今回は、ニーアオートマタ(NieR:Automata)の評価や感想について詳しく説明していきます。
シリーズの作品の中でも傑作と名高いゲームであり、実際に私も非常に楽しんでプレイ出来ました!
以下、目次となります。
目次
ニーアオートマタとは?どういうゲームか?
スクウェア・エニックスとプラチナゲームスがタッグを組んで送る、2017年2月23日に発売された、PS4向けのアクションRPGとなります。
2010年に発売された、PS3のゲーム「ニーア ゲシュタルト・レプリカント」の後継作品となり、遥か昔の未来を描いた作品となります。
荒廃した世界観や、そこから描き出される謎を多く残した上質なストーリー、またスタイリッシュなアクション性、美麗なグラフィックなど、様々な要素が高水準で纏められた傑作です。
その出来の良さから、多くのファンがおり、発売から2年経った、2019年5月14日に、出荷及びダウンロード販売が400万本を達成するという偉業を成し遂げています。
より詳しい説明については、以下のニーアオートマタの公式サイトを参考にして下さい!
ニーアオートマタがプレイできる環境は?
さて、ニーアオートマタはどのハードでプレイできるのでしょうか。本項では、それぞれの公式サイトへのリンクも張っているため、ぜひ参考にして下さい。
①:PS4版
PS4版のパッケージ商品です。「通常版」と、DLCやアイテム特典がついた「ヨルハエディション版」があります。
また、ダウンロード版についてもPS Storeにて配信されており、そちらで購入してプレイすることも可能です。
②:Xbox one版
ダウンロード販売のみですが、Xbox oneでもプレイ可能です。
Xbox one版は「NieR:Automata BECOME AS GODS Edition(ニーア オートマタ ビカム アズ ゴッズ エディション)」という名前であり、以下のマイクロソフトの公式ページから購入することができます。
③:Steam
Steamでも配信されており、PCでプレイする事も可能です。
この場合、Modを導入してFPSを上げたり、ロード時のカクつき改善したり、テクスチャの解像度を上げたりできる利点があります。
ニーアオートマタの評価!良いところについて!
ニーアオートマタの評価について、良いポイントを本項では言及していきます!
グラフィックや、アクション、物語など良い点はたくさんありますが、それらについて詳しく説明していきます。
①:美麗なグラフィックで描く荒廃した美しい世界
ニーアオートマタを評価する上で、欠かせないポイントの一つとして、まず精緻なグラフィックと、そこから描き出される荒廃した世界観が挙げられます。
特に、戦闘シーンで飛び散る火花や、水の描写は本当に美しく、また廃墟都市や遊園地は歩いているだけでも楽しかったです。
②:スタイリッシュなアクション
スタイリッシュなアクション性も、ニーアオートマタで評価すべき良い点の一つです。
回避、弱攻撃、強攻撃、ポッド射撃など様々な選択肢がありますが、直感的に操作でき、気持ちの良い戦闘を楽しむことができます。
また、敵の攻撃は、よく観察すれば、ほとんどの場合予備動作があるため、理不尽に感じる場面が少ない点も高評価でした。
③:サウンドノベルなど意欲的な取り組みがある
前作に引き続き、物語の補完的な要素として、サウンドノベルが用意されています。
「アネモネの記憶」や「デボル・ポポルの記憶」など、本作の背景を理解するために多くの物語が用意されていますが、全てテキストの質が高く、それ単体でも作品として成り立っているレベルでした。
④:難易度選択も可能で、アクションが苦手な人にも配慮している
本作では、アクションが苦手な人にも配慮して、「EASY」、「NORMAL」、「HARD 」、「VERY HARD」の難易度選択をすることが可能です。
また、「EASYモード」では、オート戦闘も用意されており、どうしてもクリアできない人は、それを活用すれば、進行に詰まることもなくなります。
もちろん、より骨太のアクションを楽しみたい方は、難易度を高めにすれば、歯ごたえあるプレイを楽しむことができます!
⑤:キャラクターが良い味を出している
特に、最初に動かせるキャラである2Bは、非常に印象的なキャラクターでした。
凛とした性格や、意思の強さ、そして9Sへの配慮など、様々な面で素晴らしく、多くのファンがいるのも頷けるキャラです。
また、後半にプレイできるA2についても、2Bとは異なる性格で粗暴な点も多いですが、時折見せる優しさが良かったです。
⑥:音楽の完成度が非常に高い
昨今のPS4ゲームの中でも、特に音楽の完成度が高く、本作の雰囲気によく柔和しており、耳を楽しませてくれます。
実際に対外的な評価も高く、本ゲームのサントラである、「NieR:Automata Original Soundtrack」については、ゲーム音楽としては異例の10万枚の売り上げを達成しており、日本レコード協会よりゴールドディスクに認定されています。
⑥:予測できない物語
本作は通常の1本道のRPGではなく、1周目と2周目では視点が変わるなど、少し変わったストーリー進行を取ります。
そのため、やや煩雑に感じる部分もありましたが、段々と物語の核心に近づく様子がよく描けており、また、伏線の回収となる、3周目に入った際のドキドキ感は、非常に大きかったです。
ニーアオートマタの評価!悪いところについて!
上記で、ニーアオートマタの良い評価ポイントについて記載していきました。本項では逆に、悪い点について記載していきます。
良い点の裏には、必ず悪い点もあるため、ぜひ目を通してみましょう。
①:無駄にシューティング要素が多い
これは、ニーアオートマタを評価する上で、マイナスに感じる人が多いポイントとなります。
本作には、ハッキングや、飛行ユニットへの搭乗を行う場面があり、その際、通常の地上戦とは異なり、 シューティングで戦闘を実施します。
頻度が少なければ、ミニゲームとして受け入れられますが、かなりの回数このモードが登場するため、やや面倒に感じることが多かったです。
②:エンディングの数が多すぎる
本作は、A~Zまでの26種類のエンディングがありますが、その中には、鯵(あじ)を食べたからバッドエンドなど、数合わせのエンディングも多々あります。
それら、ナンセンスなエンドも含めて、ニーアオートマタらしさと言えなくもないですが、ここまで多いエンドを作るよりは、サブクエストなどを増やすなど、別の方向を深堀して欲しかったです。
③:取り返しのつかない要素がある
本作では、いくつか取り返しのつかない要素があります。その中でも、真エンド後の全セーブデータの削除については、要注意です。
前作をプレイしている方であれば、本当にデータが削除されると分かりますが、本作が初プレイの方は、何度も選択肢を出されようと、「ただの演出で、さすがにデータは消されないだろう」と考えてしまう場合があります。
ゲームにとって、セーブデータの消失は、何よりも致命的な要素のため、このシステムについては、個人的にはどうしても理不尽に感じてしまいました。
④:フリーズが多少発生する
実際に私がプレイした際も、フリーズした後に強制終了が発生しました。
さらに、上記の画像のように、バンカー内で勝手にカメラが移動した後に、元に戻せず、キャラが全く見えない状態になることもありました。
クリアまでに発生したバグはその2つだったため、そこまで頻度が高いとは言えませんが、気になったため、本項に記載しました。
また、敵がたくさん発生した際、やや処理が重くなってしまうシーンが散見されたのも少々残念なポイントであったと言えます。
⑤:マップが見づらい
画面の右下にミニマップが表示され、またステータス画面上でも大きなマップを見ることができますが、それらについて、やや見づらい印象を受けました。
拡大、縮小の操作などに慣れればある程度見やすくはなりますが、もう少し表示に工夫をしてもらえれば、より快適にプレイ出来たと感じました。
ニーアオートマタの感想!
上記でニーアオートマタの良い評価や悪い評価をまとめていきましたが、 本項では、私の率直な感想について記載していきます。
①:考察を残す物語が素晴らしい
本作のディレクターであるヨコオタロウ氏は、考察の余地を残した物語作りをすることが多く、本作でもやや説明不足に感じる点が散見されました。
しかし、考察の手助けとなる要素は、ゲーム中にきちんと提示されているため、それらに触れて、考えを深めるのも楽しみの一つとなります。
一本道で、明確な物語を好むプレイヤーにとっては、面倒な作りに感じてしまうかもしれませんが、映画や小説などとは違い、より主体的に物語に没入できるのがゲームの良い点なので、そのメリットを最大限に生かしていると言えます。
②:オープンワールドと言ってもいけない場所は多い
本作はオープンワールドアクションRPGを謳っており、バンカーへの移動など、一部のマップを除き、基本的には全てのマップがシームレスに繋がっています。
しかし、見えない壁が多く、またマップ自体がそこまで広くないため、他の大作オープンワールドRPGと比較すると、かなり物足りない仕上がりになっています。
今作は、自由な冒険を楽しむゲームではなく、物語やアクション性を楽しむゲームのため、大きな不利点とは言えませんが、気になるプレイヤーはストレスに感じることもあるでしょう。
③:Eエンドの次を描いて欲しかった
蛇足と感じる方もいるかもしれませんが、個人的には、真のエンディングであるEエンドの後に、2Bを動かしたかったです。
特にイベントは必要ないので、ただ廃墟都市を9Sと好きなように歩ければ、それ以上嬉しいことはありませんでした。
④:バーチャル空間を映像化した点は良かった
上記した様に、シューティングの要素はやや蛇足に感じましたが、サーバーや通信など、目には見えないバーチャル空間をグラフィクス化している点は、非常に面白い試みだと感じました。
人によっては、特に何も感じないかも知れませんが、ネットワークの世界をこのように表現できるのは、本作ならではの自由な発想の一つだと言えます。
ニーアオートマタはどんな人がプレイするべきか!
さて、ではニーアオートマタはどんなプレイヤーにおすすめのゲームなのでしょうか。
以下に、当てはまる人はぜひプレイを検討してみて下さい。
①:2Bの姿にピンときた方
眼帯にゴスロリ風の衣装、そして、そこから繰り出される美しい剣技にピンときた方は、ぜひ本作を手に取ってみましょう。
単純に2Bや9Sなどのキャラクターを動かしているだけで、十分な満足度が得られるはずです。
②:シリーズファンの方
「ニーア ゲシュタルト・レプリカント」や「ドラッグオンドラグーン」などヨコオ氏の作品がツボにハマった方は、今作についても間違いなく楽しめるはずです!
本作でも、彼特有のメタ的な要素であったり、実験的な試みがありますが、それらも含めて十二分に満足できるでしょう!
③:純粋にアクションを楽しみたい方
小難しい物語が苦手であるという方でも、純粋に爽快感溢れるアクションを楽しめるため、購入価値は十分にあります。
特に、プラチナゲームスのアクションゲームが気に入っている方であれば、ニーアオートマタのアクション性については、良好な感触を得られるはずです!
ニーアオートマタが好きな人におすすめの類似ゲーム!
ニーアオートマタが好きな方に、他おすすめゲームを紹介します。
かなり独特な作品のため、完全な類似作はありませんが、アクションが快適なものや、ヨコオ氏が関わっている作品を挙げます。
①:ニーア ゲシュタルト・レプリカント
もし、ニーアオートマタを気に入った方であれば、ぜひ前作の「ニーア ゲシュタルト・レプリカント」もプレイしてみましょう!
PS3作品であるため、PS4と比較すると画像が荒く、動きももっさりとしていますが、シナリオや世界観などは、非常に秀逸な出来です。
何より、本作をプレイする事で、よりニーアオートマタについての理解も深まるはずです。
②:Bloodborne(ブラッドボーン)
フロムソフトウェアが提供するPS4向けの名作アクションRPGです。ハードでエキサイティングなアクションを楽しむことができます。
ニーアオートマタのように、SF要素はなく、難易度も非常に高いですが、陰鬱とした雰囲気や、多くを語らない物語については、考察好きのプレイヤーには向いていると言えます。
まとめ
ここまでお読み頂き、ありがとうございました。
ニーアオートマタ(NieR:Automata)について、評価や感想を詳しく記載していきました。
確かに癖の強いゲームではありますが、心に残る、本当に素晴らしい傑作なので、ぜひ一人でも多くのプレイヤーに触れてほしいです!
また、本記事については随時コメント受付中なので、ニーアオートマタの感想があったら、ぜひ気軽に記載して下さい!
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