世界の面白い法律まとめ!思わず二度見する変な法律を国別に紹介

「チューインガムを噛んだら逮捕」「ロバがバスタブで寝たら違法」…世界には、思わず二度見してしまう法律が山ほど存在します。筆者もリサーチしていて「嘘でしょ!?」と何度叫んだかわかりません。

この記事では、世界各国の面白い法律・変な法律をアメリカ・ヨーロッパ・アジア・日本の地域別にまとめて紹介します。

どれも実際に存在する(または存在した)法律ばかり。なぜそんな法律ができたのか、背景も解説しているので、雑学ネタとしてもお楽しみください。

アメリカの変な州法12選

アメリカは州ごとに法律が異なるため、世界で最も「変な法律」が多い国とも言われています。

1. アリゾナ州:ロバがバスタブで寝るのは違法

1920年代、放し飼いのロバがバスタブの中で寝ていたところ、洪水でバスタブごと下流に流されて大規模な救助騒ぎになった事件がきっかけ。以来、ロバがバスタブ内で眠ることを禁止する法律が制定されました。

ロバ本人(本ロバ?)に法律を守る意識があるかどうかは不明です。

2. ジョージア州:ズボンの後ろポケットにアイスクリームのコーンを入れて歩くのは違法

馬泥棒対策として生まれた法律です。かつて、アイスの入ったコーンを後ろポケットに入れて歩くと、匂いにつられた馬がついてくることを利用した窃盗の手口があったため禁止されました。

犯罪者の発想力に驚くべきか、法律で対処した当局に驚くべきか…。

3. アラスカ州:飛行機からムースを突き落としてはいけない

かつて実際に狩猟目的で航空機からムース(ヘラジカ)を落とす行為があったため制定された法律です。ムースの福祉と地上の人々の安全を守ることが目的です。

4. コネチカット州:ピクルスは落としてバウンドしなければ販売できない

1948年制定。粗悪なピクルスを売ろうとした業者がいたため、食品当局が「本物のピクルスは1フィートの高さから落としてバウンドするべき」と宣言して法制化されました。

ピクルスの品質を「バウンド」で判定するという発想がすごいです。

5. アラバマ州:教会で付け髭をして笑わせると違法

教会内で付け髭(フェイクマスタッシュ)を着用し、それが原因で笑いが起きて礼拝が妨害された場合は違法となります。礼拝の秩序維持が目的です。

6. フロリダ州:ドワーフ投げコンテストは違法

バーやレストランで「ドワーフ・トッシング」(小人投げ)コンテストを開催すると、最大1,000ドルの罰金。人権保護の観点から制定されました。こちらは笑えない方の「変な法律」ですね。

7. テキサス州:自分の眼球を売ることは禁止

臓器売買禁止法の中で、特に眼球の販売が明確に禁止されています。髪や血液の販売は合法ですが、眼球はNGです。

8. カリフォルニア州:カエル跳びコンテストで死んだカエルは食べてはいけない

カラベラス郡の有名なカエル跳びコンテストに関連した法律。コンテスト中に死亡したカエルは食べることが禁じられています。

アメリカの州法は本当にカオスですね。「なぜその法律が必要になったのか」を想像すると、背景のエピソードが面白すぎます。

9. ケンタッキー州:染色したアヒルのヒナを売ってはいけない

アヒルのヒナを青色などに染めて販売することを禁止。動物福祉保護が目的で、ペットのノベルティ的な扱いを防止するための法律です。

10. ワシントン州スカマニア郡:ビッグフットを狩ってはいけない

ビッグフット(サスカッチ)の狩猟・殺害・嫌がらせを明確に禁止する条例。未確認生物の保護を目的として制定されました。まだ見つかってすらいないのに保護されているのがシュールです。

11. ルイジアナ州:ジャンバラヤは衛生法の適用外

伝統的な製法で調理されたジャンバラヤには州の衛生コードが適用されません。食文化の保護が目的ですが、衛生面は大丈夫なのか少し心配になります。

12. ルイジアナ州:マルディグラのパレードに生きたヘビを持ち込んではいけない

マルディグラのパレード中に指定区域内に生きたヘビを持ち込むのは違法。この法律ができたということは、過去に持ち込んだ人がいたということですよね…。

ヨーロッパの変な法律10選

1. イギリス:サーモンを不審に取り扱うと犯罪

1986年サーモン法(Salmon Act 1986)第32条により、「不審な状況下でサーモンを取り扱う」ことは犯罪。密漁されたサーモンの流通を防ぐための法律で、イギリス政府の公式サイトで全文を確認できます。

「不審にサーモンを持っている」とはどんな状況なのか、想像力がかき立てられます。

2. フランス:故人と結婚できる

フランスでは、十分な証拠があれば亡くなった人と法的に結婚できます。1959年のマルパッセ・ダム決壊事故で夫を亡くした女性がド・ゴール大統領に嘆願したことがきっかけで法制化されました。フランス民法第171条に規定されています。

これは変というよりも、切ない背景を持つ法律ですね。

3. ドイツ:高速道路で燃料切れになると罰金

ドイツのアウトバーンでガス欠により停車すると罰金を科される可能性があります。アウトバーンでの停車は非常に危険なため、事前の燃料管理が法律で求められているのです。

4. ドイツ:警察官にタメ口で話しかけると罰金

警察官に対して「Du」(ドイツ語のタメ口)で話しかけると、最大600ユーロ(約10万円)の罰金。公務員への敬意を求める規定です。

5. イタリア・ヴェネツィア:ハトへの餌やりは違法

2008年からハトへの餌やりが禁止。ハトの糞が歴史的建造物を腐食させていることが直接の原因です。サン・マルコ広場でハトに餌をあげている観光客、実は違法行為です。

6. イタリア・ソレント:水着だけで街を歩くと罰金

アマルフィ海岸のソレントでは、公共エリアで上半身裸や水着のみで歩くことは禁止。違反者には25〜500ユーロの罰金が科されます。

7. スイス:夜10時以降にトイレを流すのは違法

スイスのアパートでは、夜10時以降にトイレを流すことが禁止されている地域があります。騒音防止規定の一環で、近隣への配慮を法制化したものです。

8. スペイン:ビーチサンダルで運転すると罰金200ユーロ

サンダルを履いたまま車を運転すると罰金200ユーロ(約3万円)。安全運転のための規定です。

9. フランス:豚にナポレオンと名付けてはいけない

国家元首への侮辱を防ぐ規定に関連して、豚に「ナポレオン」と名付けることが禁止されているとされています。現在は実質的に形骸化していますが、法律としては残っています。

10. イギリス:歩道で板を運ぶことは違法

1839年の首都警察法により、歩道上で木材の板を運搬することは禁止。ビクトリア時代の狭い歩道で歩行者の安全を守るために制定されました。

豆知識
イギリスは特に古い法律が残っていることで有名です。中には「甲冑を着て国会議事堂に入ってはいけない」(1313年制定)という法律もあります。

アジアの変な法律7選

1. シンガポール:チューインガムの販売・持ち込みが違法

1992年からチューインガムの輸入・販売が禁止されています。公共施設の清潔さを保つことが目的で、2004年以降は処方箋のある「治療用ガム」のみ薬局で販売が許可されています。

2. シンガポール:公衆トイレで水を流さないと罰金

トイレ使用後に水を流さない行為は違法。当局が公衆トイレの抜き打ち検査を実施しているとのこと。

3. シンガポール:他人のWi-Fiに無断接続するとハッキング罪

他人のWi-Fiに無断アクセスすると最大3年の懲役および10,000ドルの罰金。日本では「ちょっと借りるだけ」と思いがちですが、シンガポールでは重罪です。

4. タイ:紙幣を踏むと不敬罪

タイの紙幣や硬貨には国王の肖像が使われており、これを踏む行為は不敬罪に該当します。不敬罪はタイでは最大15年の懲役という非常に重い刑罰です。

5. タイ:トランプのカードを120枚以上持っていると違法

1943年制定の「遊戯カード法」により、120枚を超えるトランプカードの所持は禁止。厳格な賭博規制の一環です。ポーカー好きの方は要注意。

6. タイ:上半身裸で車を運転すると罰金

シャツを着ずに車を運転すると約2,000円相当の罰金。暑い国なのに上半身裸NGというのは少し気の毒です。

7. 韓国:深夜のオンラインゲーム規制(シンデレラ法)

2011年に16歳未満の青少年が深夜0時〜6時にオンラインゲームにアクセスすることを禁止する法律が施行されました。ゲーム依存対策でしたが、効果が疑問視され2021年に廃止されています。

その他の国の変な法律7選

1. オーストラリア:ジャガイモ50kg以上の所持は違法

西オーストラリア州では、50kg以上のジャガイモを所持することが違法。ジャガイモ市場の流通管理が目的ですが、初犯で2,000豪ドル、再犯で5,000豪ドルの罰金という厳しさです。

2. オーストラリア:招待なしの結婚式参加は懲役

ニューサウスウェールズ州では、招待なしで結婚式に参加すると5,000豪ドルの罰金または1年の懲役。

3. オーストラリア:迷惑な凧揚げは違法

ビクトリア州では、他人に迷惑をかけるような凧揚げは公共の場で禁止されています。

4. カナダ:ラジオ局はカナダ人の曲を35%以上流す義務あり

全ラジオ局は、平日6〜18時の間にカナダ人アーティストの楽曲を最低35%放送しなければなりません。カナダ文化の保護が目的です。

5. カナダ・オシャワ:木に登ると罰金

オンタリオ州オシャワでは、公共の場所で木に登る行為が市条例で禁止されています。

6. ウルグアイ:レストランのテーブルに塩を置くと違法

2015年からモンテビデオの飲食店ではテーブルに塩入れを置くことが禁止。高血圧対策として塩分摂取を減らすための市政策です。

7. ブラジル:銀行内での携帯電話使用は違法

銀行内での携帯電話使用が禁止。通話中に口座情報を話すのを犯罪者に聞かれ、退店後に強盗に遭うことを防止する目的です。実用的で合理的な法律ですね。

日本の面白い法律・条例7選

実は日本にも、意外と知られていない面白い法律がたくさんあります。

1. 決闘罪(明治22年制定、今も現行法!)

決闘を申し込む、または応じるだけで6ヶ月以上2年以下の懲役。実際に決闘を行えば2年以上5年以下の懲役です。

明治時代に西欧の決闘文化が日本に広がることを防ぐために制定されましたが、現在でも暴走族の「タイマン」に適用されることがあり、毎年数十人がこの罪名で起訴されています。

2. 行列の割り込みは犯罪(軽犯罪法)

軽犯罪法により、公共の場の行列に割り込む行為は拘留または科料の対象。戦後の配給制度時代に制定された法律ですが、今も有効です。

3. 山形県「1日1回笑う」条例(2024年制定)

2024年に山形県が全国初の「笑いで健康づくり推進条例」を制定。県民に1日1回笑うことを努力義務として定めました。笑いが健康に良いという医学的エビデンスに基づく条例で、罰則はありません。

4. 京都市「日本酒で乾杯」条例

2013年制定。宴会の最初の乾杯を日本酒で行うことを推奨する条例。京都の伏見の酒造文化振興が目的です。これをきっかけに全国に「乾杯条例」が広がり、鹿児島では「焼酎で乾杯」、北海道の中標津町では「牛乳で乾杯」条例が制定されました。

【全国の乾杯条例】
・京都市:日本酒で乾杯
・鹿児島県いちき串木野市:本格焼酎で乾杯
・北海道中標津町:牛乳で乾杯
・宮崎県日南市:焼酎で乾杯

5. 大阪府泉佐野市「カニのポーズ」条例

写真撮影時に「ワタリガニを表すポーズ」をとることが奨励されている条例。泉佐野市はワタリガニの産地として有名で、地域PRが目的です。罰則なし。

6. 埼玉県川口市「大声で川口が大好きだと叫んでみませんか」条例

正式名称は「川口プライド条例」。市民に川口への愛着を持つことを奨励する、ユニークな名前の条例です。

7. 正当な理由なく刃物を隠し持つと違法(軽犯罪法)

軽犯罪法により、正当な理由なく刃物や鉄棒を隠し携帯すると違法。銃刀法とは別の規定で、刃渡り6cm未満の小さなナイフでも対象になることがあります。キャンプ帰りの方は注意が必要です。

日本の条例は罰則がないものが多くて、なんだか平和でいいですよね。山形県の「1日1回笑う」条例、全国に広がってほしいです。

まとめ

世界には信じられないような法律がたくさん存在します。

【特に衝撃的だった法律TOP5】
1位:アリゾナ州「ロバがバスタブで寝るのは違法」
2位:イギリス「サーモンを不審に取り扱うと犯罪」
3位:フランス「故人と結婚できる」
4位:オーストラリア「ジャガイモ50kg以上の所持は違法」
5位:山形県「1日1回笑う条例」

変な法律にも必ず制定された理由があり、その背景を知ると「なるほど」と納得できるものも少なくありません。海外旅行に行く際は、現地の変わった法律を事前にチェックしておくと安心です。

注意
本記事で紹介した法律の中には、現在は改正・廃止されているものも含まれます。また、一部の法律は都市伝説との境界が曖昧なものもあります。海外旅行の際は最新の法律情報を確認してください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!個人的にはフランスの「故人と結婚できる」法律が一番印象に残りました。悲しい事故がきっかけでできた法律と知ると、単なる面白ネタでは済まない奥深さがありますよね。

参考文献