変しやすい患者様と相対する看護業務となります。

基本的な業務は病棟看護師とあまり変わりませんが、様々な特殊な機械がある為、ICUで勤務する場合は、それらの使用法等を頭に入れておく必要があります。また、そのような重篤な患者様の場合だと、例えば点滴も機械を使って落とすものが多く、血中濃度など一般病棟に入院している患者様より、細かい配慮が必要になります。

また、入院患者様の家族への配慮も業務の一部であり、特に患者様が急変した場合は、家族も非常に混乱している場合が多いので、冷静な対処を求められます。

救急外来看護師

24時間体制で患者様の受け入れを行っている為、外来看護師ですが夜勤があります。緊急外来には、様々な症状の患者様が訪れる為、外科や内科など、横断的で幅広い知識が必要になります。

心肺停止などの状態で搬入される患者様もいらっしゃるので、予断を許さない状況が続く事がありますし、蘇生処置の知識や、骨折等の患者様への応急処置方法の学習なども必須となります。

ICUと同様に、専門的な機械を扱う為、そちらの知見も必要になります。様々な知識を業務を通して学習出来る為、成長は早いですが、その分多くの勉強と適切な判断を常に問われ続ける業務となります。

透析看護師

患者様に対して、透析を行います。患者様の全身状態を観察しながら、透析機器を操作し、異常がないか確認します。また患者様の予約処理等も看護師の業務になります。

看護師の仕事の中では、透析機器の操作や、腎臓の働き、透析を行う事で起こる身体の変化を、きちんと学習出来ていれば、業務負担的には、かなり楽な部類に入ります。

訪問看護

訪問看護ステーションから、病気や障害を持った人が住み慣れた地域やご家庭で、療養生活を送れるように、看護師が生活の場へ訪問し、看護ケアを提供し、自立への援助を促し、療養生活を支援するサービスです。

看護師自ら、患者様の基に赴き、看護するサービスです。

主治医やケアマネージャーなどと協力し、看護計画を立てて患者様の状態にあった訪問看護を進めることで、病気に寄り添い、長く安心した生活を提供する事を目標としています。

長く付き添う分、患者様との距離も近くなり、コミュニケーションやリハビリを通して日々患者様と接する事で、やりがいを感じやすい事も大きな利点です。福祉用品の手配や、オムツ等の医療用品の手配も業務となり、トータルで患者様のサポートを行うことになります。

基本的に新規対応などのイレギュラーな事が無い限り、残業は少なめで、1ヶ月の予定を立てやすい点も大きな魅力の内の一つです。

注意点としては、訪問看護ステーションによって、緊急時の訪問や24時間対応を行っているところがある点です。その為、当番日によっては、緊急で対応を迫られる場合があります。

また、看護師のキャリアアップを考える面でも、訪問看護の場合は大学病院等と比較して教育体制が完備されているところが少なく、知識の吸収は多くは望めません。

しかし、現状迫りくる超高齢化社会に対応する為、日本看護協会より、長期療養者を支える看護の機能強化も推進されています。

制度自体も少しずつ変わってきており、今後はより看護師が働きやすい環境が構築される事が期待されています。もし訪問看護に興味があり、研修制度の少なさから躊躇している人は、一度転職エージェントに相談するか、看護協会の研修を受講してみましょう。

老人ホーム・介護施設勤務

高齢者の介護をし、施設で快適に暮らせるように処置をする業務になります。入居者と長く関わる仕事となり、ゆっくりとコミュニケーションを取り、相手と親密になりたい方にとっては、病棟勤務の看護師より向いている職種かも知れません。

また、夜勤がない職場が殆どで、ワークライフバランスが取り易い点が魅力と言えます。

介護の業務を進めるにあたっては、基本的な看護技術があれば問題なく、出産等のブランクを挟んだとしても復帰しやすい点もメリットとなります。しかし、それ故に病棟勤務等をしている看護師よりも経験値の溜まり方が遅く、キャリアパスが描き難いというデメリットもあります。

しかし、昨今日本は深刻な高齢化社会を迎えている為、本職種については、需要が高まるばかりです。ケアスタッフと連携で業務を進めていく事は、病棟看護師では得られない経験なので、そのようにコミュニケーションや連携を上手くとれ、入居者を笑顔にさせられる看護師はこの先間違いなく、もっと需要が高まるでしょう。

クリニック勤務

内科等のクリニック

内科や整形外科などのクリニックで、患者様の治療のサポートを行います。医師が診察しやすいよう、患者様を誘導したり、採血、採血項目チェック、点滴、インフルエンザチェックなどの処置を行います。他にも雑務も多く、掃除や印刷用紙の補充、採血のスピッツの補充、医療物品の発注等も業務の内に入ります。

慣れてしまうと、単純なルーチンワークに感じてしまう為、より看護師としてのスキルを伸ばしたい方にとっては、やや味気なく感じてしまうかもしれません。

美容系のクリニック

美容整形などクリニックにて、女性の美を助ける為に業務を行います。転職サイトでよく取り上げられている為、目にした事がある方も多いのではないでしょうか。

看護の業務は少なく、受付、カウンセリング、掃除など、雑用全般が主な業務となります。その為、看護師のスキルアップを強く考えている方は、本職種はおすすめしません。(美容外科の場合は、手術のサポート等もある為、ある程度看護に関わる外科処置の経験を積む事が出来ます。)

また、ノルマが存在するクリニックもあり、お客様に美容品等を勧めるセールストークや、他サービスを推奨する話術が必要な場合もあります。

しかし、ワークライフバランスの面では夜勤もなく、給与もほどほどに高給な為、仕事とプライベートを割り切って考えたい方であれば、向いている職種だと言えます。

保健師

厚生労働大臣の免許を受けて、保健師の名称を用いて、保健指導に従事することを業とする者。

近年では介護需要の増加に伴い、活躍の場が大きく増えている職種とも言えます。 大きく3つに分類され、保健所などで働く『行政保健師』、企業の健康相談室で働く『産業保健師』、保健室で働く『学校保健師』からなります。

保健師免許を得るためには、看護師国家試験に合格した上で、所定の保健師養成課程を修了し、保健師国家試験に合格する必要がある。

看護師資格以外にも、上述した様に、保健師免許を取得する必要がありますが、非常に人気の職になっており、看護師からキャリアアップとして、保健師資格の取得を考えている方も多いです。

また4年制大学の場合、看護学部から保健師と看護師国家試験のダブル受験が可能で、3年制の専門学校等の場合は、卒業後、1年制の保健師養成学校に通うか4年制大学に編入し、受験する必要があります。

平日日勤帯での勤務となり、夜勤もなく、給料も高給で、ワークライフバランスが取り易い点が魅力です。

助産師

助産師は、女性の妊娠・出産・産褥の各時期において必要な監督・ケア・助言を行い、自分自身の責任において分娩介助をし、新生児及び乳児のケアを行う。

産婦人科や、助産院などが主な職場になります。また、本資格取得者は、個人で開業することが許可されています。

出産という女性の一大イベントに関わる事が出来る為、非常に大きなやりがいを持てる仕事です。また、助産師の資格を取得していると、資格給が支給される場合が多く、看護師として勤務するよりも高給が望めます。

看護師免許取得後、助産師教育機関にて学び、卒業後国家試験を受験し合格することで、晴れて本資格を取得する事が出来ます。

看護師転職のメリット・デメリット

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私が転職するに当たって、様々なメリットやデメリットを感じる事が出来ました。転職は大きな決断になります。転職中は負荷も増しますし、私は心配性なので、色々と考えこんでしまう場面もありました。

以下、私が実際に転職をした際に感じたメリット、デメリットについて記載します。

看護師転職のメリット

病棟と比較し、業務が楽になった

私は病棟勤務からクリニック勤務へ移った為、夜勤も無くなり、残業もほとんどなく、身体の負担も減り、精神的な余裕が出来た点が大きいです。

最初は看護師のキャリアを積めない事に関して、不安を感じていました。クリニックなので、患者様との関わり合いは薄く、ルーチンワークが多いですが、同僚との関係も良く、仲良く協力して仕事を進める事が出来ています。

金銭面は病棟勤務より劣りますが、その分自身に合った仕事が出来ていると感じています。

プライベートの時間が増える

プライベートの時間が増え、今までは仕事の為に生きていた状態でしたが、余暇を十分に楽しむ事が出来ています。

人にも依りますが、私にとっては、ワークライフバランスのとれた今の職場の方があっており、休日まで何とか業務を耐え忍んでいた昔が嘘のように感じています。

看護師転職のデメリット

経験が浅い場合、勤務先が限られる

病棟勤務を希望する場合、病棟勤務歴3年以上もしくは、臨床経験ありなどの経験が無い場合は、面接を受ける事が出来ないなど、制限がありました。

第2新卒の方であれば、やや門戸が広かったですが、単純な中途採用の場合は、私の体感で6割程の病院が、病棟勤務歴を問うてきました。また、中途の場合、大学病院などの規模の大きい病院については、受け入れが難しい場合が殆どでした。

私が転職活動をした際には、クリニック勤務の場合は、ほとんど病棟勤務歴は問われませんでしたが、緩和ケアを中心としたクリニックの場合、病棟勤務年数3年以上が条件であったクリニックも存在しました。

転職回数が多いと、不利

看護師は基本的には実習を行った病院に就職します。そして回りに同期が沢山いる為、多少職場に不満があったとしても、辞めずに続ける場合が多いです。その為、転職回数が明らかに多い場合は、履歴書上で目立ってしまい、希望病院に良い印象を与えません。

介護施設や、訪問看護、クリニックの募集は非常に多いですが、病院の中途採用の枠はそれほど多くない為、病院にて看護師のキャリアを積みたい方は、転職回数には十分に慎重になる必要があります。

また、病院でも、中途採用を受け付けているところは、職場環境がブラックな事が多いので、注意しましょう。

仕事をしながらの転職活動は、大変

履歴書作成や、面接で聞かれる事に対する対策など、転職するに当たり、様々な事を仕事終わりにする必要があり、非常に大変でした。※病院によっては、ポートフォリオ作成を求められたところもありました。

私は転職エージェントを活用し、煩雑な処理や希望の病院を探す手間を省けましたが、完全に一人で行うのであれば、かなり厳しかったと思います。

看護師の転職について

元々前職場は上京する前のドタバタした中決めたところでしたので、そもそも私は就職活動というものを、そこまできちんとした事がありませんでした。

大学の支援も無く、相談できる相手もおらず、働きながら転職活動をする必要があったので、転職エージェントを利用しました。

初めはかなり疑心暗鬼でしたが、何度かやり取りしていく内に自身に合うエージェントを見つける事が出来、転職活動の方向性や、自身の目指す姿が分かってきました。

転職エージェントについて

転職エージェントに登録すると、希望しているエリアや、職種、待遇、職歴などを確認する為のヒアリングの電話を受けます。

その後、対応出来るエージェントからコンタクト(メール・電話)があり、そのエージェントとやり取りしていく事になります。自身の希望を伝えると、エージェントがそれに合った病院を幾つか紹介し、その中から気になるものを選んだり、更に希望を述べたりし、より自身に合った病院探しをサポートしてくれます。

また、病院と志望者の間に立って、面接日などの調整も行ってくれるため、その点は非常に助かりました。必要であれば、履歴書の添削や、面接の練習にも付き合ってくれます。

エージェントを使いこなすコツとしては、受身にならず、自身の希望を正直に言う事です。あまりピンとこない求人であったり、色々な病院を見比べる内に、更に希望が出た際には、遠慮せずにきちんとエージェントに意思を伝えましょう。

転職エージェントの注意点

エージェントの相性に依存する

エージェントにより接し方にかなり違いがあると、実際に利用し強く思いました。良い対応をしてくれた会社があったとしても、それはエージェントに依存するもので、正直運の要素が強いです。

あまりに担当者と合わないと感じた場合は、そこで時間を費やすよりも、素直に別エージェントとやりとりする方が賢明でしょう。

きちんと希望を伝える

転職の時は、エージェントに対して、職場の環境が良いところ、離職率が低いところ、雰囲気が良いところを希望するなど、自身が重要視している箇所について強くはっきり伝えましょう。

エージェントもビジネスである為、あまり自分の希望を出さない方に対しては、エージェントの都合が良い病院を紹介されます。

もちろん、きちんとヒアリングをして、熟考し、より自身に合った職場を提案してくれるエージェントもいますが、少なくとも自身の就職活動の軸については、包み隠さず伝えた方が良いです。

紹介先に大きな違いはない

詳しい仕組みは分かりませんが、基本的には紹介してもらう先は、同様の希望を言えば、どの会社のエージェントでも大凡は同じです。

私は3社を並行して使っていましたが、どのエージェントにも同じ希望を伝えていたので、おすすめされる病院の幾つかは重複していました。

ですが、エージェントの人柄によって、説明の仕方や対応方法に随分違いがあり、詳細な希望をヒアリングしてくれ、更に私自身に合った病院を色々紹介してくれるよう努力してくれる方もいました。

また、求人サイトでは、体の良い言葉しか羅列されておりませんが、ちゃんとしているエージェントであれば、紹介した病院の不利点もきちんと説明してくれます。

※離職率の高さや、業務の忙しさ、看護師と患者数の比率、病院の立地の良し悪しなど

転職エージェントおすすめランキング

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以下私が実際に使ったエージェントについて、おすすめ順に紹介します。上記に記載した様に、例え同じ会社であっても、エージェントの相性により評価はかなり変わってきますので、あくまで参考程度にして頂けたら幸いです。

1位.看護roo!(カンゴルー)

他エージェントと比較しても、非常に対応が丁寧で、レスポンスも良かったです。何より嬉しかった点は、プラスアルファの提案を積極的にしてくれた点で、『この職場の方が休める』、『定着率であれば、こちらの職場の方が良い』、『安定と給与面を考えるのであれば、訪問看護も良いのではないか』など様々な案を出してくれました。

対応頂いたエージェントの方は、話やすい雰囲気で、自身の希望を全て伝える事が出来、親身になって長時間相談に乗ってくれました。

私は現職場については、本エージェントから紹介を受けたところに決めました。

2位.ナース人材バンク

メールのレスポンスや電話対応については『看護roo!』と変わらず非常に良かったです。2位にした点としては、『看護roo!』と比較して、プラスアルファの提案はそこまで無く、やや受動的であった為です。

しかし、職場のデメリットについては、包み隠さず詳細に教えてくれ、その点は非常に好印象でした。(業務が忙しい、離職率が高い、寮はあるが職場から遠いなど)

3位.マイナビ看護師

3社の中では、やや印象が悪かったです。こちらの希望は伝えていたのですが、事務的な回答をされる事が間々ありました。また、登録後、看護師求人とは関係のない企業の定型文のオファーメールが届く様になったので、その点はマイナスとしました。

しかし、上記した様に、単純に担当エージェントが私に合っていなかっただけなので、エージェントによっては、『看護roo!』や『ナース人材バンク』と同様に、良質な対応をしている人も勿論いると思います。

まとめ

ここまで読んで頂き、ありがとうございました。

転職はかなり勇気のいる決断でしたが、今は職場を変えて良かったと、心から思っています。

学生時代に描いていた看護師像と、実際に働いてみる看護師像は大きく異なります。その乖離に悩んだ時期もありましたが、少なくとも私にとっては、病院でキャリアを積むよりも、大事なものがある事に気づけました。

クリニックに、病院に訪問看護に、介護施設にと転職先は大量にあります。私の様に働きながら転職活動をする事は、例えエージェントを使ったとしても大変ですが、苦労し悩んだ分、きっと良い職場に出会えるはずです。

まだまだ書き足らないところも多いので、本エントリーはまた少しずつ追記していく予定です。

このエントリーが、少しでもあなたのお役に立てれば幸いです。

参考文献、参考記事

一般社団法人 全国訪問看護事業協会

公益社団法人日本看護協会 | Japanese Nursing Association

保健師 – Wikipedia 助産師 – Wikipedia

ウマキ・彼女様