デトロイトビカムヒューマンの評価や考察について!アドベンチャーゲームの神作!

今回は、デトロイトビカムヒューマン(Detroit: Become Human)について、評価や考察をどこよりも詳しく語っていきます!

PS4発売のアドベンチャーゲームの中でも、屈指の神ゲーなので、興味ある方は、ぜひチェックしてみて下さい!

以下、目次となります。

デトロイトビカムヒューマンとは?どんなゲームか?

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  • 開発元:Quantic Dream(クアンティック・ドリーム)
  • 発売元:SIE Inc(ソニー・インタラクティブエンタテインメント)
  • 発売日:2018年5月25日
  • ジャンル: オープンシナリオ・アドベンチャー

2018年にPS4向けゲームとして発売された、アドベンチャーゲームの名作です。

近未来である、西暦2038年のアメリカのデトロイトを舞台とした物語であり、人工知能の発達により、アンドロイドが普及した社会を描きます。

まるで実写映画のような、臨場感あふれるグラフィック、そして3人の主人公が複雑に絡み合う物語は、大きな反響を持ってユーザーから迎えられました。

また、日本ゲーム大賞2017年で、フューチャー部門を受賞しており、特にプレイヤーが選択することよって、様々に変化するインタラクティブな物語が高く評価されました。

「自由には代償が伴う」がテーマの物語です! 

デトロイトビカムヒューマンがプレイできる環境は?

デトロイトビカムヒューマン(Detroit: Become Human)は、PS4版とPC版でプレイできます。以下、詳細について説明していきます。

①:PS4版

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ブルーレイディスク版とダウンロード版の2つのエディションがあります。私の場合は、通常のブルーレイディスク版を購入しました。

自身の環境によって、プレイしやすい方を選択すると良いでしょう。

②:PC版

EPIC GAMESの専用ページから、PC版を購入することもできます。PS4版ではなく、PCにてプレイしたい方は、こちらを選択しましょう。

ある程度スペックの高いゲーミングPCでないと、処理落ちしてしまうため、その点は十分に注意してください。

参考として、最低動作環境と推奨動作環境を記載します。

【最低動作環境】

  • プロセッサー: Intel i5-2400 @ 3.4GHzと同等
  • メモリー: 4 GB RAM
  • グラフィック: NVIDIA GeForce GTX 660 2GBと同等

 【推奨動作環境】

  • プロセッサー: Intel i7-2700Kと同等
  • メモリー: 12GB RAM
  • グラフィック: NVIDIA GeForce GTX 1080 8GBと同等

デトロイトビカムヒューマンの良い評価ポイントについて!

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PS4ゲームの中でも、屈指の傑作アドベンチャーである本作ですが、その中でもポジティブに評価できるポイントについて、本項では熱く解説していきます!

①:圧倒的な映像美

まず、本作を語る上で、必ず挙げなければいけない点として、この映像美が挙げられます。

登場人物の毛穴に至るまで、繊細に描写しており、光の表現についても、写実的で優れていました。また、雨や雪などの天候の描写についても鮮やかで、現実の風景と、何ら遜色ないほど精緻に描かれていました。

そのリアリティは、プレイ中に、自分が本当に、映画の登場人物を動かしていると、錯覚を感じるほどであり、ゲームへの没入感を圧倒的に高めました。

PS4ゲームの中でも、トップレベルに入るほど美しいグラフィックスです。

②: 重大な決断を迫られる重厚な物語

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戦うのか、それとも受け入れて耐え忍ぶのかなど、プレイヤーに対して様々な選択を問う場面が頻出します。

それら一つ一つが、重い決断であり、私はプレイ中、何度も自身の選択について考えてしまいました。

また、物語のテーマ自体も、感情や人の定義を問う重い題材で、それらを様々な視点から描くため、ゲームプレイを通して多くの考えを学ぶことができます。

このように、通常のゲームでは考えられないほど、様々な思考を吸収でき、多様な面から考察をできる点も、デトロイトビカムヒューマンの素晴らしい魅力の一つと言えます。

③:ディテールが凝っている

良いゲームというのは、製作者の配慮がゲームの隅々まで行きわたっており、ディテールが凝っていることがほとんどです。

本ゲームもそれに漏れず、細部に至るまで、よく作り込まれています。

例えば、ローカライズについても、ただ日本語字幕を付けるだけではなく、ゲーム画像で出力されている文字は、きちんと日本語画像に修正されています。

また、作中で読める電子雑誌については、物語と直接関係ないものも多いですが、それでもゲーム背景を理解できるように、しっかりとテキストが盛り込まれています。

他にも、挙げればキリがないほど、細かい点が、隙なく作られており、プレイを通してその完成度の高さに驚くことが多かったです。

製作グループの拘りや職人芸を随所に感じることができる名作でした。

④:声優の演技が素晴らしく音楽も秀逸

洋画の吹き替えなど常連である、花輪英司氏、佐古真弓氏、内田夕夜氏など、往年の実力派声優が勢ぞろいしており、練度の高く、熱の籠った演技を堪能することができます。

個人的には、特に、コナー役の花輪英司氏の声がよく合っており、様々なシーンで違和感なく、感情移入することができました。

また、物語を彩る音楽についても、とても質が高く、まるで大作映画のBGMのようにゲームを盛り上げてくれました。

声とBGMはどちらも上質で、個人的にはほぼ満点でした!

⑤:ローディングが少ない

チャプター選択時や、ニューゲーム起動時などについては、かなり長時間のローディングを必要としますが、それ以外の箇所については、ほとんどローディングがない点も、ゲームへの没入性を高める良いポイントでした。

特に、初めてプレイする際には、まるで映画がずっと続くような錯覚に陥るほど、ローディングの煩わしさを感じる機会が少なかったです。

逆に、クリア後は、チャプター選択を行う機会が増えるため、やや面倒に感じることもありました。

些細なポイントですが、ストレスなくプレイできるという点では、評価できますね!

デトロイトビカムヒューマンの悪い評価について!

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さて、様々な点で優れた本作ですが、もちろん欠点もいくつかあります。本項では実際にプレイして感じたウィークポイントについて、詳細に説明していきます。

①:操作がやや煩わしい

あまりに写実的で、美しい映像表現のため、プレイ中映画と錯覚してしまうことが何度かあり、そのため、やや操作が煩わしいと感じたことが何度かありました。

本作は、EXPERIENCED(上級モード)と、CASUAL(カジュアルモード)の2つが選択できるのですが、容易な難易度であるCASUALでも、ゲーム初心者にとっては、やや煩雑に感じるはずです。

そのため、可能であれば、CASUAL(カジュアルモード)より更に難易度の低いモードが搭載されていれば、より完成度の高い作品となったでしょう。

②:イベントスキップ機能がない

この点が、本作の一番のデメリットだと言えます。

過去の選択肢により、未来が変移するため、チェックポイントが少ない点は、まだ理解できましたが、何度も同じイベントを見なければならない点は、正直苦痛でした。

特に、マーカスが廃棄場から脱出するシーンは、初回プレイの際は非常に感動しましたが、何度も周回する内に、ただ面倒なシーンへと変わりました。

そのため、一度見たイベントについては、任意でスキップできる機能が搭載されていれば、より集中したいシーンに意識を注ぐことができるようになるため、良かったと言えるでしょう。

通常のアドベンチャーゲームであれば、スキップ機能は標準的に搭載されていますが、それがない点は、かなり残念でした。

③: 語られない点が多い

これはデメリットというよりは、賛否両論な点になりますが、本作はゲーム中では詳しく語られない事項が多く、プレイヤーに判断をゆだねる場面が散見されます。

特に、アマンダの存在や、下記する「rA9」については、断片的な要素しか述べられず、その真意については各ユーザーが考察しなければいけません。

個人的には、そのように謎が残されていた方が、考える余地が広がり、物語にも深みがでると考えますが、全てきちんと説明がなければ、不親切だと感じるプレイヤーもいるでしょう。

受動的にゲームを楽しむプレイヤーは、消化不良を感じるかもしれません。

④:エンディング一覧がない

個人的に、残念だったポイントの一つです。本作は、様々なルートがあり、色々な選択肢の末、多くのエンディングを迎えることができますが、それら視聴済みのエンディングを一覧で見られる機能がありませんでした。

そのため、せっかく苦労してエンディングまで到達したのに、そのエンドを再度見たい場合には、チャプターを遡ってプレイしなおす必要があります。

このように、プレイしていて、システム周りで疑問を持つことが、やや多かったです。

デトロイトビカムヒューマンの考察ポイント!

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本項では、デトロイトビカムヒューマンの考察ポイントや、製作者の意図について記載していきます。

個人的な意見も含みますが、より深く本作を理解したい方は、ぜひ一読頂ければ幸いです!

①: 選択することの大切さを語った物語

上記にも記載しましたが、本ゲームでは何度も、決定的な選択を迫られる場面が登場します。

例えば、「助けるか」または「裁くか」、「許容するか」または「拒絶するか」など、ゲームを進める限り、頭を悩ませる多種多様の選定を行わなければいけません。

本作では、それらゲーム性を通して、選択する事の尊さを改めてプレイヤーに投げかけていると考察できます。

もちろん、私達の日常には、ここまで大きな選択はそう多くは出現しません。しかし、些細なことであれば、何かを選ぶポイントは多く出現します。

「朝ごはんは何を食べるか」、「会社を休むか」、「ゲームをするか本を読むか」など、日々登場する小さい選択の重要性を、本作を通して、改めて再認識することができます。

私達は、1日の中で、70回も何かを選択しているようです。 

②:やや矛盾する点もある

デトロイトビカムヒューマンについては、プレイ中、やや疑問に感じるポイントもいくつかありました。

例えば、作中で登場するエデンクラブについてですが、そこにいるアンドロイドのメモリーは2時間おきにリムーブされるという設定でした。

しかし、実際には2人の女性アンドロイドはしっかりと記憶を保持して、お互いのことを愛し合っていました。

変異体になったから、記憶の削除システムが正常に働かなくなったなど、推理は出来ますが、このようにやや齟齬を感じる場面が、作中では少なからずあります。

③:電子雑誌より深い背景が読み取れる

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物語とは直接関係はありませんが、作中に配置されている電子雑誌より、物語の背景を知ることができます。

特に、ロシアとアメリカの対立はしっかりと語られており、文字を読むだけですが、北極を主軸とした、緊迫した対立関係を理解することができます。

また、他にもアンドロイドが、スポーツや芸術の範囲について、どの程度活躍しているのかなども、合わせて知ることができます。

これらバックグラウンドを踏まえた上でストーリーを進めると、より深みが増します。

個人的には、アンドロイドを用いた性産業についても、隠すことなく記載があった点を評価しました。

見落としがちですが、ぜひ電子雑誌には目を通してみて下さい。

デトロイトビカムヒューマンにおける「rA9」などの謎!

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本項では、デトロイトビカムヒューマン(Detroit: Become Human)における、様々なな謎について、考察を記載していきます。

①:rA9とは一体何者なのか?

起源であり、初めに目覚めるアンドロイド。自発的宗教のような奇妙な現象。誰がrA9なのかはわからない。実在するかすら。救世主なのか、ただの神話なのか。

(引用:Detroit: Become Human 「カミンスキーのセリフ」)

物語のキーワードの一つとして、「rA9」という言葉が頻繁に登場します。

変異したアンドロイドは、一様にそれを崇拝しており、中には病的なほど妄信している機体もいます。

ゲーム中では、rA9について、上記のように断片的にしか語られず、その本質についてはプレイヤーの考察に委ねられます。

しかし、公式サイトが、隠しメッセージとして大きなヒントを残しています。

Detroit: Become Human オンラインマニュアル(http://playstation-doc.net/j/detroit)について、上記アドレスの末尾に「/SECRET.html」を付け加えると、隠しページに飛ぶことができます。

RA9が多く書かれた、謎の多いページですが、そのヒントを参考に、アドレスの「/SECRET.html」を「/RA9.html」に変換すると、シークレットページへと遷移します。

そこには、コナー、マーカス、カーラの3人が表示されています。

上記から、rA9に相当するのは、主人公3人であると考察することができます。

ゲーム外にイースター・エッグを残すという、製作者の粋な計らいですね!

②:rA9の語源は?

では、「rA9」という言葉の語源は、何でしょうか。

こちらは、運営から公式には表明されていないため、プレイヤーにより様々な推察がされています。

1つ目の推察としては、「それぞれの型番のイニシャルと9人の登場キャラクター」が関係しているという考え方です。

各アンドロイドの型番は、コナーはRK800であり、マーカスはRK200、カーラはAX400であり、イニシャルをとると、RAとなります。

また、本作で、主人公以外でプレイヤーの選択肢により生死が決定するキャラは、クロエ、ラルフ、ジェリー、アリス、ルーサー、ジョッシュ、サイモン、ノース、ジョンの9体のアンドロイドであり、それらを合わせて「RA9」としているという説です。

2つ目としては、プログラムの異常を表す「BUG」という文字の綴りを、「BAG」と変えます。

「B」の下を取ると「R」という文字になり、また「G」を小文字で書くと「g」であり、これは「9」の表記と近しいです。

そこから「RA9」と変換できるという考え方です。

他にも、様々な説がネット上には挙げられています。

③:アマンダの存在は?

コナー編で度々登場するアマンダですが、その正体についても、ゲーム内では断片的にしか語られません。

カムスキーの自宅にある写真を分析すると分かりますが、本名はアマンダ・スーダンであり、コルブリッジ大学で人工知能の教授として勤務しており、2027年2月23日に他界しています。

そのため、コナーと会話しているのは、仮想空間内にいる存在であり、現実空間で接しているわけではありません。

彼女は基本的には、コナーシリーズの管理者として動いていますが、いくつかのエンディングの際に、まるで黒幕であるかのような発言をします。

特にマーカスの革命が成功し、コナーも生存しているルートの際、彼の人格を乗っ取ろうと行動を起こします。

彼女の行動の真意については、様々な考察の余地がありますが、その行動原理の大きな要因の一つとして「サイバーライフ社の利益」が挙げられます。

コナーを従え、変異体らを支配下に置けば、よりアンドロイドの需要が高まり、それはサイバーライフ社の拡大に直結します。

もちろん、なぜ、アマンダの人格を仮想空間上に残したのかなどの疑問は残りますが、上記した様に、サイバーライフ社を主軸に彼女の行動について考察すれば、理解できる点が増えます!

デトロイトビカムヒューマンをプレイする際の注意点!

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デトロイトビカムヒューマンをプレイする際に、幾つか注意してもらいたいことがあります。

どれも重要な点のため、ぜひ目を通してみて下さい!

①:ネタバレは見ないでプレイしましょう

本ゲームは、映画的な作りも相成り、ネタバレしてしまっては、面白さが半減してしまいます。

そのため、事前情報一切なしで、プレイすることを強く推奨します。特に、アリスの存在について、プレイ前から知っていると、面白さが半減してしまうため、十分に注意してください。

ゲーム性ではなく、物語を楽しむ作品のため、絶対にネタバレなしで取り組みましょう!

②:初回プレイを大切にしましょう

上記のネタバレにも通じる話ですが、本ゲームは初回プレイを大事にしてプレイしてください。

チャプター選択機能があるからと言って、初めからそれを多用していたら、興ざめですし、何より本ゲームの楽しさを十分に堪能することは出来ません。

一つ一つの選択肢を真剣に吟味し、例え、少し前に戻りたいと思っても、自分が過去に選んだ道を尊重してプレイを進めましょう。

そうすることで、自身の選定に重みが生まれ、より一層ゲームへの没入感が高まります。

③:残虐描写があるため要注意!

本作は、レーティング(CERO)については、D(17才以上対象)のため、作中にはやや残虐な描写も出てきます。

特に事件現場解析の際には、凄惨な状態になった被害者や、現場を調査する必要があり、 耐性のない方にとっては、プレイが辛くなるかもしれません。

ホラーゲームのように、無意味に怖がらせるような演出は少ないですが、特にコナー編は注意して進めましょう。

デトロイトビカムヒューマンが好きな人におすすめの他作品!

デトロイトビカムヒューマンが気に入った方に向けて、他の類似作品を紹介していきます。

どちらも、複数のキャラクターが登場し、物語が複雑に交錯するゲームなので、ぜひチェックしてみましょう!

①:HEAVY RAIN 心の軋むとき

デトロイトビカムヒューマンと同じ開発元である、クアンティック・ドリームが送る、PS3用のミステリーアドベンチャーです。

「折り紙殺人事件」をテーマとして、そこに関わる4人の視点を追体験できます。

現在は、次作「BEYOND: Two Souls」と合わせて、PS4リマスター版がダウンロード発売されている為、PS3を持っていない方は、そちらの購入を検討してみましょう。

②:街 運命の交差点

少々古い作品ですが、個人的に、アドベンチャーゲームの傑作と考えているゲームです。

渋谷の街を舞台として、8人の主人公が絶妙に交わる、ノベル形式のアドベンチャーゲームになります。

笑いあり、涙ありの素晴らしいストーリーで構成されており、ゲームを始めたら、寝食を忘れて没頭すること間違いなしです。

デトロイトビカムヒューマンのように、複数人が交錯するストーリーが好きで、その中でも日本のゲームを探している方は、ぜひチェックしてみて下さい!

PSP版でリメイクも発売されているので、そちらでプレイしても良いでしょう! 

まとめ

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ここまでお読み頂き、ありがとうございました。

デトロイトビカムヒューマンについて、様々な視点から考察や感想、評価を語っていきました!

本当に面白いゲームなので、この面白さが一人でも多くの人に伝われば、これ以上嬉しい事はありません!

本ゲームはその構成から、様々な考察ができるゲームなので、また新たな気づきを得られたら、追記していきます!

他、ゲーム記事はこちら!